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No.9604の一覧
[0] HUNTERxHUNTER ―サムライガールの憂鬱―(現実→HxH オリ主転生 TS)[ぴろし357](2009/06/15 17:48)
[1] 第一話『転生』[ぴろし357](2009/06/15 17:51)
[2] 第二話『修行』[ぴろし357](2009/06/16 14:27)
[3] 第三話『天空闘技場 其の一』[ぴろし357](2009/06/18 17:41)
[4] 第四話『天空闘技場 其の二』[ぴろし357](2010/06/08 22:49)
[5] 第五話『ピエロとイケメンにご注意!』[ぴろし357](2010/06/13 11:29)
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[9604] 第四話『天空闘技場 其の二』
Name: ぴろし357◆4be33175 ID:ceb043b5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/06/08 22:49



  第四話『天空闘技場 其の二』



 そんなこんなで無事エントリーを済ませ第一試合の会場へ。
 母様から授かった木刀を肩に担いで向かいます。
 あれ? そういえば200階まで武器の使用は禁止じゃなかったっけ?

 まぁあいいか、使わなければいいんだし。
 それに預けるところもなかったしね。




「4989番の方! Cリングへどうぞ!」

 私の番号が呼ばれました。
 四苦八苦……。なんだかこれからの行く末を暗示してるようです…。

「ここでは、入場者のレベルを判断します。制限時間は3分」

 よーしがんばるぞー。
 ってここで余り頑張らないほうがいいのかな?
 修行するには多くの戦闘経験をつまなくてはならないわけですし。
 ここは相手の力を利用して、楽に行く作戦で行きましょう!

「あー君」
「はい?」
「200階以下での武器の使用は禁止されている、その木刀はこちらで預かろう」

 審判の人が手を差し出す。
 あーはいはい。やっぱ使わなくてもだめなんですね。
 それなら預ける場所くらい作ってくれても……。
 とは言え、ここで渋る理由もないしおとなしく預けましょうか。

「はいはい」

 何気なく審判の人に渡す。


「うわ! 重…い…何だこの木刀!…っ」

 ………。
 母様…貴女って人は……。
 今まで気がつかなかった私もどうかと思いますが、いくら鍛錬のためとは言え木刀にまで細工しないで下さい。

 それを見た相手の大男がなんか顔面蒼白ですよ。
 わ、私はゴンちゃんみたいにいきなり吹っ飛ばしたりしませんよ?!
 本当だよ!

「そ、それでは、始め!!」








 とりあえず終了しました。
 目の前で泡吹いてる男が。若干気持ち悪いです。

「4989番、君は50階へ」
「はい、ありがとうございました!」

 まだ倒れてる男と審判さんに礼。
 大丈夫かな? あ、担架で運ばれていった。
 日常生活に支障がないことを祈ります……エイメン
 いや…キリスト教信者じゃないけどね?





 ≪キルア≫


 第一試合は正直つまらなかった。
 やたらわめき散らす大人の男が居たけど、無視して黙らせた。
 まだこんなところで負けるわけないじゃん。

「おぉお、Cリングの奴すげぇぞ……見に行こうぜ!」

 試合も済ませて、見事20階へ行くように言われた。
 そのままあがっても詰まんないから色々見て回るか。
 Cリングだっけ?

 そこには俺より少し年上の女が立っていた。
 相手はその娘から比べると見上げるほどの相手。
 何だつまんねぇの。あんなの見るまでもなく男の勝ちじゃん。

 何か格闘技やってるみたいだけど、大人と子供では力の差は圧倒的だろ?
 まぁ俺は例外だけどね。
 試しの門もⅡまで開けられるようになったし。
 もう兄貴たちの仕事にちょくちょく連れて行かれてるから、そこらのにわか格闘家なら軽くあしらえるだろう。

 もちろん、本物が出てきたら難しいだろうけど。

 ん? よく見ると男のほうが焦ってる様に見える。
 変なの、ダメージ負ってるわけじゃないのに。トイレ?

 あ突っ込んでいった。今度こそ終わったか?
 と振り返って移動しようとしたとき、周りから歓声が上がって再び振り返ると……事は終わっていた。
 この間わずか1秒にも満たない瞬間。

 倒れていたのは男のほうだった。
 何で?
 あのタイミングは反撃するにしても難しいし、かといって逃げ場もなかったはず。
 どうやったんだ?

