暗い迷路のような道の中。俺はポンズと手を握りながら下へ下へと進んでいる。
怖がりなポンズはなにか変な音がするたびに体を密着させていき、いつのまにか俺の腕全体に絡みつくように抱きついています。
やわらかいものが2つ当たっておりそろそろ我慢の限界だ…というかもう無理です!
ガバッ!!
理性のタカがはずれポンズを押し倒す。
ポンズの上着の下のほうから手を進入させましたがポンズは抵抗せずに俺を受け入れてくれたので、俺は試験中だということを忘れポンズの体を堪能し大人の仲間入りをはたした。
――――――――という夢をみました。
下着がえらいことになっています。
備え付けの洗面所でモミ洗いしました。
ショックをうけて、うなだれているとショックつながりで昨日のことを思い出しました。
早速着替えてキルアのもとに訪れた。
キルアがびっくりして逃げようとしましたが捕まえて土下座であやまりました。
向こうからも悪かったと謝ってもらいお互い昨日のことは水に流すということで結論づきました。
そのあと食堂に行くとポンズにあいました。
「おはよう。昨日はよく眠れた?」
「おっおはははよよよようごっざざいます。ポポポポポッポンズさん」
「どうしたの?熱でもあるの?」
夢の影響でまともに顔が見られません!!
やばいやばいやばいやばいとってもやばいです。
このままでは変なやつに分類されてしまいます!!
ポンズの手はやわらかくてつめたくていい気持ちです……ってあっか~ん余計あせる!
落ち着け俺!そう Be Cool Be Cool
ってそんなんで落ち着けたら誰も緊張とかしませんよねぇ。
全然落ち着けませんしポンズとの会話もほとんどドモってしまいました。
「ここはトリックタワーと呼ばれる塔の天辺です。ここが三次試験のスタート地点になります。
さて試験内容ですが試験官の伝言です。生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間です。」
それではスタートです!と言って豆の人は飛行船にのって飛んでいってしまった。
ロッククライマーの人が合格者一番のりは俺だぜと死亡フラグをおったてて塔の側面を降りていきました。
馬鹿だねぇ戦場で俺この戦争を無事に帰ったら彼女と結婚するんだって言ったようなものですよ。
案の定遠くからあらわれた鳥さんたちの餌になられました。南~無~とおがんでおいた。
「シュウこっち来て!」
「どうしたの?」
「こことここに隠し扉みたいなのがあるけどここを使って下に降りるんじゃないかしら?」
ポンズさんが隠し扉を発見されました。
探す手間がはぶけました。
そこでふと今朝の夢を思い出します。
…まさか正夢か!いよっしゃ~~!!大人の階段かけあがるぜぇ!
二人で相談の結果扉を選び、別れを告げて同じタイミングで扉を使いました。
まぁ短い別れになるんだろう。
72時間ポンズとシッポリむふふな時間をすごせると期待し思わず顔がにやけます。
「カタカタカタカタカタ」
………人生ってそううまくいきませんよねぇ。
どうしよう、前がかすんで何も見えません。
うん、まぁポンズと一緒に行けないことは一万歩ほど譲って納得しましょう。
ハンター試験ですしそういつまでもずっと一緒というわけにもいかないでしょう。
けど、できればこういうときは女性のオリキャラとかとの出会いが欲しかったです。
『ここは二人で進む道。二人のどちらかが死んでもいけない。この先にいきますか?』
ゴンたちの二人バージョンの道っぽいです。
まぁこの試験中イルミがいるので楽勝でしょう。
ヒソカを通じて飛行船の中で挨拶もしたので一応顔見知りです。
イルミは針を抜き、もとの顔にもどっています。
やっぱり顔を変えっぱなしはつらいそうでやってあげようか?といわれましたが断りました。
なぜにあんな顔にならなあかんねん!!
けど針はどんなものを使っているのか気になったのでそのことを伝えると予備の数本を売ってもらい投げ方も教えてくれました。
「へぇ、それじゃぁうちの弟が迷惑かけたね。」
「それほどってわけじゃないよ。それにこっちも念で脅かしちゃったし。」
「それはキルの自業自得だよ。それにオレも何回か念でおどかしているし。」
「あはは厳しいねぇ。やっぱりそういう家系だから?」
「まぁね。キルは将来期待されているしやっぱりかわいがっちゃうんだよ。
それにしてもまさかハンター試験受けに来てるなんてびっくりだったよ。」
いつからなんでしょう。
ハンター試験前には絶対に関わらないようにしようと思っていた人物たちと普通にフレンドリーに話をしちゃっています。
逆に主人公たち(キルア以外)とは全然会話すらしていませんよ。
危険人物二人はまぁ…ぶっ飛んでいるけど師匠たちと比べるとだいぶマシなので話しやすいです。
世間話で時間をつぶしながら歩いていると大きな広い空間に出ました。
「我々は審査委員会に雇われた試験官である。ここで君たち二人は、我々5人と戦ってもらい5人全員に勝つことができればここを通ることができる。
勝負方法は1対1で勝ち抜き戦だ!そしてこの勝負に君たち2人が負けた場合その場で試験脱落となる。さぁどちらから先に出るか決めてくれ!」
うん、こんなもんはイルミにまかせますよ。
だって試験官さんたちの顔怖いし男しかいないしその上能力は発の制約にひっかかって発使えないし。
いや能力なしでも勝つ自信はまんまんですよ?けどイルミの活躍奪っちゃわるいし……
イルミと相談しようとするとイルミはこれで二次試験の貸しはなしね!といいリングにあがっていきました。
後姿がとてもかっこよかったです。
SIDE イルミ
彼は最初に会ったときから変なやつだった。
二次試験でスシを教えてもらったのでヒソカに紹介してもらい改めてお礼を言った。
そこで自己紹介したがオレのことをゾルディックって知ってもなお顔色変えずに普通の態度で話かけてきた。
三次試験で彼と再会するとなぜか泣き出したのでちょっとびっくりした。
彼はオレのことを知っているので針を抜いて顔を元に戻した。
針を抜いた後彼が針を凝視しているのでやってほしいのかと思い尋ねたが違ったようだ。
「その針っていつも変装用に使ってんの?」
「いやコレは武器としても使えるんだよ。」
そう言って針を壁に投げつけた。
刺さっている針に感動したのかきらきらした目でほしいといったので数本売ってあげることにした。
サービスで投げ方も教えといたがなかなかうまくいかないようで今度練習するといって鞄の中にしまっていた。
大きな空間で試験官に試験内容を発表され、どちらから戦うかといわれたので貸しもあったしボクから出てすべて片付けることにした。
戦闘自体はすぐに終わり、その後たいした障害もなくボクと彼は三次試験をクリアした。
245番301番 所要時間65時間32分19秒! 第三次試験通過!!!
SIDE シュウ
三次試験よく考えたら、ボタン押しているだけで終わってしまいました。
こんなんでよかったのだろうか?残り時間があと2時間になったときポンズがひとりゴールした。
ポンズの道でも途中で戦闘があったようだ。
怪我してなくてよかったです。お互いの合格を喜んでいるとアナウンスが流れた。
『三次試験 26名通過!!』
さて次はいよいよサバイバルだ!