ヒソカの案内でヒソカの部屋にやってきた。
ヒソカの部屋は俺やポンズの部屋と違い、倍くらいの広さに加え俺たちの部屋にはないような高級そうな食器や家具が並んでいる。
200階では試合に出れば毎回チケット完売するくらいの人気選手にはフロアマスターに近いほどの優遇を受けられるらしい。
ちなみにここと同じくらいの部屋に住もうと思ったら最低一年近くこの闘技場にいないといけないそうだ。
食器や家具は申請すればいくらでも用意してくれるらしい……知らんかった!!
帰ったらさっそく色々申請しよう!!
ヒソカはどうやらマチさんに言われリビングでイスに腰掛けているようだ。
俺は二人の近くで突っ立ってます。
「前から思ってたんだけど今日はっきりした。あんたバカでしょ?
わざわざこんな無茶な戦い方して…あれってパフォーマンスのつもり?
ま、私が儲かるからいいけどね。」
マチさんは左手の甲に刺してあった針を一本抜き、針先じゃないほうを左の人差し指にポンと当て針を顔の高さまで持ち上げた。
オーラの糸は凝を使わないと出ているのが分からないくらい細いです。
あれって攻撃にも使えるんやっけ?あれで攻撃されても分からんやろな。
マチさんの糸に感心していると念糸縫合が始まった。
ぎりぎり目で追えるスピードで筋肉や骨や神経を縫っていってます。
両方縫合するのに5分かかりませんでした。
ヒソカはくっついたことを確認するように両腕をぐるぐる回しながらいつ見ても惚れ惚れすると言っていた。
確かにめっちゃ綺麗だった。
「はい終了。左手2千万、右手5千万払いな!ところどころ千切れてるけど自分で処理してね。
あんたのバンジーガムとドッキリテクスチャー使えば何とかなるでしょ?」
「そうだねそのほうが試合中に治したようにみえるもんね♢」
ヒソカは二つの能力をつかって途切れ途切れになっている切断面をハンカチでおおいドッキリテクスチャーで肌を表現し完璧を隠してしまった。
試合中もやってたけどはやいなぁ…やることわかってないと何が起きたかわからんやろな。
ヒソカは携帯を使いマチさんの口座にお金を振り込み、マチさんは俺に聞こえないようにヒソカに耳打ちをして何かを伝えていた。
伝言かな?
「彼女の念どうだった?綺麗だったろう?」
「あぁ今まで見た念の中で一番綺麗だったと思うよ。」
「…どうも、それじゃあ私帰るか
「彼女の念見せてあげたからお礼にシュウの念見せてほしいんだけど駄目かな?
たしか人を捜し当てれる能力って聞いたんだけど♢」
「ポンズに聞いた?誰か探してほしい人いんの?」
「うん♡クロロ・ルシルフルって名前の人なんだけど分かるかい?」
「ちょっと!!」
帰ろうとしていたマチさんを手で制してヒソカは俺に旅団の団長を探してほしいと言ってきた。
驚いたマチさんはヒソカを隣の部屋まで連れて行き、なにやら話しをしている。
マチさんの念見てなんでヒソカにお礼をしなきゃいけないのかと思ったけどその辺はスルーします。
それにヒソカには俺の能力を勘違いしたままでいてほしいので能力の詳細は明かしません。二人が隣の部屋から帰ってきた。
ヒソカはかなり楽しみな様子だしマチさんは俺のことをさっきまでとは違いかなり警戒した目で見てきています。
「それじゃあさっそく探してほしいんだけどいいかな?」
「探すのはいいけどその人の顔が分かるものとその人が所有していた物ないと探せないぞ。」
「それが能力発動の制約かい?マチ、持ってるかい?」
「携帯で取った写真とクロロから借りている文庫本でいいならあるよ。」
それで十分ですとマチさんに携帯を見せてもらい団長の顔を確認し文庫本を手にとって団長の位置を探ります。
発動し方角と距離が分かったのでヒソカに地図を持ってきてもらいます。
まず世界地図で大雑把な場所を探す…そのあと細かい場所の割り出しはヒソカにやらせましょう。
とりあえず向こうに○○km○m○cmの場所にいると伝え地図でこのあたりと印をつけます。
ヒソカは細かい地図を引っ張り出してきてメモを片手にいろいろ数字を書き込んで細かい位置を出そうとしています。
どうやら大体の場所がわかったようだ。
団長はどうやらジャポンにいるようです…しかも東京…何してんねやろ?
ヒソカはPCで何かを調べたあと携帯を取り出しどこかにかけていた。
「すごいねキミは♢本当にクロロがいたよ♡」
「そりゃよかったな。マチさんも誰か探してほしい人いたら探しますけどどうですか?」
「…今はいい。また今度頼むよ。」
ヒソカは建物の住所を調べお店だったのかそこに電話をかけ団長がいるのを確認したそうだ。
店のアナウンスで呼ばれる団長…あかん、かなり見てみたい!!
マチさんに俺も今度怪我したらマチさんに治して欲しいからと連絡先を交換しないかと持ち掛けた。
まあいいよとすぐに交換してくれたけど天下の旅団メンバーがこんな簡単に番号交換していいもんなんかな?
交換後にマチさんからも人探しの用件があればいつでも手伝うと伝えるとありがとうと軽く笑いかけてくれた……これはポンズ並み!!
心臓が脈打つのが分かります。
マチさんが帰るようなので一緒に退室することにしました。
マチさんと二人きりでエレベーターまでの廊下を歩いている途中、俺はダメ元でマチさんに食事に誘ってみると奢りなら一緒に行ってもいいといってくれた。
………いやっほ~~~~~い!!
OKした事を認識するのに少し時間がかかってしまった。
俺は心の中でえらいこっちゃ、えらいこちゃと踊りを踊りながら平静を装いマチさんと会話を続けた。
「シュウの能力は相手が死んでいても探すことが出来るのかい?」
「やったことないですけど多分分かると思いますよ?」
俺とマチさんは、闘技場の外でマチさんが選んだレストランで食事をしている。
マチさんよく食べますね……しかも値段の高いものばっかり。
マチさんがデザートを4つほど食べ終え満足したようなので店を出た。
食事代で24万ってすごいなぁ…まぁ原作キャラ&人気の美人キャラと食事できたので安いものだ!!……多分。
マチさんの宿の前で別れ、俺はルンルン気分で部屋に帰ると、部屋の中でポンズさんが鬼の形相で待っておられました。
「こんな時間までどこ行ってたの!心配したでしょ!!」
ビデオを解説してくれるといっていたのに4時間も待たせたのが駄目だったようだ。
ポンズさんにしこたま怒られた。