ゴンの試合から一ヶ月近くがたったころ、ヒソカと一緒に昼飯食っていると今日試合するからポンズと来たらどうだとチケットをくれた。
ああカリメロ?かラスカル?かなんかそんな名前の分身つくるやつのか!!
ヒソカにそいつの評価を聞くとここにいる中じゃまあまあのレベルになれる奴らしい。
そういえばポンズには能力者同士の試合はもう何回か見せていたけどヒソカの試合は見せれていなかったな。
「彼女にとってもボクの試合は結構プラスになると思うけどな♡」
「さんきゅ。それじゃあポンズと見に行かせてもらうわ。」
「またね♢」
ヒソカは自分の皿のスパゲティを全部平らげると立ち上がって俺の飯代も含めてテーブルにお金を置いて立ち去った。
ふむ…お釣りってかえすべき?ちょっと悩み向こうが言ってくるなら返すことにした。
そういえば何気にポンズとヒソカってなかいいんだよなぁ
……まえに狙っているのかと聞いたら友人の好きな人は取らないといってくれた。
最初変態のホモショタ気違いピエロかと思っていたけど今じゃわりと普通のピエロです。
ポンズのアプローチの仕方を教えてくれるのでヒソカの評価はうなぎのぼりです!!
部屋に帰ってヒソカの試合を録画設定します。
これを使って後で再度勉強させよう。隣へ行き俺はポンズの部屋のドアをノックした。
「は~い。シュウじゃないどうしたの?」
「ヒソカの試合のチケットあるから見に行かない?修行にもなると思うけど」
「準備するから待ってて。」
少ししてポンズは部屋着から外行きようの服に着替えてでてきた。
ポンズとエレベーターに乗り込み試合のある階へ行きその階の入場ゲートの係りの人にチケットを渡すと個室に案内された。
ヒソカのくれた席は一番料金の高い席だったようでポンズにお金を心配された。
ヒソカのおごりだというと、ならいいやと個室のイスに腰掛けた。
ここの部屋からは直接試合をみられるし備え付けのTVで選手をいろいろなアングルでとらえたもので観戦することもできるらしい。
控えていたボーイの人に料金を聞くと…いつも自分たちが見ている席と桁が違っていた。
……昼食のお釣りを返そうと心に決めた。
『さぁーーいよいよです。本日のメインイベント!!出れば負けなし最強の死神ヒソカ選手対フロアマスターに一番近い男カストロ選手。
以前一度戦った時はヒソカ選手が勝ちましたが2年の間で二人はどう変わったのか大注目です!!』
「ヒソカ対カストロ。始め!!」
開始の合図がされてすぐにカストロは距離をつめヒソカを右の手刀でなぎ払う。
ヒソカはそれをしゃがんでかわした…がかわしたところに右の手刀がまた飛んできた。
あれが分身か…厄介だな。
ポンズは今起こったことに驚き目を見開いている。
多分初見で分かるやつなんてほとんどいないだろう。
俺も原作で知ってなかったら絶対わからないままだったと思う。
「ちょっとあれどうなってるの?よけたのにすぐまた右の手刀で攻撃してきてたわよ。」
「あれがカストロの発なんだろ?あのレベルだと相手の能力を見破るのはむずかしいけどその分勉強になるから頑張って頭働かせてみ。」
「シュウはカストロがどんな能力かわかったの?」
「一応知ってる。」
分かったとは返さない。
けど本当に消えているようにみえるな…キルアも言ってたけどあの服もミソだな。
ポンズの頭から湯気がでそうだ……かわいい。
ポンズはぶつぶつといいながら試合を見入っているしカストロの攻撃の時に凝を使っているようだった。
関心関心習ったことをちゃんと実践できてる。
カストロはさらにヒソカを攻め立てヒソカを蹴りでダウンさせた。
これでポイントは4対0だ。
「気のせいかな?キミが消えたように見えたんだが……♠
いや表現が正しくないな、目の前にいてボクに蹴りをくれたはずのキミが一瞬にして背後にいた
…が近い表現だと思うのだがまだ何か違和感がする♢」
「無駄だ!お前では俺の念は解けまい。なんにせよもう手加減なしだ…次は腕をいただくぞ。」
カストロが手を虎の口に見立てた構えを取りヒソカに向かってダッシュしていった。
ヒソカは腕をくれてやるとカストロのほうへ腕を伸ばした。
余裕と見せかけて正面で相手の能力調べるつもりか…俺ならやらんな。
カストロがヒソカの伸ばした左腕に攻撃したと思った瞬間カストロの体が消えヒソカの右腕を切断した。
ヒソカは悲鳴一つあげていない。
ヒソカの痛覚ってどうなってんねやろ?ポンズをみると両目をつぶり片方の目だけうっすら隙間が開いている?程度で試合を見ようとしていた。。
「ポンズ、目つぶるな!目を離すな!実際の戦闘ならその隙つかれて殺されるぞ!!」
「……わかった。大丈夫もう目ははなさない。」
ポンズの顔が青くなってかすかに震えていますがここは我慢してもらわないといけません。
実際の戦闘ではその一瞬が本当に命取りになるからです。
ポンズにとってはきついことかもしれませんがこれも念での戦闘では簡単にありえる出来事なので慣れてもらうしかありません。
ポンズがしっかりと試合に目を向けていることを確認して俺は後ろに立っているボーイさんを呼び中身が見えないようなビニール袋を持ってきてほしいと頼みました。
「すべてがお前のおもいどおりにいくと思うなよ!!」
「これも計算のうちだよ♡」
「ほざけ!!」
ヒソカはカストロの攻撃を今度はちゃんとかわしお互いの距離が10Mほどになった。
ヒソカは切断された腕が上空から落ちてきたのでそれをキャッチした。
あの顔は今ので能力に気がついたんやろな……口角あがってるわ。
「くっくっくなるほど♡キミの能力の正体は…キミのダブルだろ?」
「……流石だな。そのとおりだ。」
この時点でもう初めてみた能力見破るってどんだけ経験あるねん!
ほんと…ああいう所で自分と化け物の実力差が思い知らされる。