信じる者は救われる。
信じることは大切なことだ。
だが自分で何も考えずに盲目的に信じる人間は足元を掬われる。
by田中
第26話 「信じるモノ」
死んだ奴の穴埋めに関しては、№893達のグループを穴埋めにしているので問題無い。しかし、自殺の原因の特定が未だに不明瞭。わかっているのは尋問中に死んだということだけ。
曖昧過ぎるだろ常識的に考えて……。いや、本局が陸の管轄外というのはわかるよ? まだ、自殺してから一日ちょっとしか経ってないのもわかるよ。でももうちょっと頑張ろうよレジアス中将。もう少し詳細な情報がほしいので調査続行を依頼だな。
まぁ、隠蔽されることもないだろしすぐにわかるか。
とりあえず、今は次回での行動にそなえて準備をするだけだな。っと言っても次回(アグスタ)の準備は大半が終了しているので問題はないか。
むしろホクトの出現で全体的に前倒しになってしまった計画の全体的な修正のほうが厄介だよなぁ。生産量なんてすぐには上がらんというのに、せめて資源さえ完全に自活していればまだましだったんだがなぁ。
一部の希少金属はどうにもならなかったのが痛かったか。まぁ、使用する量が少量なだけマシか。
…………というのに、こんな忙しい時に一部のUNズがこそこそと何かやっているし。
いったい何をやっているんだか。
…………。
…………まさか謀反の準備じゃないよな? 自殺したUNズに衝撃を受けて。
…………一応探りをいれておくか。低確率とはいえ洗脳が解けることもあるからな。
くそ、最近起きることは胃に悪いことばかりだ!!
~side out~
「あぁ…………。僕はあまかったのかな」
アコース査察官は誰ともなく呟く。
昨日、彼はUNズの取り調べを行っていた。しかしそれは犯人の自決という最悪の幕引きになってしまった。
彼はUNズに自供して欲しかった。自供し協力的な態度をとっていれば、まともな教育どころか洗脳を受けていた彼女達の罪が軽くなるのは確実であった。しかし協力的な態度をとらなければ罪が軽くなることはない。
それゆえにアコーズは自身の能力を使わずに自供を促した。そして最終的には自身の能力を明かし、黙秘が無駄であることを悟らせた。
その結果、彼女達がとった行動は自決。結果は最悪であった。彼女達を救うどころか、死に追いやったうえに事件のてがかりを丸々失ってしまったのだから。
そんな彼に周りのものは励ましの言葉をかけたが、彼にとってそれは余計に辛いものであった。
しかし、彼はそれでも止まれない。今ここで止まれば、すべてが無駄になってしまうから。
「ロッサの様子はどうでした?」
「はい。やはり、まだ落ち込んでるようで」
聖王教会の一室でカリムとシャッハが話しこんでいた。
ロッサと通信を行ったシャッハにカリムがロッサの様子を聞いているところであった。
「そうですか……」
「ロッサはあの子達のことを助けたかったようですから仕方が無いことでしょう」
「そうですね。あの子達のことは私も残念に思います」
そこまで話した後、沈黙が場を支配し二人とも一言も発することができなかった。最後まで利用され命を失っていった幼子達、そしてそんな子達を助けようとして失敗し傷ついたロッサ。それらのことを考える彼女たちの心もまた傷ついた。
だがしばらくすると、そんな沈黙に耐えかねたようにカリムが話し出す。
「それでも、私達は止まるわけには行きません。予言は絶対に阻止しなければいけません」
旧い結晶と無限の欲望が交わる地
死せる王の下、聖地より彼の翼が蘇る
死者達は踊り、中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち
それを先駆けに数多の海を守る法の船は砕け落ちる
この予言があらわすことは管理局の崩壊。この予言が実現した際の被害は測りきれない。だが、今世界で起こっている悲しみが数十倍に膨らむことは想像に難くない。
「はい。私も非才の身ですが、精々頑張らせていただきます」
カリムの言葉にシャッハが答える。
