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No.7433の一覧
[0] 華琳さま Level1 (真・恋姫†無双 再構成)[塩ワニ](2010/04/16 19:59)
[1] 一刀、華琳に無理難題を押しつけられる、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:52)
[2] 一刀、アイドルをプロデュースする、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:52)
[3] 一刀、夏侯惇将軍を粉砕する、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:52)
[4] 華琳、『へにゃ』となって、『ひぁっ』、となる、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:52)
[5] 秋蘭、昔を語り、一刀、誓いを新たにする、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:52)
[6] 華琳、匪賊討伐の指揮をとり、平原に八門金鎖の陣を敷く、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:53)
[7] 春蘭、血路を拓き、秋蘭、曹操の戦を見せる、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:53)
[8] 華琳、メイド喫茶を立ち上げ、一刀、豆腐をもとめんとする、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:53)
[9] 霊帝崩御し、袁紹、曹操、袁術、洛陽に集結す、とのこと(上)[塩ワニ](2009/07/04 08:53)
[10] 霊帝崩御し、袁紹、曹操、袁術、洛陽に集結す、とのこと(下)[塩ワニ](2009/07/04 08:53)
[11] 何進誅殺され、炎漢、滅びのときを迎える、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:54)
[12] 宦官誅滅され、一刀、左慈と相まみえる、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:54)
[13] 董卓、相国に昇り、献帝を擁立する、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:54)
[14] 華琳、鴻門宴に臨み、カニをむさぼる、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:54)
[15] 袁術、華なんとかを迎え、華琳、美羽ちゃん育成計画を発動させる、とのこと[塩ワニ](2009/07/04 08:56)
[16] 華琳、姿を消し、一刀、曹操に叛す、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:55)
[17] 曹洪、難題を持ち込み、北郷隊、出動する、とのこと[塩ワニ](2009/09/08 11:26)
[18] 七乃、辣腕を振るい、一刀、孫呉の姫君と出会う、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:57)
[19] 一刀、歴史の表舞台に立つ、とのこと。[塩ワニ](2009/07/04 08:48)
[20] 曹洪、調子に乗った報いを受け、甘寧孫呉への忠義を貫く、とのこと。[塩ワニ](2009/07/28 02:47)
[21] ゼブラ仮面あらわれ、七乃心情を吐露する、とのこと[塩ワニ](2009/08/09 01:58)
[22] 程昱、諸刃の陣を敷き、春蘭、にゃーとなり、にゃーにゃーにゃーとなる、とのこと[塩ワニ](2009/08/24 13:33)
[23] 英雄諸侯集結し、反董卓連合はじまる、とのこと。[塩ワニ](2009/09/08 11:27)
[24] 陳宮、裏の裏の裏を見通し、全面埋伏をおこなう、とのこと。[塩ワニ](2009/09/08 11:25)
[25] 飛将軍、──虎となして、これを射る、とのこと。[塩ワニ](2009/10/09 03:18)
[26] 袁術、絶望に沈み、詠、策を明かす、とのこと。[塩ワニ](2009/10/22 18:32)
[27] 蓮華、断金の誓いを語り、一刀、詠を泣き落とす、とのこと。[塩ワニ](2009/10/27 02:29)
[28] 諸侯会議を開き、賽子に天命に乗せる、とのこと。[塩ワニ](2009/10/27 02:28)
[29] 田豊、斜線陣を敷き、袁紹、呂布を封殺する、とのこと。[塩ワニ](2009/11/13 22:18)
[30] 呂布、陳寿と契約し、春蘭、片目を失う、とのこと[塩ワニ](2010/01/14 02:05)
[31] 曹操、眠りにつき、華琳、命令を下す、とのこと。[塩ワニ](2010/01/19 10:31)
[32] 孔明、韓信の故事を警戒し、華琳、関羽にひとめぼれする、とのこと[塩ワニ](2010/04/16 20:01)
[33] 華琳、劉備陣営を買収し、劉備その志を語る、とのこと[塩ワニ](2012/06/17 23:10)
[34] 袁紹通達を下し、一刀、詠にセクハラをする、とのこと。[塩ワニ](2012/07/02 15:04)
[35] 田豊、虎牢関を堕とし、袁紹ハコーネを目指し旅立つ、とのこと。[塩ワニ](2012/08/18 10:31)
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[7433] 一刀、アイドルをプロデュースする、とのこと。
Name: 塩ワニ◆edd3c1be ID:9f5383e3 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/07/04 08:52










