試験開始4日目
俺とポンズは見晴らしのいい場所に陣取り念の修行を開始しました。
川もすぐ近くにあるので飲み水にはこまりません。
ポンズは練ができるようになったので今は凝の練習中です。
俺の隠で出している数字がみえたら合格としています。
……ポンズさんの顔が小さい字をみるおばあちゃんの目みたいな感じになっています。
けどそんなところもかわいいです!
「これって目に集中すれば見る力が上がるってことは手に集中すれば殴る威力があがるってこと?」
「そうだよ。もうちょっとしたらやる予定だけどまぁいいか。
体の色々なところにすばやくオーラを集中させる事を流っていうんだけどこれは応用技だから今は目だけでいいよ」
俺は右手に集めていたオーラを左手、次は足という順番でオーラを集め、流をみせた。
そういや応用技って実は念の教える立場の人からは教えてはいけないそうです。
なんでも自分で気づいた事だからこそ自分の物となる!だそうです。
俺ってば全部最初から知っていたから双子師匠に全部完璧にできるまで叩き込まれましたよ。
隠で隠された念弾をよけつつ当たりそうになったら流で防御とかよくやったなぁ
………何回骨が折れたとか内臓がつぶれたかとかは覚えてないけどね。
試験開始5日目
ついに凝ができました。
けどかなりゆ~~~~っくりです。
まぁ出来てはいるので合格にしました。
いよいよ発の練習にはいります。
ポンズに属性と相性を示す六性図を地面に書いて発の説明をした。
「そして今から自分のオーラがどの特性に適しているか知ってもらいます。」
「どうやって?」
「水見式って方法で調べる。こんなふうにコップに水をいれてその上に葉っぱを乗せてそれに練をして手をちかづけると」
ポンズの目の前で水見式をおこないます。
グラスの中の水がオレンジになったところでポンズを見るとかなりわくわくして自分でもはやくやりたそうです。
俺もこんなんだったなぁ。
けどポンズ、自分の分準備しにいってすぐにやりたいのはわかるけど最後まで説明きこうね?
「水の色が変わるのは放出系の証。俺のオーラが放出系のオーラに属していることをしめすんだ。
他は量が増えれば強化・味が変われば変化・葉っぱが動けば操作・水の中に不純物が出れば具現化・それ以外は特質系だ。」
「へぇシュウって放出系なんだ。」
「んじゃそろそろやってみ。」
「やった!」
しつこいですが笑顔が素敵っす。
胸キュンものです!
ポンズがうれしそうにグラスに手を近づけます。
そうすると若干水の色が黄色になりました。
ポンズも俺と一緒の放出系でした。
ポンズの系統がわかったのであとはグラスの色が透明じゃなくなるまで発の練習をやらせます。
試験開始6日目
ポンズの発の練習をしているところをじっと眺めています。
うん…ずっとこの時間が続けばいいのに。
かわいい女の子は何日みていてもいいもんです!
ただちょっとした問題が…ずっと一緒にいるもんで自己処理ができません。
そのうち又無意識に出そうで怖いです。
おっと円の範囲に監視役の人以外のだれかが入ってきた。
「ポンズ警戒して、だれか来た。」
ポンズは纏をおこない俺の指指したほうを向いて構えています。
蜂さんがちょっとこわいです。
襲ってこないってのがわかっていても近くにくると逃げ出したくなります。
………いや念おぼえてもこの恐怖はとれませんよ?3センチ以上の蜂さんが大量にブンブンいってるんですよ?俺が敵なら逃げるか降参しますよ。
「シュウ・ポンズ。俺だって。」
手をあげてキルアが出てきました。
どうやらプレートをあまっていたら譲ってほしいそうです。
あぁ俺キルアのターゲットの札持ったままだったわ。
うっかりうっかり^^;
キルアに試験終了までボディーガードを条件にプレートをあげました。
キルアは俺たちに合流するまでに2枚とっていたそうで3点分あまってしまいました。
そのまま夜になるとキルアに起こされました。
ゴンとその他2人が来たそうです。
俺の円の範囲に入っていなかったので気づきませんでした。
100M先の森の中にいる人を発見できるって円いらねぇじゃん。
くそう原作チートの恩恵うけているやつはみんな滅びてしまえ!