シャッハも、いや教会の一同は世界の平和を守りたいという気持ちは一緒であった。
シャッハが答え終わると同時に部屋に電子音が鳴り響き通信が繋がる。
「どうかしましたか?」
『た、大変です。聖王医療院が!!』
それは新たな戦いが始まりであった。
そこは安穏ととした自然豊かな地であった。
しかしそれは唐突に破られた。複数の爆発とともに。
そして爆発と同時に聖王医療院を守護するベルカの騎士に無数のガジェットが襲い掛かった。
「まったく忌々しいわね。でもいいわ踊ってあげる。これを機に私の今の位置を磐石のものにしてみわ」
多数のベルカ騎士が守る聖王医療院に進撃するガジェットの中心にいたのはNO893であった。
今回の侵攻理由は、いたって簡単である。前回辛勝とも言いがたい戦闘を行ったNO893田中の身辺警護を行う今の立ち位置にいるのは他のUNズにとって面白い物ではなかった。
そのため、カルタスが奪還が不可能ではない聖王医療院にいることを理由にその他のUNズがカルタス奪還を計画しNO893に実行させたのだ。失敗による失脚もしくは逮捕・死亡すればよし、成功すれば今の地位を認めねばならないが、このまま何もせずに今の地位にいられるよりもましであった。
そして、現在の地位を磐石にしたいNO893もこの機会を利用しようと計画を後押しした。NO893は成果さえ挙げてしまえばUNズ間の暗黙の了解によって現在の地位が保証されてしまうためそれを狙っていた。
彼女達がこそこそと隠れて行っていた話し合いとはこういったものであった。
こそこそとやられていたため田中は最初いぶかしんだが、計画が自分にとって害の無いものであるとわかると、困惑したままであったが計画を承認し実行に移した。
騎士とガジェットとの戦闘は激しさを増していた。
今回は機密の保全を理由にⅢ型及びⅣ型の使用は禁止されているので使用されている機体はⅠ型とⅡ型だけである。それを主張したのは他のUNズであったので理由はそれだけではないだろうが。
「今だ!! 行くぞ!!」
Ⅰ型の隙を突き、数人の騎士が得意な接近戦を挑み多数のⅠ型を切り捨てていく。
乱戦に持ち込まれたⅠ型は一斉射撃による制圧もできず、ケーブルで応戦するも碌な抵抗もできずに次々と破壊されていく。
「よし。いけるぞ!!」
騎士側も士気が上がり盛り返しを見せる。乱戦の場合、遠距離兵器よりも取り回しがし易い武器の方が有利である。
ガジェットの熱光線も遠距離兵器としては取り回しがそこまで悪いわけではないが照準を合わすのに本体ごと向きを変えなければならないことや連射能力が低く点による攻撃のため、接近戦のエキスパートであるベルカの騎士と接近戦を行うには遠く及ばない。ケーブルは取り回しもよく線による攻撃ができるので接近戦に向いているが、AMF影響下とはいえベルカの騎士と切り結ぶにはあまりにも力不足であった。
乱戦に持ち込まれたⅠ型は次々と破壊されていった。
しかし上空での戦いでは、遠距離での攻撃を持つものがほとんどいないベルカの騎士に対して遠距離での攻撃のみで戦うⅡ型が優勢で進めていた。
ベルカの騎士も消耗を抑え健闘していたが、一部の機体が地上へ攻撃を開始するのを止めることはできなかった。
騎士として人との戦いを想定してきた彼らは気づけなかった。ガジェットは仲間を攻撃することに躊躇いなど無いことを。そして空戦能力があるもの以外にとって乱戦から離脱するのは至難の業であることを。
彼らが気が付いた時には、上空のⅡ型から大量のミサイルが降り注いでいた。
それらは空対空用の炸薬量の少ないミサイルではなく炸薬量の多い空対地ミサイルであった。空対空に比べれば速度は遅い。しかし乱戦によって周りの敵が時には味方さえも障害物となって離脱にもたついた獲物に対しては十分な速度を持っていた。
彼らにできたことはバリアを張り騎士甲冑の防御力を上げることだけであった。
それらの攻撃により多数のガジェット共に乱戦をしていた騎士達は多大な損害をだした。ある者は即死し、ある者は手足を失う重症を負った。無論、軽傷者や無傷の者のほうが多いが戦えない者が四分の一ほども出てしまった。
