三時間。ゴンとハンゾーが一方的な戦いをおこなった時間だ。
ゴンはもう血反吐がでないほど痛めつけられている。見るにかねたレオリオは
「いい加減にしやがれぶっ殺すぞてめぇ!!俺がかわりに相手してやるぜ!!」
「…見るに耐えないなら消えろよ。これからもっとひどくなるぜ。」
!!
レオリオがハンゾーに一歩踏み出すと、黒服二人が道をさえぎり、手を貸した場合ゴンが失格になるといわれレオリオは何もできない自分を悔やみ、歯を食いしばった。
「ポンズ…大丈夫か?」
「平気よ…けどちょっと肩かしといて。」
いつのまにか肩に摑まって青い顔をしていたポンズを心配して声をかけた。
大丈夫だといっているが確かにこれは見るのがつらいだろう。
しまった…もうすこし早く気がつくべきだった。
俺は発を使いポンズを眠らせ、ポンズの体を支え壁際に運んだ。
「彼女大丈夫かい?」
「一応念で眠らせたから俺が起こすまでおきねぇよ。ヒソカこそお気に入りのおもちゃ壊されかけてるけどいいのかよ。」
「大丈夫だよ♢それにこれくらいで壊れるようならいらないし♡」
ヒソカと会話をしているとゴンの腕が折られた。
ボキッという大きな音とともにゴンから声にならない悲鳴があがる。
「マジで折りやがった。」
「さぁこれで左腕は使い物にならねぇ。」
「…!!クラピカ止めるなよ!あの野郎これ以上何かしやがったらゴンにゃ悪いが抑えきれねぇ。」
「止める?私がか?大丈夫だおそらくそれはない。」
レオリオは我慢の限界寸前のようでクラピカにいたっては目が真っ赤に変色しています。
倒れているゴンにむかってハンゾーは自分についてゴンに語りだした。
ハンゾーが片手での逆立ちの状態から指を一本ずつ減らしだし、今は指一本で逆立ちをしている状態だ。たしかこの時に
ドゴン
ハンゾーから小さくあっという声が聞こえた。
どうやらゴンは長い話のおかげで頭のほうが少し回復したようだ。
起き上がり、ハンゾーの顔面を思い切り蹴り飛ばした。
蹴り飛ばした衝撃で尻餅をついたがすぐに起き上がりまだまだ自分はやれると宣言した。
ハンゾーは鼻血を出しながら立ち上がり蹴られた言い訳を言うと腕に隠していた剣を取り出し次はゴンの足を切り落とすと宣言した。
「それは困る!!…足を切られちゃうのはいやだ!でも降参するのもいやだ!!だから別のやり方で戦おう!」
「な…ってめーーー自分の立場わかってんのか!」
ヒソカはくっくくと笑っている。
俺?大爆笑ですよ。
さすがジンの息子アホさ加減が遺伝子レベルでそっくりです。
お互いの戦力や傷の程度もさっきと何も変わっていませんがゴンのペースで会話が進んでいった。
ビュ ピシッ!
ハンゾーがゴンの眉間にぎりぎり当たるように剣を伸ばした。
ゴン…反応遅いって。
当たってからきづいてるやん。
ゴンの眉間から血がタラリと流れます。その状態での会話でもゴンは一切ひこうとしません。
今は逆にハンゾーがあせりだしています…やさしいなぁ。
「命よりも意地が大事か!そんなことでくたばっても本当に満足だってのか!!」
「……親父に会いに行くんだ。親父はハンターをしている。今はすごく遠い処にいるけどいつか会えると信じてる。
でももし俺がここであきらめたら一生会えない気がする。だから退かない。」
「退かなきゃ…死ぬんだぜ?」
そのまま二人が少し見つめあった後ハンゾーがギブアップした。ってゴンまだ勝負する気なんかい。
ゴンはハンゾーに向かって勝負についてこんな風に勝ってもうれしくないやらもう一度真剣勝負してゴンが気持ちよく勝てる方法を探そうなどと言ってます。
「あほかーーーーー!」
ハンゾーの怒りのアッパーとともにゴンは吹っ飛ばされ地面に落下すると目を回していた。
ハンゾー……よくやった。
あの猪突猛進一直線バカにはあれくらいがちょうど良いよ。
さてと次は俺か…………クックックック、ポックルよポンズがどっちの嫁かはっきりしとこうぜ!!