……彼は理想主義者だった。信念を胸に、ひたすら戦い続けた。仲間を失い、腕を失い、身体は血に濡れていく。それでも、決して立ち止まることはない。ただただ理想を追い求めた。それはどれほどわがままで、どれほど一途な想いだったのか。そうして、ついにそれは達成される。誰かが血を流す所を見たくない。その一心で戦った、彼の願い……。――――戦いがあるのなら、一刻も早く終わらせよう――――