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No.9436の一覧
[0] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録)[張春香万歳](2009/06/15 05:20)
[1] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 1話[張春香万歳](2009/06/15 05:12)
[2] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 2話[張春香万歳](2009/06/15 23:05)
[3] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 3話[張春香万歳](2009/06/15 23:14)
[4] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 4話[張春香万歳](2009/06/15 23:23)
[5] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 5話[張春香万歳](2009/06/17 04:38)
[6] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 6話[張春香万歳](2009/06/23 08:05)
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[9436] 我輩は風紀委員(ジャッジメント)である。(とある魔術の禁書目録) 1話
Name: 張春香万歳◆d6df6c83 ID:584e5142 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/06/15 05:12
我輩は、「風紀委員」(ジャッジメント)である。名前はまだ無い。


いや…まあ当然名前はあるんだけどね、折原香澄って女みたいな名前なんだけどさ

「女の子みたいな名前だな」とか、よく言われます。というか初対面の人には大抵言われますね

さすがに慣れてるんで気にはならないんですが、さすがに馬鹿にされたように言われると。「カチン」と来ちゃうわけでね。

仕方ないことだと思いますよ。人間誰だって戦わなきゃいけない時というのがありますからね……


まあ早い話が、名前を馬鹿にした連中をフルボッコして、自前の探査能力フル稼働して家特定して、あれやこれやとやらかしたわけです。

その後は、何故か「風紀委員」だ「警備員」だと現れまして、何故か俺が処分食らう羽目になりましてね。元から学校でもあまり評判が良くなかったもんだから

その後は紆余曲折あったあげく気づいたら「風紀委員」になってましたとさ………なんでだろうねわけわからんわ




[我輩は風紀委員である]

第一話「今日もがんばります」






「それで…白井どうすんだ?」

「まあいつもどうり、貴方が探査した情報を元にわたくしが、空間移動で一気に制圧ですわ」

「またそれか…たまにはこう、なんつーんだ?ジャーンジャーンジャーンみたいな方法は取らないのか」

「ジャーンジャーンと言われても困るのですが……なんなら貴方が突撃してわたくしがバックアップでも構いませんわ」

「………白井!!バックアップは任せてくれよ!!」

「はあ…行ってまいりますわ…」


そんなこんなで、日々風紀委員として仕事を頑張っております。

一応説明しておくと今、空間移動で近づいて建物内に逃げ込んだ泥棒を追い込んで行った長いツインテールの女の子は「風紀委員」の同僚の白井黒子ちゃん

あの名門お嬢様学校常盤台中学の1年生で、なんとレベル4の空間移動能力者(テレポーター)と来たものだから風紀委員界でも今後を期待されてる人材らしい。

本当に凄いよね……レベル4ですよレベル4!!未だにレベル5の超越者の皆さんとは会ったこと無いので俺が会った中では白井が一番レベル高い人なんだよね。

「折原さん、早くこっちに来て連れていくの手伝ってくださらない?」


そんなこといってる間に、どうやら犯人捕まえたみたいですね。ちなみに犯人の罪状は下着泥棒らしいですね。

どうでもいいけどこれ「風紀委員」の仕事なんだろうか?……まあそういうものですよね。





「あっ、お疲れ様でした。白井さん折原さん」

捕まえた後の後始末やら何やらが終わってやっと「第177支部」に帰ってきたら、オペレーターで新人の初春飾利ちゃん
白井とは学校は違うけど学年が一緒みたい、頭に沢山花飾りしてるから外にいても結構目立つんだよねこの子。

「どうして!このわたくしが下着泥棒ごときのために出なきゃいけないのかしら初春?」

「えっ…とその…」

「まあいいじゃんいいじゃん、こういった下積みの積み重ねが後々生きてくるんだよ。きっとさ」

「今、折原さんが言いこと言いましたよ!!そっそういうことですよ白井さん」

「はあ…もういいですわよ……それで次の仕事はなんですの…」

「えーと………ペット…探しですね」


「…………」
「…………」
「…………もういやですわ」




あの後、俺の探査能力フル稼働で、10分と掛からずに迷子の子犬を探し出した俺は、白井から「アニマル探偵になればいいのでは?」

とか恐ろしく真顔で言われましたが気にしてはいません…気にしてはいません……でもちょっとだけそれもいいかな

こうみえても俺の探査能力「存在把握」は、能力の発露の切欠になったプロジェクトがそれなりに曰く付きの代物なもんで

研究者連中からあまり口外しないようにと言われてるから、公式的には俺の能力はレベル1「直感強化」つまり勘が良くなるよってことにしてある。

といってもそのプロジェクトとかいうのが、口外できないよう代物なだけで

俺の能力自体は「人や物に限らず範囲内の物をそれなりに把握し識別できる程度の能力」

まあ精度的には結構たいしたものだけど戦闘能力はまるっきりゼロだからね。

だから、逃げた犯人の追跡や、逃げたペットの行方、無くした物を探すといったのが風紀委員内でのおもな仕事

そういうのも含めて研修が一緒だった白井と組んで動くことが多くなった。

ちなみに白井や初春にはある程度能力のことはバレてるっていうか、あんまり仕事やるき無かった時に

面倒臭がって能力で知った情報をペラペラ考えなしに喋った時があってね。

その時は焦った挙句「う…占いで出たんだ!!!」とかアホなこと口走っちゃたんですよね。

こりゃやばいかな……とか考えてたら白井がさ「直感強化という不確実な能力が占いというツールを媒介にすることによって、

能力の志向が明確になり精度が飛躍的に上昇するということですわね」とか納得してたから、これ幸いと頷き返すことで事なきを得た。
まあ、そのせいで占いが趣味だと思われてるんだけどね……たまに他の風紀委員から占い頼まれたりするし。まあこれはこれでやりやすいのかな?


