マシュー・バニングスの日常 第六十六話「お前が頑張る理由、仕事する動機・・・」 俺は呟きながら八神を見る。 既に八神は落ち着いてまた仕事スマイル。 やはり簡単に崩せる鉄面皮では無い。「まずは一応、お前の言う事を聞いとくか、お前の仕事の動機とは?」 あまり期待せずに聞く。「私はロストロギア被害を幼い頃に受けました、ですからロストロギア被害が無くなるよう、被害にあった人を救えるようになりたいです。」 わざとらしい標準語で公式論を返してくる。それってあちこちで志望動機とか聞かれた時に答えた内容だろ。 だが、そう言ったあと、八神はふっと笑う。「・・・これで納得してくれるマーくんやとは、もちろん思てへんで?」「当然だろバカ。」「でもこの動機も、別にまるきりウソってわけやない。」「それも分かってる。ただ実際・・・」 こいつから本音を引き出すには、やっぱり思い切って言うしかないかね。 一旦言葉を区切って八神を見詰めて。「なに?」「お前にとって一番苦しかったことって、闇の影響で死にかけたことだった? それとも半身不随になったことだった?」「・・・え?」「それより両親が亡くなった後の強制隔離されての4年近くの孤独・・・扶養義務放棄されて事実上は放置という名の幼児虐待。その時代の孤独の苦しみ、お前にとってそれ以上に苦しかった事なんて無かったんじゃないか?」「・・・・・・」 八神は表情を固まらせ・・・反応する余裕も失ったか。これ思い出すようなこと言われると今でもつらいんだろが、今日は言う。「お前を孤独から救ってくれたのが管理局だったなら話は早かった、お前は本気で心の底から管理局の正義を信じる事ができただろうな、だがそうじゃない、孤独から救ってくれたのは違法ロストロギア『闇の書』の騎士たちだった、と。」「・・・・・・」「例えば俺なら管理局に命を救われたってのはガチの話だ。だから仕事の動機に恩返しの気持ちがかなりあるってのも本音。フェイトさんとかも不幸な境遇から管理局に救われたと言える、ゆえに管理局のために働くことに迷い無し。ところがお前の場合は、俺やフェイトさんみたいに単純じゃないよな? 最終的に救ってくれたのは管理局かも知れない、しかしお前が今でも引きずるくらいの心の傷を与えた孤独の苦しみ、それを強制したのも間違いなく管理局員と。だからお前の管理局への思いって・・・相当複雑なもんだと思うんだよな。」「い、今でも引きずってるとか・・・そんなこと・・・それにそれとこれとは別やて・・・」 ふむ顔は何とか平静を繕ってるが声が震えて話す内容もまとまってない状態になったな。でも何言いたいかは分かるけどね。「心の傷は癒えたかと俺も油断してたけどさ、お前、地球のあの家、売り払ったじゃねーか。あの家お前の両親の形見だろ。でもそれでも売ってしまったのは、あの家のそこかしこにお前が孤独で苦しんでいた時代の思い出がこびりついてそれが余りにも生々しくて耐えられず、売るしか・・・無かったってことだったんだろ? お前が中学卒業して本格的にミッドに移住した時に、うちからも含めて各方面から維持しておこうかって申し出あったのにそれも断って・・・ああして家を売ってしまうまで気付かなかったよ、お前の苦しみ。ゴメンな。」「・・・うっ」 目をつむって口元を抑えて俯いてしまう八神。だが30秒ほどですぐ立ち直り、また俺を見詰める。「ほんまマーくんは・・・それは確かにそうかもしれんけど・・・でもそれとこれとは別やで?」「グレアム氏の個人的暴走であり管理局の総意ってわけじゃなかったから、お前の孤独の苦しみは管理局のせいではない?」「そうや。」「と、理性では納得できるだろが、はたして感情ではどうかね? つまり管理局はそういう個人的暴走を許したんだろ? とかさ。」「・・・・・・」「別だと頭では理解して割り切れるが、それだけで済ませられるほどに浅い苦しみだったのだろうかと、5歳の頃からお前を知ってる俺としては疑問に感じざるを得ないわけだ。」