「ねぇ。どうなったの? 見逃したんだけど」
「あ? あぁ、何かわからないがあの大男が女の子の襟を掴んだとたん、泡吹いて倒れたんだ」

 俺が子供だからちょっと動揺してたけど隣の男が答えてくれた。
 ていうか、「何かわからない」はないんじゃない? 仮にもここにエントリーしてる人間として。

 俺は呆れながらも「ふぅん」と興味なさげに呟きながら、その場を後にしようとして。

「カウンターだ……しかも恐ろしく速い…」

 ん? カウンター? てか見えてた人いたんだ。
 何気なく耳を澄ますと。

「襟首をあいつが掴んだ瞬間に……手がぶれて見えるほどの突きを、きれいに顎にかすらせたんだ。」

 確かに速い。
 この男の目が万が一節穴だったとしても、俺が余所見をして振り返る間にそれほどの攻防を完了させていたことになる。
 よそ見していたといっても周囲に注意払ってたし、わずかな気配でも気づいて見逃さない自信はあったのに。
 その俺の目を出し抜く形で終わらせたとしたら……。

 面白い!
 親父に言われて仕方なく来たけど、来たかいがあった。
 俺は女の子の背中をじっと見つめてから、その場を後にした。





 ≪凛≫

 なんか見られてた。
 誰にって? キルア君に。
 何でわかったかって?
 なんか殺気みたいなの? ぶつけられて睨まれました。
 なんか変な汗かいちゃった。

「こちらが今回のファイトマネーになります」

 本当に152ジェニー……どう見ても152円に見えるけどね。

 この世界じゃジュースは若干高めですね。とりあえず一勝記念に……一人で祝杯…。
 さ、寂しくなってないんだからね!?

 ここから先は一勝ごとに5万か……。何かとんでもない世界です。
 元の世界で地道に働いてる皆様に申し訳ない。

 ってもう勝つ気でいるのか私。
 確かに一戦目のレベルから判断するに、100階クラスまでならいけそうな気はするけど……なにせ…念使えないしね。
 そう思うとちょっぴり憂鬱気分がひょっこり顔をのぞかせる。

 体から立ち上るオーラを見ると、未だに常人レベルの薄い【纏】。
 念能力者じゃない者からの攻撃なら何とか耐えられるが、所詮ベースが10歳の女の子。
 200階で「洗礼」を受けて、無事でいられるかどうかが運命の分かれ道。


 もうちょっとで切れそうな縄のつり橋を、荷物満載の車で爆走してる気分です。
 泣いてもいいですか?
 かくなる上は、目立たないような試合運びをこころがk…。







「やぁ♦一回戦見てたよ♥」
「っ!?」

 背後からの声に思わず悲鳴を上げそうになるのをぐっとこらえる。
 今日一番がんばったよね? もうゴールしていい?

「こ、こんにちわ」
「こんにちわ♠わざと念を封じるなんて、珍しいことしてるねキミ♡」

 バレテーラ。

「条件は何かわからないけど……念が使えるようになったキミと殺る(やる)のを楽しみにしてるよ♥クックックッ……」



 その後たっぷり3分間、茫然自失の私がアホの子みたいに口をパクパクしていたのを、通りすがりの何人もが遠巻きに眺めて行きましたとさ。


 それがヒソカに最初に目をつけられた(嬉しくないよ!)瞬間でした。













 ≪リカルド(父)≫


 ……っは! 娘に危機が迫ってる気がする!
 こうしちゃおれん!
 何とかココ(家)をだっしゅ……出発して、娘のもとに……。





「あなた? どこにいらっしゃるおつもりですか?」

 娘よ……不甲斐無い父を許しておくれ。
 そして今度こそ…父はお前に会えないかも(以下省略)。

「さぁ、護衛の青年の件についての『罰』がまだ終わっていませんよ?」

 そう言って妻は、笑顔で私の襟首を掴んで道場のほうに引きずっていきましたとさ。



 そして、竹刀を108発尻に打ち込む音が朝まで響いていましたとさ。

 アッーーーーー!!









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