 後漢の中平元年、塗炭の苦しみにあえぐ農民達。漢王朝は宦官による腐敗が横行し、重税と日照りによる飢饉により、国は乱れ、誰もが明日への希望を掴めずにいた。そして、そんな人々の前に、キラリと現れた新星が、三人組のアイドルグループ、『数え役萬☆しすたぁず』だった。



 皇帝への畏敬の念が血と肉に刻まれるように、宗教が、学のない人々の心の拠り所になるように、『数え役萬☆しすたぁず』の三姉妹の姿は、明日すら見えない民衆に、希望の光を照らしたのだろう。
 彼女たちについて膨れあがる民衆は暴徒となり、黄色の布を巻くことで、漢王朝への打倒を口にした。

 蒼天已死
 黄天当立
 歳有甲子
 天下大吉

(蒼天すでに死す、
 黄天まさに立つべし、
 歳は甲子、
 天下大吉)


 ただ、いつしか黄巾党という集団は、国の乱れにつけこみ、略奪と強盗を繰り返す暴徒集団に成り下がっていたが。



 で、
 我らが華琳さまである。
 間者やら諜報やらを数多く出し、そこまで掴んだのはいいが、そこから先が手詰まりになった。華琳の黒騎兵は精兵をもって知られるが、本拠地をもたず、どこからでも現れる敵を倒すには、一筋縄ではいかない。

『私も、ひとりのアイドルとして彼女たちに勝たねばならない、ということね』

 いやいや、ちょっと待て。 
 どこをどうすればそういう結論になるんだ。

 馬鹿には二種類いる。
 行動力のない馬鹿と、行動力のある馬鹿である。
 華琳はどう考えても後者だった。いや、多分、基本の方針は間違ってないのだろうと思ったから、俺は華琳にさりげなくアイドルプロデュースをすすめた。
 
『誰をプロデュースするのよ?』
「うーん」

 三國志は男の物語である。
 基本的に、お姫様とかは出てこない。じゃあ、やっぱり貂蝉とかいいかもしれない。と思って、華琳に調べて貰ったら、男かよっ!! なんだこれっ! と絶望しかかったところで、ああ──そういえば孫策の嫁と周瑜の嫁がいた、と思いついた。

 報告では、今度こそ女性で、しかも双子。さらにどっちも12歳ということだった。ちなみにこの時代、現実だと結婚適齢期は13から15歳だったけど、当然この世界ではそうなってはいない。どうもこの世界の法則が掴めないところである。

 まあ、ともかく、

 ──以上が、『江東の二喬』、小喬ちゃん大喬ちゃんの二人のユニット、『天星黎明ついん★ず』結成までのいきさつだった。





 うまくいけば、黄巾党をふたつに割れる。

 陳留そのものが全面バックアップの姿勢をみせ、ビラを刷りまくり、今年の軍資金すべてをつぎ込んで宣伝活動を行った。軽い気持ちで提案したつもりだったのだが、ものすごい大事になっていた。失敗したらもう後のない背水の陣である。古今東西の作曲家を集めて、曲を作らせ、『Flower of Bravery』という曲ができた。

 そして、黄巾党は、この華琳の、圧倒的な宣伝により、物量作戦の結果、沈むことになる。度重なる敗北により、アイドルの神聖を剥ぎ取る戦略、っていっていいのかこれ。かくして、『数え役萬☆しすたぁず』のラストライブをもって、『黄巾の乱』は終結するに至る。



 あとは僅かに残った残党を、秋蘭(夏侯淵の真名)の率いる黒騎兵が叩き潰した、

 ──以上。





 はぁ。
 もうやだこの三國志。

















 というわけで、前置きが長くなったが、そういうわけで、この陳留武道会も、黄巾党を再発させないための重要なイベントのひとつなのである。俺は一回戦を終えて、外の扉に、『Restroom(休憩室)』と書かれた部屋で休んでいる。なんで英語なのか。そんなこと言われても、実際書いてあるんだから仕方ない。俺に言われても困る。


