『さぁ今日は大注目の一戦です!!破竹の勢いで勝ちあがってきたゴン選手が早くも登場!!
対するギド選手はここまで五戦して四勝をあげています。
ゴン選手はここでも破竹の勢いを見せるのか、はたまたギド選手が貫禄を見せ付けるのかとても楽しみな一戦です。』
午後三時ちょうどに試合が開始された。
俺とポンズは二人とも200階の選手なので優先的に前のほうのいい席がとれた。
さて…ギャンブルといきますか!!
今回も確実に当たるのがわかっているので俺はほぼ全財産をギドにかけました。
ふっふっふコレで俺はお金持ち~!!
とりあえずこの試合以外もヒソカの試合が2試合ゴンとキルアの試合あわせて6試合(ゴンとヒソカ戦はヒソカのほうに計算)確実に当たるギャンブルができます。
確実に当たるギャンブルほど笑いが止まらないものはない!!
今の自由にできるお金の全財産が約4億と27万ジェニーなので(27万は今までこつこつ貯めていた)全部ほぼ倍に倍にふやしていけば……笑いが止まりません!!
「ちょっといくらゴン君が初心者だからってゴン君の相手にほぼ全財産かけるってひどくない?」
「ならポンズは1%でもゴンが勝てると思う?」
「それは……それでも応援はするわよ。シュウはしないんでしょ!ギドってやつに全財産賭けているくらいだしね!!」
フンとそっぽを向かれてしまった。
いやこれは仕方ないんです!
100%勝てる賭け事あるならやるでしょう?
え~いやいやそこまで仲良くないし……。
はい応援させていただきます。がんばれ~。
開始すぐにギドが独楽を10個出しゴンの近くにばら撒いた。
ばら撒いた独楽はゴンを中心にじわりじわりと距離を詰めていっていたかと思うとゴンの後ろの独楽がぶつかり合って片方がゴンに飛んでいった。
今のゴンの纏じゃぁあれは効くだろうな。
「ポンズ、ギドがどんな念をこめて戦っているか・相手の念の系統はなにか・そして自分ならどう戦うか考えながら見ろよ。」
「ええ、わかったわ。」
ドゴ
『またしても背後から独楽が直撃―――!!四方八方からの舞踏独楽にゴン選手手も足もでないかーーー!?』
ゴンが立て続けざまに4P連取された。
場外に飛ばされていないものの二回目のダウンだ。
ゴンはすぐに起き上がり構えるが数が多すぎて独楽の動きが見切れていないようだ。
おっ気配を感じ取ろうと目をつぶった……けど纏が消えかけてる。
またも背後から攻撃をうけてゴンは場外に弾き飛ばされた。
「そろそろどんな念かわかったか?」
「…多分あのリングを独楽のリングに見立てて自分以外をリングに弾き飛ばすように念をかけているのかしら?
それにリングの外の独楽はゴン君を攻撃しないし独楽がリングに戻ろうとしているからそれであっていると思うわ。
系統は自分の手元から放しているし放出かしら?」
「念の能力はそれであっていると思うけど系統は多分強化だとおもうぞ。」
「どうして?」
「強化は自分の体だけじゃなく道具のもつ働きを強くすることもできるからな。あれはそれの典型だろう。」
ポンズは何かを感じたのか自分の膝元も見つめていた。
能力でも思いついたか?試合のほうはビデオに録画しているし後でもいいか。
場外に飛ばされたゴンは何かを思いついたのだろうリングに上がって一直線にギドに向かっていき直接攻撃に行った…がはじき飛ばされまたもやリングアウトした。
「ねぇ私は放出系の能力者だけど強化系も覚えることができるのよね?」
「自系統が100%として隣の系統は80%だけどな。
それに放出系といっても操作系よりの放出系もあれば強化系よりの放出系もあるからそのへんも考えて能力作るといいぞ。」
「どうやったらそれがわかるの?」
「系統別の修行をしだしたら習得スピードが変わってくるからそれでわかるのが普通だな。
ちなみに俺は操作よりだったぞ。」
いつ系統別の修行をするかといわれたので裏試験終了してからと答えておいた。
けどなにか思いついたんなら系統別の修行は別でやらせてみるか…。
リングに目をやるとゴンが絶で独楽をよけまくっていた。
自分の力で絶に気づくたけでもすごいのに絶で防御力おちるのわかっていてそれでも使うあんたがすげぇよ。
やっぱりあれはジンの子供なんだな……
「ちょっとあれって絶でしょ?あんなので攻撃受けたらやばいんじゃないの?」
「かなりやばいな。当たり所悪かったら死ぬかもな。キルアも客席からさけんでたろ?」
ポンズもゴンの試合に目を戻し絶で相手の独楽をよけているのに気がついた。
ポンズは真似すんなよっていったらあんなバカみたいなことしないわよと返された。
さすがにポンズもあの状況はあきれたらしい。
それでもなかなか攻撃が当たらないのでギドが独楽の数を増やしていっていた。
独楽の数が50を超えて時間も一時間ほどたったとき勝負の決着が訪れた。
ゴンはすさまじい回避能力をみせていたが逃げ場のないほうへ避けてしまった。
ズギャ!!
ゴンの右腕が折れる音とともに審判にTKOを宣告されたギドが念を解除するとすぐに医療スタッフがリングに駆け寄ってゴンを担架に乗せ入場口に連れて行ってしまった。
ポンズが心配そうにしていたのであとで一緒にお見舞いに行こうというとすぐにうなずいた。
けどなぁ確かあいつ4ヶ月の怪我1ヶ月でなおるんだったよなぁ。
やっぱりあの親子人類じゃねぇな!!