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No.8554の一覧
[0] 凌辱・調教記≪なのは≫[クックル](2009/05/07 17:45)
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[8554] 凌辱・調教記≪なのは≫
Name: クックル◆4dcbebf0 ID:5d42a70b
Date: 2009/05/07 17:45
 注意

 この作品は、いわゆる鬼畜ものです

 そういうものに嫌悪感を抱く方は、決して見ないでください。

 また読まれる方にも注意点があります。
 この作品はレポート形式です。
 女性側の心理は、ご自身の想像力で補うと、私の文章でも、いく分マシに楽しめるかもしれません。

 では、どうぞ。


----------------------------------
記録。

 対象―――高町なのは(19)。

 甘栗色の長い髪に、瞳が大きく、日系の柔和な顔つきを持つ。その反面、鋭く睨み付けたときの表情の変化が印象的。
 膨よかな胸囲を持つが、引き締まった体付き。
 筋肉の付き方から特殊な訓練を受けていたと思われる。

 報告によれば、町外れの廃墟(我々の第三支部)で奇妙な石(現在解析中)を保有したまま気を失って倒れていたところを確保したとのこと。
 当人の存在はこの世界(本人の主張に合わせた表現を用いる)に確認することができず、所謂異世界と呼ばれるものから現れたと推測される。またその原因は、某日0000に観測された時空の歪みなる現象(現在調査中)と思われる。
 本人の証言によれば、『時空管理局に新設された機動六課』なる部隊の一員(一等空尉)とのことだが詳細は不明。
 レイジングハートと呼称された石を没収し、素性を迫ったところ得た情報は以上である。
 服装はどこかの部隊の上級位のものと思われるものを着用していたが、そちらも石と並んでデータベースと照合中。

 この情報を得るまで時間にして37時間必要だったことからして、訓練を受けていたことの信憑性は高まった。

 なお、本人の主張(幸いにも言語が通じた)を以下の通りまとめる。

 1・『世界』という単位が存在する。
 2・時空管理局とは、その世界の管理をしている機関である。
 3・本人の推測も含まれるが、この世界は『発見』されていないとのこと。
 4・自分は『魔法』なるものが使えたが、この世界では何故か使用できない(戦闘の意思は無いという主張と思われる)。

 健康状態を見ても、覚せい剤の使用は認められなかった。

 また本人は身柄の解放、及び時空管理局なるものの捜索を要求した(我々の機関を何やら誤解していたようだ)。
 現在本部の地下五階に軟禁中。
 軟禁三日目からは若干の衰弱を見せているものの、健康状態は保っている。

 我々の組織から出た意見は次の通り。

 1・彼女は所謂スパイであり、我々の支部を探っていたが、何らかのアクシデントに巻き込まれ気を失っていた。
 2・時空管理局等の件は、万一捕まったときそう証言するように強い暗示をかけられていた(少数派意見)。
 3・我々の研究内容を、既に確認されている虞がある。

 また、彼女の証言にある信憑性を酌んだ意見は次の通り。

 1・彼女の意見がその通りだとすると、彼女の所属する組織は大規模な監督組織である(調査権・逮捕権を有している)。
 2・我々の『研究内容』からにするに、監督組織はこの『世界』のものと同様に、避けるべきである。
 3・彼女の『来訪』から三日経過した今、なんの音沙汰のないことを考えると、彼女の機関に察知されていない可能性が高い。

 また、彼女が重い精神病を患っているという意見も多々出た。

 上記三通りの意見を総称した結果、彼女の扱いをレベル3(実験人体捕獲・調教実験)とした。
 いずれの場合でも、我々の組織の外に出さず、支部で見た可能性のある記憶の口外を避けられるとの処置。
 殺害も一案に上がったが、実験体(それも健康体)の希少性を考え、廃案となった。



 以下、彼女の調教経過を記す。



 一度目(経過単位を、都合上そう評価する)。

 衣服を全て剥ぎ取り、両腕を背中で組ませ、縛り上げた。
 そこから伸ばした紐を天上に釣るし、殆ど爪先立ちの状態で立たせる。
 足は九十度近く開かせ、両足を一本の棒に繋ぐ。これで足は閉じられない。
 その棒はU字の杭で床に打ち込まれ、前後にも動けないようになっている。

 引き締まった体は艶やかに汗に濡れ、邪魔な長い髪は頭の後ろから垂らしたポニーテールに縛ってある。

 ライトアップされた狭い地下室の一室の中心。
 岩造りのゴツゴツとした壁や床のせいで、室内だというのに寒く感じる。
 まるで洞窟のような室内があるのは、『執行者』の趣味だ。

 目的は彼女の洗脳だが、我々の組織では、その方法は洗脳者の裁量となる。
 今回、高町なのはを担当する無精ヒゲ面の洗脳者(以下、エス)の個人的趣味により、彼女にこの屈辱的な姿を強制していた。

 本人(以下、なのは)は、奥歯をかみ締め、プルプルと震えている。
 なのはにしてみれば、寝ている間に催眠ガスをかがされ、起きたらこの場にいたのだ。
 ただ軟禁されていた状態からのあまりの変化に、目を覚ましたときの彼女の混乱は伺え知れない。

 軟禁されてから三日間、最低限の軽食や僅かな水しか摂取させなかったため衰弱していたが、さしもの事態にエス、及び記録者の私を鋭く睨み付けてきた。
 が、男二人に自らの裸体を見られ、頬は若干紅く染まっている。
 その上、催眠ガスの影響で頭痛が酷いであろう。
 実際、その屈辱的なポーズとは別の理由の息切れをしている。

 最初にエスが始めたのは、なのはに猿轡を嵌めることだった。
 起きている時に嵌めた方が、屈辱感を増せるとのこと。

 事前の打ち合わせで聞いていた私は、なのはの猿轡を見て錯乱した悲鳴も、我々に対する罵倒も、その後直ぐにくぐもったモゴモゴとした声も、冷静に聞きながした。

 エスの話では、猿轡を嵌めることにより口での反論を防ぎ、精神的に追い詰めることが出来るとのこと。
 静かな方が好きな私にとっても、岩造りで響くこの部屋での悲鳴は避けたいところだった。

『お前は、Mだ』
 そしてエスは、なのは目を見てそう言った。
 それは嘲るような声ではなく、ただの事実を告げるように一言。
 エスに顔を近付けられた時に、不快感を露にしたなのはも、エスのその言葉に一瞬きょとんとした。
 そして一言、ムグ、と声をもらす。
 離れた私にはその言葉を訳すことは出来なかったが、エスは耳元で、

『Mの意味は分かるのか』

 と呟く。
 先程なのはは、『違う』と言ったようだ。

 エスにそう言われると、なのはは顔を紅くし、震えながらエスを睨んだ。
 どうやら私は、彼女の怒りの矛先から一旦外れたらしい。

 そんななのはを無視し、エスは私が記録を記している机に置いた紙袋を掴んだ。
 紙の摺れる音をわざと響かせ(エスの癖だ)、中のものを一つ取り出す。
 洗濯バサミだ。
 サイズは家庭用だが、ばねがきつく、締まりが強い。

 それを持ってエスが近付くと、なのはも怒りよりも恐怖と嫌悪感が入り混じった表情を浮かべ、僅かに震える。
 エスは紙袋を足元に置き、洗濯バサミを持たない左手でなのはの形のいい胸の右を、いきなり揉んだ。

『ン―ッ!!』

 なのはが一層激しく喚くのを無視し、エスは執拗に揉みしだく。
 暴れたくとも身動きの取れないなのはは、身をよじる程度しか出来ない。
 結果、エスの凌辱を時間にして数分受け続けた。

