冒険者を志す者の大半はこう己に言い聞かす
座右の銘は、虎穴にいらずんば虎子を得ず――命を賭けることでより大きな成功を得れる
目標は、大陸最高の冒険者――地元では天才と呼ばれていた故の自負
そう次代の英雄を夢みて入学した者達
だが、その現実に打ちのめされ、負けを受け入れ諦めていく
《才》はあれどもより大きな《才》に踏み潰され、己の《研鑽》を無駄と切り捨てていく
だが、数年に1人は圧倒的な《才》に刃向かう馬鹿が現れ、その中から十数年に1人は生き残り、世紀に1人は《英雄》へと歩みを進める者がいる
《才》に抗い、時に負け、そこから新たな術を生み出し、《才》を凌駕する
既に完成したしまったが故にそんな強さを持つ者達を《神》は愛し、そして己の権能を《才》として分け与えるのであった
《金獅子》を除隊になり、煉獄塔内において明らかに厄介事を背負っている美少女二人組みを助けた日より2日が経過した
その二日間は除隊の手続き、個人での煉獄塔内探索申請、57期主任教官と面談、関係各所への連絡と報告の為に学園中を走り回っていた
そんな忙しさが一段落着いたと判断したその瞬間を狙ったかのように例の二人組みがジークを襲撃してきた
「ようやく見つけましたよ、ジークフリートさん」
「何処へ行っても常に不在とはお忙しいご様子ですね」
学園内の食堂の窓際に陣取り、日を光を浴びてまったりと過ごしていたジークの背後からその言葉を受ける
その声に一瞬肩を震わせたジークが恐る恐る後ろを振り向くと、脳裏をよぎった予想通り煉獄塔内で出あったルナとノルンが並んで立っていた。ボロボロであった煉獄塔内でさえ際立っていた美貌は日の光のしたでより一層輝いて見えていた
光を受け輝く結い上げられた白銀の髪と無造作に纏めた朱金の髪、男女問わず視界に入った瞬間に引きつけられる容貌……彼女達の後ろには彼女達をみるだけの為に何十人もの修練生がついて来ていた。その野次馬の視線が一斉にこちらを向き、落胆と失望の色に染まる
「……胃が…胃が」
「どうかなされましたか?」
「……ぐぁ」
数十人の無遠慮な視線に晒されたジークは胃の辺りを押さえながら、肩を震わせる。その動きを心配したルナはその最高級のサファイアの如き瞳に明らかな心配の念を浮かべ問いかけてくる。その問いかけと同時に後ろの野次馬達からの圧力が一層増し、ジークの胃へと大ダメージを与えていく
「…大丈夫、何の問題もない。ああ、何の問題も無いんだ」
「…本当に大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だから、用件を言ってくれないか? 俺もせっかくの休憩をゆっくり使いたいんだ」
「あ、そちらの席をおかりしますね?」
「はい、ルナ椅子を取ってきたよ」
「……ここは一人用の席だぞ」
一人用の小さな円形テーブルの周囲にジークフリート、ルナ、ノルンの三者が座る。周囲からの視線はきつくなる一方で居心地悪い事この上ないが、現状で逃げてしまえば周囲の修練生に何をされるか分かったもんじゃない為、逃げずに大人しくテーブルを挟み向かい合う
どうしても彼女達に見惚れてしまいそうになる自分を胃の痛みと強靭な理性で押さえ込みながら二人に問いかける
「さて、確かルナさんとノルンさんだったかな? わざわざ俺を探していたみたいだけど、何の用かな?」
「…そう警戒しないで下さい。前にお約束した補償と報酬の件ですよ」
「あんな口約束を守るつもりか? 正直、俺としては黙殺されるのを覚悟していたんだがな」
「ふふふ、確かに煉獄塔内における契約の大半は無視される事が多いと聞きますが、私達はそのような義にもとるような事はしませんわ」
「救って頂いた恩を仇で返すような事は家名に誓って致しません!」