「・・・う」 言葉に詰まる八神を見る。 だがまあこの話は八神が公式論に逃げるのをふせぐためだけの話なのでこの辺で良いか。 ちょっとまとめてみる。「お前の仕事の動機は決して、管理局的な正義や理想のためでは無いだろ。そういうものを素直に信じるにはお前の境遇は複雑すぎる。 それよりは出世が目的、家族のためと考えた方が理解しやすいと。 ところが騎士たち家族のためというのを動機と考えても、まだ納得しきれない部分がある。ここまではいいか?」 八神はため息をついて、少し首を横にふりつつ諦めたような口調で答えた。「ほんまマーくんは・・・思ってた以上に・・・」 ・・・ほんまに私の事わかっとるんやな「なんだ?」「・・・なんでもない。ただそれやったら私の仕事の動機ってなんやろな?」「・・・それでもまだ自分から説明する気が無いとは・・・タヌキめが・・・」 そう言われてもまた仕事用スマイルを浮かべるだけ状態に戻りやがった。全くもってほんと素直じゃねーよなこいつは。「だが、まあそうなると・・・途端に分かりにくくなるんだよなあ・・・」 言って、俺も一息つき、目を瞑って考えを整理しながら・・・話し出す。「騎士たちを自由にするため出世するのが目的では無い、なぜならそういうことが出来るレベルまで出世することが不可能だから。 これは間違いない、そしてそのことにお前が気付いたのは・・・多分、俺よりもかなり早い段階ではないかと思われる。」「さあ、どうやろな?」「そしてそうなると次に考えられる可能性は二つ。」「何と何?」「一つ目は、それでもその無理を押して、出世しようと目指してるって場合だな。そのために必要とされるのは恐らく物凄い、ミッド中の大ニュースにもなるくらいの・・・誰も無視できない巨大な功績を上げようとしている、そのために仕事に専念してる。」「なるほどな。」「ただし・・・これはかなり困難だよな。地道な仕事で実績上げても頭打ちだから一発逆転狙いってことだし・・・そんなに都合よく?そんな巨大な功績を挙げられるほどの事件が転がってるもんだろうか? いや無いだろ、そういうのが仮にあったとしても、それは偶然に見つかるか出会うかするもんであって・・・探せばなんとかなるってもんでは無いだろな。さらに言えばそう言った大事件解決への報酬は、地位によって報いられるとも限らないし・・・一時金と勲章で誤魔化されておしまいになる可能性も高い。」「まあ、せやろな。」 地位というのは能力と実績に対して与えられるべきもので、大事件解決などの短期的な功績に対してはむしろ勲章と一時金によって報われる方が普通かもしれんのだ。高い地位には、それに伴う日常的業務を問題無く片付けることができるかって能力の有無こそ問題なのであって、単になんかで一発あてて成功しただけのやつを高い地位につけてもそいつが仕事できるとは限らんしね。 八神に限っては出来るだろう、その能力を示し続けて地位にふさわしいことを証明し続けるだろう、しかしそれだけではなんだかんだいって上に行かせてもらえないから最後の後押しとして、なにか一発逆転するほどの大事件解決とか出来ればと考えても無理はないが・・・ だが上の人の思惑次第では、すごーい勲章と、すごーい額の一時金だけで、それでもそれで誤魔化すって可能性、普通にある。「それにお前の性格的に、そういう無茶な一発逆転を、本気で探すほどに・・・無思慮でも無ければ無計画でも無い。お前はもっと理性的な人間だ、きちんとした計算ができる人間だ。」「意外とちゃうかもしれんで?」「だから二つ目の可能性、こっちのほうが現実的だ。」「どんなんかな~」「お前は仕事を通じて管理局の中枢に近づき・・・そうすることによってなにか・・・」「なにか?」 仕事スマイルの八神。 俺が言い淀んでも表情も変えない。 