マシュー・バニングスの日常 第四十七話 いつもは基本的に下ろしてる髪を、大人っぽくまとめて結い上げてるし、服も見なれた制服じゃないし・・・ なにより男連れで、腕組んでて、あの嬉しそうな笑顔では・・・ とっさに分からなくてもしょうがないと思うのです。女は化ける。 しかしなるほど女性の方がフェイトさんなら男の方は一瞬で分かった、しばらく会って無かったが・・・「フェイトに彼氏がいたなんて!」「いや、あれは」「髪結い上げて軽く化粧して、あんな満面の笑みでベタベタ腕組んでるし! ほら見なさいマシュー、腕組んで、胸を押し付けて、しかも組んでる腕はさらに絡めて手と手をギュって握り合ってるわよ! あれこそカップル繋ぎってやつね! うわあ幸せそうな笑顔~・・・肩に軽く頭を載せたりして・・・フェイトにあんな相手がいたなんて! しかもそんな話全然聞いたことなかったわ! 内緒にしてたのね!はやてもそんなこと言ってなかったわよね! これは後をつけるしか無いわ!」「いや待てって姉ちゃん」「はやく来なさい!」 というわけで俺も強引に姉ちゃんに腕を取られて引っ張られ、フェイトさんたちを尾行。人混みが結構あるのと、おそらくフェイトさんたちがあまり周囲が目に入って無い状態なので、気付かれてはいないようだ。 数分も経たずに二人はそこそこ品の良さそうなレストランに入って行った。 んで俺たちも当然そこに入る。 姉ちゃんが監視に夢中なので、俺は適当に二人分の軽いコースメニューを頼んで、少しフェイトさんたちの方を見てみる。 すぐに出される突き出しというか前菜的なものを・・・ふむ、あれは伝説の「あーん」ってやつだな・・・何をやってるんだか・・・ フェイトさんが満面の笑みで「あーん」をして無理やり食べさせ、しかも男にも「あーん」してくれるように強要してる気配。 いやはや全く・・・「ちょっとあれはもう決まりじゃない? 絶対に彼氏よね? もうフェイトってば水臭いんだから教えてくれないなんて!」「いや、ちょっと待て姉ちゃん。」「そういう雰囲気すら感じさせないなんて意外とやるわねフェイト・・・あれは昨日今日の仲には見えないし、やっぱり中学の頃は完全に隠し通していたってことよね? あのフェイトがそんなことできるなんて・・・油断したわ・・・いやそれだけ本気ってことなのかしら?なんにしてもこれははやてにもなのはにも教えてあげなくちゃ! ねえマシュー、デバイス通信するからサウロン貸しなさい!」「落ちついてくれ姉ちゃん、あれクロノだってば。」「は?!」「だから、あの男の方。クロノだってば。フェイトの兄の。」「クロノ・・・ってあのチビでしょ? 全然違うじゃない彼、結構背高いわよ?」「俺も久しぶりだけど・・・姉ちゃんはもしかしたら何年も会って無いかな。近頃急に背が伸びたそうだよ。」「えぇ~~~・・・ホントにホント? だって見なさいよ、あの雰囲気・・・」「まあ確かに妙な雰囲気では・・・」 と、二人揃ってクロ・フェイの方を見たとき、なんか動きが。 クロノが何か小さな包みを出してフェイトさんに手渡す。フェイトさん満面の笑みでそれを受け取り、包装を取る。中から小さなブローチみたいのが出てくる。フェイトさん、さらに喜び笑みを深くする。無垢な笑顔、純粋な瞳、大人っぽく結い上げた輝く金髪、シックにまとめられたイブニングドレス、胸元が少し開いてて谷間が見えたりとかもするし・・・あのフェイトさんの前に座って、あの笑顔を向けられてしまえば、その魅力に抗せる男がいるとは思えんな。 しかしクロノ頑張った。 一瞬、その魅力に引き込まれそうになってもうどうでもいいやみたいな心理になったのではと同じ男の俺から見れば分かったがw 立ち直り、持ち直し、対魅力心理バリヤーを張り、心持ちフェイトさんから身を引いて・・・ 何かをボソボソとフェイトさんに言った。