 エスのテクニックは高い。
 だが、当然初日に胸だけで達させることなどできない。
 この愛撫は、別に意味でなのはのヴォルテージを上げる程度だ。

 パチンッ
『ンンーッ!!!?』

 何の気なしもなく、エスはなのはの右胸に洗濯バサミをしたから挟み込むように止めた。
 不意を付かれた痛みに、なのはの顔が歪む。
 淡いピンク色の乳首から、一瞬色が褪せた。
 本人睡眠時の身体検査で、性交渉の回数は皆無であるという事実が判明しているが、自慰にしろ、経験したことは無い刺激であろう。

 エスはもう一つ、洗濯バサミを取り出した。
 なのははその洗濯バサミの認識が変わったのか、今度は恐怖に顔を歪ませる。

 パチンッ
『ンンッ!?』

 今度は予想外であったのだろう。
 エスはいきなりなのはの左胸に洗濯バサミを同様に止めた。

『左胸が寂しかったのか?』

 左胸への愛撫をしなかったことを匂わせ、エスは目をきつく閉じるなのはの耳元で囁いた。
 なのはは震え、目を閉じきっていた。
 顔の紅さは少し増している。

 しかし、いかに目を閉じようとも、再びエスが大げさに鳴らす紙袋の音は届いたようだ。

 恐る恐る目を開けたなのはは、直ぐに目を見開いた。
 今度エスが持っている選択バサミは、計8個。
 紙袋に入っていた洗濯バサミの、残り全てだ。

 エスがそれを持ってしゃがみこむと、なのはは足の指で必死に地面を蹴り始めた。
 エスが何をするか分かったからだろうが、なのはの動きはカチカチと棒とU字の杭を鳴らすことしかできない。

 エスは何のかんがいもなく、なのはの股間を弄ると、わざと神妙に唸ってみせ、まじまじと見つめ続けた。

 なのはの顔が急激に紅くなる。
 エスの吐息がかかる程近くにある自らの秘所を腰を引いて離そうとするが、それは当然無意味だった。

『くっせ』

 エスは一言、なのはの秘所に呟いた。
 なのはは軟禁されてから一度も水浴びをしていない。
 当然と言えば当然だが、実際に臭うのだろう。

 だがそんな反論は、猿轡に封じられている。
 年頃の少女には酷な一言は、なのはの心を少なからず抉ったのだろう。
 軟禁中もどこか強気だったなのはは、目をきつく閉じ、整った顔をこれ以上ないほど歪ませた。

『クリはまだ無理だな』

 エスはなのはの顔を見もせずにそう呟くと、洗濯バサミを秘所の毛に一つ止めた。
 なのはまたは呻くが、少し深めに止めた程度の洗濯バサミの痛みは微々たるものだろう。
 エスは計4つ、洗濯バサミを横一列に止め、更にその洗濯バサミ一つ一つにもう1つずつ、洗濯バサミをつける。
 1つ当たり2つ分の重みが加わった洗濯バサミだが、それでもまだ羞恥に比べれば『痛み』には遠いだろう。
 精々、むず痒い程度か。

 その『作品』の完成を、エスは再びまじまじと見つめた。

 エスが今何を考えているか分かる。
 恐らく、洗濯バサミを思い切り引っ張りたいのだろう。
 なのはもそれを恐れて、今度は目を開いてエスを見下ろす。

 『エス』は(誤解されがちだが)コードネームだ。
 地位のあるメンバーにはアルファベットの一文字が与えられ、『ゼット』から『エイ』に近付くほど地位が高くなる。
 『エス』は、コードネーム持ち。かなりの上位階級だ。
 本来レベル3程度で出向く男ではないが、本人の希望により『執行者』となった。
 確かに、『暫定』レベル3なら『エス』が出向く必要があるかもしれない。

 本来意味は無いはずのそのコードネームなのだが、妙にしっくりくる。
 それは、エスが実際にSである所以なのだが。

 エスは満足したのか、ゆっくりと立ち上がった。
 そして、再びなのはの顔の前に自らの顔を近づける。

 二度目の接近は、一度目と違い、なのはの表情に変化が起こっていた。
 エスに若干の恐怖を覚えたようだ。

『お前は、Mだ』

 またも、エスはなのはにあっさりと告げる。
 今度の言葉はなのはから、声は漏れなかった。

 その様子に、エスはゆっくりと指を一本立て、目の前でふり、なのはの目が着いてきたことを確認してから、なのはの秘所を指差した。

『絶対に濡れる』

 これがエスのやり方だった。
 怪訝な顔をするなのはの頭の中ではエスの言葉が響いているだろう。
 その真意を測るために。あわよくば、脱出のヒントを探ろうとして。
 深く考える奴はこの手に引っかかる、とエスは言っていた。
 暗示がかかりやすい手だ。

 私は、手を止める。
 初日の終了だ。
 なのはの正面に、隠してある記録用のカメラをわざわざ移動させたエスと共に、私は部屋を出た。

――――――

 二度目。

 丸一日、なのはを放置するというのがエスの計画だった。
 その間、飲まず食わずであの体勢だったなのはの容態は、私的にも興味がある。

 しかし、エスと共に部屋に入ると、なのはなきっと私たちを睨み付けてきた。
 これにはエスも少なからず感心したようだ。

 弱いとは言え、証明に照らされた体は汗まみれになっている。
 浮こうとすれば腕の関節を決められる縛り方なので、体重をかけ続けるつま先は赤くなり、全身が痙攣しているが、精神面はまだまだ高潔。
 乳首の色は真っ赤に近いが、そのなのはの精神に、エスはますます加虐心を強めた。

 なのはの方は、先日エスに嬲られたことに心で決着がついたのか、恐怖の色は薄まっているようだ。

 私が部屋の隅で席に着き、記録を始めると、エスがゴトリと机に袋を置いた。
 昨日より遥かに大きく、一抱えほどある紙袋だ。
 それだけで、なのはの目付きが若干変わる。

 胸と秘所の毛に挟まれた洗濯バサミは、なのはの心に僅かばかりの傷を作っているはずだった。
 それを承知しているエスは、紙袋の中身の登場を遅らせ、なのはの対面に近付いていく。

 先日よりも、なのははエスを強く見据える。
 その体勢を丸一日、飲まず食わずで乗り切った自信が芽生えているのだろうが、本人は眠らされている間に点滴を受けていることを知らない。
 エスに対する僅かな恐怖と、それを表に出さない偽りの自信。

 なんとも奇妙な光景だった。

 だが、爪先立ちで耐え切ったのは彼女の体力によるものだろう。
 やはり訓練を受けている人間だという確信が強まる。

 まあそれも、この格好で捕縛されていれば一般人と大差は無い。

 調教の再開だ。

 ピッ
『ンンッ!?』

 エスは、いきなりなのはを吊るしているロープを緩めた。
 足は楽になったが、乳首と秘所の毛に吊るしてある洗濯バサミが弾み、なのはは顔を歪ませる。
 機械で高さが調節できるリモコンを、見えないポケットの中で押したのには、エスの本
性が窺えた。

『課題の確認だ』

 エスは前置きもなく、なのはの秘所を弄る。
 私はそのとき、なのはの顔が青ざめていくのを見逃さなかった。

 先程体が弾んだとき、自分でも確認してしまったのだろう。
 自らの秘所が濡れているのを。

 エスは触った瞬間分かっているのだろうが、執拗にそこを弄び、なのはの表情を楽しむ。

 実は、濡れているのは当然だった。
 彼女が軟禁されている間に採らせていた食料や、採らせていた点滴に、微量の媚薬を混ぜ込んであったのだ。
 組織は開発した『新薬』の実験に、害の少ないと思われる媚薬を、扱いの決定していない『高町なのは』に摂取させていたのは組織内でも内密ということになっている。

 エスは、反論のできないなのはの目の前に愛液でてかった手を近付け、ぬちゃぬちゃと鳴らした。
 なのはは顔を精一杯逸らす。
 徐々に感情が起伏になっているのは、エスの『調教』が進んでいる証拠であろう。

