前書きさて、今回の前書きはあっし屁の河童こと田吾作が勤めさせていただきやす。まずは感想にていただいていた仙人と天狗に関してでやす。仙人に関して さて、仙人に関してでやすが、これはほとんど思ったとおりの存在でやす。 人間が修行に修行に修行を重ねて進化する超人間的存在でやす。 ただその存在は酷く脆く欠点だらけ、修行をやめれば灰になって死ぬ、百年に一度の周期で地獄の刺客に殺されかける、 妖怪や妖獣にとっては最高のご馳走と正直有り難味がまったく感じられないでやんすね~。 一応、長生きと霞で生きていけるお腹、超人の肉体に妖術まで使える最強存在ではあるんでやすが・・・ ちなみに修行内容の一部として日の出に真言を何万回も読んで日の入りにも同じように何万回読むのがあるそうでやんすが・・・やってられないっすね!天狗に関して 申し訳ないんでやんすが天狗の誕生に関してはあっしら河童では知ることが出来なかったでやんす。 ただ、幻想郷においては人間が天狗になったという話は聞いたことが無いでやんす。 ついでにあっしが思うに烏天狗は卵から生まれてくるんでやんすよ・・・・・・烏なだけに♪以上でやんすかね?でわ、本編を楽しんで欲しいでやんす。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------時が流れて数十年。俺の見た目が一切変わらないことから不老?は不老で間違いないようだ。妖怪の山での生活は充実したもので師匠から再び薬の知識を教えてもらい、勇儀や萃香、他の鬼達とじゃれあうことで体力、力を鍛えていった。しかし、体力と力共にどれほど鍛えても強くなっているような実感が湧かずに衰えない様にしているだけな感じだった。どうも、これ以上体力や力が付くことはないようだ・・・・・・・・・・・・そんな生活の中、俺は前世の記憶からふと思い出した言葉によりそれを実行してみようと考えた。その言葉は・・・、「そうだ、ローマへ行こう」思いついたが吉日と俺は早速行動し、しばらく旅する旨を皆に伝え、妖怪の山を降り大陸へ移動した時と同じ方法で再びこの地に足をつけた。そして現在・・・・・・・・・・・・・・・「ここはどこ?」道に迷っていた。なんだこれ?進めど進めど見えるのは砂ばかり・・・少し先に湖が見えるのに全然近づけ無い・・・・・・・・・狐に化かされてるのか?とりあえずお約束を果たさねば・・・・・・「み、みず~~~・・・」「はい、どうぞ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っへ?「え?」「だから、はい、水ですよ?」「あ、どうも」なぜだろう、一人でネタを使って遊んだらホントに水がもらえた・・・・・・俺に水を渡してくれたのは民族衣装にベレー帽のような帽子をかぶった少女だった。帽子には星型のバッチ?の様なものが付いており中には『龍』の一文字が。俺はもらった水をとりあえず飲むと気になっていることを尋ねた。「え~と、君は?ついでにここは何処かな?」「私は『紅 美鈴』、ここは西の砂漠と呼ばれる天然の死刑場ですよ~」「っは?!何だそれ??君は、じゃなくて紅さんは何でそんなところに?」「美鈴でいいですよ。私はこう見えて武術を学んでまして、ここに来たのも己を厳しい環境に置くことでより大きな修行の成果を得ようとしたのですけど・・・そういうあなたこそなんでこんな所に?」「え~とだな?あれだ?!俺もちょっと修行をしようかと思ってな」「それじゃあ水くらい用意してないとダメですよ~、さては修行初心者ですね。いいでしょう、先輩である私が修行の心得を教えてあげます。」「ど、どうも」「いえいえ、困った時はお互い様ですよ」果てしなく気まずい・・・・・・。善意100%で提案してくれているんだろうけど俺の本来の目的全然違うし・・・、かといって今更、違うとは言えないし・・・・・・。どうやら美鈴は修行仲間が出来ると思っているらしくうれしそうに飛び跳ねていた。とてもじゃないが今更断れない・・・・・・・・・・・・「(これが、若さゆえの過ちか)」「??何か言いましたか?」「いや何でも無いよ美鈴さん」「そうですか。そういえばお名前を聞いてませんでしたね?」「あ、これは失礼しました。俺の名前はアスカ。好きなように呼んでください」「アスカですか~、この辺りでは聞き覚えの無い名前ですけど・・・・・・うん、いい名前ですね」「ありがとうございます。美鈴さんだって言い名前ですよ?」「へ?!あ、あははは・・・照れてしまいますよ、ありがとうございます」そうして俺の道に迷ってから始まった美鈴との修行ライフが幕をあげた。1日目「まずはあの砂漠でもしっかり生きていけるように水と食料を持っていくのは基本です」「ふむふむ・・・・・・」「いいですか~、街でしっかりとその準備をして置かないとあっという間に干からびて鳥の餌になっちゃいますからね」「ん、分かった」「でわ、私がまず買ってくるのでしばらくここで待っていてください」そう言って街へ入った美鈴が5分ほどして帰ってきた「早かったな?」