負傷者を守りながら、戦うのでは動ける範囲が狭くなり、病院への侵攻を許してしまう。
「ふん。まったく無駄な抵抗を。おかげで余計な時間を使ってしまったじゃない」
NO893は忌々しそうに吐き捨てるとコンソールを操作し、ガジェットを侵攻させていく。そして自らもガジェットと共に侵攻していく。
しかし、それは護衛のガジェット数機が破壊されるのと同時に止められることになる。
「あらあら、執務官様のおでましね。でも増援にしては早過ぎるわね」
現れたのはフェイトであった。
偶然カルタスを見舞うため訪れようとしていたため、この場に現れることができたのだ。
「今すぐこの騒乱を止めなさい。これ以上、罪を重ねないで」
凛とした声でフェイトは投降を呼びかけた。
しかしNO893はそれに対して。
「お断りするわ。私はやらないといけないことがあるの」
あっさりと投降を拒否されるが、フェイトは諦めずに説得を続ける。これ以上罪を重ねて欲しくない一身で。
「それは多くの人を殺してもやらないといけないことなの?」
「えぇそうよ。だってマスターの願いであるんですもの」
しかしNO893はフェイトの言葉に対して笑顔で拒否をする。
「そんなことをしてもあなたは報われない。あの男は貴女達をただの駒としてしか見ていない」
「えぇそうね。私達は役割を負うために生み出された。それにマスターは私達を駒としてみている」
「だったら」
言葉を続けようとするフェイトをNO893は嘲りのある声で遮った。
「それを貴女が言ってもなんの説得力がないわね」
「え?」
「単なる駒として扱われ、最後には駒としても見てもらえなかった可愛い可愛いお人形さん」
「一体何を……?」
「試験管から生み出され、その後は便利な人形として扱われた挙句に、最後にはお払い箱。それなのに最後まで母親に縋っていた貴女がそんなことを言っても説得力がないんじゃない?」
呆然とした表情をフェイトが浮かべる。それを見たNO893はさらに楽しそうな表情を浮かべて話を続ける。
「ね? お人形さん?」
「どうして貴女がそれを……」
「そんなことどうだっていいじゃない。ようするに未だに部屋に母親の写真を飾っている貴女がそんなことを言う資格なんてないんじゃないってこと。貴女の論理で言うなら、人形扱いしていたプレシアは母親じゃないって否定するべきなんじゃない?」
その言葉にフェイトは呆然とする。NO893が言ったことは管理局の一部の人間しか知らないことであり、最後の写真のことはフェイトの部屋に入ったことのある人間にしかわからないことである。
何故それを知っているのか、それを考えると混乱し行動をとることができない。
「そうね。貴女が言っていることは間違っていない。私はまだ母さんのことを母親だと思っている。でもそれは私が決めたことだから、でも貴女は……」
そこまでフェイトは言ったところで表情を歪め躊躇うが、意を決したように続きを語りだす。
「貴女は洗脳されている。貴女があの男のことを思うのも無理やり思わされていることなの。だから」
フェイトのその言葉にNO893は嗤う。
「だったら、貴女のそれもただの洗脳じゃない。貴女が母親を思う気持ちもアリシアの記憶を埋め込まれたことによる副産物でしかないわ。とんだお笑い種ね。それに、私達が洗脳されていることは知っているわ。でも、それでも私達は自分達で選んだの」
「どうして……」
まだ言葉を繋げようとするフェイトの言葉を爆発音が遮る。
煙は病院からあがっている。
「なっ?!」
「何で私が貴女と無駄な会話のために時間を使ったと思っているの? 貴女を手持ちの戦力で倒すのは勿論、時間稼ぎもたいしてできない。だから一部の部隊を別ルートで向かわせて私はここ戦力を減らさずに時間稼ぎ。貴女にばれない様に向かわせないといけないと駄目だから手間だったけど上々ね」
フェイトは焦燥感に駆られる。今ここで彼女を捕らえても別の人間がガジェットを操っていれば、そこまでだ。
