前書きどうもお手玉の中身です今回の話を読んでもらう前に前書きがいくつか。まずは感想掲示板にかけなかった内容河童に関して 河童に関しては諸説さまざまな話がありますが、幻想郷における河童の立ち位置は恥かしがり屋な技術屋集団。 妖怪とは人を襲うものと言うことなので、もしかしたらどこかで襲っていたかも知れませんが河童は人間のことを一方的に盟友だと思っています。 河童の視点からすると姿は見せれないけど観察はする。人間は盟友だ。 そして人間からすると、便利な道具を持ってるけど一山幾らかの妖怪。 そんな評価になってます。 そして今回のタイトルの通り久しぶりにあの道具が・・・次に墓参りイベントに関して これに関してはお手玉の中身も少し考えてはいたもののよく考えると生まれた村の場所が分からないので没ネタになりました。 5歳児にして気絶している間に森に放置+気絶してるうちに鬼隠し このコンボにより主人公は完全に元の村に帰る術を無くしたと思ってください。後、完全に蛇足になるんですが実は田吾作の登場に関してはお手玉の中身もびっくりしています。というのも田吾作は名前だけ以前登場しているからです。皆さんは分かりますか?でわ、本編をお楽しみください。願わくば、後書と次回予告も読んでもらえるとうれしいです。----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------「ん・・・、朝か・・・」まぶしい日差しが目に入り俺は寝床から這い出した。立ち上がりながら少しずつ体を伸ばしていくと間接が鳴る音がした。俺は今、妖怪の山に居を構えている。光陰矢の如しとあれから早くも数年、あの日、宴の席で妖怪の山の一員として認められた俺は翌日から早速、河童に家を建てて貰えることとなった。河童の技術力は凄いもので血獲炎素尾で木々を裁断していくや、秀吉の一夜城も霞んでしまうかのスピードで家を組上げてしまった。俺は感謝の印として段坊流箱を進呈したのだが、河童達は段坊流箱を見るや呆然とし震える手で受け取り帰っていった。次にこの地での俺の仕事だが基本的にやることは無い。と言うのも、いくら認めて貰ったとはいえ人間である俺が出来るような仕事は早々無いのだ。まぁそれでも、師匠の弟子と言うことで薬師見習いの立場が現状の仕事と言えば仕事である。「(さて、今日はどうするか・・・)」そう考えながら外に出た俺の首に誰かが飛びついてきた。「あ~す~か~!!」「ぐぇ?!ゴホッ!お、おまえは!!」「むふふぅ~」「幼女?!いつも言ってるだろう、首に飛びついてくるなと」「むかっ!わたしもいつも言ってるよね?!わたしは幼女じゃなくて『萃香』だよ!」俺の首を絞めながら抗議してくるこいつは伊吹萃香。通称『幼女』俺の中での別称は『ロリ鬼』だ。いつからいるのかは分からないがある日突然、「勇儀の友達ならわたしとも友達だ!!」と言ってきてそれ以来よく俺にくっついてくる人懐っこい鬼だ。とはいえ、そろそ、ろ、意識・・・が・・・・・・・・・「あ、落ちた」カクッ・・・ロリ鬼誘拐中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロリ言うな!!じゃりじゃりじゃりじゃり!!森の中を何かが引き摺る音が聞こえる。ガツ!!「いってぇ~~~!!」俺は唐突な痛みに頭を抑えながら起きると人の片足を持って引き摺っているロリ鬼が見えた。「おい?!幼女!てめぇ、なにしてやがんだ!」「幼女言うな、わたしは萃香だ!!んでもって見てわかんないの?あんたの足もって引き摺ってんだけど??」「んなの言われんでも分かってる!俺が聞いてるのは何で引き摺ってるかだよ!!」「そんなの決まってるじゃん。わたしが運びやすいからだよ」「プチッ・・・・・・・・・・・・、ふ・ざ・け・る・な~~~~~!!」切れて暴れだした俺は悪くない。・・・人外&ロリ乱闘中・・・・・・・・・・・・・・・「人外言うな」「ロリ言うな」「はぁはぁ・・・、てめ・・・、その能力は、反則だろ」「ふぅふぅ・・・、巨大化した、わたしと、殴り合える、あんたの方が、よっぽど反則だよ」俺が切れることで始まった乱闘はお互いに疲れてしまったことで終結した。これが時たま勇儀も混じっての乱闘になるのだから俺の人外率は山に来てからぐんぐんと鰻上りだ。いや、俺は人間だけどな。そうやって落ち着いた俺達はほぼ日課となっている散歩に繰り出すのであった。現在、妖怪の山には大きく分けて3種類の妖怪が生息している。まず一つ目が隣にいる萃香のような鬼だ。実質、山のトップでありその実力も現在の生態系においては最強に分類される存在ではないだろうか。俺の師匠、羅豪はそんな鬼の中でも中の上という高めの位置に存在する。