華北に向かうことにした。
孫策さんに会いに行ってもよかったのだが、袁術の客将である孫策さんは今呉の復活で忙しいから呉が出来て落ち着いたら客将として雇って貰おう。
いや~、やってきましたよ。
洛陽。
難攻不落の虎牢関か~。
たしかにこれはなかなか落ちそうにないな。
少数で多数を相手取るのに最適な場所にある。
籠城すればかなりの時間が稼げるだろう。
そういや董 卓っていたな、あいつってどんな奴なんだろうか。
三国無双みたいなオッサンか?
いやいや、逆に妙齢の女性かもしれない。
呂布をもう養子にしたのかな?
そんな話は聞かないけど。
平和な町だな~。
董 卓って悪政しいて洛陽の民を苦しめたって歴史ではそうなっているけどこの世界は違うのか。
ドン!!
いきなり腰あたりに何かがぶつかる。
そこにいたのは、紫色の髪をした少女だった。
この場合は俺が悪いのか?まぁ謝っておくか。
「ごめんな、ボーっとしてたから」
と言って手を差し出すと
「い、いえ、わたしこそ、そのすみません」
おどおどしながらも許してくれたようだ。
よかった~この場で泣かれたら確実に俺が悪者決定になってた。
「月~!!どこにいるのー!!」
と言う声を聞いて少女はすみませんでしたと言って声の方へかけていった。
うむ、可憐だ。世の中の女性はああ、あってほしいものだ。
ってかこの時代の女性達みんな強すぎ。
精神力は女性が強いとは聞いたことがあるが、この時代の女性は肉体的にもチートっぽいです。特に俺の母親筆頭に。
全く世の男どもはいったい何をしているのだ。
あれか最近はやりの草食系男子ってやつですか。
だとしたら時代先取りしすぎだこの野郎。
しばらくぶらぶら観光をして曹操さんの居る県城に向かった。
まだ黄巾が各地で暴れている時なのにすでに曹操さんは結構大きな勢力です。
そんなことを考えながら旅をしていると曹操さんが居る街が見えてきた。
確か客将は試験を受けなきゃダメなんだったな。
試験って何やるんだろう?
三国無双風にいくと百人抜きとか?
案の定試験は複数の兵士相手にどれだけ戦えるかでした。
二十人程度と戦ったが、さすが魏。かなり練度が高い。
連携一つにおいてもかなり場慣れしている。
試験が終わるとなんか部屋で待たされました。
どうなるんだろう、失格だったら孫策さんの所か~、かなり遠いんだよな。
しばらく待つとなんか開けた部屋に連れてこられた。
そこにいたのは曹操とおぼしき少女と二人の武将。
おそらく、これが彼の有名な夏侯 惇と夏侯 淵か。
両目はあるのか、なんか三国無双だったら片目だった記憶があるが。
ついでに、曹操さんすっごくこっち眼見してます。
あれ?客将ってそんなに珍しかったけ?
いきなり打ち首とか言わないよな?。
なんだか不穏な空気が漂っているのだが。
「客将として雇ってあげる」
と言って政務があるからと言ってさっさと出て行かれました。
あれ?それだけ言いに来たの?
華琳サイド
客将自体は珍しくないけど、春蘭がかなり出来るとまで言うからにはかなりの実力だろう。
一目見ておくのもいいかもしれない。
そう思って合ってみたら、そこにいたのは七尺七寸の大きな体格をした武将だった。
それだけなら別にいいがそのとき魂の底からと言っていいのか、自然に思ってしまった。
『ほしい』と。
何の疑問も躊躇もなくただ目の前の武将を手元に置きたいと思ってしまった。
その武将にしばらく見入ってしまう。
正気に戻ったのは春蘭が嫉妬して太史慈に殺気を放っていることに気が付いたからだ。
我ながらどうかしている。
と思いながら客将として雇うとだけ伝え部屋から出て行った。
あとがき
今回の曹操の話しは正史において曹操は呉にいた太史慈を好待遇で向かい入れると打診して薬草を送るも、断られてしまうと言う話しから正史での曹操は太史慈をかなり評価していたのではというところから取りました。
項羽の件を指摘してくださった皆様本当にアリガトウございます。
戦闘などについても納得のいく物が書ければ書きたいと思います。