それには大して注意を払いもせず・・・ 俺は言うかどうか悩んだのだが・・・ くそ、言いにくいな・・・「今日は本音で話す日だったな、よし、言うぞ。」「言ってみ?」「何か、知りたいんでね?」「え?」「何かを調べてる・・・何かを知りたいと思って・・・そのためにはまだまだ仕事する必要がある、できれば偉くなれる限界までは偉くなっておきたいし、そうしてより多くの情報アクセス権限も得たい・・・だがとにかく真の目的は『知ること』では無いか・・・」「・・・・・・」「そう、思った。」 八神は完全に下を向いて表情を隠した。 そのままの状態で、どっか堅い声できいてくる。「・・・なんや・・・唐突やな。なんでそんなこと思ったん?」 これを思いついたのは実はここ数カ月の話だ。 俺自身が、機密度Aの情報にアクセスできるようになってから。 だがこの話をするとそれだけで長くなりそうだから。 とりあえず八神の話を進める。「お前は闇の書事件の被害者だ。」「うん。」「そして加害者は・・・少なくともお前に対しては、グレアム提督だった。」「うん。」「本当に・・・本当にそれだけかね・・・」 八神は何も言わず。 異様な緊張をはらんだ目で俺を見詰めた。 俺は言葉を続ける。「グレアム提督がお前自身と、お前の周囲の情報操作を行って・・・お前をいわば操り人形みたいに扱ってたのに対して・・・もしかしてそれと同じように? グレアム提督自身が、実は、操り人形だった・・・そんな可能性は無いのかな?」 八神は完全に沈黙。息もひそめて下を向いた。「真犯人が他にいる可能性・・・・・・もちろん根拠ゼロだけどさ。」 何も言わない八神をとりあえずスルーして続ける。「前も言ったが、別に管理局が悪の組織だとは思わん、人の作る組織なんだから良いところも悪いところもあるのが当たり前。しかも実際、この問題となると、単純に『悪いこと』とも言い切れないんだよな。グレアムさんのやったことはお前に対しては最悪の犯罪だったが・・・大事故大被害しか、もたらした前例のない悪名高い『闇の書』に対処するにあたって、『大の虫を生かすために小の虫を殺す』という方針で臨むという、その態度自体は・・・客観的に見れば間違いではない。」 グレアムさんのやったことは八神に対しては悪だったが、「闇の書」の被害を防ぐという一点のみから見れば、現実的でもっとも妥当性の高い解決策だった。倫理的には悪だろう、だが社会秩序の維持という観点から見れば、正義だったと言い切れる。これまで誰にも解決できなかった問題を、偶然、管理外世界の一少女がその才能だけで解決するとか? 闇の書については結果的にそういう形で落ち着いたわけだが、あれは冷静に見れば単なるラッキーだろう。高町がいてフェイトさんがいて、そして何よりも八神自身が、常軌を逸した天才的な魔導師だったこと、そんな偶然の連鎖。さらに多くの幸運が重なり、ほとんど幸運と偶然だけで奇跡的に解決した、それが真相で。そんな幸運に期待して対処法考えるやつがいたら、逆に管理局員として失格じゃないかってね。 八神を犠牲にするなんてことは何があっても許さないというのは俺の本音だが。 それとは別の話。 秩序維持のための妥当性の高い正義が、正義であることを認めないわけにはいかない。 この辺もしかしたら俺の考えは、なんだかんだいっても命を救ってくれたことは間違いない管理局を、基本的に肯定するスタンスに立ってると言えるのかもしれないが・・・でもそれが間違ってるとも思わんぜ?☆ ☆ ☆ 少女一人を殺してでも、最悪のロストロギア『闇の書』を何とかしようとする態度自体は、間違いではない、か・・・ それはそうやけど、きっついこと言うなあ、マーくん・・・ もちろんマーくんは冷静に客観的に言っとるんや。彼にとって命は・・・本来軽い。常時瀕死に等しかった幼少時が尾を引いていて・・・命に関わる問題でも、それがなに?って感じで普通ではない冷静さを維持する。お医者さんには向いてるんかもな、かえって。