大詰めだった。 いちいち寿春くだりまで来たこの遠征も、あとは孫策の説得を残すのみだった。ただ、逆に言ってしまえば、最後の最後、ここで詰めを謝れば、盤上ごとひっくりかえされる、ということでもある。 孫策の懐柔。 これが多分、おそらく、一番むずかしい。 袁術と七乃さんがノータッチなら、それほど事態はややこしくならないだろうが、蓮華(孫権、真名を許された)の話を聞く限り、いずれ、袁術と孫策の激突は絶対に避けられないように思える。 史実だと、結果的にどっちも自滅したけどな。 どうせつぶし合って、ロクな結果にならないんだろうから、俺のことなんてほっといてくれてもいいんじゃないかと思うが、はぁ。 最初の、孫策の第一印象と思い返す。 かなりの激情家のようだった。 白と黒、敵と味方をはっきりと分ける性格のように思えたし、蓮華の話でも、それは事実らしい。その分、一度認められればこれほど頼もしい味方もいないだろうが、今の俺が彼女の前に立っても、孫策を納得させることはできないだろう。 どちらかといえば、俺は袁術と七乃さんの側に立っている。 俺と孫策は、今の時点では互いに滅ぼし合う敵だった。蓮華と利害は一致しても、孫策と利害が一致するとは思えない。 三十六計逃げるに如かず。 というわけで、逃げたいのだが、このまま蓮華と思春(甘寧、真名を許された)を連れていっていいものか。 ここで逃げたら、孫策との関係は、流石に修復不可能になるよな。「ふむん」「なにを悩んでいるの。あなたは」 蓮華がお菓子を作ってくれていた。蓮華の処遇が宙に浮いている間、元の軟禁生活を続けていたので、有り余った時間で、沙和に料理を習っているらしい。 俺のために。 俺のために。 それから、俺のために。うん、大事なことなので、三回言いましたよ。 沙和が指導のちに、蓮華は米すら研げなかったのに、今は短期間でずいぶんな上達を見せていた。 まさに劇的ビフォーアフター。 好きな人においしいものを食べてもらえるように、という匠の願いを込めた工夫がちりばめられたりするのだろう、きっと。 なお、凪はあれはあれで、舌と料理はプロ級なのだが、極端な辛党なので、お菓子作りにはあまり役に立たない。 真桜は言わずもかな、からくりやら人形を作らせたら右に出る者はいないだろうが、ナマモノにはさほど興味がないらしい。 俺は蓮華の作ってくれたスコーンのようなものをポリポリとかみ砕きながら口に入れていた。ちょっと、固いな。「姉さま(孫策)のことなら、大丈夫よ。咲夜(魯粛の真名、初登場。性格、苦労人)にすべて説明を頼んでおいたから」「いや、それで済めばいいけど。というか、魯粛さんそのうち心労で死ぬだろ」 胃薬、胃薬、と、今日も痛む胃をさすっているのだろう。人が良すぎるせいですぐにやっかいごとを押しつけられる、かわいそうな女性だった。ちなみに、孫策、周瑜と同じ歳らしい。 彼女は、先日、甘寧が捕らえられたと聞きつけて、孫策が送ってきたメッセンジャーだったのだが、蓮華はその魯粛さんに婚約の知らせを持たせて、そのまま送り返してしまった。 多分、今頃、孫策はその知らせを受けて、激怒しているだろうことは想像に難くない。いや、多分、今からでも遅くはない。 逃げよう。 あとのことは、あとで考えよう。 ほら、昔の藺相如の故事とかあるし、今は逃げることで、のちに説得できる要素とかがあるかもしれない。「北郷殿。どこへ行かれるおつもりか?」「ええと、思春。そこ、どいてくれないかなぁ?」「いえ、我があ、る、じ、っ!! のっ!! 夫となる方ですから、やはり一時も目を離すことなどできません。曹操軍の将軍ともなれば、やはり重責となって、精神にも相当な負担がかかるはずです。