その内容は聞こえなかった。 しかしその言葉をフェイトさんが聞いた瞬間、いきなりそれまでの喜びの表情が嘘のように、一瞬無表情になり、その後、暗く沈んだ顔になり、さらにうつむいてクロノから顔を背け、しかもなんだか涙ぐみはじめ、ついに涙がポトリと落ちたりして・・・ それを見て焦るクロノ、なんか言い訳がましくフェイトさんに一生懸命話しかける。 しかしフェイトさんは表情を変えない。少しうつむき加減が深くなったくらい。無意識にか軽く首を横に振り聞きたくないみたいな。 はっきり言えば。 別れ話をするカップルにしか見えなかったなw あんな美人の彼女を振るなんてどういう男だと、レストラン中からクロノに突き刺さる非難の視線。 しかし多分・・・「・・・でもな姉ちゃん、あれは実は単なるちょっとした行き違いに過ぎないってオチになると思うぞ。なにせフェイトさんだし。あの人は思考パターン独特な天然で、思いもよらない誤解とかに突っ走って周囲を困惑させることでは常習犯だし。話を聞いたらクロノが気の毒になるような状況なんじゃないかと思うね。せめて知り合いの俺たちくらいはさ、そこんところを理解してやって・・・あれ? 姉ちゃん?」 気づいたら既に椅子から立っていなくなって・・・ 探すまでもなくなんだか肩を怒らせてクロノとフェイトさんのテーブルに向かってるし。 ふむ・・・あれは絶対誤解してるな。 フェイトさんとのみ、友人としての付き合いがあり、クロノとはほとんど接点の無い姉ちゃんなら、どう考えるか・・・ あの二人が義理の兄妹で血のつながり無いってことは姉ちゃんも知ってるわけで、それで二人は実はこれまで隠れて付き合ってたのだがクロノがいきなり別れ話を持ち出してフェイトさんをないがしろにしようとしててフェイトさんが泣いてしまってるがフェイトさんはあの性格だから強いことも言えず多分このままクロノの言うとおりにクロノに都合よく別れを了承させられてしまって一方的にフェイトさんが犠牲にされて・・・みたいな・・・最悪の場合、そういうストーリーが背景にあるのではと思いこんでるとか・・・ もしもそういうふうに姉ちゃんが誤解してるなら、これからクロノにはさらに悲惨な目が待ってることになるなあ・・・ 放っておいてクロノがさらに悲惨な状況に陥るのを見てるのも楽しい気はするが、ここは助けとくかな。 どーも俺の知り合いの女性陣は強すぎるし、男同士助け合わんとな。 八神に色々ごまかすときのアリバイ工作員としてクロノの存在は貴重だし。 とかなんとか考えてるうちに。 姉ちゃん、フェイトさんの横に立ち、フェイトさんの肩を抱く。フェイトさんは少し驚くがすぐに姉ちゃんの胸に顔を埋めてしまう。クロノもいきなり現れた姉ちゃんに驚くがすぐに思い出し、なにか言おうとしたところで姉ちゃんの先制攻撃! すごい勢いでクロノを糾弾してるようだな。切れ切れに聞こえてくる内容は・・・「外道」「女たらし」「地位を利用して」「騙して利用した」「体だけ」「義理とはいえ妹なのに」「弱みに付け込んで」などなど・・・うーむ、レストラン中から注目されてるこの状況で、そんな危ないキーワードの連発では・・・クロノの社会的生命が危ないw しかし姉ちゃんの短気な性格の良くない面が暴走してるなあ・・・年とともにそういう暴走することはかなり減っては来たのだが、やはり三つ子の魂百までと言いますか、生来の性格が完全に矯められるわけもない。 クロノは蒼白になってなんとか言い返そうとするのだが、泣いてるフェイトさんと激高してる姉ちゃん相手に、所詮は常識人に過ぎないクロノでは分が悪すぎる。いや、この状況ではどんな男でも絶対に対抗できないだろう。なんだか、前に見たことのある、恭也さんが忍さんと美由希さんの二人掛かりで問い詰められて絶望的な表情になってるシーンとか思い出したり。