自分がとった行動の代償は自分に返ってくる。
ただし、その代償をどうするのかが腕の見せ所だ。
by田中雄一
第08話 「嫌な同僚と難題を突き付ける上司」
現在、ガジェットを製作中。
とりあえず、探索の主力になるⅠ型の改造とⅡ型の開発に力を注いでいます。
最初は嫌々やってたけど開発しているとだんだん楽しくなってきました。物作りっていいですよね。やっぱり日本人なら物作りだよ。
ちなみにⅢ型については独断と偏見で後回しが決定。
だってレリック探索だけだと別に絶対必要ってわけじゃないし、ⅠとⅡ型を強化&増産すれば最悪Ⅲが無くてもなんとかなりますもん。
まぁ、高ランク魔導師用としては配備してはおきたいところですけど。って言っても、六課の体調陣だと手も足もでないんですよね~。対チートキャラ用のガジェットもいくつか作ろうかねぇ。
まぁ何はともあれ、とりあえずⅠ型を漫画版からアニメ版にパワーアップさせとこうかな?
いや、でもそれじゃ面白くないよな~。さらなる改造を施したほうが楽しいよね!
もっと質量兵器を装備してやってシールド&AMFの強化だな。となると今よりも大出力な動力炉がいるな。
Ⅱ型は原作以上に対空兵器として特化させとくか、制空権確保が第一目標だもんな。ビーム砲は一門に減らす代わりに強力な奴に換装と。もちろん空対空ミサイルははずせません!
……となると、こっちも大出力な動力炉が必要だな。
いっそのことジュエルシードを積むか?
そうするとなると、俺がジュエルシードのコピー品を作らんとならんのか、面倒だな……。それにジュエルシードを積むとなるとコストもかかるか。
評議会は金出してくれんのかな?
「ところで何て呼べばいいんですか~?」
「ご主「却下」……」
Ⅰ型の改造をやっていたら、なんかクアットロが話しかけてきた。暇なの?暇なら、メイド服を着てお茶を入れてくれ。
「嫌です」
「……何で俺の考えたことがわかったんだ?」
「わかりません。でも碌でもないことを考えているのは解りました~」
なんて失礼な奴なんだろうか。顔を見ただけで考えを判断しやがって。確かに考えたけど。
「で?何て呼べばいいんですか?」
「田中雄一って名乗ってるから、雄ちゃんって呼んでいいよ」
「解りましたDr.田中」
「おまえ俺のことが嫌いだろ?」
「はい」
「…………」
「…………」
よし。誰かこいつを殺せ。……で表現されているから、解らないと思うが、こいつはずっとニコニコと笑っていやがる。
ちなみに俺はスカさんの得意技非友好的な笑いで対抗している。
「な、なにやってるんですか?」
引き攣った笑みでセインが聞いてきた。
まぁ、お互いに笑いながら見詰め合ってたら聞きたくもなるか。
って、どこから沸いて出たセイン?
こいつは本当に沸いて出るから油断できない。IS的な意味で。
「セインちゃん。この人の呼び方が決まったわよぉ。Dr.田中」
「止めろ。語感が微妙に良くて逆に嫌だ」
ドクターと日本人の名前が合わさると、なんとなくシュールな気がするのは俺だけではないはず。
それに、スカさんがドクターって呼ばれているから被るだろ。
「あっ、Dr.田中。ドクターが呼んでたよ。手が空いたら来てくれって」
「だから止めろというに」
止めろと言っているのに何故呼ぶ。
セインよ。お前も俺のこと嫌いなのか?
まぁ、悲しくなるしそれについては置いておくとして、スカさんが俺に用事って何だろう?
出会い頭に騙した上でご主人様と呼ばせていたのが悪かったか……。
まさか、ここまで尾を引くことになるとは……。
「ドクター話って何です?」
研究室で椅子に座っているスカさんに話しかける。
「君が前に話してたF計画の遺産についてだよ」
あぁ、カルタスについてか。前に駄目元で、こっちにカルタスの管理権を移したいって頼んだんだよね。なんせ脱走計画がおじゃんになっちゃったわけだから。
だったら他の研究所よりこっちに移送した方がマシだろうからなぁ。
「カルタスについてですか。ということは、こちらに移送する目処が立ったんですか?」
「いや、カルタスについては向こうで管理するとのことで、移送申請が却下されたよ。そのことについて話そうと思ってね」
カルタス南無。俺にできることはもう何も無い。諦めて成仏してくれ。
だってしかたがないじゃん、スカさんが頼んでも駄目だったものを俺にどうしろと?
「ただし、現在カルタスを管理している研究所の場所等ついての調査は進めているから、場所が判明しだい教えてあげよう。それにカルタスを強奪しようというのなら協力を惜しむ気持ちは私にはないよ?」
「はい?」
いやいやいやいやいやいや。何を言ってるんですかスカさん!!
なんで、協力関係にある研究所襲撃の教唆及び幇助をしようとしてるんですか?
俺としては駄目なら駄目と言ってもらって、助ける方法がない。すまないカルタスって流れでも良かったんですよ?
「そんなことをすれば、我々が最高評議会に狙われるのでは?」
「犯人が私達だとばれなければどうということはないよ」
そういえばこの人、最終的に上司の脳味噌をぬっ殺したんでした。上の連中のことは大嫌いな上に、ばれなければなにやっても良いって考えだ。
でもさ、俺に協力するってことは……
「え~と、対価に何を要求しようと?」
「はっはっはっ、何を言っているんだい? 君と私はいわば兄弟、見返りが欲しくて協力しようというのではないよ」
流石はスカさん。
その慈愛溢れる行動に痺れる憧れるぅぅぅぅぅぅ!!
でも、無理しなくていいんだよ? 評議会に目を付けられたら後が恐いんですけど?
「そう兄弟なのだよ。だからカルタスを奪還した後、兄である私の計画に参加してくれたまえ」
前言撤回。
スカさんはとことん自己中心的です。慈愛なんてありません。
「計画とは何なんですか?」
俺は原作で計画を知っているけど、知らない設定だから聞いておく。
設定に合わせないといけないから面倒臭い('A`)
「それについては、君が計画に参加すると決めた時に話すよ」
あくまで、参加するまでは教えるつもりはないということか、まぁそこまで信用しているわけじゃないですよねぇ。
「少し考えさせてもらってもいいですか?」
「勿論かまわないよ」
これはいきなり答えを出すわけにはいかない用件です。じっくり考えさせてもらいます。
カルタスのことを考えたら即決するんだけど、今度の予定と調整する必要があるからなぁ。すまんなカルタス。
あとがき ※若干ネタバレ
やばい、何がやばいって今書いてい分がだよ、ようするにこれよりも後の話。
どうしよう、なんか田中君が覚醒した。悪い意味で。
よし。現実逃避のため資格取得のため、書くのをストップして勉強をしよう。