 エスはその手を、なのはの腹で拭った。
 エスは、純粋に嫌悪の表情をしている。
 時折、『臭っせ』と聞こえてきた。
 そしてその後、小さく耳元で、『M』と呟いく。

 なのははエスの言葉に、鼻をスンとならし、若干顔を上げた。
 瞳は潤み始めている。
 涎が垂れている猿轡付きの口は、決してなのはに言葉を紡がせない。

『ンッ!?』
 なのはが出せるできる唯一の言葉は、エスがなのはの両乳首の洗濯バサミを同時に外すことで発された。
 なのはに話しかけることなくエスは、右胸だけを弄る。

 そこで、なのはから一筋の涙が零れた。
 心が揺らぎ始めた証拠だ。
 彼女の中で渦巻いているのは、なんなのだろう。
 物のように扱われていることの屈辱感だろうか。
 羨望でもなく、侮蔑でもなく、無関心。
 彼女の一等空尉という地位からするに、そのように扱われたことはないのであろう。

 結局エスの言っていた通りになった。
 彼女のようなタイプは、始めたばかりは無駄に言葉で攻めるよりも、口を封じ、肉体を疲弊させ、都合を無視して調教した方が効率的だと。

『乳首も確り固くなっているな』

 エスは事実だけを伝えるように、小さく呟く。
 それは、感じているか否かに係わらず刺激を与えられれば当然のことなのだが、おそらくなのはには、辱めの言葉として届いているだろう。
 なまじ頭が回ると、勝手に自分から堕ちていくともエスは言っていた。
 彼女はその部類だったようだ。

 エスの手が、再び洗濯バサミのぶら下がった秘所に伸びると、なのははビクッと体を震わせる。
 先程外されたのは乳首の洗濯バサミ。それも、一気に引き抜かれた。
 とすれば頭の回る彼女は、直ぐにでもその危険に気付く。
 エスは彼女の反応を楽しみながら、洗濯バサミを軽く引っ張った。
 それだけで、なのはの体は震え、衝撃に耐えるために目をきつく閉じる。

 彼女のこの反応は初日も見た。
 可能な行動の範囲が著しく乏しいなのはは、精々数通りしか、自己主張ができない。
 猿轡を今外せば、『止めて』と喚くだろうか。

 だが、エスは予想に反し、洗濯バサミを正規の方法で外し始めた。
 私にはエスの『罠』が分かる。
 1つ外れ、2つ外れ、そこでなのはが恐る恐る目を開けた瞬間、エスは残りの二つを一気に引き抜いた。

 ぶぶっ
『ングッ!?』
『…………くっ』
 エスは、一瞬唖然とした演技を見せ、岩の室内に響き渡る大笑いをした。
 なのはの秘所の毛が何本か付いた洗濯バサミを持ちながら、なのはを見て笑っている。

 不意に襲った下部の痛みに、なのはは放屁をした。

 なのはは顔を真っ赤にして、俯く。
 私もエスも、彼女がここに来て一度も排泄行為をしていないことを知っている。
 当然その事態は予想されるべきことだったが、エスは笑い続けた。

『この部屋なら、この臭さは直ぐ抜ける』

 エスは、第二段階に移行したようだ。
 心が揺らいだ今、本格的に『調教』を開始するようだ。

 彼女はこういう訓練を受けていないのか、段階の進みが速い。
 彼女が軍隊にいたという信憑性が、若干薄れた。
 もしくは、彼女に使用した『新薬』に、精神を磨耗させる効果もあるのだろうか。
 この処理は、後で行おう。

 ピッ

 エスは足の棒を止めていたU字のピンを抜き、リモコンを操作した。
 ゆっくりと降りてくる天井の装置に、なのはは伸びきっていた足をかがませ始め、エスがトンと頭を押すと、装置の低下にあわせて一旦、うつ伏せに倒れた。
 床は岩場で出来ている。
 彼女の熱くなった乳首や体には、ひんやりとした感触だろう。

 しかし、エスはすぐさまなのはをひっくり返した。
 なのはは無力に仰向けに倒される。
 ようやく見えた彼女の表情は、羞恥心で紅くなっているのは当然として、『何か』を堪えるように震えていた。

 そんななのはに休みを与えず、エスはニヤニヤと笑いながら、腹に足を乗せる。

『!?』

 なのはの表情が変わる。
 先程放屁をしたばかりだが、溜まりに溜まっているだろう。
 カメラが正面にあった昨日も、恐らく放屁はしていない。

 エスがなのはの腹に、力を込める。

 ぶぶっ!

 いや、エスは込めようとしただけだった。
 それだけで、妙に力を入れてしまったなのはは再び放屁をする。
 そして、再び響く、エスの笑い声。

 なのははとうとう、子供のように顔を歪ませ泣きじゃくり始めた。
 くぐもった泣き声が、エスの笑い声と混じり室内に響く。
 やはり、なのはの心が揺らぐのが速いと感じる。
 彼女がそういう訓練を受けているとしたら、『新薬』の効果に本格的にこの結果を組み込むべきかもしれない。

 エスは何度も力を込めるマネをし、その度になのはは放屁をした。
 その音が、破裂音からガス漏れの音に変わった頃合に、エスはなのはから放れ、机に置いた紙袋を取りに来た。

『まだ出すなよ』

 エスはガサゴソと音を響かせ、中からゆっくりと『それ』を取り出した。
 なのはの目は恐怖一色に染まり、それから逃れようと身をよじる。
 その、背中で這う蓑虫のような動きも、倒れられる程度の紐の長さのせいで、元の場所から動けていない。

 エスが『それ』を持ってゆっくり近付くだけで、なのはは半狂乱になり、動き続ける。

 どうやら彼女の『世界』にも、『浣腸』は存在するらしい。

 エスが持っているのは、イチジク浣腸。
 なのはの目はそれに釘付けだが、私の位置からは数本の細いロープ、そして、風船のような先端の、『蓋』が見えている。
 事前の打ち合わせで、エスはなのはの調教が『進んでいるようなら』使うと言っていたが、十分なようだ。

『!?』

 エスはなのはに近付くと、まず浣腸を置き、彼女の膝にロープを縛り始めた。
 上から降りてきている装置はロープが接続できる箇所が面のいたる所に付いた、半径二メートルの円形だ。
 その端と端、なのはの足がギリギリ一杯伸びる位置で紐を結び、足首の枷を外す。
 腕を封じるロープを装置から外し、最後に装置を上げ、なのはの腰を浮かせた。
 所謂まんぐり返しのポーズをとらされたなのはは、エスの前に秘所を今まで以上に露にする。
 なのはの顔が完全に見えなくなったが、暴れまわる様に、表情は容易に予測できる。

『ん……っ』

 エスは浣腸の蓋を外し、その先端でなのはの肛門をなぞり始めた。
 エスがなのはの腰に腕を回し動きを封じている所為で、身をよじることもできない。
 ワセリンを塗るためだろうが、エスの必要以上の嬲りは、なのはにとっては羞恥以外のなにものでもないだろう。
 私の位置から見えるのは、エスの演出と思われる。

『ん――っ!!』

 そして一気に挿入。
 なのはの顔を覗き、反応を楽しみつつ、ゆっくりとグリセリンを彼女の体内に入れていく。

『ンッ…………ンンッ!?』

 1本目を入れ終わると、エスはあっさりとそれを引き抜き、紙袋から2本目を取り出した。
 そして、直ぐに挿入する。
 エスのなすがままのなのはは、2本目があることを考えていなかったのか、一本目以上に暴れだす。
 だが彼女は知らない。
 あの紙袋には、あと8本浣腸が入っていることを。

『ん……あっ……あ……ん……がぁ……』

 3本目を入れたところで、エスはなのはの猿轡を外した。
 そして掴み易いポニーテールを掴み上げ、顔を股の間から私の方に覗かせた。
 エスは笑っているが、なのはの顔は青い。
 それは浣腸の効果ではなく、今自分が置かれている状況からのものだろう。
 効果が現れれば、あの程度の青さでは済まない。