クロノは恭也さんと何かが似たキャラクターのような気がするw とりあえず、クロノの絶望的な表情があまりにも哀れなので、俺も近づいて割り込んでみる。「姉ちゃん落ち着けって。」「マシュー!」 地獄に仏と叫んだのはクロノである。うんうん、つらかっただろうね。「まずは落ち着こう。うーん、しかしこの状況・・・」 客観的に見ると・・・美人で性格も良さそうな彼女と、ちょっと冷たそうに見える彼氏(クロノも意外と感情表現が下手で、周囲から見れば無駄にクールに見えて誤解されたりするタイプなのだ)の別れ話が盛り上がってるところに、彼女の友人らしい女性が乱入して来て男を糾弾、野次馬の興味を引くキーワードが頻出し、さあますます盛り上がってまいりました! これはドキドキニヤニヤしながら注目するしかない!ってなもんであって、レストラン内の客からはもちろんおそらく厨房の向こう側からも大いに見られている、正に晒しもの。「とりあえず、店出よう。どこか落ち着ける場所に。」「なんでよ! 場所なんて関係無いわ!」 姉ちゃんは衆人監視を利用して徹底糾弾の構え。クロノさらに絶望的な顔に。しかしだったら・・・「フェイトさん、ここにいると目立ちすぎるし、あんま目立つとクロノが困るんで、ちょっと場所移さない?」 少なくとも、実は付き合ってて別れ話、とかいうオチだけは無いって、クロノは冷静でお堅いが同時に誠実でマジメなやつなので、もしも万が一、二人が本当に付き合ってたとかでも、だったらそのまま責任とって結婚て流れになると思う。絶対になんかの誤解とかでフェイトさんが暴走してるだけだろう。情緒不安定では定評のある人なのだから・・・ クロノに迷惑がかかる可能性を指摘すると、フェイトさんは、それには今気付いたって顔で、場所を移すことに速攻で同意。 やっぱりね~ 姉ちゃんもフェイトさんが同意するならと渋々ついてくる。 俺と姉ちゃんも、クロ・フェイ組も、コースメニューを頼んでいたのだがそれをキャンセルする時間も惜しいとばかりにクロノがカードで速攻、全額払って店を出た。俺たちの分まで払ってくれたのだがどうもそれにも気づいてないかもw とりあえずタクシーで八神家に到着するまでの10分間は、微妙な沈黙が漂っていた。 みんな留守の八神家到着。 とりあえずお茶を入れて一服するも雰囲気変わらず。 そうだそういえば考えてみたらメシ食ってないよね俺たち皆。 冷蔵庫には八神が下ごしらえして保管してある食材とか、ハンバーグとかたくさん作って冷凍してあるやつとか、特製の出汁とかあるので、少し手を加えれば簡単な料理は出来る。よし軽く作るか、クロノ手伝えと言ってクロノを台所に連行。 料理という分野では、当然クロノは期待できない。これはちょっと場所を移すための口実、それはクロノにはすぐ分かったと見えて素直についてきた。冷蔵庫を開けて中を確認しながらクロノに尋ねる。「それでさ・・・話を早くしよう、結局、今回はどういう誤解?」「いや、つまりだな・・・要は、単に、僕は今度引っ越ししてミッドに本拠を移すって言っただけなんだ。」「リンディさんはもう、主に海鳴にいるって状態だっけね。」「そうだ、母は今度の異動で後方勤務に移った後は、もう海鳴に住みつくつもりだ。アルフも一緒にいる、フェイトにとっても海鳴の家が実家ということになるわけだが、僕はだな・・・」 クロノは次の人事異動で、今の執務官職(執務官部門という独立した部署がある、独立性が高い)から、正式に次元航行部隊に移ることになるそうなのだ。次元航行部隊ってのは早い話が「海」の艦隊であり、これは執務官部門とは管轄も指揮系統も異なる。将来的には艦隊提督を目指しているクロノにとっては望むところであり、既にどこかの艦の主任士官としての配属も内定しているそうだ。 執務官は、中央から派遣されてあちこちに行くことが多く、勤務内容も任務の遂行が優先であり、定時に出勤して定時に帰ってとか、そういう勤務形態は取らないのだが・・・艦隊勤務となればそうは行かない。