修練生の大半が聞けば鼻で笑うような奇麗事を当たり前のように言ってのける二人組み。そんな二人を珍獣でも見るかのような眼つきで見ながらジークは処置無しと肩を竦める
「正直に言えば財布が心許無いんで報酬はありがたいな」
「つき返されず私も安心しました。これが頂いたポーションと護衛して頂いた報酬になります」
「どうぞ」
「……本気か?」
そう言って目の前のテーブルに置かれたのは高級ポーションを10本買ってもお釣りがくる程の金額が記入された小切手であった。そんな大金を持った事がないジークは目を白黒させて小切手と正面の二人を交互に眺め、考え込み、何かを思いついたように顔をあげ二人に向って口を開こうとするが、それを遮るかの如くルナが言葉を放つ
「勿論、謝礼金だけでこのような金額をだした訳ではありません。一つジークフリートさんにお願い……有態に言えば依頼したい事がありまして、その前金を含みこの金額を出させて頂きます」
「…失礼ながら貴方様の事を調べさせて頂きました。教官陣からの評価は学園歴代最強と名高い《金獅子》元副リーダーにして戦闘評価では学園上位にくい込む重戦士。学園都市首脳陣からは仲が悪い《教官室》《生徒会》《商工会》の三者間での揉め事を上手く纏める事が出来る唯一の人物。一般の修練生からは希少スキルを持たず、仲間に寄生して上位評価をとっている運だけの男という評価。はっきり言ってどれも曖昧で何が正しいのかわかりませんでした」
「…一番最後の評価があってるんじゃないか? 実際《金獅子》を追い出されたしな」
ノルンが語る己の評価を無表情に聞き終わり、無表情かつ投げやりにそう告げる。その顔は無表情ではあったが、何処か物悲しげであった
「しかし、それではデミミノタウルスの件は説明がつきませんわ。あのデミミノタウルスを後ろに私達という荷物を抱えたまま凌ぎきり打ち倒したその腕はすばらしい物でしたし」
「あの場合はあんな抜群のタイミングで攻撃してくれるノルンさんが優秀なんだろ?」
「あれだけお膳立てして頂ければ素人でも致命傷を与えられますよ」
三人が三人とも口元に小さく威嚇の笑みを浮かべながら互いを褒めあう。もっとも三人とも腹の中は違う事を考えているようではあったが…
「さて、依頼という話だが、この場で断りを入れさせてもらおう。この大金に見合う依頼というと拘束時間が長いか、もしくは命懸けになるからな。君子危うきに近寄らずって奴だな」
「あら、内容を聞く前に断っていいのですか?」
「まあ、報酬は惜しいが仕方ないだろう? 自分の出自を隠して依頼をかけてくる領地持ちの上級貴族様の依頼なんて恐ろしすぎて受ける事なんて出来ないな」
「なっ、どうし「ノルン、落ち着きなさい」…はい。ごめんなさい、ルナ」
「あのなぁ、幾ら俺が鈍くても気づかない筈がないだろう? まず煉獄塔で聞いていた家名が有名すぎるし、貴族は血筋が王族に近ければ近いほど先祖返りを起こして美しくなるといわれてるしな。馬鹿でも怪しいと気づくだろうよ。後は伝手を使って少し調べればそちらの素性ぐらい予想がつくさ、カリストー公爵家御令嬢とウルザンブルン辺境伯家御令嬢?」
「こんな短時間に良くそこまで調べあげましたね」
「色々と面倒事を解決してると知らない間に伝手が広がったんだよ。後はウチの……もう、そう言えないか。《金獅子》から受け継いだ人脈と情報網も持ってるしな」
腹を括ったのか正面から交渉を始めるジークとルナ。遠巻きに眺めてるいる野次馬はその表情を見て一層聞き耳をたて始めるのだが、それに気づいたノルンが肘でルナをつつき、周囲の状態を伝える
「そこまで知られているのなら依頼の情報と目的も検討はついているのでは?」
「ははっ、公爵家と辺境伯家の防諜体制を甘く考えない方がいいよ。俺が掴めたのは二人の素性のみで何でこんな場違いな場所にいるかなんて分からないし、知りたくもないね」