「早くしないと病院の非戦闘員が巻き込まれるわよ」
フェイトは目の前の少女を置いて病院へ向かう。
色々な感情を置き去りにしながら。
病院は控えめに言っても大混乱に陥っていた。
1階では残っていたベルカ騎士の守備隊とガジェットが戦闘を繰り広げ、それよりも上の階では逃げようとする患者とそれを押し留める医師や看護師で騒然としていた。
医師たちが押し留めているのは、1階で戦闘を行っている以上は地上からの脱出ルートが存在せず危険しかないためである。だが、それがわからない患者は危険なこの場所から逃げようとパニックを起こしていたのである。
ちなみに他の脱出ルートとしては緊急搬送用のヘリで逃げるという選択肢もあるにはあるが、制空権をガジェットに握られている状況下では危険極まりない行為である。
カルタスはそんな中、自分の病室から外の様子を窺っていた。
窓の外で繰り広げられるガジェットと騎士の戦いに顔色を悪くさせていた。
(な、なんでこんなことを……)
誰にも聞こえない声でそう呟く。
襲っているのは大量のガジェットであること、原作でこんな事件がなかったことからこれは間違いなく田中の仕業である。それを考えると意味がないとわかっていても呟くことをやめることができなかった。
「ういっす。助けに来たぞ~」
誰にも返事されるはずのない呟きに対して扉の向こうから返事をする者がいた。
息を呑むカルタスを無視して扉から侵入してくるものはガジェットⅠ型であった。音声はガジェットから出ているようである。そしてその声にカルタスはもちろん聞き覚えがあった。
「よし、時間もないしさっさといくぞ。付いて来い」
そういうとさっさと部屋から出て行こうとする。
『待て!! 何でこんなことをしたんだ?!』
カルタスは、端末を操作し投影したディスプレイに文字を表示し、田中に問いかける。
「だから時間が無いって言うのに……。お前の言いたいことはわかるが状況が変わったんだ。以前ならお前が管理局に捕まってもフェイトに保護されてハッピーエンドだったんだろうが、俺と一緒にプリズンブレイクしたりした時点でお前も上層部に目を付けられた可能性があるわけだ。まぁ、放っておかれる可能性も普通にあるわけだけど、わざわざ危険を冒すほどのことでもないだろ?」
やれやれとガジェットはケーブルを使って無い肩をすくめる仕草をしながら言い終えると、話はそれまでだと部屋から出ていこうとする。
『俺が聞きたいことはそんなことじゃなくて、どうして人を傷つけるようなことをするんだってことだ!!』
「おまえさぁ、他人のことなんて気にしてる場合じゃないだろ? 俺はすでに指名手配されている身だし、おまえも下手すればどうなるかわからないんだぞ? 捕まれば二度と娑婆に出れない状況なわけだ」
『自分のために他人を犠牲にするっていうのか?!』
「俺としては知らない他人を犠牲にしても生きたいね。ほれ、早く行くぞ」
早く来いとケーブルをくいくいと振りながら促す。が、カルタスは俯いたまま答えない。
だんだんとケーブルを振るスピードが速くなるがそれでもカルタスはまったく来る様子が無い。やれやれともう一度無い肩を竦める。
「……俺は行かない」
「ん?」
聞こえるはずの無い声を聞き間抜けな声と共にガジェットが振り向く。
「俺は行かない。他人を犠牲にして進む道なんて後で後悔するだけだぞ!! ホクトさん達を信じて一緒に違う道を探そう」
何がカルタスに心理的外傷を乗り越えさせて声を再び与えたのかはわからない。それはカルタスの強い思いだったのかもしれない。
だが、
「俺としては後悔することができる『後』がとりあえず欲しいね。俺としてはあいつを信じてへたこくより、自分で行動してへたこいた方が後悔しないね。……んで、本当に来ないのか? 変な意地をはるのは止めとけって」
それに対してガジェットは苛立ちで返す。自分の行動・考えを否定されたことに対する反発であろうか。
「……行かない。何でだよ。どうして信じないんだよ?」