「お財布忘れてました」・・・・・・・・・・・・・大丈夫なんだろうか?10日目「砂漠の大地にも随分と慣れてきたみたいですね」「まあな、最初こそ足が沈む感覚に慣れなかったがコツさえ掴めればなんとかな」「そうですね~。砂漠で修行したときに最も得られるものは不安定な足場を固定しようとして作られる足腰と砂漠の暑さに耐えられる精神的な耐久力ですからね~」「精神的?肉体的な耐久力じゃないのか?」「それはそうですよ~、確かにそのうち暑さには慣れていくかも知れませんけど決して涼しいわけじゃありませんし、その暑さを我慢できる精神的なものは鍛えられても肉体的には多少なれるってだけの話で実際に耐久力が付くわけじゃないですからね~」「なるほど・・・ところで美鈴?」「はい?なんですか?」「いつの間に分身の術を?」「っは?ちょ!凄い汗?!アスカさん水を!早く水飲んでください~」37日目「暑い・・・・・・・・・・・・」「暑いですね~・・・・・・・・・・・・」「美鈴、水は」「残念ながらもう無いですよ~」「そうか」「はい~~~」「美鈴」「なんですか~?」「一旦、街に戻ろう」「そうですね~~~~~」「美鈴?」「なんですか~?」「そっちは街じゃないぞ?」「あらら・・・」109日目「ありがとう美鈴、助かったよ」「いえいえ、短い間とはいえ修行仲間が出来たのはいい経験でした。それに組み手も出来ましたし」「そうか?」「そうなんですよ」「そうなのか、それは良かった」「はい、アスカさんはこれからどちらへ」「ん~、特には決めてないが・・・、まぁ風の向くまま気の向くままに進んでみるさ」「わぁ、カッコイイですね~。でも、また砂漠に迷い込んでも知りませんよ?」「おっとそれは勘弁な(ばれてたのか)」そう言って俺達は笑い合い、いつの日か再開を約束して分かれた。しかし、美鈴はホント親切だった。いまどきの人間とは思えないほどだ。ついでにかなりの実力者でもあった。修行中も何度か手合わせをしてみたが彼女の使う拳法の前にただ野生の感で怪力を振り回すしか出来ない俺は文字通り手も足も出なかった。再会した時は彼女から教えてもらった拳法に磨きをかけて挑むことにしよう。・・・忘れてたローマに行くんだった・・・(ここまで書いてる間にお手玉の中身も忘れてました)<おまけ>別れた後の風景「ふう、不思議な方でしたね~」私は先ほどまで一緒にいた修行仲間を思い出しながら呟いた。最初はこの地で修行をする妖怪なんて私以外にはいないだろうと思っていたから随分とびっくりさせられたものです。まぁ、付き合っていくうちに迷い込んだだけだと分かりましたけどね。修行にしては全然、成長しませんでしたし。その上、手合わせをしてみて分かりましたが彼の戦い方は野生の熊みたいでしたね~。いくら力が強くともそんな戦い方をしている相手に私が遅れを取る筈もありませんから組み手そのものには勝利し続けることも出来ました。だけど、もしも・・・、もしもです、彼がまともな技術を持って闘っていたら。おそらくは結果も違ったものになっていたかも知れませんね~。「ほんと、不思議な方でした」彼も妖怪だ。あの日、偶然とはいえ出会えたのなら何時かまた出会える。その時はきっと、私の教えた武術に磨きをかけていることだろう。そして、その時も、きっと、私が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、いつの日か訪れる再会と再戦の日に思いを馳せ、静かに拳を握り締めた。彼女が別れた日に書いた日記より抜粋----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書+報告+次回予告どうも、お手玉の中身です。今回は前書きに田吾作、そして本編にちゅ・・・美鈴を登場させました。これによって力が限界に来ている主人公君に更なる強化を。そして今後のキャラクター登場順が以下のようになります。「前回までの報告からの続き」→「回る厄」→「夢幻館の主」→「優越感に浸りあう姉妹」以上です。また、ケロとキャノンについては完全オリ設定になっても構わない場合のみ再度投票をください。お手玉の中身はいつでも皆様からの感想や期待、希望を待っています。でわ、次回予告をどうぞ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------あやや、私が次回予告ですか?いいでしょう、不肖、清く正しいしゃめって、へ?お前は違うだろう?おぉ、こわいこわい・・・ローマへ辿り着くも飛び帰ってきた日本彼が見たローマの恐怖?!安らぎを求め家路に着く彼を見つめている存在!妖怪の山へ入った時、彼に襲い掛かった運命とは?!?!次 回 「今明かされる、田吾作の仕事」 おぉ、こわいこわい・・・次回も読んでくださいよ?おぉこわいこわい・・・