『お……ね……や……うっ……は……れづ……じぢゃう……』

 折角開放された口もだらりと開き、出てくるものは言葉にならない。
 疑いようもなく涙が零れている。
 エスはニヤニヤと笑いながら、なのはの頭を元の位置に下ろし、再び猿轡を嵌めた。
 久しぶりに聞いた彼女の声も、また封印らしい。
 そして、エスはなのはの腰に再び腕を回し、持っていった風船ようなの突起を持つ装置を、なのはの肛門に押し込め、ボタンを押した。
 シューという音がして、エスは装置から手を離す。
 なのはの肛門では、小さめのサイズの風船が膨らみ、完全に『出口』を封じていた。
 私の位置からは、小型の装置がなのはの肛門にぶら下がっているように見える。

 軽い装置だからなのはは肛門に異物があることは感じられても、自分が今どういう状況なのかは分からないだろう。
 あれは、『栓』だ。

 エスはなのはの脇に、細いロープを1本ずつなのはの脇に通し、装置に引っ掛け、体を起こすようにきつく縛る。
 そして、安定させるため、最もきつく胸の下の胴体にロープを回し、宙に吊るす。
 宙吊りになったなのはは、M字開脚を強要されることになった。
 腰を落とし込んでいる所為で、自らの太ももで腹部を圧迫している。
 操り人形のような姿は、私の位置からでも滑稽だった。

 その間から顔を覗かせるなのはは、奇妙な感覚だろう。
 エスの使ったロープはただのロープでなく、肉体へ負担が比較的軽いものだ。
 実際に、なのはは自分が浮いているように感じているはずだ。
 だが意外にも、なのはの顔にそこまでの動揺はなかった。

 ぐるるっ
『ンッ!!!』

 しかし、部屋になのはの腹の音が響くと、表情が一変した。
 今までの顔の青白さが増し、額には脂汗が浮かぶ。

 彼女の腸内で、エスが入れた計90ccもの液体が、暴れまわり始めたようだ。

 なのはは体を揺すり、なんとかして『最悪の行為』を避けようとしているが、自分が今排泄できないことに気付いていない。
 エスはそのままなのはから離れ、私の方に歩み寄り、『観察』を始めた。
 なのはが体を揺する度、ギシギシとロープの音が響く。
 いかに特殊なロープとは言え、暴れまわれば痛みに繋がる。
 ただ今彼女にとって重要なのは、下腹部を襲う激痛だろう。

 私とエスは、五分ほどなのはの反応を見ていた。
 なのはは無駄と分かっていても体を揺すり、何とかして束縛から逃れようとしている。
 あるいは、腹部を襲う激痛から逃れたいのだろうか。
 それでも、なのはは耐えていた。『存在しない出口』から決して出ないように。
 だが、限界は誰が見ても明らかだった。

 エスも頃合と思い、なのはに近付いていく。
 なのははエスが近付いていることにも気付かず、ただただ腹部の激痛から逃れようと身をよじっている。

『ん……あ……はあ……はあ……?』

 エスが近付いてしたことは、なのはの猿轡を外すことだった。
 なのはの口から色っぽい息切れが聞こえる。
 もっとも、色っぽさとは真逆の行為からの息切れだが。

『何か、言いたいことはあるか?』

 エスはなのはを見下ろしながら一言そう告げた。
 先程一度猿轡を外し、何も言わせないまま付けたのも、負けん気が強そうな彼女なら、我々に言いたいことを考えるはずだった。
 口が開放されるチャンスがあると彼女が思えば、絶対に。

 だが今の状況では、なのはは絶対的に追い詰められている。
 彼女が考えていた言葉は、罵倒だろうから聞くまでもない。
 今から出てくる言葉との『差』をエスは楽しみたいのだろう。

 だが、なのはは――口をだらりと開け、そこから溜まった涎が流れ出るなのはは、

『あ……あなたたちは……最低の……人なん……だね』

 目を腫らしながらも鋭く睨み、なのはは言葉を言い切った。
 ただの強がりというわけではなく、本当に、心の底からそう思っているように、彼女は我々を睨み続ける。

 エスはその様子に、少々驚きながらも、逆に喜んでいる。
 奥歯をギリとかみ締め腹部の痛みに耐え始めたなのはを見る、エスの目は、コードネーム通りの色一色だ。

 逆に私は、彼女の扱いをレベル4(重要人物捕獲・思考を含む調教)、もしくはレベル0(殺害)へのクラスチェンジを視野に入れるべき、と記録した。
 ただのパラノイアの可能性も残っていたため、そこまで労力はかけたくなかったが、彼女は間違いなく特殊な訓練を受けている。
 もう、彼女の言っていることは真実か、敵のスパイかのどちらかだろう。

 エスは、なのはの反応にかえって満足し、秘所の毛に手を伸ばした。
 右の指先だけでそれを摘むと、つんつんと無言で引っ張る。
 大した痛みはないだろうが、その感覚は屈辱的だろう。

『さわら……ないで……く、れる……?』

 ようやく自由になったなのはは、言葉だけなら強気だった。
 だがその声色は、完全なる限界を示している。
 顔ももう、生気が失せ、体をよじる気力も残っていない。

『…………ま……』

 そのなのはの表情が変わった。
 クルリと大きい瞳を限界まで開き、エスを見上げる。

 私の位置からはエスの表情は見えないが、ただただなのはを見下ろし、右の指はなのはの秘所の毛を掴んだまま。
 なのはは、エスが何をするつもりなのか分かったようだ。

 私の位置からも、エスが徐々になのはの秘所の毛を引く強さを上げているのが分かる。

『うぎっ……!?』

 プチッという音がして、エスの手が秘所から離れる。
 その指には、数本の栗色の縮れ毛がつままれている。

『あ……だ……だめ……だめっ!!……!!』
 エスは再びなのはの秘所の毛を摘んだ。
 さしもの彼女も、腹痛と便意を耐えながら、毛を抜かれる激痛には耐えようもない。

 しかしエスは無慈悲にも、数本の毛をプチリと抜き続ける。
 そのたびに喘ぐなのはには、もう強気ぶる余裕はないようだ。

『だめっ……でちゃ……で、出ちゃ……う……!!』

 エスの行為が数回に及ぶと、なのははとうとう限界を口にした。
 秘所の毛を抜かれるという激痛を受け続け、なのはの余裕は根こそぎ奪われている。

 私は、彼女の肢体の至る所から発される汗の量から、『水分補給の必要あり』と記録した。

『あ……ああ!!……ああ!!』
 ついに、決壊。
 そういう声を、なのはは上げた。

 およそ考えうる中で最高の恥ずべき行為を、自ら、しかも自分に辱めを与えている憎むべき相手の前でする。
 なのはの頭の中では、突き詰めればそれだけのことが、あらゆる言葉で浮かんでいるだろう。
 もしくは、腹部からの激痛で真っ白か。

『トイ……、だめ……だめ……見ないで……見ないで!!』

 狂ったように繰り返すなのは。
 トイレに行くのはもう間に合わないと、本人も分かっているようだ。
 でん部が動きを止め、括約筋が動く。

 そして、

『……あ……えあ!?』

 ようやくなのはは、私たちのところに追いついた。
 なのはの肛門を塞いでいる風船は、確りと引っかかり、彼女に屈辱の象徴とも言うべき排泄すら許さなかった。

『なんで……なんでぇ……っ』

 屈辱を代償に、腹部からの激痛を逃れようとしたなのはの体は、結局両方を受け続けることになった。

 なのはの混乱も、当然予期していたこと。
 エスは無言で部屋の外に向かう。
 なのはの口が開放されてからは、エスの方無言になっていた。

 この『段階』では、徹底してコミュニケーションを取らない。
 これではいくらなのはが脱出の糸口を探ろうとしても、見つけることは出来ないだろう。
 後は、なのはの口から出てくる言葉を記録していくだけだ。