「…これは是非とも依頼を受けて頂かないといけなくなりましたね」
優れた個人戦闘技能だけなく優秀な情報網を持ち、各所にシンパを抱え本人もそれを上手く使う術も引き際さえも心得ている。こんな優秀な人物が何故この時期にPTをほとんど身一つで追い出されたった一人で煉獄塔を探索しているのだろう
そんな疑問とそんな人物と引き合わせてくれた運命の神と己の守護神に心の中で感謝を句を唱え正面からジークを見つめ、ありったけの誠意を込めて交渉を再開する
「ではこうしましょう。この小切手は助けて頂いたお礼として差し上げます。ですので、依頼について真剣に考えて頂けないでしょうか? 勿論、真剣に考えて頂いた結果、無理だと判断したのならば私達も諦めます」
「ちょ…ルナそこまでやっていいの?」
「ほう、そこまで譲歩していいのか? それだと俺にしかメリットはないぞ」
「まずは話を聞いて頂かない事には何にもなりませんし、今まで話した上での判断です」
「……ああ、もう! これだから嫌なんだよ! ったく、しょうがない。依頼の内容を……その前に場所を変えたほうがいいなここは無粋な耳と目が多すぎる」
周囲を一睨みした後、席を立ち二人を促し食堂の外へと歩を進める
神代の遺産である《アークラインの煉獄塔》と学園各所を結ぶ渡り廊下をジーク達三人があるいて行く。先頭をジークが、その後ろを2人が並んで少し早足気味に進んでいく。先程の野次馬の大半は食堂においてこれたが、未だ数名がこそこそと着いてきているのが分かる、というか尾行者達も隠すつもりないようだ
もっともその行為をする気持ちもジークはある程度理解は出来る。渡り廊下をは挟むように設置された運動場と闘技演習場――大層な名前だがモンスターを模した人形、練習用トラップ等が置いてあるだけの広場――で練習していた男子修練生が遠目にもかかわらずつい見惚れてしまう程の美貌をもった少女達をこんな無能と評判の男が連れまわすなど彼等にとって罪悪にも等しく、何かあれば直ぐにでも助けに入る騎士気取りなのだろう
そんなある意味正直な男達でがあったが、ある程度距離がつまり先頭を歩く青年が誰か分かった瞬間、反応は3つに割れた
1、相変わらず首を傾げありえないと呟く者達・・・これが全体の5割近く
2、ジークフリートに対して侮蔑・嫉妬といった視線を送る者・・・これが3割程
3、ジークフリートを見るなり体ごと反転し視線を決して合わせようとしない者・・・これが2割
どれも反応を送られた本人からすれば溜め息を吐きたくなるようなものばかり。当のジークフリートもたぶんにもれずつい溜め息ついてしまった
「あの、ジークフリードさん。どうかされましたか?」
「・・・・・・ん? いや、周りの視線が痛いな、と思ってな」
「へっ? 視線?」
ジークの溜め息素早く反応した輝くような銀髪の少女ルナが心配そうに声をかける。少し眉根を曲げ下から振り向いたジークを見上げるその姿を見れば世の大半の男性は恋に落ちるだろうと思われたが、その視界の映像よりも周囲からの呪いの視線に意識の大半を持っていかれているジークフリートは見事にスルーして胃のあたりを押さえ込む
そんなジークの言葉に反応したのはもう一人の少女だった。さき程からルナの背中を護るように歩いて来ていたノルンが上質のアンバーを思わせる瞳で周囲を見回す。
その視線にジークを睨んでいた男子どもは我に返ったように己の鍛錬を再開していく
その光景に小首をかしげる少女達と胃を抑えるジークであったが、ジークが学舎へと足を向けると少女達は無言でついてきた。どうやら、ジークの無言の背中に何か感じるモノがあったらしい・・・・・・
アークライン特殊探索者養成学園いう名前とは裏腹にこの学園は学園という枠を逸脱し、一つの都市国家と言っても良いほどの軍事力、経済力、文化力を持っている