時間的な自由度は遥かに低くなるし、だから正直言って・・・「艦隊勤務に移るなら、ミッドに引っ越しした方が便利だってこと?」「そういうことだ。」 それなら分からない話でも無いが・・・「それを言っただけでフェイトさん、泣いちゃったわけ?」「・・・そうなんだ。」「それは・・・まあ・・・大変だったなクロノ・・・」 ああいうふうに泣かれて、どう見ても悪い男にしか見えない状況に追い込まれて・・・気の毒だったとしか言えん。「プレゼントとか渡してだな・・・ショックを和らげようとしたのだが・・・」「逆効果だったかもな・・・」 下ごしらえ済みの食材を利用して手早く野菜炒め定食みたいの完成。八神特製ダシで作った味噌汁もつけた。4人分作るのにわずか20分。ふふふ、近頃は八神にも味をそこそこ褒められるくらいのレベルに達しているのだ。「手際がいいな。」「八神も近頃、忙しくてねえ。」 みんなでモソモソと飯を食いながら話してみれば、やはり別に深刻な話では無い。 姉ちゃんも、単に引っ越しして離れるのがイヤってだけの話だと聞いて呆れ顔。 クロノに「言いすぎたわゴメン」ってあっさり謝罪。切り替え早いんだよね姉ちゃんは。 さて、レストランを出てきたのは19時過ぎであった。 八神家に到着してメシを食い終わったのが20時半くらい。 そのあと、食後の一服とか、色々ダベってたりで、気付けば21時を大きく回り・・・ そこにデバイス通信が入った。ちょっと失礼といって席を立ち、廊下に出て歩きながら通話画面を開いてみると・・・「おやリンディさん、お久しぶりです、どうしました?」「突然にゴメンねマシュー君。そっちにフェイトいってないかしら?」「フェイトさんとクロノもいますよ。町で偶然会いましてね。」「ほんと! 良かった・・・二人ともマシュー君とはやてちゃんの家にいるそうよ。」 リンディさんの言葉の後半部は、ディスプレイから横を向いて誰かに言ったもののようだ。誰に言ってるのか知らんが。(大丈夫、偶然マシュー君たちに会っただけ見たい・・・二人でどこかに宿泊とかじゃなくて・・・うん9時までには帰るって言ってたのにそこのところは・・・だからねクロノの方は大丈夫だって・・・フェイトも多分・・・) とかなんとか横の人と小声で素早く話した後、またリンディさんは俺の方を向いて、「二人にデバイス通信ONにするように言ってくれない? なんだか切ったままみたいなのよ。」「はい分かりました。」 そのあとフェイトさんとクロノが席をはずして通信を始め、漏れ聞こえてくる声に3人以外の女性の声も聞こえて、少し言い争ってるようなというか、クロノが責められてるかのような雰囲気も伝わったりしたのだが・・・ とるものもとりあえず二人は急ぎ足で帰って行った。 しかしフェイトさんはクロノの手をギュって握ったままだったし。 クロノの背中からは苦悶か哀愁かが滲み出ていたように見えた・・・ さて、この時点では何がどうなってるのか俺たちには分からなかったが、後であちこちから話を聞いて分かった話を姉ちゃんとまとめると・・・「クロノには、訓練校時代からずっと傍にいて協力してくれてたエイミィさんって人がいたと。」「漠然と将来は結婚するかもって思ってはいたものの、そんなに具体的にどうこうって話にはなってなかったみたいね。」「クロノは管理局でも有名なハラオウン家って名家出身のエリートで、本来なら引く手あまたのはずだったけど、クロノの父親が若くして亡くなり、リンディさんも頑張ってたけど彼女は必ずしも管理局内部の出世競争とかに興味あるタイプじゃ無かったのかな・・・ リンディさんって人は・・・若いころから、同世代最強の魔導師として有名だったらしいけど、同時にやりたい放題の問題行動も多くて悪名も高く、如何に強くてもあんま出世しそうにないタイプだったとか。