「むしろどこに信じられる要因があるのか知りたいね。それに、もう引き返せないところまできてるんだ。ふんだ、もう誘ってやんないからな。やっぱり連れてってて言っても連れて行ってやんないんだから」
そういうと、ガジェットは部屋から出て行ってしまった。
カルタスはそれを力なく見ていることしかできなかった。
「これが最後のチャンスだぞ」
出て行った向こう側から、ひょっこりとドアの隙間から頭?だけを出しながら聞いてくるが、カルタスが何の反応も見せないのを見ると、ゆっくりと離れていった。
「何で、何でだよ……」
カルタスはそう呟くとごしごしと目元を擦り続けた。
「マスター、病院内に侵入させたガジェットはこの後はどうしましょう?」
椅子にだらしなく座っている田中にガジェットの操作をしていた秘書役のUNズは声をかける。
それに対して田中は「う~ん」と唸り声をあげるだけである。田中はカルタスとの会談の後からはずっとこの調子である。
そんな田中の心情はUNズには窺い知れない。
「おや? この反応は……。マスター、病院内に脱ぎ魔が到着した模様です」
UNズは登録されている敵の魔力反応を捉えたため、その敵に割り振られているコードネームを淡々と読み上げ指示を仰ぐ。
「ん? フェイトか……。さっきカルタスに言い忘れたことの伝言でも頼もうかね」
病院の一階部分では、防衛に当たっている騎士達が再編成を行っていた。
「ありがとうございます。ハラオウン執務官。執務官がガジェットを一掃してくださったおかげで立て直すことができます」
「いえ、それよりも死傷者は?」
「幸い民間人には被害はありませんし、騎士に何人か負傷者がいますが死者はおりません。」
もっともそれは病院内部だけの話で、外では騎士だけとはいえ大量の死傷者が出ている。
「このまま再編成を行い、外の負傷者を救助しつつ救助がくるまで……。なっ?! ガジェット?!」
騎士の隊長格の男性が見つけたのは病院の階段をのんびりと降りてくるガジェットの姿であった。
その声を聞いた騎士やフェイトはガジェットを破壊しようとデバイスを構えた。
「おっと、本当に壊していいのか? もしかしたら前の事件の時みたいにこのガジェットは強力な動力炉を積んでいて、破壊すると爆発で病院が倒壊するって可能性もあるぞ?」
ガジェットから流れる男性の声を聞き全員の動きが止まる。その中で、声の主に心当たりのあるフェイトだけはその声を聞き表情を歪ませる。
「まぁ俺の伝言を聞いてくれたらこのガジェットは外に出すからさぁ。そうカリカリしなさんな」
そのふざけるた口調に全員が殺気立つが動くことはできない。
「んじゃぁ、カルタスに伝言なんだけど『vivid、forceは中止でStrikerSはBAD ENDで強制打ち切りにするから。邪魔すると大食い娘の母親のようになる』んじゃ、伝言よろしく~」
そこまでいい終えるとガジェットは、いきなり近くにあった窓をぶち破り外へ飛び出していった。
それから1時間後、管理局と教会からの増援によって完全に事件は鎮圧された。
幸い病院側に死傷者はでなかったが、守護を請け負っていた騎士達に多数の死傷者が出た。そして、事件の実行犯であるUNズにはまんまと逃げ遂せられてしまった。
管理局、教会双方にとってこれは大きな痛手であった。
だが、この事件がこれから始まる事件の序章でしかない。
~あとがき~
こんな時間帯にこっそり更新。
なんでこんなに、更新頻度が遅いんだろorz
最後のフェイトとの会話に違和感を覚えた方はすいません。でも自分にはこれ以上の会話を思いつきませんでした。やはり原作キャラに喋らせるのは難しいですね。
~あとがき2~
量があまりなかったので追加という形式をとらせていただきました。
sg◆8a0f027cさん
Tom◆f71d00ccさん
誤字報告ありがとうございます。
あと元ネタはないです。
単純に逆でしたorz
ちなみに外に飛び出したガジェットは外にいた騎士に瞬殺されました。
ちなみに似非ジュエルシードは積んでませんした。
登校日:2010/07/14 17:01