「残った43名の諸君にあらためてあいさつしとこうかのぅ。
わしが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。
本来なら最終試験で登場する予定であったがいったんこうして現場に来るといい緊張感がつたわってきていいもんじゃ。
次の会場まで同行させてもらうことにする」
「次の目的地は朝の8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由にお過ごしください。」
ネテロ爺のあいさつのあと豆のひとからアナウンスがあった。
キルアはゴンをつれて探検に出かけていった。
若いっていいなぁ。
ん?メールの着信だ。画面を確認しメールを読んでいると
「私シャワー浴びてくるけどシュウはどうする?」
「俺ちょっと用があるんだ。だから次の目的地までお互い自由行動にしない?」
「わかったわ。シュウもちゃんとシャワー浴びなさいよ。それと寝る前に歯をみがきなさいね。」
「ういうい。了解です。おやすみポンズ。」
「おやすみシュウ。」
なんだか母親みたいなことを言われた後ポンズと別れた。
本気で弟か息子に見られてそうだな……どげんかせんといかん!!
さて、呼び出しがあったのでその人のもとへ向かいます。
約束まで時間あるし俺もシャワーあびてからいこうかな……。
SIDE メンチ
「ねぇ、今年は何人くらい残るかな?」
「合格者って事?」
「そ。なかなかツブぞろいだと思うのよね。サトツさんどう思う?」
「ふむそうですね、新人がいいですね今年は。」
「あ!やっぱりー!?あたしは245番がいいと思うのよねー。まぁあの子も連れに料理法教えていたみたいだったけど。」
「私は断然99番ですな。彼はいい」
「あいつきっとわがままで生意気よ、一緒に住めないわ!」
私たち試験官に割り当てられた部屋で晩御飯をたべています。
うんやっぱり労働の後のご飯は最高ね!今回の受験者たちの話でもりあがり今回の試験について反省する。
あのハゲがばらさなきゃもうちょっとましな試験になったのになぁ。
そういえばこちらから連絡してから会長の到着がいやに早かったけどどうしてかしら?まさかこうなることを疑われていた?…まさかね。
SIDE シュウ
くっそ、人呼んどいて部屋にいねぇじゃねえか。
やっぱり原作通りなのかねぇ。
飛行船の中の廊下を歩いていると前からキルアが殺気立って歩いてきた。
よくみれば血もぬぐってないし…だれか殺してきたな。
まぁ知り合いだし大丈夫だろうとそのままとおり過ぎようとしたら
シュッ!
「どういうつもりだキルア?」
「へぇよけるんだ。ちょっとストレスたまっててさ~。ごめんごめんもうしないって」
ちょっぴりムカっときました。
それだけのために命狙われたんかい!修行してなかったら死んでたぞ俺!!
……ここはやっぱりやられたらやり返せ!の精神でいきましょう。
ふっ、念の覚えてないキルアならまだ俺のほうが強いもんね!!
『動くな、キルア』
「ぐっ……クッソなんだよこれ!」
発を使いキルアの動きを封じる念をかける。
右腕をキルアに向けオーラを飛ばし威嚇します。
この時のキルアは念を覚えていないのでこれだけで顔面蒼白してかなり逃げたそうにしています。
しかぁし俺の能力で縛っているので逃げられません。
俺はキルアの頭に手を乗せいつもより低い声でこう言った。
「キルア…次ふざけたことしたら殺すから。ポンズに対しても。」
一応ポンズに飛び火しないように忠告しときます。
念をといて、頭をクシャっとしてから立ち去ります。
キルア君が即逃げていくのがわかりました。
……気持ちいい~!!うわぁ俺TUEEEEかっこよくね~?
いやぁ原作キャラに勝てると気分い……あーーーやっばい。ムカついて後先考えずやってしまった。
キルアが念覚えた後復讐されたらどうしよう OTZ
とりあえず次の日の朝一で土下座することにします。
SIDE キルア
読み間違えた。
俺はあいつから少しでもはやく距離をとるために行き先も考えず走っていた。
ただただあいつから離れたかった。
あいつとは何度か会話もしたし近くにいることがあったけどあそこまで強いと思っていなかった。
そう、いつでも殺せると思った。
だが実際は、あいつのプレッシャーにまけて俺の体はまったく動かなくなりその上あいつからはアニキみたいなイヤな感じがした。
死を覚悟したし俺の頭の中ではさっきからアニキの言葉がずっと繰り返されている。
あいつと一緒にいたポンズとかいう女ももしかしたらあいつくらい強いのか……。
「昨日はどうもすいませんでした!!」
「…はぁ?」
朝になってシュウに出会ったので逃げようとしたら簡単に捕まえられた。
やっぱりこいつ強い。
俺は殺される覚悟をしたが次の瞬間地面を頭につけて謝られた。
そのあと昨日のことは、お互いに忘れるということになった。
こいつって本当に強いのか?シュウに対してますますわからなくなってしまった。