ええ、どのような凶行でも奇行でも、はじめから病人とわかっていれば、耐えられるでしょう」「どこからツッコむべきか。とりあえず、よほど人を精神異常者に仕立て上げたいらしいな」 思春としては、この婚約には反対も反対。 大反対らしい。 思春によると、孫呉のためにならないということだが、別にそんなこともない。 家の生存確率を高めるために、兄弟がそれぞれ別の勢力につくというのは、日本の戦国時代ではよくある話だった。多分、この三国志の世界でも、ありえない話ではないはずだ。一番わかりやすい例として、呉の重臣だった諸葛孔明の兄貴と、蜀の軍師だった孔明本人とかがいる。「そこまでよ。思春。一刀への言葉は、そのまま、私自身をなじる言葉だと思いなさい」「申し訳ありません。出過ぎた真似をしました。蓮華さま」「まったくだ。俺は文句言うばかりの役立たずを、部下として迎えたつもりはない。せめて、実績を立ててから俺に文句をつけろ」「チッ」 ──舌打ちされたっ!? 明らかに、今、舌打ちしましたよね、この人。 珍しく、俺が良いことを言ったのに。「あのね、思春は、自分だけ、仲間はずれにされて拗ねているのよ。ごめんなさい。なんの相談もなしに、身の振り方を決めたのは、悪かったと思っているわ」 蓮華が頭を下げた。「あ、い、いえ、蓮華さま。けっしてそのような。このような者のために、頭を下げる必要などないでしょう」「あのな思春。相変わらずむっつりしてるなぁ。可愛い顔が台無しだぞー」 ──なにげない言葉のはずだった。 が。 思春は俺の言葉に一瞬固まると、顔を茹でたタコのように真っ赤にして、ずざざざざざざざざ、と──、すごい勢いで後ずさりしていった。「き、き、き、き、きさまっ!! 私をからかっているのかっ!!」「……からかっているつもりはないんだけどなぁ」「ならばなんだというのだ。わ、私お、きゃわいいなどどっ──」 あ、噛んだ。実際すごくかわいい。 未知の感情に触れるように、びくびくとこちらを伺っている彼女は、実際にとても魅力的だった。「……もう、思春。あなたはもっと自分の魅力を自覚しなさい。私から見ても、あなたはすごく魅力的よ」「な、なにを言うのですか蓮華さま。私に、そんなものは必要ありません」「──ふぅん。さっきから一刀に、文句ばかりつけているけど、どんな男なら思春のお眼鏡にかなうのかしら」「ええと、蓮華さん。いきなり、ナニをイイダすんデスか?」 そんなことを言うと、思春は我が意を得たり、と話し始めた。「蓮華さまの夫となるべき相手など、決まっているだろう。 知謀に優れ、親を敬い、徳において相手を圧倒し、民衆を差別することなく、恩沢を均しく施し、覇によって自らの軍に道義の網を整え、決して驕らず、民衆たちのものの見方、聴きかたを知り、敵と当たれば勇鷲たる威容にて死力を尽くし、数をかりて相手を脅かすことのない、剛直としたお方だ」「即答したよ、このひと」「あの、それは──」 蓮華が口ごもる。 当然だ。そんなの誰もが夢見る理想であって、『ボクの考えたさいきょうガンダム』と変わらない。 そもそも、徳と覇って、両立するのかそれ。 劉備と曹操の能力を全部いいとこどりでもしなければ、そんなの無理に決まっている。光の翼とゴッドフィンガーとヴェスパーとデストロイモードを全部載せれば、最強になると主張するようなものである。 こいつ、最初から俺を認める気なんてないんじゃないのか? うむ。 いいだろう。 挑戦と受け取った。 この機会に、どちらが主でどちらが臣下なのかを、はっきりさせておこう。「あーなるほど。つまりそれが思春の好みの男なわけだ」「……待て。貴様、いったいナニを言っている?」「だって、蓮華の夫ってことは、思春の主ってことだろ。──ということはだ。