ポンズにマチさんとの食事がばれて、ポンズの機嫌が最悪になってからはや一週間!!
表面上は、機嫌が直ったように見えますが、かなり距離を感じます。
例えば、ポンズが俺の部屋で寝ることがなくなったし、ご飯も一緒に3食食べていたのが、最近は一緒に食べる?と聞かないとポンズは一人でご飯を食べに行ってしまいます。
そして何より、俺の名前を呼んでくれません。
あの日からポンズは俺のことを師匠と呼び出した。
しかも呼ばれたとしても、なんというか…冷たく感じる。
ヒソカに事情を話し相談したが、今はお互いに少し距離を置いて、立ち位置を見直してみては?と言われた。
これでうまくいけば自分に脈があるが、失敗したらポンズとさよならだね♢と言われ、かなりビビリまくりの日々ですよ。
それからさらに2週間くらいたった日、俺の限界が来たのでもう一度ちゃんと話し合うことにした。
「ポンズ…話しがあるんだけど……。」
「なんですか師匠?今日の分のメニューは終わりましたよ。」
修行の話じゃなくてマチさんの事なんだけど、と言うと部屋から出て行こうとしたので、発で動きを止めさせてもらいます。
いや話を聞いてください。
ってそんな力いっぱい嫌がらないで下さい。
ポンズの前に回りこんで肩を掴み、本当にマチさんとはなんでもないですし、俺はポンズの方が大事なんです!!とか、ヒソカがマチさん狙っているのにそんな相手に手は出さないなど、色々言った。
途中ヒソカにも来てもらって一緒に説得?を行い、ヒソカ提案でマチさんとポンズが電話で話すことになった。
携帯でマチさんに連絡を取り事情を話しポンズと会話してもらいました。
ポンズにとりあえず外に出て行け、と言われたので、俺とヒソカはドアの前でドアに耳を当てて、待機することにします。
「……ま…。けど……な…。」
「ヒソカ、聞こえるか?」
「う~ん、一応耳を凝で強化しているんだけどむずかしいね♡」
練⇒凝で耳を強化し盗み聞きをしていますが、ドアが防音使用なので途切れ途切れでしか会話が聞こえません。
その後円を広げ、ポンズの口の動きを読もうとしましたが、読唇術なんてやったことないので、さっきよりは分かりますが、それでも途切れ途切れでしか会話がわかりません。
十数分すると、どうやら電話が終わったようだ。
ポンズは携帯を耳から話し、こちらに来ようとして、ドアの近くまで来ると動きが止まった。
どうしたのかと思った次の瞬間、ポンズは俺の携帯をいじりだしました。
何?メールチェック?別にいいですけど……。
メールチェックも終わったのか、今度こそドアを開けて俺とヒソカを招き入れた。
部屋に入りポンズから携帯を返してもらった、そして少ししてポンズから謝罪された。
マチさんに色々話を聞いて、その後マチさんに説教?されたらしい。
マチさん本当にありがとうございます!!
「というわけで私が悪かったし、反省もしてる。シュウさえよかったら前みたいな関係に戻りたいの!だめかな?」
久しぶりにポンズから名前を呼ばれた。
安心して思わず腰が抜けた。
ポンズは急に腰が抜けた俺に驚き、心配してくれた。
ポンズに手を貸してもらうと思わず涙が出た。
どうしたの?と体を抱きしめてもらい、背中をポンポンとされながら、俺は久しぶりにポンズの体温を感じながらポンズに嫌われたらどうしようと思っていたとポンズに伝えた。
その後も色々思っていたことを伝え、満足したら眠気が来た。
瞼が落ちそうな中ヒソカは?と思ったが見える範囲にはいない。
気を使ってくれたのか?今度お礼しないとなと思った。
俺はその日、ポンズの腕の中で眠りについた。
SIDE ポンズ
シュウが私の腕の中で眠ったので、私はシュウをベッドに運んだ。
シュウをベッドに寝かせようとしたが、服をしっかりと掴まれていて、どこにもいけないような状態だったので、私はシュウと一緒にベッドに入ることにした。
シュウは眠りながらも泣いていたので、私はなんてひどいことをしていたのだろうと自己嫌悪に陥る。
マチさんとの電話で、焼き餅を焼いていることを指摘され真っ赤になったり、そんな態度だと他の人に取られるぞと言われ、かなり嫌だと思っていた自分にびっくりした。
マチさんとの会話中に、私はシュウの事が好きなのだと自覚したが、ここ数週間の態度で完璧に嫌われたと思った。
しかしシュウは私を許してくれただけでなく、こんなにも思っていてくれた事を伝えてくれた。
私はシュウをもう一度強く抱きしめて、寝ているシュウに自分の気持ちを伝えた。
「………だよ。………。」
シュウが起こしてはいけないのでシュウの耳元でささやいた。
おやすみシュウ、また明日からよろしくね。
私は久しぶりに安眠することが出来た。
SIDE シュウ
朝目が覚めると、ポンズの顔が目に入った。
思わずびっくりしてベッドから落ちてしまった。
あれ?俺昨日ベッドに移動したっけ?それよりなんでポンズがここに?パニックに陥りそうになったが昨日ポンズと仲直りしたことを思い出した。
夢じゃなかったのか不安になったのでポンズを揺すって起こし確認することにした。
「ん?…どうしたのシュウ…もう起きたの?私はもう少し眠るから朝ごはんきたら起こして。」
夢じゃなかった。
思わずポンズに抱きついたら、ポンズにまだ眠いからもう少し大人しくしていなさいと言われた。
以前のような関係に戻った事を実感した。
俺はとりあえずルームサービスで、朝ごはんを2人分頼んだ。
数分したら届けられたのでポンズを起こすと、ポンズにお詫びの印と朝ごはんを食べさせてもらった。
……生きていてよかった~我が人生に悔い無し!!
至福の時をすごさせていただきました。
「仲直りおめでとう♡とりあえず別れる事にならなくてよかったね♢」
「その節では大変お世話になりました。今日はお礼なんで好きなだけ食べてください。」
俺はヒソカを連れて食事に来ている。
前にマチさんと来た店だ。食事をしながら今後について話し合うことにした。
俺は今回の件で原因をつくってくれやがったキルアに、少しお仕置き(肉体言語を使って)を行うことにする。
ちなみにイルミに凹ってOKの許可ももらったので、俺はいつでもキルアを凹れます。
今回は将来の怖さよりも、今の怒りが優先です。
ヒソカに、ヒソカとゴンが戦う時期に合わせたらどうか、と言ってきたのでそれに乗ることにした。
俺はさっそくキルアに電話したが、断ってきたので餌を用意することにした。
「なんで俺とシュウが戦わないといけないんだよ。」
「どうしてもイヤか……俺と試合して勝てれば、ゴンの父親の情報あげようと思ったのにな…」
キルアの了解をもらった。