ちなみに萃香と勇儀は下の上だ。しかし師匠の話では彼女達はまだ若いのでこれから一気に成長するとの事だ。さらに蛇足だが、年齢的には俺、勇儀、萃香の順で年上となっている。そのくせ勇儀がでかいのは力よりも体のほうが先に成長した結果らしい。次に二つ目が天狗だ。俺の知っている天狗となると天狗を纏めるトップ、天魔と初日に俺を追い掛け回してくれた白いもふもふ達、白狼天狗だ。天狗は鬼よりもさらに種族が分類されそれぞれの仕事を持っているらしいが残念ながら俺にはまだ知る機会が無い。今のところは哨戒任務に当たっている白狼天狗に出会ったときに挨拶をしたり、頭をなでる程度の仲だ。最後は河童。強さとしては天狗とほぼ同様の実力を秘めてはいるもののその気性のおとなしさのせいか、天狗の一歩後ろを歩いている状態だ。しかし、河童には信じられないような技術力があり河童の技術は世界一と謳っても間違いないほどだ。あれで気性が荒かったらとんでもない兵器が出来ていたかもしれない・・・・・・・・・河童よ永遠にそのままでいてくれ。また河童は、人間を盟友としているらしく俺にたいしてもかなり気さくに話しかけてくれる一族だ。ただ、以前渡した段坊流箱に感動したのかかなり過剰な反応を示すのは困ったものだ。その他にもさまざまな妖怪、妖獣はいるものの大まかに分けてしまえばこの3種類が山を取り仕切っている。そうこうしている内に俺達は今回の散歩の目的地、蝦蟇の池へ到着した。この池の水はとても綺麗でうまく、俺も白狼天狗から逃げた際にお世話になってから何度も足を運ぶようになった。さらにこの池にはどこか不思議な神秘性を感じていた俺は河童に頼み小さな祠を作ってもらい、手を合わせるようにしていた。そのお陰か気分の問題かは分からないが手を合わせるたびに池に水がよりうまく感じれるから不思議だ。そうやって祠に一度手を合わせ黙祷を捧げた後、俺と萃香はまたブラブラと散歩を続けるのだった。ちなみに、この池の水が綺麗で魅力的なのかは知らないがたまに河童が上流から流れてくるのはなんともおかしな風景だった。・・・青年散歩続行中・・・・・・・・・・・・・・・・・・あても無くブラブラ散歩を続けていると近くから水が打ちつけられるような音が響いてきた。どうやら妖怪の山にある滝の近くまで来たらしい。ちなみに萃香の奴は「ん~、こっちから美味しそうな匂いがするから行って来るよ~」と言って、一人煙となって行ってしまった。あれだけ能力が使えてまだこれから成長していくなんてほんとにチートだな・・・・・・・・・。そんな自分のことを棚上げするようなことを考えていると目の前に大きな滝が見えてきた。妖怪の山にある滝の一つ『九天の滝』だ。その壮大さは見るものに感嘆の声を上げさせる。・・・・・・とは言え妖怪の山で生活している俺は最早見慣れた滝となってしまったが・・・。また、流石にここで河童が流されているのは見たことないが滝つぼ付近の水が落ち着いている場所でなら、宴会を開いているのを何度か見たことがある。俺も何度か招かれたことがあるが、萃香や勇儀たちには秘密にしている。と言うのも河童にとっても鬼とは恐ろしい存在のようで、萃香のようなロリ鬼にまで必要以上に頭を下げだしてしまうからだ。・・・・・・・・・どれほど滝の流れを眺めただろう。俺がそろそろ戻ろうかと考えていると下流より一人(一匹?)の河童が泳いできた。「ん?こりゃ、アスカ様じゃありませんか~、どうもご無沙汰してます」「おまえは田吾作じゃないか、どうしたんだこんなとこまで?今日は宴会は無いと思ったが・・・?」「へい、あっしは週に一度はこの滝を眺めて己の創作意欲を燃やすことにしているんです。そういうアスカ様は?」「俺はいつもどおり、あても無い散歩をしていたんだよ」「ようは暇してるんでやすな」「そ、暇してるんですよ」そうやって俺と軽口を叩きあってるのは河童の『田吾作』、昔偽名で使った覚えのある名前だがそこは気にしないようにしている。仲間内からは『屁の河童』と呼ばれているがその由来はなんとなく語呂がいいからだそうだ。至極どうでもいい話である。「それはそうとアスカ様、少々お知恵を貸してはくれませんか?」「おまえがその辺りを頼んでくるとは・・・・・・、珍しいな」「はい、ちょっと行き詰ってまして・・・」田吾作の話をまとめると次のような内容だった。①人里の人より竜神様の像の作成依頼が来た(河童は人間の盟友)②竜神の象そのものは既に完成済み(流石河童、仕事が速い)③しかしただの象では誰もお参りしない(信心深くない人間は何処にでもいる)④それでは像を作った意味が無いから副次効果をつけよう ← 今ここ⑨依頼を受けたのは川に流された間抜けな河童(まさしく河童の川流れ)「・・・・・・っと言う訳なんですよ」「なるほどなぁ~」田吾作の話を聞いて河童に対しては多少ならざる恩のある俺は共に考えてやることにした。