つまり、思春の好みでモノを言っているとなる」「そ、それはそうなるが……」「っていうか、その条件だが、そんなことでいいのか?」「なんだそれは。まるで、貴様が今挙げた条件を、すべて備えているという口ぶりだな」「ああ、そう言っているんだが」「なに?」 思春が、怪訝な顔をした。「──知謀なら詠がいるし、親は共働きで元気だし、徳において相手を圧倒するのと、民衆を差別しないのと、恩沢を均しく施すのは蓮華に任せて、自分の軍に道義の網を整えるのは沙和がいるし(あれが覇かどうかは微妙だが)、民衆たちのものの見方、聴きかたを知ることぐらいは俺にもできるし、戦場で勇鷲たる威容にて死力を尽くすのは、なにより思春がいるだろ。剛直とか残りは、凪に任せて、ほれ。──今、ここで、俺に足りないモノなんてひとつもない」「………………」 思春が、ぱくぱくと口を動かしている。 というか、真桜が余ったぞ、どうしてくれよう。「あはははっ。これは、もう思春の負けね」 蓮華が、吹き出した。曇天もかくやという思春の表情と裏腹に、蓮華は、晴れやかで、快闊な笑顔を見せていた。「ぐっ」「ほら、そろそろ俺で妥協しておけ」「む、むむむ」 思春が、苦虫を噛みつぶすように言った。「なにがむむむよ。ほら」 蓮華が、思春を俺の前に出す。 「わかった。貴様を認めてやろう。私の命はお前のものだ。この先、どうあっても、お前よりも先に死ぬことを誓おう。ただし、ひとつだけ。──蓮華さまを決して悲しませるな」「もし、その誓いを破ったなら?」「問題ない。貴様は、なにも心配する必要もない。その瞬間、貴様の首から上がなくなっているだけだ。後悔する時間すら与えるものか」「──やっぱり?」 俺は空を見上げた。 七乃さんといい、孫策といい、思春といい、南のみなさんは、首を刎ねるのが大好きだなぁ。「そして、もうひとつ」「ひとつだけじゃなかったのよ」「これで、正真正銘の最後だ。私に勝った以上、他の誰にも負けることはゆるさん」 ええと、これ。 もしかしてデレなんだろうか。 わかりにくいツンデレだなぁオイ。 「流石、北郷さん。追い詰められてからがゴキブリのようにしぶといですね」「……それ、褒められてないのはわかるけど、まあ褒め言葉として受け止めておく」 別の日。 寿春の城。民事と軍事を司る行政府の、すべての最高責任者でもある、七乃さんの執務室だった。客を歓待するための椅子とテーブルの一式もあって、兵法書や古今東西の希少本が本棚に並んでいる。部屋をみた限りでは、袁術軍の大将軍の部屋と言われて、それを疑うものはいないだろう。 ただ、七乃さん個人の仕事部屋として見た場合、部屋に飾られた美羽さまフィギュアによって、かろうじてそれがわかるぐらいだった。 きちんと掃除が行き届いており、埃ひとつ舞わないようだった。もっとも、私の部屋に後で来てください、とか言われていたので、もうちょっと色気のある展開になってもよかったんじゃないかと思わないでもない。 まあ、俺は全身疲労で立てないので、そんな展開には間違ってもなるはずがないのだけれど。「それで、孫策さんとの話は、まとまったんですか?」「なんとか。俺が矢面に立って、孫策の名代であるゼブラ仮面とやらと話したんだが」 ゼブラ仮面。 俺の前に現れたのは、シマウマの仮面を被った、長身の女性だった。 目撃した趙雲による話だと、同じ『華蝶の眷属』だとか言っていたが、俺には意味がまったくわからなかった。本人は最初から最後まで、愛と正義の使者だと言い張っていたけれど。「ああ、周瑜さんですね」 七乃さんが、あっさりと正体をばらした。「そういうネタバラシは、感心しないなぁ」 呉の最強軍師が、ひどいかっこうだった。