それもそうだろう非常に高い戦闘能力を誇る修練生が数千名とそれを管理する選りすぐりの教師達、強靭な武器防具を製作する職人、回復薬等を作成する錬金術師、大怪我をした修練生が入院する為の病院、生活するための食料を提供する市場・・・・・・例を挙げればきりが無いほどの膨大な数の人間によって《アークラインの煉獄塔》は管理され続け、人々は《アークラインの煉獄塔》の恵みによって日々の糧を得ている
そうして長い年月をかけて多くの人が集まることによって一つの経済圏が出来上がりアークライン特殊探索者養成学園の学舎と《アークラインの煉獄塔》を中心とした学園都市アークラインが形成されていった
そんなアークライン学園から西へと数分歩いた路地裏にあるひっそりと佇む《秋桜の夕暮れ》という名の喫茶店にジーク達三人の姿はあった。ここに来るまで人込みを縫って歩いたり、知り合いの店舗を通り抜けたりしながら、通常の3倍の時間をかけ尾行する男子修練生をまいて到着したのだった
シックな調度品でまとめられた落ち着いた雰囲気の店内。その奥の窓際に設けられたテーブル席に向かい合う形でジークとルナ・ノルンが座り無言で紅茶とケーキを口へと運んでいく。そうして三人のカップが空になり、手元でする事がなくなると三人は視線を合わせ話し始める
「さて落ち着いたところで本題に入ろうか?」
「…そうですね。それで依頼についてどの辺りから話しましょうか?」
「ふむ、ならば依頼の内容・目標・期間・報酬、ついでに禁止事項を教えてくれ」
「……依頼の理由は聞かないのですか?」
「はっ、御貴族様の醜聞に首を突っ込むつもりは欠片もない。正直、それを聞いたら嫌でも依頼を引き受けないといけない状況になりかねんからな」
「……その通りですね」
まず、先制攻撃といわんばかりにテーブルに片肘を立て頬づえついているジークが自分が関われる範囲を宣言する。これ以上の事が関わるなら俺は依頼は受けないとはっきりと二人に対して意思表示をしてみせた
「それでは依頼ですが煉獄塔内で私達の護衛兼引率者をして頂きます。目標は学院との往復以外は階段利用で60階層到達、期間は今年度中には必ず到着しなければ成功とみなせません。報酬は先程と同じ金額と私が個人所有している等級Ⅲのネックレス《紺碧の女王》です」
「等級Ⅲというと物によっちゃ国宝クラスの道具だろうが、何で個人で所有してるんだよ!」
「公爵家には色々な所から借金の無心やご機嫌伺いで付届けがきます、そういった物には結構な掘り出し物が混ざりこんでいるんですよ。その中の一つをお爺様から祝いに頂きまして…」
「ははっ、公爵様ともなると色々あるんだねぇ。まっ、それは置いておいて依頼について確認だ。その依頼だが俺以外の協力者はいるのか? いないとしたら、誰かを引き込む事は問題ないのか?」
「前者はNO、後者は限定条件付でYESです」
「と、いうと?」
「依頼の条件の一つに他所のPTからの引き抜き禁止があるんですよ。つまり、ソロやペアで探索している修練生ならばPTに入れても問題ないのですが、3名以上でPTを作っている人は禁止です」
その言葉を聞いて大げさに驚いたふりをしながら肩をすくめ、小さく嘲笑を浮かべる
「ハハッ、なんでそんな面倒な事をしないといけない」
「……それが依頼の条件だからです」
「ふぅ、怪しさ満点って奴だな」
「無理を言っているのは承知ですが、どうか引き受けてもらないでしょうか」
そう言って頭を下げるルナを見て目を白黒させるジーク
「上級貴族が頭を下げる、か。……今の時期から今期中に60階層到達というと相当なハードスケジュールになるぞ? 後、俺は卒業が一番の目的なんだ。60階層後の最終課題まで二人は手伝ってくれるのか? その辺りを教えて貰いたいんだがね」