まあなんだかんだでこの仕事を気に入ってる俺がいるんだけどさ。




俺が住んでいる学園都市はその名のとおり学生だらけの街である。総人口の8割が学生でありその全員が能力開発を受けているという

まさに科学の街、隔離された大都市の中では世界最先端の研究がされており、外の世界とは20~30年は差が付いているといわれている。

実際の所、俺は最初からこの街で生まれたわけじゃない、ある研究の材料としてこの街に連れてこられた孤児だった。

それは俺だけじゃなく同じように身寄りの無い孤児たちが学園都市の一部に集められ実験の道具となった。

誰が最初に言い出したのか分からないが、人の知能に限界があるなら、複数人の知能を繋げる事でその限界を超えることができるのでは無いかと

言い出した研究者が居たらしく俺もその実験のために集められ実験に参加させられた。

人格が固まりきってない子供達を集め薬物投与や人格矯正を用いて、一つのネットワークとして生み出す。

いくら学園都市とはいえ、そんな計画は表ざたには出来なかったらしく全ては秘密裏に行われていた。

俺を初めとする子供たちは何も分からず、何も知らないまま大人たちの言うことを聞いていた。でも一人だけ違った

その子は、研究者達に対等の口を聞き、当時の俺には全く理解できないことを整然と話していた。

研究者は「彼女は、俺たち子供達のリーダーでありネットワークのマザーを勤めることになる天才だ」と誇らしげに語っていた。

俺は、なぜかその子が怖かった……大人たちと対等である彼女、が俺たちと同じで別の所にいる彼女が……

俺がその子の名前を知った時はすべてが終わった後だった。

結果的に言えばネットワークは失敗した。その圧倒的情報量に耐え切れなかった

沢山の子供達が死に…生き残った子達も障害の残ったもの…記憶を失ったもの…

その中で五体満足に生き残ったものは俺一人だった。

研究者は、俺が尤も末端に位置する存在であったために情報の本流に飲まれることなく奇跡的に無事だったんだろうと語った。

だけど俺はあの一瞬を覚えていた。あの一瞬の情報の本流が切欠だったのだろう。その時が俺が能力に目覚めた瞬間だった…

それから、間もなくそのプロジェクトは闇に葬られた。

そして、俺たちのリーダーであり情報の中心で会ったあの子は、生きてはいなかった。そして死んでもいなかった。




目が覚めたら泣いてた。昔のことを思い出して涙を流すなんてどれだけ弱いんだろう……

顔を洗う鏡に映るのは、あの頃より成長した不機嫌そうな男の顔。

よく見慣れた、目付きの悪さと名前のギャップで何時も笑われてきた男の顔だ。

まあ風紀委員になってからは前ほどはなくなったけどさ。

顔を洗って朝ごはんを食べて制服を着て学校に行こう。

俺の学校は白井の常盤台とは比べ物にならない3流校とはいえ、俺の成績はお世辞にもいいとは言えない

今の俺は風紀委員なのだから下手な点数取ると、間違いなく何かしらのペナルティーを食らいそうな気がする。特に白井は絶対何か言ってくる。

何が何でもそのようなことは阻止しなければならない。

俺は学業と仕事を両立させなければならないのだ

「気合入れていくぞ!!」

気合と共に、白井から貰ってきてもらった「御坂美琴」さんのサインに拝むのも忘れない

白井と行動を共にしてると嫌でも御坂さんこと「お姉様」の話になるので、御坂さんに対する白井の美辞麗句の数々を聞いてるうちに

俺も気づけばファンになっていた。

ちなみに「御坂美琴」さんというのは、白井と同じ常盤台中学の生徒なのだが、素晴らしいことにこの学園都市で7人しか居ない「レベル5」能力者

であり、白井曰く「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」を体現したお嬢様であり万人を魅了するカリスマ性を併せ持った最高の女性らしい。

しかし、白井と御坂さんは所謂「恋人同士」であり、御坂さん自身が大の男嫌いで、近寄る男は全員病院送りにされているらしい。

さすがにそれは無いだろう、と思っていたものの、うちの学校の不良共が返り討ちにあったという話を何度か聞いたことがあることを思い出し納得した。

だが…いくらお嬢様学校とはいえ女同士は不味かろうと、白井にもっと身近な存在を忘れては居ないかと、風紀委員詰所内で大論争を巻き起こし

「お前の傍には初春がいるだろ?だからお姉様を紹介しろ」という俺と
「お姉様を超える存在など未来永劫現れませんわ」と反論する白井

永遠に続くかと思った論争は、あの初春が本気でキレたために、お流れとなり俺も白井とお姉様の仲を認め和解

その後、白井にサインだけでもとお願いした所、快く引き受けてくれた。なんでも同僚特価とファンクラブ割引を適用して1枚1000円という破格の安さだった

うきうき気分でお願いしてる俺を、かわいそうなものを見る目で、初春が見てるのが印象的だった。

そんな「御坂美琴」さんとは未だに一度も会ったことは無いが、白井の彼女さんなのだからいつかめぐり合うこともあるだろうから気長に構えているのである

「今日も頑張ってきますね。御坂さん」

女の子らしい丸文字は答えることは無かった。






つづく


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