 エスはドアの外に持ってきておいた、スライド付きの大きな板を持ってきた。
 それをそのままなのはの正面に縦に設置すると、ぐるんと回転させる。

『やっ……』

 なのははそれから、直ぐに顔を背けた。
 そして恐る恐るもう一度見、目を背ける。

 エスが持ってきていたのはなのはの裸体を丸々映す、大きな鏡だった。
 それが正面に置かれた以上、なのはには否が応でも自分の有様が見えるだろう。
 久しぶりに見た自分の姿は、彼女のイメージ通りの『自分』をしていただろうか。

 なのはは恐いもの見たさの要領で、何度も鏡を見ては目を逸らすことを繰り返す。
 だが、ようやく自分の肛門に妙なものがあることを認識し、そこから目を逸らさなくなった。

『なに……なに……!?』
 口ではそう言っているものの、頭の回る彼女はそれが何なのかとっくに気付いているだろう。
 自分が一時的に痴態を晒さずに済んでいるのはそれのお陰で、腹部の激痛から逃れられないのはそれの所為なのだと。

『なんで……あ……あぁ……こんな……酷い……んく……』
 なのはは再び鏡から目を背け、腹痛に耐え始めた。
 しかし、一旦『諦めて』しまった後の彼女は脆く、直ぐにエスを夢遊病者のような目で探す。

『トイレ……トイレ……に……』
 なのはの目には、最早私たちを睨みつけた強さはなく、生理的欲求を満たそうとする『懇願』しかない。

『行くだけでいいのか?』
 エスがなのはの言葉に初めて応じた。
 『段階』の移行だ。

 今日だけで、二度目の段階移行。
 やはり『新薬』の影響か。
 この分だと彼女の暫定レベル3は『確定』で良いかもしれない。
 だが、場合によっては彼女の持つ『情報』は希少な可能性がある。

『トイ、レ……トイレに……!!』
『もう一度だけ聞く。行くだけでいいのか?』
『…………』
 初めて2人の間で成立した会話は、なのはが目で訴えるところで途絶えた。
 しかしエスは、それを見返すことだけで応える。

 なのはが別の言葉を発しない限り、進展はしない。
 しかし、いかに軍隊の一員だとして、なのはも年頃の少女。
 『それ』を口にするわけにもいかないのであろう。

 しばらく2人は見つめ合っていた。
 それはロマンスのカケラもない、ただ捕らえた者と囚われた者の地位の差を教え込むようなものだ。
 私はもう十分だと思ったが、エスは更に一分ほどそのまま動かず、なのはを見つめ続けた。

 それから三度、なのはの腹の音が鳴ったところでエスは動いた。

 なのはの秘所に手を伸ばす。

『き……』
 なのはの声が届く前に、エスは秘所の毛を掴んだ。

『待っ……ん、あぎっ!?』

 なのはの苦痛も、意に介さず、エスはその毛をまたも引き抜き始めた。

『やめてっ、言うっ、言うから!! 出ちゃうっ、出ちゃうっ!!』

 実際には、出ることはない。
 だが、なのはは再び堪えているのか、同じ言葉を喚く。

『………………出させて……ください』
『何を、だ?』

 なのはのギリギリ許容範囲の台詞にも、エスは必要に説明を迫る。
 仮に、顔が腹痛で青白く染まっていなければ、顔は真っ赤に染まっているだろう。

『なのは』

 エスは、初めて彼女の名前を口にした。
 偽名である可能性もあるため、彼女からもう一度聞き出す必要もあるとの声も組織内で上がっていたが、重要性の観点からして別段問題はないだろう。

『言わなければ、何度でもだぞ?』
『ひっ、止めっ……抜かないで!!』

 エスが秘所の毛を掴んだ瞬間、なのは血相を変えて叫んだ。
 急激な便意による腹痛と、秘所の毛を抜かれる激痛の二重苦に、彼女の精神は限界に迫っている。
 だがエスは、やはり容赦なく数本を引き抜いた。

『ひぐ……ひ……お願い……します』
『なのは』

 エスは彼女の頬を撫で、顔を近づける。

『言うんだ』

 そして子供にしつけるように、眼を正面から見据えて言った。

『う……うん……ちを……』

 蚊のような声が、ついになのはから漏れた。

『聞こえない』
『うんちっ!! うんちを!! お腹がっ、もう……ダメッ!!』

 一度口にしてしまえば脆いもの。
 なのはは何度でも『それ』を口に出し、部屋に響く大声を上げる。

『なのは、いい子だ』
『はが……はがぐ……!!』

 頬を優しく撫でるエスに、口をパクパクさせているなのはは、もう殆ど理性が残っていない。
 エスはそれに満足したのか、なのはから離れ、再び部屋の外に歩いて行った。

 なのははその様子をすがるように見ている。
 本人の口からは、『うんち』という単語が繰り返し漏れていた。
 もう、自分が分からなくなっているのだろう。

『え……いや……いやっ!!』

 しかし、エスが持ってきたものを見て、正気を取り戻し、首をぶんぶんと振る。

 ゴトリとなのはの股下に置かれたのは一抱えほどの『ポリバケツ』。
 そしてエスはなのはに思い出させるように、カメラの位置をセットし直した。
 記録用のカメラだったのだが、なのはに精神的苦痛を与えるのに一躍かっているようだ。

『ダメッ!! 絶対ダメッ!! ヤダッ!! トイレ!! トイレで!!』
『なのは』

 エスは準備を終えると、またもなのはに囁きかけた。

『それなら、我慢するんだぞ?』

 エスの口調は甘くなっているが、なのはは目をポリバケツから逸らせるのに必死だった。
 人生最大の恥である『それ』を避けるべく再び体をよじり始めたが、それで動けないことは自分が一番良く知っているはずだ。

『ぐぎぃ……、止めて……止めて……』

 エスは腹部を圧迫し始めた。
 そして再び秘所に手を伸ばし、今度はそこをまさぐり始めた。

『なのは。よく聞くんだ』
『ああ……やぁ……やぁ……もう……』

 なのははうわ言のように繰り返し、身をよじり続ける。
 未知の苦痛に、エスの愛撫も意識していられないようだ。

『なのはは、ここの毛を抜かれるのが嫌いか?』
『ひっ、やっ、止めて……!!』

 秘所の毛を抜かれることが意識を戻すスイッチになりつつあるのか、またも掴んだエスに、なのはは血の気の引いた顔を向ける。
 そこで、エスは一気にそれを引き抜く。

『ひぎっ!? もう……やだぁ……止めて……止めてぇ……』
『この毛が無くなったら、トイレに行かせてやる』
『そんっ……な、あ!!』

 顔をくしゃくしゃにして泣き始めるなのはは、断続的に来る激痛に目を裏返す。
 しかし、それら全てに耐え切らないと、本命の腹痛からは開放されない。

『ダメ……ぎっ!……や……めっ!!……うう……あんっ!!』

 なのはの秘所は、悲鳴と連動して蠢いているようにさえ見えた。

『止めて……ああ……ああ……』

 なのはは、恐る恐る自分の秘所を見るも、一部が寂しくなっているだけで、まだまだ先が長いことを知る。

『じぬっ!!……じんじゃうっ、よぉっ……!!』
『なのは』

 あわや発狂するかと思われたとき、エスは再び声をかけた。

『トイレに行くなら、耐えるんだ』
『むり……むりぃ……っ』

 息も絶え絶えななのはの目は、そこでようやくエスが持ち込んだポリバケツを捉えた。

『……それで……』

 一瞬迷った後、なのははぼそぼそと口を開いた。

『それで……いいですから……うぐっ……』
『なのは』
『ぎっ!?』

 エスはまたも、毛を引き抜く。

『何でぇ……何でぇ……』
『なのは。嫌々なら別にいいんだぞ?』

 最早常等文句か。
 なのははエスの言葉に奥歯をかみ締めた。
 しかし、エスが腹部に手を置き力を込めた瞬間、なのはは崩壊した。

『お願いっ!! バケツに出させてぇっ!!』
『出したいのか?』
『出したいっ!! 出させてくださいっ!!』
『何を?』
『うんちっ!! うんちをっ!!』
『誰が?』
『私っ!! 私がぁっ!!』
『私、って誰だ?』
『私っ!! 私っ!! なのはっ!! 高町なのはっ!!』