そうして若いころは好き放題に暴れまわってたのだけど、クロノの父親に出会った途端にメロメロに惚れ込んで突然の結婚妊娠出産、公務も引いてしまったとか。」「一回、事実上引退に近い状態になって、そこからまた復帰したわけね。クロノが一人前になるまでは、若いころは嫌いだったお堅い仕事も頑張ってやろう!って決意だったみたいね。」「でもまあ本人がもともとそういう若いころはヤンチャだったってキャラだし、ハラオウン家が属してた派閥みたいのも、グレアム提督の暴走から逮捕とかで大いに勢力が落ちたりしたし、クロノ本人も愛想良いとはお世辞にも言えないタイプだし、などなど、色々な理由からクロノに縁談が持ち込まれるってこともあんま無く、エイミィさんは安心してられたそうだ。」「ところがそこにフェイトが現れるわけね。小学生の頃は、まだリンディさんにも少し他人行儀みたいな感じあったんだけどね。クロノ相手にも似たようなものだったんじゃないかしら?」「ん~高町が入院したあたりでさ、色々あって、リンディさんと踏み込んだ話することも多くなって、遠慮も取れたみたいだな。そして、一度遠慮が無くなり、懐いてしまえば、今度はちょっと距離感が近くなり過ぎるのもフェイトさんで・・・」「リンディさんが中学の授業参観に来た時なんかもベタベタしてたわねぇ。仲良くなれて良かったな~としか思って無かったけど。」「同じ態度をクロノにもとっていたらしい、まあこれは伝聞なんだが・・・後から調べてみれば噂が出るわ出るわ、クロノとフェイトさんが『できてる』ってのはもう暗黙の事実として認められたみたいだし。なにせ距離感が近過ぎて、本局庁舎内でも、どっかの艦内でも、そのへんの道端でも、会った瞬間に抱きついてスリスリして、そのあとも時間の許す限りずっとくっついてるみたいな状態で・・・恐らく肉体関係もあるんだろうしそのうち結婚するんでね?って認識が普通だったみたいだな、いやあクロノは大変だったろう。」「うーん・・・クロノっていいやつなのねぇ・・・そんなフェイトを突き放せなかったわけね?」「なんとか適度な距離を取ろうと試行錯誤はしてたらしいが。しかし結局そうしてベタベタするフェイトさんとクロノを、横でずっと見ていたエイミィさんの心境はどんなもんだったのか・・・」「最初のうちは事情も知ってることだし微笑ましく思ってはいたんでしょうね。でもフェイトはどんどん女らしくなるし、そうなっても全然、自重しないし、聞きたくなくても噂が耳に入ってくるし・・・不安にならない女はいないわね。」「それやこれやでゴタゴタしてるみたいだな~。」「話を聞くだに、エイミィさんてしっかりした人だし昔からクロノを良く知ってるし、クロノが結婚するなら彼女の方だろって感じよね。それにフェイトもやっと親しくなれた「お兄ちゃん」に甘えてるだけって認識だろうし。」「そうなんだよな、フェイトさんには計算も無ければ下心もない、本当に純粋で・・・だから困るんだが。」「・・・どこかにフェイトのことだけ見て、フェイトのことだけ愛してくれる誠実な男でもいないかしらね・・・」「ぶっちゃけクロノはフェイトさんの相手として実は理想的なんだよな、そのクロノが他の女性と結婚するとなると・・・」「フェイトの将来って心配ねぇ・・・地雷女とかにならなければいいけど・・・」「いい人が見つかるように祈っとくとしよう・・・」「ほんとにね・・・」(あとがき) クロノ受難の日。仕事人間であるはずのクロノの若くしての結婚の背景の考察。フェイトの存在が影響なかったはずはないと思うのです。 「リンディは元ヤンじゃない」ってレティさんが言ってたけど、「二人は共犯だった」ってギルさんから聞いたってマシューが言ってました。 次の話は、なのはにするかギンガにするかはやてにするかどうしようかな・・・