<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

SS投稿掲示板


[広告]


No.9057の一覧
[0]  言葉遊び帳。(短編等が中心です)[ 時計の秒針。](2013/03/01 18:30)
[1]  忘れ去られた花。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[2]  花と対に成って付いて居る存在。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[3]  牡丹雪と人間の男。(未完のままです。ごめんなさい)[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[4]  延々と重ね続けて行ける言葉。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[5]  気分がだるい。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[6]  こたつと雑誌。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[7]  管理から外れた。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:17)
[8]  人工物。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:18)
[9]  櫻の夜。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:18)
[10]  おやすみの唄[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:18)
[11]  手紙。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:18)
[12]  奏でる手。[ 時計の秒針。](2009/08/31 01:18)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[9057]  牡丹雪と人間の男。(未完のままです。ごめんなさい)
Name:  時計の秒針。◆f11586ca ID:d26e342f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/08/31 01:17
 雪空に移り変わりそうな静かな静かな夜中の時間。

 男は煙草に火を点け。

 紫煙をくゆらす。

 今日は何と無く目が覚めたのか、ぼんやりと。ぼんやりと。

 足下が定まって居ない状態で外に出た。

 雪が降る前の。冷たさを伴わせた妙な暖かさを感じる己が居る。

 そんな不思議な脆弱感の様なモノを覚えつつも。

 何かふと。外に出たくなったのか。
 
 目的も無く夜の静かな歩道を進む。

 真夜中に出た為か。今の時間帯には誰も居らず、何と無くこの空間を独り占めしたかの様な。

 子供地味た行動を起しそうな。

 少々戯けた雰囲気を周りに出しつつ。

 男は何の目的も無い。散歩を続ける。

「夜中に歩くのもたまには良いもんじゃねぇか」

 独り言を周りに響き渡らせる男。

 その言葉にはもちろん誰かが答える訳じゃなく。

 見えない何かが形となったかの様に。

 静かな空間に、声が酷く酷く。気持ちの良い澄み方を伴わせたかの様に。

 男の声が深く深く木霊する。

「……寒いな」

 ほんの少しだけの時間。散歩するつもりで軽装で外出した男は、思いの外長い時間出歩いてしまって居ると気付きつつ。

 今日が休日なのを思い出したのか、このまま何と無く出歩いてしまおうと。

 投げ遣りの様な、自棄(やけ)を起こしたのか定かでは無いが。

 このまま気の向くままに。自分の何かが落ち着く迄ずっとずっと歩こうと。どうやら決めたらしい。

「……何してるんだろうな、俺は」

 意味の無い事をしてると。男は改めて口にするが、己の中での何かがまだ落ち着かないのか。

 まだまだ歩く事を続けるらしい。

 男に向かって風が吹く。冷気を含んだ、乾燥した様な風。

 この時期特有の、清々しさを感じさせる様な。

 心地よい風。だけれど、長時間は吹かれたままでは居る事が出来ない。

 一時だけ楽しむ事が出来る。制限付きの風。

 男はどうでも良い事を思い付いてると分って居ながらも、場当たり的な思考を止めるつもりはどうやら無いらしい。

「とうとう雪が降り始めたのか……どうりで顔に冷たさを感じる訳だ」

 取り留めの無い。纏め様も無い思考に耽りつつも、そうした中に沈み込みながら、さっきから冷たいのが顔に当たるのを感じていた男は、空を見ようと顔を上げる。

「まだ降り始めの。すぐ溶けてしまいそうな雪だな」

 積もる様な雪ではなくて、何かに触れたらすぐ溶けてしまいそうな、弱々しさを感じさせる。

 脆い雪質の物が降って居る様だ。

「煙草……ちっ。切れてるじゃねぇか」

 煙草が入った箱を握り潰しつつ。そのままポケットに入れ、男は歩く。

 何も目的も無い、何と無く気が向いて歩いて居る男。

 そろそろその行為に飽きたのか、家に戻ろうかと思い始めたその時に。

 何かが話し始めて来た。

「そこの人。そこの人。私の声が聴こえますか?」

 誰かがこちらに対して問い掛けをしてくる。

 男は気になり、辺りを見回すが。

 誰一人。男以外の人影すら見当たらない事に気付く。

「(誰だ……俺に話し掛けて来る奴は……)おい。さっき声を出した奴。とっとと姿を現せよ」

 先程の声の主に男は粗暴な問い掛けをする。

 __

 ____

 ______

 ________









 ここ迄で終わってます。続きを認めて行こうとした時に、冬が終わってしまい。

 本当に続きが浮かばなく成ってしまって。今もそのままで置いて有る物です。

 さてと。最後迄これをお読み下さった方、ありがとうございました。

 それでは。また次に。



前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.021330833435059