港につくと、ポンズの案内で、ナビゲーターの家に行くことになった。
ナビの人は、幻獣の人かと思っていたが、普通の人間でちょっとがっかりした。
ナビの人に話しかけ、人間以外のナビはどのくらい要るのかと聞いてみると、やっぱり人以外のナビはめずらしいらしく、ほとんどいないそうだ。
ナビの人に案内され行きついた店に入ると、すぐに違う店のどこどこに行き○○をしろと言ってたらい回しにあいました。
その後、たらいまわしの末に、たどり着いた店の前で立ち尽くす……。
「えっと………ほんとにここであっているの?」
「あっているわよ!言ったでしょ毎年試験会場までへんな道のりだって!!」
疑いの目でポンズに問いかけると、声を荒げて返してきた。
いやだってねぇ…………
今回の試験会場が定食屋ってのは、しっているけどそこに行くまでの中継ポイント?でここに来たけど、どう見たってエロビデオの販売ショップやん。
しかもこの店、堂々と18歳以下立ち入り禁止の張り紙をし、その横でエロビデオのチラシを張りまくっています。
こっちのエロビデオは過激なものが多いなぁなどと、チラシを見回していると、視界が遮られた。
どうやらポンズに目をふさがれたようだ。
どうせならこのままだ~れだ?って言ってほしいなと思ったけど、心に秘めておくことにした。
ポンズに両手で目を隠されながら店に入ると、いらっしゃいませという店員の声が聞こえた。
「ここって定食屋じゃなかったかしら?そこの肉料理が食べたかったのだけどつぶれたのかしら?」
「あぁ前に入っていた店は、ザバン市に移転したんだよ。
地図を描いてあげるからちょっと待っておいておくれ。」
ポンズに手を伸ばしてと言われたので、言う通りにすると、手にメモを握らされた。
メモを貰うと、ポンズに押され、すばやく店を出て行くことになった。
あ~あ、店の中見て回りたかったのになぁと、不満そうにしていると、ポンズにシュウには早いといわれた。
ん?俺は少し疑問に思い、ポンズに俺が何歳に見えるかと聞くと、実年齢よりかなり下を言われた。
ええ、ええ、確かに身長が1○5cmしかありませんけど、これから伸びる予定なんです!!
念を早くに覚えたせいか、俺の身長は、一般よりも少し……小さいかもしれないけどいつか伸びるんです!!
どうしても伸びないのなら……
あの薬でも使って……などと考えていると、ポンズにゴメンゴメンと謝られながら頭を撫でられた。
「ザバン市のめしどころ・ごはんに行ってステーキ定職弱火でじっくりを頼めってさ」
「ザバン市っていったら隣町ね。じゃあバスでいきましょうか。」
メモを頼りにバスに乗ることにした。
やっと試験会場のある町に着けそうだ。
ハンター協会も変なとこでこっているよなぁ。
バスの座席に座ると、ちょっと気が抜けたのか、眠気が襲ってきた。
時間もあるし到着まで少し眠ることにするとポンズに伝える。
「肩貸してあげるからゆっくり休みなさい。」
なんだろぅ………扱いが子ども扱いじゃありません?
まあ貸してくれるといっているので、遠慮なくかりることにします。
けど実際に肩を借りて眠るって……ドキドキして眠れません。
目をつぶって寝る努力をしますが、顔に血が集まっているのが自分で分かります。
というか寝る努力なんてしている時点で寝れないと思います。
俺はザバン市についたとポンズに起こされるまでずっと寝たふりをしていました。
SIDE ポンズ
今年もそうだけど、やっぱり試験会場までたらいまわしにあった。
そしてその中でこっ…こんなシュウの教育に悪そうな店に入らないといけないなんて……。
普通こういう店ってもっとひっそりとしているものじゃないの?
シュウが店の表に貼ってあるチラシを見ているのが目に入ったので、両手でシュウの目をふさいだ。
私たちはそのままの体勢で店の中に入った
「ここって定食屋じゃなかったかしら?そこの肉料理が食べたかったのだけどつぶれたのかしら?」
「あぁ前に入っていた店は、ザバン市に移転したんだよ。
地図を描いてあげるからちょっと待っておいておくれ。」
シュウが目を隠されながら手をのばしてメモを受け取ってくれたのでそのまま外に出た。
店の外でシュウが不満そうにしていたので、注意すると、シュウが何歳に見えるかと聞かれたので、一応見た目+3歳位で言ってみた。
……え!?シュウとそんなに年齢がかわらなかった。
えっとゴメン、シュウがとてつもなく落ち込んでしまった。
ザバン市に向かうためにバスに乗ろうと、私はシュウの手を引き、バスに乗り込むことにした。
バスに乗り、座席に座るとシュウが到着まで眠るといったので、肩を貸すことにする。
シュウは、顔を真っ赤にして、頭を肩にのせている。
私は必死に笑いをこらえつつ体が揺れないように気をつけた。
SIDE シュウ
嬉し恥ずかしのバスを降りるとそのすぐ前にめしどころがあった。
躊躇しても仕方ないのでとっとと入ることにした。
「すいませ~ん。ステーキ定職弱火でじっくり二人前おねがいします。」
「奥にどうぞ~。」
奥に通されると定食が準備されていた。
う~んいいにおい………これってタダなのか?
ゴンたちも食べていたのを思い出したので、俺もそれを見習い食べることにする。
俺は食事をしながら、今後のポンズの修行プランを軽く説明すると、念についてはすべて任せてくれると言ってもらえた。
とりあえず試験中は、自分の生命の危機とかがないかぎり、念の使用というか、纏しかできないけど、一応念を禁止した。
変態ピエロとか顔面鍼だらけの目に留まったらどうなることやら……
チンという音がすると、エレベーターの扉が開き、人の集まりが目に飛び込んできた。
さぁハンター試験の始まりだ!!