 エスの言葉に促されるまま、なのはは叫び続けた。
 もう殆ど自分が何を言っているか分からないだろう。
 そして、彼女の名前の、『高町なのは』は本名である可能性が非常に高まった。

 エスは満足した様子で、ポリバケツの位置を整える。
 そこで、エスは一旦止まった。

『なのは。ここに、出したいのか?』
『だじだいっ!! なのはっ!! うんじっ!! だざぜでぐだざいっ!!』

 呂律が回らないなのはは、エスに懇願する。
 度重なる苦痛に、彼女の『タガ』は完全に外れていた。

『なのは。見られながらでいいな?』
『えっ!?? があっ、う!?』

 なのはは一瞬正気を取り戻したが、エスはなのはの返答を待たず『栓』の空気を抜いた。
 そして、決壊。

 ブビッ!
『ぎゃ……やがぁぁあああぁあああああぁあぁああ―――!!!!!?』

 最初に『栓』がなのはの放屁と共にポリバケツの中に弾き飛ばされると、そこから液体化した汚物が一気に流れ込んでいった。
 軟禁されてから、あるいはその前から溜まりに溜まっていたものは彼女の意識の埒外で便器では無い場所に注ぎ込まれる。
 そして、なのはの小便も、秘所を伝ってジョボジョボと流れ始めた。

 ブッ!
 最後もなのは放屁で終わり、部屋の中に異臭が漂った。

『あー……あー……ああ……』

 なのはは虚ろな瞳で天井を見上げている。
 やけに大きく聞こえるようになった空気清浄機の音を、彼女はどういう気持ちで聞いているだろうか。
 それとも、人生最大の痴態を他者に見られながらしたことで、最早心が壊れ、何も聞こえないかもしれない。

『最悪……最悪……最悪……』

 口から連続して漏れるようになったその言葉は、私たちに言っているのか自分自身に言っているのか分からない。
 ただ、『最悪』と壊れたように彼女は繰り返していた。

『えっ!?』

 どうやら、彼女の心は壊れきってはいなかったらしい。
 少なくとも、エスに新しい浣腸を肛門に宛がわれたことに気付いたのだから。

『なんでぇ……もう出した……もうやったのにぃ……ぃう!?』

 エスは、迷わず注入した。
 2本目を入れ終わった後、立ち上がり、なのはの頬に優しく手を置く。
 なのははそれだけでビクッと振るえ、眉を寄せた。
 もう、エスに対する恐怖心は確固としたものになったようだ。

 股間を尿と汚物でよごしたなのはに再び襲い来る便意は、一度出した分、先程よりも強いだろう。

『んあっ……ああっ……ダメッ!!』

 予想通りあっさりと、なのはは浣腸液をバケツに落とす。
 するとエスは、なのはの頬に置いた手を、ゆっくりと離す。
 そして、

 パンッ!
『あっ!!?』

 頬を強くはった。

『なのは。次我慢できなかったら、全部引き抜くぞ』
『ひっ!!』

 もう完全なトラウマになった毛を掴まれれば、なのはは過剰なほど首を縦に振った。
 今日部屋に入った時に見た、気丈な彼女は今やそこには無く、ただ虐待を受けている子供のように泣き続ける。

 再び2本、エスはなのはに入れた。
 先程のように直ぐに出てくることは無く、なのははカタカタ震えながらもそれに必死に耐え始める。

『なのは』

 エスは優しく、今度は腹を撫で始めた。

『なのはは浣腸が好きか?』
『うぐぅ……嫌い……いやぁ……』
『そうか』

 その言葉を聞き、エスは腹部を一気に圧迫した。

『ダメッ……あっ、あああっ!!』

 抵抗むなしく、なのはは三度痴態を晒した。
 なのはが鏡を返して見えるのは、汚れた自分の肛門から、液体がポリバケツに落ちるさまだろう。
 それをなすすべなく見送ると、『約束』を思い出し、泣き始める。
 もう後一本でも毛を抜かれたら、彼女は発狂するかもしれない。

『許して……許してぇ……違う……違うのぉ……』

 直接の原因を作ったのはエスであることも忘れ、なのははエスに許しを請う言葉を繰り返した。

『なのは』
『……ごめんなさい……ごめんなさい……』

 しかし、エスはなのはに言い聞かせるように頬に手を置く。

『なのはは、浣腸が好きか?』
『ああ……ああ……えぅ……?』

 また、同じ質問。
 賢い彼女ならばこの話のゴールが分かるだろう。

『好きぃ……好きです』
『何が?』
『浣腸……浣腸がぁ……好きぃ』

 目先の苦痛を逃れるため、なのはは狂気の言葉を口にした。
 もう、設置してあるカメラのことなど忘れているのだろう。

『じゃあ、浣腸して欲しいか?』
『……し……して……ください』

 なのはは顔を真っ赤にして、俯きながらぼそぼそと言った。
 自分がもう逃れられないことを、賢い彼女は理解してしまったのだろう。

『なのは。言いたいことを言う時は、ちゃんと言うんだ。誰の、どこに、何を、してもらいたいんだ?』
『わ……私に……なのはの……お尻に……か……浣腸を……してください』
『聞こえない』
『なのはっ!! なのはのお尻にっ!! 浣腸をしてくださいっ!!』
『いい子だ』

 エスは再び屈み、紙袋を探った。
 中には後3本、浣腸が入っている。
 しかし、残る3本は、勝手が違った。

『いやっ!? なんでぇっ!?』
『どうした?』

 なのはは叫ぶも、エスの一言に黙り込んだ。
 エスが握っているのは、同じくイチジク浣腸。
 しかし、サイズは100mlの大サイズだった。

『ひぐっ……あああ……ああああ……』

 今までより長い一回に、なのはは体をブルッと震わせる。
 入れ終わったエスは、容器を今まで通りポリバケツに投げ込むと、なのはの顔に自分の顔を寄せた。
 そして手は、尿でびしょびしょになった秘所に伸ばす。

『なのは。我慢するんだぞ?』
『あわぁ……むぐぅ……むうん……』

 エスは、なのはの口を自らの口で塞ぎながら、秘所を弄る。
 口は反射的に逃れるように動いていたが、エスが毛を掴むと大人しくその凌辱を受け入れ始めた。
 なのはがなすがままとなって、エスは秘所の凌辱も本格化し始めた。
 肛門への刺激と、秘所への刺激を条件反射的に繋げるのが目的であろう。

『むがっ!!……むがぅっ!!』

 エスからの口辱を受け入れていたなのはが、途端に呻き始めた。
 何もない腸の中で暴れまわる薬が、ピークになったようだ。

『なのは。出るのか?』
『出るっ!! なのはっ!! 出しちゃうっ!!』
『我慢しろ』
『無理!! 無理ですぅっっ!! ああっ!!』

 とうとうなのはは、エスの指示を守れなかった。
 なのはの汚物と浣腸液が溜まったポリバケツに、新たな液を注ぎ込む。

『ああ……あああ……許して……許してください……』

 今日一日であまりに脆くなったなのはは、エスではなく、自らの秘所に伸びるエスの手に繰り返した。

『なのは。許して欲しいか?』
『はい!! 許して!! わたし……なのはをっ!!』

 エスはあまりに必死ななのはの様子ににたりと笑うと、秘所に伸ばしていた自分の手をなのはの顔の近くに運んできた。
 その手は、なのはの尿で濡れている。

『なのは。おしっこ舐めるの好きか?』
『す…………好き!! なのはっ、おしっこ舐めるの好きです!!』

 流石に少し戸惑ったが、なのはは叫んだ。

『舐めろ』

 エスが言うと、なのはは獣のようにエスの手をしゃぶり始めた。
 最早人として後戻りできない様を、記録されているのにも拘らず。
 そしてエスはそのまましゃがんで、紙袋からもう1本浣腸を取り出した。

