「ゴン君、キルア君、今日から2人は、ズシと共に修行をすることになります。ゴン君、この2ヶ月の間よく約束を守りましたね。」
ゴンの修行解禁が言い渡された。
俺とポンズは、ウイングさんが一度一緒に修行をさせてみないか、という提案に乗りウイングさんの宿まで来ていた。
この部屋に入った瞬間、キルアに何しに来たと言われ睨まれた。
俺そこまで嫌われることしたかな?ちょっぴりショックです。
ウイングさんに私が誘ったのですよ、と言われるとキルアはえーこいつらと?みたいな顔をしていた。
少し会話したあとウイングさんに言われ、ゴンが2ヶ月ぶりに纏を行った。
この主人公補正野郎め……俺がそのオーラの流れになるまで何年かかったか知っているのか!!
どんどんゴン達との差が、縮まっていることが分かります。
ポンズは自分より早く綺麗な纏をされたのを見て、すこし驚いています。
悔しいですよね~けどポンズも俺と比べたらかなり習得速度速いんですよ?
俺にもそのチートを分けて下さい!!
ゴンの誓いの糸が切れ、キルアが疑問に思いウイングさんに質問し、そのままヒソカの試合と俺の試合の話になった。
ウイングさんはまずヒソカ戦のビデオから、と試合の映像を流しだした。
「さあ、この場面のヒソカの体からオーラは見えるかい?」
「…はい!…13本だと思うっす。」
「ポンズさんはどうかな?」
「私はシュウにこの試合は解説をされて答えを知っています。
けど今の私の実力だと14本は見えますけど、あと一本は見落としそうな程うっすらとしか見えていません。」
キルアとゴンはポンズがヒソカの隠を見破れる事に驚いている。
ポンズは、二人にハンター試験中から俺に念を教わっていたからだと二人に教えると、キルアはどうして自分には教えなかったんだよ、と絡んできた。
いや念をそんな簡単に教えるものじゃないってウイングさんに習ったでしょ?
けどキルアにポンズに念教えた理由がばれたら殺されそうだな…。
ウイングさんがキルアを宥めた後、俺とポンズの試合のビデオの映像を流した。
流している映像がポンズの『圭(ケイ)』の所でストップされ、ポンズにどういう状況でこの応用技を思いついたかみんなに説明してくれと、ウイングさんがポンズに詳しく話させた。
ウイングさんにポンズが応用技に気づけるように俺が色々行ったことを褒めてもらった。
ポンズはもう少し他のやり方がよかったと言っていますが、あの時のポンズは、ああでもしないと成長できなかったでしょ?というと頬を膨らませそっぽを向かれた……ああもうこの人はナチュラルでかわいいなこんちきしょう!!
「最後にポンズの動き封じたのってシュウの能力なんだろ?よく分かんなかったし、ちょっとやってみせてよ。」
「お断りっす」
「なんでだよ!!」
キルアに能力を見せろと言われたので、いい笑顔で親指立てて返答したらツッコまれた。
キルアに念能力者同士の戦いで、相手には極力能力をばらさないようにしないといけないことを一生懸命説明した。
……戦う事になるわけないんだから教えろって、あんた横暴やなぁ。
ポンズやゴン、ズシも聞きたそうな顔をこちらに向けてキルアの応援をしている。
ウイングさんにもできれば見せてやってほしいと言われ、仕方ないので一回だけという条件で見せることにした。
ゴン・キルア・ズシ・ポンズと一直線に並ばせ、そのまま前に5歩進めと言い、俺は全員の進路の先に罠を4つ仕掛けた。
キルアとゴンとズシはそのまま歩き、ポンズは凝をしながら歩いた。
4人が4歩目に差し掛かった頃、4人共足が地面から離れなくなった。
4人とも必死に離そうとしています。
俺はタイミングを見計らって能力を解除し、4人全員をすっ転ばしました。
……これだからこの能力は、作ってよかったと思います!!
キルアたちが、ぎゃーぎゃーと文句言ってきていますがスルーです。
ポンズとウイングさんは、俺の能力に気がついたのか腕を組んで考えています。
凝で俺の罠が見えないことに気がついたかな?
ゴンがさっきからもう一回見せろと何度も言ってきています。
一回だけって条件だったのもう忘れたのか?
…しつこい!と俺はゴンに拳骨を落とし黙らせた。
「シュウの能力って探索系の能力と今の二つだけなの?」
「ああそうだな。それ以上覚えたら能力が弱くなるからな。」
ゴンは探索系の能力と聞きすぐにジンを探してもらえないかと言ってきた。
……まずいなぁ、俺が探したら確かに分かるけどジンには協力するなって言われているしなぁ。
俺はゴンに探すために必要なものを告げ、ジンのライセンスレプリカでは無理だと言ってごまかした。
本当はそれでいけたけど、この時点でジンの居場所を知ると、物語がどういうことになるか分かったもんじゃない。
他に探す人はいないかと言うと、特に探して欲しい人がいないので、ハンター試験で一緒だったハンゾーを探すことになった。
ヒソカの時と同じように、あっちの方向に○○km○m○cmと伝え地図にだいたいの印を書き込み、細かい場所を探すなら自分で計算よろしくと告げた。
4人にそれだけ?と言われた。
…お前ら人にやらせておいてその感想ってひどくないか?
まあこのままウイングさんを含め5人には俺の能力を勘違いしてもらいましょう。
ウイングさんから今日はここまでにしよう、と言われたので俺とポンズ、キルア達は闘技場内の部屋に向かった。
そんな帰り道の途中に
「そういえば、シュウってヒソカ戦の後ピンクの髪した女の人とどっかに出かけてなかった?ポンズいるのに他の女とデートか?」
「…私とシュウは、付き合ってるわけじゃないからシュウがどこの誰とデートしていようが、私には関係ないけど私の修行より優先するなんて、相当仲がいいんですねシュウ。そんな人がいるなら私にも紹介して欲しかったな。」
キルアがいらん事を、やってのけてくれやがりました!!
お前にはがっかりだ!!
ポンズにマチさんはヒソカの知り合いで、その時は闘技場の外まで送っていくつもりだったけど、晩飯時だったからたまたま一緒にご飯食べただけなんですと言った。
だから…いやあの彼女じゃなくてですね…ちょ違いますって言い訳とかじゃなくてウソでもないですってば!!信じてください!!
キルア達が雰囲気をさっしたのかいつの間にかポンズと二人で歩いている。
あの野郎次会ったらひどい目にあわせちゃる。
俺はポンズにマチさんと何があったなど、詳しく話をしたが一向に信じてもらえません。
ポンズの部屋の前に到着した。
「それじゃあモテモテのシュウ君おやすみなさい」
バタン!!
ものすごい勢いでドアが閉められた。
何度かドアを叩いていたら、今日は帰ってとポンズから言われた。
えぇ…どうしよう…俺はその場で立ち尽くした。
あとがき
花粉症⇒鼻水止まらん⇒脱水になる⇒水がぶ飲み⇒下痢⇒脱水でばたんきゅ~⇒病院で点滴⇒少しの間安静!!
という感じの2日間でした。読者の中で花粉症をもっている皆様は、作者の二の舞を踏まないように気をつけてください。