俺の資質を計るとかで、無理難題を押しつけられた結果、俺は全身筋肉痛で苦しんでいるわけだけれど。で、その俺の苦難とかは、ただの一種の姑いびりのようなもので、なんの意味もなかったらしく、俺が苦しんでいる間に、蓮華はあっさりと周瑜(ゼブラ仮面)の協力を取り付けてきた。「咲夜だけでは荷が重い。雪蓮は、私が説得しておこう」 ──意外や意外。 周瑜さんは、どうやら孫策ではなく、蓮華の肩を持ってくれたらしい。本人には本人の考えがあるのだろうが、孫策を説得するのに周瑜を使うというのは、まあ言われてみればそれしかないかな、という道理ではある。「あ、あと──七乃さんが危惧していたことは、だいたいわかったよ」「なんのことですー?」「蓮華のことだ。袁術から聞くところによると、七乃さん、ずいぶんと蓮華を危険視しているみたいじゃないか」「理由がわかったんですか? ……それなら、ぜひ拝聴したいですね」「昨日、蓮華と凪で、模擬戦というか、立ち会いをやったんだ。いつも思春と稽古をつけるばかりだったから、初見の相手にどう立ち向かうかの、経験を積みたかったらしい」「ふぅん。そうなんですかー」 気のない返事と裏腹に、七乃さんの瞳に燐気が灯りはじめた。 周りの空気が、粘ついたように重くなるような錯覚は、戦場でのそれとそう変わらない。「まあ、凪相手に一勝もできなかったのは当然だが、最初と最後で、動きが別人のようだった。見ていて、異常な速度で、動きが洗練されていくんだ。蓮華のやつ、勘が鋭い、というよりは──素材が違う、というべきなのか」 ロールプレイングゲームでいうと、次のレベルアップまでの必要経験値が、他人の四分の一とかで済むとか、そんな能力なんだろう。 そう思えば、反則極まりない。 僅かな実戦値を、彼女は莫大な経験値に変換する。 ──それはまるで、宝石が美しく研ぎ澄まされていくように、世界でも彼女だけが持ち得る能力だった。「………………」「最初は、気づかなかった。袁術を通して、七乃さんから蓮華の評価を聞いていなかったら、あやうく見逃すところだった」「北郷さんは、気づかないと思っていました。私も、最初は気づきませんでしたから。孫権さんには、すごく愛されているようですし」「だから、そんなことで──俺の目が曇るとでも?」「いいえ、絶対に油断しないこと。私が北郷さんを評価している部分はそこですよ」「今なら、蓮華のことを、七乃さんが爆発物だと例えた理由もわかるよ。最終的な器がどれほどになるのかはわからないけれど、あれだけの大器なら、蓮華になにか危機がせまったなら、孫策たちは自らの興亡を賭けてでも、彼女を取り返しにくるだろうな。それを鎮められるのは、俺の首を差しだすことぐらいか」 ──なるほど。 周瑜が協力的なのもうなずける。 ひとつの国として見た場合、この状況は健全な状態とはほど遠い。事実、彼女一人を七乃さんに握られただけで、孫策は一歩も動けなくなっている。 孫呉の国に、蓮華は絶対に必要としても、孫策がいるこの今、現時点では、蓮華は孫策の足枷にしかなっていない。なら、周瑜のとるべき選択肢としては、蓮華を俺に預けるというのも、ありといえばありだった。「ところで、これ。おいしいですね」 七乃さんは、ハチミツがけのスコーンを口にしていた。「ああ、蓮華の手作りだから。わりと苦労して作ってくれたみたいだ」「──あは」 七乃さんが、皮肉げに口を歪ませた。 見ただけで全身に怖気が奔るような、小悪魔じみた表情だった。「愛されてますね」「まあ、そうかな」「幸せそうですね。愛っていうのは、水のようなもので、それをうける器は、水瓶のようだと思うんですよ」「ええと、その心は?」「いくら水を注ぎ込んでも、器に穴が開いていたら、染み出していくばかりですよね」「……七乃さんは、なにが言いたいんだ。