ってキルア、ポンズを起こすのは俺の仕事なのでとらないでください。
「キルア、そいつらはお前の知り合いか?」
「あぁそうだけど…どうしたんだ?お前ら全員プレートあつまったのか?」
「俺だけまだなんだ。そして俺のターゲットが彼女なんだけど…」
レオリオが先頭であらわれました。
クラピカは剣を抜いてるしゴンも釣竿を両手にもってます。
初めての主人公パーティーとの出会いがターゲットとしてって最悪やん!
できれば仲良しこよしの関係からのスタートがよかったです!!
「俺プレート2枚余ってるからやるよ。シュウも1枚余ってるんだしあげてやれば?」
キルアがレオリオにプレート2枚を投げ渡しました。
えっとなんでもうプレートもらえる気になっているんですか?
いやあんたら俺ら狙ってきたんでしょ?
てか三人とも襲う気満々でしかも謝罪もせずにプレートもらっていく気ですか?
何もうもらえる気で武器なおしてるんですか!?
あんたらハンター試験なめとんか!!
ちょっとカチンときたのでキルアも含めてお仕置きタイムです。
キルアを含めて4人にむかって敵意をもってオーラを叩きつけます。
ポンズがびっくりしてこっちを見ていますけど気にしません。
「お前ら俺襲おうとしておいてそれですむと思ってた?」
4人がすぐさま臨戦態勢をとりますが体が震えているのがわかります。
念なしでこのオーラはきついだろ。
それにキルアったらそんなでも闇の世界の住人なんでしょう?
自分狙ってきた敵そのまま逃がすんですか?
俺が4人に向かって発でも使おうかなと考えながら一歩踏み出すと
「ほら、何怒っているの!おちつきなさい。」
ポンズが進路に割り込み抱きしめてこられました。
何事?えっとなんなんですか?夢ですか?
あぁやわらかい…抱きしめられた格好で頭をポンポンとされます。
頭ナデナデかなり気持ちいいです!!
頭で考えるより先にオーラが引っ込むのがわかりました。
うむ…ポンズに抱きしめてもらって気分は怒りから有頂天にシフトチェンジです!
いやっふ~!!
プレートはくれてやりましたよ。
キルアたちはなにやら思い思いの目でこちらを見て去っていきました。
ポンズはしばらくの間抱きしめてくれたままでした。
SIDE ポンズ
キルア君の友達?が来て背の高い男性に私がターゲットだと告げられた。
横の二人も武器を手にしているので私から奪う気なんだろう。
けど3点分あまっていたしキルア君の友達ならあげてもいいと思っていた。
キルア君とシュウの分もらえばいいしね。キルア君は自分で取っていた2点分のプレートを男性に渡すとシュウにも渡すように促してきた。
私はシュウがプレートを渡してそれで終わりかと思っていたらシュウは怒ったような雰囲気で彼らにオーラを飛ばした。
聞いたことのない低い声で彼らを威圧しそのまま彼らにむかって歩き出した。
念は一般人に使用してはいけないはずでそれをシュウはわかっているはずだ。
それを無視するくらい頭に血がのぼっているのだろう。
このままじゃキルア君が危ないので私が体を張ってとめることにした。
「ほら、何怒っているの!おちつきなさい。」
これくらいで止まるかわからないけど彼を抱きしめ頭をかるく叩いた後ゆっくりと頭を撫でた。
そうするとさっきまでのオーラがすぐに引っ込んだ。
キルア君たちはプレートをもらうとすぐにその場から立ち去った。
立ち去った後も少しの間私たちは抱きしめあったままだった。
「どうしてあんなことしたの?」
「ん?……ポンズを狙ってきたから?」
「そんな疑問形でかえされても…。別に点数に余裕あったし横にいたゴン君だっけ?知り合いなんでしょう?」
「ポンズのほうが大事です」
「…ありがとう。」
シュウってたまにびっくりさせるわね。
私はお礼とともに軽く頬に口づけた。
……シュウは鼻血を出した後真っ赤になって気絶した。
別の意味でびっくりした、この子コレくらいで気絶していて将来大丈夫なのかしら?私はシュウが目をさめるまで膝で寝かせていた。
四次試験 10名通過!!