てっきり拒否の言葉が出てくると思い、最悪色仕掛けまで考えていた二人は唖然とした表情で顔を見合わせる。家族同然に育ってきた為発達したアイコンタクトでお互いの意思を確認し、同時に頷く。
目の前でコーヒーをかき混ぜながら返事を待っているジークに自分でも分かるぐらいの満面の笑みで言葉をはっした。
「勿論、大丈夫です!」
「私達は今期の目標さえ達成できれば卒業までお付き合いします!」
その笑顔に顔を少し赤らめながら、ジークは一つ頷き、小さく声をだす。
「ならば、契約成立だ。明日から相当忙しくなるから覚悟しておいた方がいいぞ」
その頬にうかぶ不適な笑みをみて、ルナとノルンは笑顔を強張らせ「もしかして選択を間違ったのかも…」と内心で不安になったりしていた。
その表情を楽しげに見ながらジークがふと思い出したと言わんばかりに口を開く。
「編入といったがPT登録とPT探索許可はとったのか?」
「……個人分しかとってないです」
「こんなに早くスカウトが出来るなんて予想してなかったもんね」
目の前が顔を見合わせる二人の美少女を見ながら眉間のしわを伸ばすジーク。
「なら、早い所登と申請を済ませる必要があるな。まあPTに所属していないフリーかつ個人許可が出ているからその場でPT探索許可が出るだろうし早めに申請に行くことをお勧めする」
「……申請?」
「PTリーダーが申請するのが筋だろう?」
「私は自分とジークフリードさんの能力差ぐらいは分かってますから、リーダーを名乗るなんて事は出来ませんよ」
ごくごく当たり前の事言わんばかりにジークへとリーダーを振るルナ。そのサファイアの瞳にはどこまでも真摯な光が宿り、ジークを信頼したいという気持ちが出ていた。
その瞳に押されるように一度小さく頷き、己の決心を乗せて二人に向かい力強く言葉を放つ。
「そこまで言ってくれるならば俺がリーダーを引き受けよう。だが、申請の前に一点だけ決めなければならないことがある」
「それは?」
「…PT名だ。俺達だけの一代限りのPT名になるか、それとも引き継がれていく《名》となるか。それは分からないが俺達が己の命と目標を共有するという《意志》を周囲全てに示す為、俺達だけの《名》を決めなければならない!」
「《名》ですか? ……それなら今ここにいる三人を表すPT名にしませんか?」
「いいですね! 私達が個ではなく群という事を示すにはそれが一番分かりやすいもんね」
そう言って判断を求めるようにジークを見つめる二人。その二人に面白いといわんばかりに口元をゆがめジークは頷く。
「いいね、その案で行きますか。じゃあ順番に言っていこうか?」
「まずは私です! 私は我が一族の髪の色であり、家紋にも使われている《紅》です!」
「なら私は、私の母と《守護神》から頂いた髪の色《銀》ですね」
「《紅》《銀》ときたか…さて俺を表す言葉、か。……ククッ、《PT》っていう群れから弾き出さたって意味で《狼》だな。追い出された孤狼は新たな群れと巡り合い再び群れをなした。ははっ出来すぎだろう」
そうして三人はどこかくすぐったい様な表情を浮かべ互いの顔を見つめ、小さく笑う。
「俺はPT《紅銀狼》リーダー:ジークフリート=フォートレス。これから命を共有するんだ、気軽にジークとでも呼んでくれ」
「私はPT《紅銀狼》構成員:ルナ=カリストー。二人よりも年上だけどルナと呼び捨てでお願いします」
「私はPT《紅銀狼》構成員:ノルン=ウルザンブルン。私が一番年下だし呼び捨てでお願いしますね。って今更かな」
そう言って三人はうち合わせたかのようなタイミングで一斉に声を放つ
「「「これからよろしく」」」
サッカー決勝T進出おめでとう
とりあえずの大幅改訂(改悪?)
まあ、こんなもんさorz