それから半刻ほど二人で頭を捻っていただろうか・・・・・・急に空が曇りだし、ぽつぽつと雨が降り始めた。山の天気の変わりやすいものだ。俺は慌てて近くの木陰へと避難した。田吾作も俺に合わせて水の中から上がり同じように木陰まで移動してくれた。「ふう、突然の雨には困ったものだな・・・・・・」「ははは、アスカ様は人間ですからね~、河童であるあっしは濡れても全然平気なんですが」「まったくだな。しかし、山の天気は変わりやすいものだ・・・・・・予め分かれば用意もできるものを・・・」そう俺が嘆くと田吾作は慌てた様子で俺に聞き返してきた。「ア、アスカ様、今なんと仰いましたか?!」「ん?用意もできるものを・・・か?」「その前!」「あぁ、山の天気は変わりやすいだな」「あ~違いますよ?!その後~~~!!」「あ、あぁ・・・、確か予め分かればだったか?」「そう!それです?!沸いてきた・・・沸いてきましたよ~~~~~!!」なんだこいつ・・・こんなテンションの高い河童だったか?横で雨の中、炎を背負っている田吾作は今まで見たことの無いほどテンションが上がっていた。そうやって俺が呆然としていると田吾作はこちらの手を握り上下に激しく振り出した。「ありがとうございます。アスカ様、これで全て解決です」「そ、そうか・・・よかったな。」「はい、全てアスカ様のお陰です。こうしちゃいられない!早速戻って像の改造を始めないと?!」そう言うが早いか田吾作は俺の手を離し水へ飛び込むと凄まじい勢いで川を下っていった。俺は降りしきる雨の中一人置いていかれ、いつまでも呆然としているほか無かった。そんな平和な日常<おまけ 『幻想郷縁起』>人間の項名前 アスカ職業 薬師見習い能力 酒のつまみが作れる程度の能力、法力を少し扱える程度の能力住んでいる所 妖怪の山二つ名 妖怪の山に唯一住む人間、妖怪に認められた人間、自らを人間だと叫ぶ人外危険度 低友好度 中解 説 いつの間にやら妖怪の山に住み着いていた人間。 人間であるにも拘らず鬼や天狗、そのほかの妖怪達と行動を共にしているのが良く見られる。 特に鬼との交友が盛んなようで彼が行くところには大抵、角の生えた人が共にいる。 (遠めで見ただけなので性別などの詳細は確認できなかった。) 彼が一人の時を狙って話しかけてみるも帰ってくる返事はぶっきらぼうであまり話しを長く 続けることが出来なかった。 今、分かっている事は彼が鬼たちを仲間と呼んで馴染んでいることだけである。目撃情報例 「鬼退治に参加するよう誘ったら逆に注意された」 鬼退治屋 鬼は一対一の正々堂々とした勝負を好みますからね~ 「鬼の弱点を聞いたら殴られた、死ぬかと思った」 鬼退治屋 鬼を仲間と呼んでいる人ですからそれは自業自得かと 「何で妖怪の山に住んでるのかしら?」 匿 名 それはわたしも知りたいことです 著 稗田阿爾----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書+展開決め+次回予告どうも、お手玉の中身です。今回は主人公の何気ない日常の一幕を描いてみました。平和なのはいいことです。それはともかくとして、作者は今後の展開でネタを練っているものの時系列的に微妙に出せない奴だったり迷う奴が多いので皆様にご意見をもらおうと考えた次第です。現在決定している登場キャラの順番は・・・「名前を呼んで!!」→「最速です!」→「お値段以上」+「大将棋で勝てない」と、なっています。そして出ることが出来ないのが「おなかすいた・・・」+「カリスマ(ぶれいく)」+「妹」+「ボー○ー商事」+「祟り神様じゃ~」+「キャノン」+「物理的に生まれてない人間もしくは著しく年代から外れた存在」です。なら何が出せるのか、例を挙げるなら以下の通り「ドS」+「兎詐欺」+「名も無き妖精(魂の系譜者)」などです。今回の投票に関しても次の投稿(夜)までの締め切りとなります。お手玉の中身はいつでも皆さんからのメッセージをお待ちしております。でわ、次回予告どうぞ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ん?なんだおまえ、俺様に次回予告だ?しょうがねぇな・・・なになに平和な日常を享受するも何かと暇な今日この頃あいつは再び旅に出る?今回の旅は数百年規模~~?!その旅であいつが得るものは?!?!ってまた旅立ちかよ!!ちょっと待て作者!あいつのつまみまた無くなるのかよ?!次 回 「名前で呼んであげてください!可哀想ですよ?!」 羅豪殿・・・真面目にやってくだされ。・・・次回も読んでくだされよ?