生死ギリギリの患者を前にしても冷静さを全く失わず対処できるってのは大きいし。 こうして私の命に関わる問題でもやっぱり冷静・・・せやからって私を大切に思ってへんわけやない、それは分かり切っとるけど。 それに結局そういうとこも含めて全部、私が彼を好きなんやからまあええんやけど・・・冷静で公平なんはマーくんのええとこで、それが裏返って人に冷たい時とかもあるかもしれん、でも欠点無い人間なんておらんし、私に対しては今みたいに、一生懸命関係維持しようと頑張ってくれとるわけやしな・・・とか少し考えたけど。 なんかそれどころや無くなって来た。 つまりマーくんの話が・・・ あんまり考えたくなかった・・・ より悪い方向へ・・・接近してきた?「そしてそのためにお前の人権を無視した手段を取った、それはグレアムさんが単独でってことになってる、なってるが・・・」 せやで、そうなっとる、なにか問題ある?「駄目だな、正直スッキリしない。本当に、本当に、グレアムさんが地球の孤独な少女にとりついた闇の書を見つけたのは偶然か。」 偶然やろ・・・そう書いてあるやん、調書に・・・「そしてお前だけを犠牲にして解決しようとしたその方針もグレアムさん単独で考え出したことか。他者からの提案・・・とまでは行かずとも何がしかの誘導・・・グレアムさん自身も気付かなかったくらいのレベルの巧妙な誘導が行われたとか・・・なにせグレアムさんは、海の艦隊勤務を長年務めた本当の叩き上げの純粋な軍人って感じの人で・・・権謀術数に長けたタイプに・・・俺は見えなかったよ。そもそもリンディさんとかクロノとかね、ああいう人たちが信頼するに足る人物だった、本来は・・・と見えた。だから実際にお前に為されたような非人道的な、奥深い企みなんてのを考えた人は、別にいると考えるのが自然ではないか・・・」 なにをアホなこと言っとるねん・・・「疑おうと思えば疑える節は他にもあり・・・例えば処分が軽かったよな、公職追放と罰金だけでさ。あれはおかしいと思った。確かあの人、アースラの管制系にハックかけるとか指揮系統を紊乱するとか公務を妨害するとかかなりなことをやってたはずなんだけどそれにしては軽い、しかもお前に対する実質的な幼児虐待とかのさ、知られれば恐ろしく不名誉な事実とか・・・全然ミッドでは問題にもされてなかったような気がするんだよな、そういう話が流れないように、つまりどこかで誰か『真犯人』がグレアムさんをかばっていたかのような・・・」 ちゃう、ちゃうからマーくん、そんなことない・・・「そしてそういった方針を考え出した『真犯人』は管理局の・・・かなり上の方に、今でもいるのではないか・・・」 あかんて、そんな疑いをマーくんは持ったらあかん・・・「さらに言えば、そういう人がもしもいた場合・・・もしかしてお前の両親も」 あかん限界や。☆ ☆ ☆「もうすぐ5時や!!」「は?」 いきなり八神が大声出して立ち上がった。「夕ご飯の支度せんと!!」「いや、おい八神」「支度する、支度するから・・・マーくん、一時間ばかり、部屋に戻っといて。」「ちょっと待てって、話をキリのいいところまで・・・」「お願い。」「・・・・・・」 八神の目は怖いくらい真剣だった。 なるほどね。 俺、ちょっとヤバい話を・・・してたのかね。 こうやって八神が、問答無用で遮るしか・・・無いくらいの。「分かった。ただし八神、これだけは言っとくが。」「なに?」「言えない範囲がある、踏み込んでは危険な領域がある、だから何も言えない、って部分があれば。」「・・・うん。」「はっきり言ってくれ。別に無理に踏み込もうとは思わん。」「分かった。」「んじゃ、互いにちょっと一人になって、考えをまとめときますか。」「・・・せやな。」「じゃあまた後で。ご飯出来たら呼んでくれ。」「・・・うん。」☆ ☆ ☆ マーくんは部屋に戻った。 一人で台所仕事を始める。 