『なのは。浣腸も好きだよな?』
『むぐっ……好きっ!! なのはっ、浣腸好きです!!……ああんっ!!』

 エスは大サイズの浣腸でなのはの肛門を簡単に弄った後、またも注入した。

『なのは。今度こそ我慢しろ』
『はひ!! はひぃっ!!』

 口を開けたまま肯定の台詞を吐くなのは。
 一日でここまで『調教』が進むとなると、今後は彼女の発狂を避けるため、『新薬』投与を控えた方がいいかもしれない。
 私がそこまで考察していると、エスはなのはの喉の深くに手を軽く入れた。

『ぐぎゃっ!? ああっ!! あああっ!!』

 のどの奥を触られた条件反射で、なのははポリバケツを鳴らした。
 ポリバケツの中は、もう見るも無残なことになっているだろう。

『なのは』
『ああ……うぐ……うううっ……』

 もうチャンスはもらえないと思ったのか、なのはは泣き出した。

『ここで、何をした?』

 エスはなのはの顔を見ながら、今度は肛門を弄り始めた。

『あえうっ……なのは……は、おしりで……うんち……うあんっ……を、して……あんっ……しまい、ました』

 出てきたのは浣腸液のみであったが、なのははそう表現した。
 なのははエスを決して刺激しないように、泣きはらした顔でエスを見る。
 肛門へ刺激を甘んじて受けているのも、自分の毛を守りたいという一心であろう。

『なのは。うんち舐めるの、好きだよな?』
『え……あ……え……』

 これには流石になのはは即答できなかった。
 放心していたため、かえって冷静になったのかもしれない。
 エスが顔に近づけた手には、異臭を放つ自らの汚物が付いている。
 しかし、エスがそのままでいると、なのはは泣いたまま舌を伸ばし始めた。

『舐めたいのか?』
『な……舐めたい……です。なのは……うんち……舐めたい……です』
『好きか?』
『好き……うう……です。ううっ……』

 なのはは泣いたまま、エスの手を舐める。
 これで、自らの排泄物全てを摂取したことになった。

『あむっ……止めっ……うんっ……止めて……あっ……くださ……いっ』

 エスがなのはに手を舐めさせたまま、残った手を再び肛門に伸ばす。
 エスはなのはのアナルを開発する気のようだ。
 処女なのだからそこの経験もなく、感じるようになるには条件反射の仕込みが必要であるが、『新薬』を用いればあるいは容易かもしれない。

『なのは。最後のチャンスだ』
『……?』

 エスはなのはから手を離し、最後のイチジク浣腸を取り出した。

『絶対に出すなよ?』
『あ……ああ……はい……はい!』

 なのはは、『最後』というチャンスに過敏に反応し、こくこくと頷く。
 『調教』は順調のようだ。

『うあんっ……ああっ』

 体内に入ってくるひんやりとした液体は、何度やってもなれないのだろう。
 なのはは何度もブルリと震えた。

『ああ……んあっ!?……止めてっ』

 浣腸液を入れ終わると、エスはポリバケツに容器を投げ捨て、なのはのアナルを再び弄り始めた。

『出ちゃうっ、よぅっ……なのは……出しちゃう……からぁ』

 息も絶え絶えななのはに構わず、エスはアナル弄り続ける。
 意識を集中しているそこを弄られるなのはにとっては、厳しいのであろう。

『なのは。おしりを弄られるの好きか?』
『好きっ……好きだからぁ……っ……』

 言って、失言だと気付いたようだ。
 エスはそのままアナルを弄り続ける。
 追い詰められた彼女にはエスの言葉に逆らわずに凌辱を止める方法が、思いつかないようだ。

『前……胸に……して……ください……』

 いや、彼女は別の部位を生贄に捧げることを思いついたようだ。
 なのはからの思わぬ提案に、エスも一瞬手を止めた。

『おしりは、嫌いなのか?』
『好きっ、です……でも……ああぅ……ダメ……』

 なのはの必死さに、エスは笑いを堪えることなく、口を吊り上げる。

『胸……の方、が……好き……なの!!』
『胸って、おっぱいか?』
『おっぱい……なのは、おっぱい好き!!』

 秘所よりも刺激を受けていない故の選択だろうが、先日から付けられていた洗濯バサミと今までの凌辱の影響で、乳首がツンと天を向いていることに気付いていないようだ。

『そうか』

 エスは当然それに気付いていたようで、『余った手』で胸に手を伸ばす。

『ひゃうっ!?』

 触られて、なのはは自らの胸が刺激を求めていたことに気付いた。
 それも、アナルへの凌辱は止まないままのことも。

『両方やってやる』
『ああ……ちがっ……うんっ……ぎぎっ……』

 凌辱の止まないアナルを、なのはは必死に閉じる。
 一方胸も、『新薬』と洗濯バサミの影響で、とっくに仕上がっていたようだった。

『前っ、なのはっ、前の方が好きっ!』

 彼女にとって最優先事項だったのは、アナルだった。
 そこからエスの手を引き離そうと、今度は秘所を差し出すつもりのようだ。

『前は今弄ってやってるだろう?』
『前っ……その……前を……!』
『なのは。何度言わせる気だ?』

 エスが機嫌の悪そうな声を出すと、なのはは震えた。

『お……おまんこ……なのはの、おまんこを……!』
『そこを、どうして欲しいんだ?』
『弄って……くださいぃ……うぅ……』
『なのは。縛られて、弄られるのが好きなのか?』
『好きっ、だ、から……!!』
『なのは。全然聞こえない』
『好き!! なのはっ、縛られて弄られるの好きぃっ!!』

 精一杯の大声を出し、なのはは再び便意を堪えるため体を硬直させた。
 そしてエスは、なのはの秘所に手を伸ばす。

『なのは。気持ちいいか?』
『いいっ、気持ちいいっ……からぁ……うぎっ……』

 そこで、彼女はようやく根本的な解決になっていないことに気付いた。

『ゆる……許してっ……!!』
『なのは。気持ちいいか?』
『気持ちいいっ、からぁ……あんっ……』

 エスは何度も何度もなのはに感想を聞く。
 そのたびに、エスに逆らえないからかそれとも本当に感じているのか、なのはは応えるも、腹痛は深刻のようだ。

『びぐぅっ!?』

 しかし、エスはそんななのはに止めを刺すような行動に出る。
 秘所を親指で攻めつつ、アナルに中指を伸ばし始めた。

『やめっ……やべでっ……!!』
『なのは。縛られながら、おっぱいと、おまんこと、アナルを弄られるのが好きか?』
『すぎっ!! すぎだがらっ!! もうっ!!』
『誰が、何を、好きなんだ?』
『あ……あがああぁああああぁああ―――!!!!!』