俺には見当もつかないな」「北郷さんも、よくもぬけぬけとそんなことが言えますね。孫権さんのことなんて──欠片も愛してなんていないくせに」 七乃さんの言葉に、 ガツンとハンマーで頭を殴られたような、そんな衝撃があった。 ──ああ。 そうか。 不覚にも気づかなかった。──『この』気持ちは、そういうことか。「別に、そういうわけじゃない。蓮華のことは、大切に思っている。会ったばかりでよくわからないけど、大切に思おうとしている、と思う。それは、愛ではないと思うけど」「ですよね。北郷さんには、曹操さんがいますから」 彼女の言う曹操とは、華琳のことだろう。 いいかげんややこしくて仕方ない。『そう? 正当だと思うけど。あんたの意思とか、そんな一番どうでもいいもの、最初から考慮されるはずないでしょ』 今になって思えば。 俺ですら気づかなかった俺の気持ちを、七乃さんと、詠だけは気づいていたということか。いや、違うな。全然違う。あえて、目をそらしていた、とそういうべきだろう。「そういうのとも違うかな。俺は、この国の人間じゃない」 俺は言い切った。 ぐちゃぐちゃにかき回された気持ちを、言葉で刻みつけておきたかった。「華琳を助けて、この情勢に一応の決着をつけたら、俺は、自分の国に帰らないといけない」 この世界に放り出されて、半年と、少し。 俺は、霞む記憶のなか、いまでは遠くなってしまった元の世界に、思いを馳せた。記憶が薄れていくのがこわい。ここで、骨を埋める理由が、日に日に増えていくのがわかる。からみつかれたように、日々をすごしていくなか、ここの世界での一瞬一瞬は、たしかに俺にとっての現実だった。 ──それでも、あそこには待ってくれている両親と友達がいる。俺には、それを捨てることなんてできない。戦いで、死ぬのは構わない。それでも、この争乱を、生き残ることができたいのなら。「だから、できるだけ、ここに自分を残すことなんてできない──と?」「そういうことかな。七乃さんは、俺を馬鹿だと思うか?」「はい。当然じゃないですか。あと、思い上がりがすぎるぐらいですね」 華琳に聞いても、詠に聞いても、同じ答えが返ってくるだろう。「本当は、孫権さんの説得に失敗したなら、お嬢様の下働きでもやってもらおうかと思ってたんですけど。無理みたいですね、もう」「なら、最初からそう言ってくれ。寿命が縮まるから」 石を抱かされて、長江に沈められてサメのエサにされるなんて、冗談じゃない。「言えませんよ、そんなの。言えるわけないじゃないですか。江水(長江)に沈めるのと、わけがちがいますし」「どういう意味だ?」「──本気だってことです。口に出したら、冗談ですまないじゃないですか」 それは、告白のようなものなのか。「やめよう。俺たちは、こうやって軽口を叩きあっているのが一番いい」「まあ、それもそうですねー。あえて、私も割り込むつもりもないです。私は、勝ち戦しかしませんから」 七乃さんは、気にした風もなかった。 もとより、俺は、 ──彼女の気持ちに応えられない。「七乃さんのことは、好きですよ。決して、華琳の敵にならないだろうから」「ええ、私も北郷さんのことは好きですよ。決して、お嬢様の敵にならないでしょうから」 その会合は、そこで終わった。 NEXT→ 『程昱、諸刃の陣を敷き、春蘭、にゃーとなり、にゃーにゃーにゃーとなる、とのこと』 あとがき。 誰がヒロインなのか、わからなくなってきた。いや、ほんとに。とりあえず、ここで一区切り。 一応、七乃さんも詠も蓮華も思春も、そして華琳さまも、だれひとりいなくても成立しない話になっていると思います。 あ、あと蓮華のレベルが上がりました。これで、蓮華さまLV41になるわけですよ。