「──で、あなたなんなの?」
 荀彧が、言葉で、斬り込んできた。
  
「ああ、俺は、曹操さまの馬の世話係、かな?」
 あと、相談役といったところか。この時代、大将だろうが兵隊だろうが、戦の間、自分の馬の世話は自分でする。それはそうだ。軍馬は自分の足と同じである。馬の調子を確認しなかったために討ち取られたりしたら、笑い話にすらならない。

 だから、大将が普段の世話役と、顔見知りであって、まったく不思議はない。というか、それなりに親しく話を交わせないと、まったく仕事にならない。どうして新入りがそんな重要そうな仕事をやっているかというと。華琳が、先輩や同僚たちを、顔が美しくないということで、近づけなかったからだった。もちろん、悪人顔な頭領もそこに含まれている。そんな理由で、この世界にきてすぐ、俺に白羽の矢がたったわけである。

 さすがに、真名を許されているというのは異例だが。



 それで、俺がこの大会に出る理由も、実はそれが関係する。
 半月前の話だ。

「ねえ一刀。どうしよう」
 と、華琳が血相をかえてやってきた。
 心なしか着ている服が、土にまみれたりとボロボロになっていた。

「この前買ったアレなんだけど」
「あ、この前買ったアレか」
 西涼からきた商人から、買ったアレである。
「私には扱えないということが発覚したのよ。どうしよう。黄巾党を退治したときに貰った恩賞、全部これに使っちゃったのに。がんばったのに、私にまったく扱えないんじゃあどうしようもないじゃない」
「ええと、そういうの確認しろよ。できただろ?」
「だって、スペックが通常の三倍なのよ。欲しいじゃない」
 どうしてこう、この娘は後先考えないんだろう。
「で、いくら遣ったんだ?」
「………………ぐらいだけど」

 俺は耳打ちされた金額に、天地がひっくりかえるかと思った。

 俺はこの世界の字が読めないので、詳しい計算はできない。
 ただ、頭領に軍馬の買い付けにつれていってもらったことがあるから、馬での換算はできる。華琳の買ったそれは、普通の軍馬に換算すると、150頭分という感じだった。

 たしかに、まあ──それだけの価値はある、と、いえるかもしれない。史実の三國志の中でも、コーエーのゲームでもまあ、限りなく最強に近いし。それも、扱えればの話だ。

「俺は普通に扱えたけどなぁ」
「なによそれ、ずるい」
 と、華琳が膨れていたが、やがて、なにかを思いついたように。

「これはもう、一刀に将軍になってもらうしかないわね」
「へ?」
 いきなりなにを言い出しますか、この娘。

「だって、無駄にするわけにもいかないし。それ、一刀にあげるから。それがあればそこらへんの雑兵には負けないでしょ。がんばりなさい、私のために」











 思い出すと、なにやらものすごく頭の悪い会話だった。
 華琳から貰ったそれが、つまり──俺の『切り札』となっている。
 俺は荀彧と打ち合わせを行う。会場の変更は華琳の方でやってくれるので、あとは俺の策に穴がないかの確認だけだった。

「勝機は?」
「ないこともない」
 俺は荀彧にその方策を話した。
 
「よくも、そこまでえげつないことを考えられるわね」
 俺の策を聞いた荀彧の感想はそれだった。
 つまり、当代随一の軍師である荀彧お墨付きということになる。  
 
「じゃあ、やるか」
 俺は、荀彧に右手を差しだした。
 彼女の表情が、怪訝そうなそれに変わる。

「なにそれ?」
「握手っていう、俺の国の礼儀なんだけど」
「お断りよっ。男が伝染したらどうするのっ!! ああもう、曹操さまの命令じゃなかったら、誰があんたなんかと同じ空気を吸うものですかっ!!」

 ケダモノみたいな男と、密室でふたりきりになるなんて御免よ、と、最初は扉を閉めることすら許さない雰囲気だった。いや、策をわざわざ盗み聞きさせてどうする、と説得するのに苦労したのだ。

 




 よって次回、ついに俺の切り札が明かされる。
 ──もったいぶってごめん。





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