機械的に手を動かしながらも考えとった。 あかんわ。 なめてた。 甘く見とった。 マーくん、医療関係以外のことには興味無いみたいな顔しといて・・・ 実は見てる、考えてる、思ってた以上に・・・分かってる。 知ってる範囲も・・・もしかしたら私が思ってた以上に・・・深いとこまで及んでるのかも・・・ そうや今度のエリオ君の事件で、もしかしたらプロジェクトF関係の情報とかも知るようになっとるかも? そうなると戦闘機人関係も・・・もともと私が紹介したんは確かやけど、私はせいぜい健康診断くらいしてくれればと・・・ 絶対に信頼できる医師って言ったらやっぱりマーくんしかおらへんかったし・・・ でももしかしたら・・・それもやったらあかんことやったんかもしれん・・・ そうや思い出した。 なんで別れへんとあかんのか。 マーくんを巻き込んだらあかんのや! 万が一のことでもあったらどうするんや! 私が寂しいとか、何を甘えとるんやアホか! とにかく巻き込んだらあかん、絶対に! 絶対にや!!! すごく冷静になってきた。 よし、まずはマーくんが・・・どこまで知っとるんか確認する。 これは丁寧にやらんとあかん。 下手なことを私が口走らんように気をつけながら。 そしてその上で、今度こそ本気で別れる。 方法は簡単や。 マーくんが絶対に言われたくないことを言って。 傷つければええねん。 そうや、言うのが私やったとしても、いや私やからこそ。 絶対にマーくんに言ったらあかんことを言うんや。 きっとマーくんは怒る、もしかしたら泣きそうになるかも知れん。 でも。 言わんとあかん。 そして別れんとあかん。 絶対にマーくんを巻き込んだら、あかんから。 そう堅く決意した。 気付いたら料理もかなりできとる・・・ほとんど無意識やったな・・・なんかすごいな私。 最後に味見して、うん悪くない。 盛りつけのために食器出しながら・・・またぼんやりと考える。 しかしマー君て・・・ 私は「言わへんでも分かってくれとる」って勝手に甘えた考え持っとったわけなんやけど・・・ ふたを開けてみてビックリや。 ほんまに分かっとった。 なにも言わんでも。 それでもやっぱり、分かってくれとったんや・・・ せやかて説明せんかったんはやっぱりあかんかったわな。 これからはきちんと説明・・・ これからって・・・ アホか、私。 これからマーくんと・・・お別れするとこやんか。 あかん少し気ぃ緩むと普通に・・・当然みたいにこれからも一緒やて・・・感じてまう。 自分の頬を軽く叩く。 気合を入れる。 それでもや。 それでもマーくんを巻き込んだらあかんから。 お別れせんと、あかんねん。☆ ☆ ☆<蛇足>「・・・・・・やばい。」「安定感のあるマシューの攻撃だったがここにきて、はやての気迫が変わったな。本気でカウンター狙いの体勢に入った。」「・・・・・・マシューは気付いてないかも。」「一応警戒はしてるつもりのようだが、足りないだろうな。横から見てると分かるんだがな、当事者には分からなくても仕方ない。」「このままマシューがこれまで通りの一定のペースでの安定した攻撃を続けても・・・」「無理だろうな、はやては本気で集中して、一気に倒す気で撃ってくるだろう、所詮は惚れた弱み、本気攻撃など出来ないマシューでは。」「謝らせて、それでとか考えてる場合じゃないよマシュー! なんとか、なんとかして・・・」「いや無理だろ。もうすぐカウンター一閃、はやての逆転KOが来る! 今度うちに食事に呼んでフェイトの隣に座らせて、と・・・」(あとがき) この話には独自設定や独自解釈が含まれる場合がありますと再び繰り返し強調しておきます、しつこくすいません^^; 前回から引き続き紛糾しそうな話題でありますが、荒れ防止のため議論は絶対にできませんのでご理解のほど宜しくお願い致します。 微妙なズレの自覚と、はやての決心と。マシューがちょっと踏み込み過ぎたのが裏目に出たかな・・・