 なのははエスの言葉には応えられず、ついに決壊した。
 今までにない悲鳴を上げ、『最後のチャンス』をポリバケツに放出する。

『…………さて、なのは』
『ひっ!?』

 無表情に見下ろすエスの顔に、なのはは怯え、再び少量の尿を漏らした。

『うあ……うああ……うう……うううっ……』

 ジョボジョボとポリバケツに尿が落ちていく音の中、なのはは声を上げて泣く。

『なのは』
『ごめんなさい……ごめんなさい……ひぐっ!?』

 謝罪を繰り返すなのはの腹に、エスは拳を振り下ろした。
 排泄したばかりで敏感な腹部を殴られ、なのははカチカチと歯を擦り合わせる。

『なのは。約束を覚えているな?』
『ちがっ……許してっ!! お願いしますっ!!』

 紙袋に手を伸ばすエスを目で追うなのはは、正に執行直前の死刑囚のような表情を浮かべている。
 エスは紙袋から、黒々としたディルドーとテープを取り出した。
 ディルドーは、直径3cmとなのはの肛門には大きすぎる。

『なのは。これをアナルに挿れられるの好きか?』
『ひっ……す……好き!! なのはっ、好き!!』

 その大きさに、なのははたじろぐも、彼女は最早秘所の毛を守ることしか考えていないようだった。
 今彼女には、どんな要望も通るかもしれない。
 エスはディルドーをなのはのアナルに宛がい、ゆっくり力を込める。

『はがっ!? はびっ……はびってぐる……!?』
『なのは。気持ちいいか?』
『ぎもっ……ああが……ああっ……!?』

 未知の感覚に、なのはの混乱は極まっていた。
 通りが良くなったなのはのアナルに、ワセリンが塗られたディルドーを飲み込まれるように入っていく。
 ついに先端が埋まり込み、エスはそれをテープで固定した。

『何……なんなのぉ……!?』
『なのは。気持ちいいか?』
『いいっ……気持ち……ああ……!?』

 なのはに、浣腸とはまた別の苦痛が襲っていた。

『なのは』

 エスは、ディルドーをゆっくり回し始める。

『ひぎぎっ……!! あぐっ……うっ!?』
『なのは。アナルが好きなのか?』
『すぎぃっ……!! なのは、アナル好きっ!!』

 エスに聞かれれば、いかに未知のものでもなのはの『好きなもの』になるようだ。
 エスはディルドーをまわしたまま、残った手で秘所を弄り始める。
 そこでは、苦痛の中弄られた影響で、尿とは別のものが溢れ始めていた。

『なのは。アナルが好きなのはヘンタイなんだ』
『へんっ……ああっんっ……!?』
『なのはは、ヘンタイか?』
『ヘンタイっ!! なのは、ヘンタイッ!!』
『アナルが好きなヘンタイか?』
『あうんっ!! なのは、アナルが好きなヘンタイッ!!』

 全てを肯定的に、なのはは答える。
 彼女は今、確実に昇り詰め始めていた。

『ヘンタイのなのは。イク時は、イクって言うんだぞ?』
『イグっ!? 何っ!? 何っ……あんっ……!?』

 なのはは自分が性的快感を覚えていることを認識し、目を閉じる。
 あそこまで素直になっているのなら、アナルそのもので感じるのもそう遠くないだろう。

『あぁ……んっ!?』

 なのはの体がビクンと跳ねる。
 流石にいきなりは、口からはエスの指示した言葉は出なかった。

『なのは』
『はぁ……はあぁ……はああぁ……』

 エクスタシーを迎えたばかりのなのはは、エスの声には応えられず、肩で息をしている。
 エスもそれを承知しているためあえて無視し、大きな紙袋から最後の『道具』を取り出そうと手を入れた。

『はぁ……ひっ……やぁ……』

 エスが紙袋に手を入れただけで、なのはは覚醒した。
 エスの癖の『大きな音を立てる袋の探り方』に、なのはの条件反射は確立してしまっているようだ。
 エスはにたにたと笑いながら、『道具』を取り出す。

『なのは。約束を守れなかった罰の時間だ』
『ば……つ……?……あ……ああ……いやぁああぁっ!!』

 絶頂で飛んだ脳が正常に動いて、なのはは『罰』を思い出した。
 尤も、エスがツンツンと秘所の毛を引っ張っていれば、嫌でも思い出すのだろう。

 エスは、天井から降りてきている装置から、なのはの体に繋がった紐を一旦解き、なのはの体は地面に落とされた。
 そして、なのはの脇を縛っていた縄を解き、腕のロープに接続。足は開かされたまま再び長い棒をつけられた。膝を縛るロープはそのままだ。
 更に長さを調節して再び装置に結び、新たに取り出した紐を通した。
 そこまで終えて、装置を上げる。
 なのはの体は、脇を通したロープが外れて僅かに楽な姿勢で元の位置に戻ったが、装置が離れたにも拘らず棒の所為で足が閉じられず、さらに、天井の装置を通して垂れる2本のロープが増えていた。
 また、垂れているロープは微妙に今までと違い特殊で、1本の長いロープの片方は細い四つ股、もう片方は四角い二股に分かれているものだ。

 そして、エスは垂れているロープの二股に分かれている方を掴み、なのはに近づく。

『やっ、止めて!!』

 悲痛な叫びもエスは聞き流し、二股のうち片方を秘所に近づけながらも、ロープと共に取り出した『糊』をなのはの秘所に塗りこむ。

『何っ!? 何をっ!?』

 奇妙な感覚になのはは顔をしかめるが、今、自分の秘所の毛が『糊』でべたべたになっていることは分からないだろう。
 エスは、そのべたべたになった秘所を覆うようにロープを接着した。

『なのは。この糊は、なかなか強力だからな』
『の……り?』

 実際、その糊で接着されたロープは、形状が四角ということもあり、なのはの秘所の毛にペッタリと張り付いている。
 が、あくまで少し離れているのが、『罰』たる所以だろう。
 なのはの理解が及ぶ前に、エスは四つ股のロープを、先程なのはが『痴態』を注ぎ込んだポリバケツに近づける。
 丸い口のポリバケツは、等距離に四つ紐を結ぶ場所があり、エスは紐を持ち上げたままそれを接続。
 ポリバケツは現在、底がエスの膝ほどまでの高さで宙に浮いている。

『止めてっ!!』

 そこでなのはは気付いた。
 もし今、エスがロープから手を離したら、ポリバケツが落ち、天井の装置を通して、自分の秘所の毛が引っ張られることに。

『なのは。舐めろ』
『はっ、はい!』

 エスは、先程からなのはの汚物が付着した指を、なのはの口に持っていく。
 今逆らったら何が起きるか容易に想像できるなのはは、即座にそれをしゃぶる。

 手の汚物が、なのはの唾液に変わったところでエスは、なのはから手を話した。
 そして二股の残った方を、なのはの口に近づける。

『なのは。嫌だったら自分で止めておくんだ』
『……え?……!!』

 なのはは直ぐに気付き、それに噛み付いた。

 そして、エスはあっさりとポリバケツの方の手を離す。
 ポリバケツはちゃぷちゃぷと音を立てて揺れながらも、何とか落下せずに宙に浮き続けた。

 これで、なのはが口を離せばポリバケツの重さに引かれたロープが、なのはの秘所に『激痛』を与えることになる。

 なのはは今、腕を後ろで縛られ、鏡の前で足を大きく開き、ポリバケツの落下を防ぐべくロープをかみ締めている。
 さらに、鏡から見えるだろうが、そのアナルには、黒々としたディルドーがぶら下がっていた。

『ヘンタイのなのは。自分の腹から出てきたものだ。頑張れよ』
『ぐっ……むぐっ!!』

 エスは全ての道具を出し終えた紙袋を丸めて、ポリバケツの中に投げ込み、なのはの元から歩き去る。
 今日はここまでらしい。

 今日だけで随分と『調教』が進んだ。
 始まった時に私とエスを睨みつけた彼女は、今目の前の『激痛』を避けようと必死になっている。
 結局耐え切れないことになるだろうが、恐らく今日、なのはは眠れないだろう。
 私はこれから、彼女の脱水症状を防ぐ手立てを考えなければならない。


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 書いた後に思ったこと。
 やっちまった・・・・・・
 そして、あれ?なのはじゃなくてもいけたんじゃね?





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