孫策さんと謁見出来るようです。
部屋にはいるとそこには次代の王、孫権。呉の代表する周喩。呉の宿将黄蓋。
そして、江東の小覇王孫策。
三国志のビックネームが勢揃いです。
こんな人たちに比べたら太史慈なんて武将は霞んじゃうと思うんですが・・・
まぁ、このままひっそり目立たない生涯を送るのはむしろバッチコーイな感じです。
なんか、皆さん消耗しているなぁ。過労ですか?
「手短に言うわよ?貴方にやって貰いたいことがあるの」
来ましたよ。何言われるんだろ?魏に侵攻しろとかはなしにしてほしいなぁ。
惇さんと嬢ちゃんを相手に戦うなんて悪夢以外の何物でもないし、あの二人相手にするなら即座に逃げることを選択するね。
「今回のことで分かったと思うけど呉は一枚岩じゃないわ。このままいけば内部から崩壊して行きかねないの。だから、裏切り者または裏切りそうな者を調べて欲しいの」
諜報活動ですか。
まぁウチにはそう言うのを専門に訓練した兵はいますが・・・。
もっと平和な仕事がしたかったなぁ~。
呉は史実的にはホームのはずなのにアウェーな空気だし。
というか孫策さんって誰かに呪い殺されたはずじゃなかったっけ。
たしか何かの術師を殺したときに呪いを受けたとか『一騎当千』で読んだ気がする。
アレ話しは面白いけど無駄にエロ過ぎだと思ったのは俺だけだろうか。
まぁその話しは置いとくとして、そのイベントは起きるのか?まぁやるだけのことはやるが・・・。
20話
呉は海に面しているため塩の製造に力を入れようと思います。
本来塩の製造は王朝の管理の元で行っていましたが官が腐り王朝の権威も無くなった今作るのを咎める人はいないので塩の製造に乗り出しました。
後もう一つは南国の気候を活かしたサトウキビ畑を作りました。
塩と砂糖は内陸部に持ち込めばかなり利益を上げることが出来ます。
これだと俺が儲けるだけなんじゃと思うかもしれないがそのもうけは街道の整備や治水などに使われるため純利益の半分はそちらに回ります。
1人が儲けすぎると恨まれる可能性高いですし、慈善事業は優良企業の基本ですよ?
呉の財政は厳しい状態でしたのでこれは喜ばれました。
なんでも袁術の国庫が予想より少ない状態で金欠状態だそうです。
商会はほとんど部下がやってくれているので時々決済を確認するだけです。
ここで呉の考察なんですが、孫家はやはり江東では民衆から多大な支持を得ているようです。
地盤がしっかりしているという点に置いては魏よりも上かもしれません。
しかし、袁術の支配を受けていたため袁家ゆかりの商人から豪族が多く存在するため、火種は常に残っている。
孫策さんは一見革新的なイメージが強いですが、権力のあり方などの考えがやはり保守的です。
先日あったときに寺子屋経営をやることで少し口論になりました。
識字率の低いこの時代に読み書きそろばんが出来る人材は貴重です。孫策さんの言うには『優秀な人物ならいずれ放って置いても頭角を現す』とのことです。確かにそうかもしれませんが国家を運営するに当たって必要なのは一定以上の能力を持つ役人たちなのだ。
呉という国は小国です。小国が力をつけるには人材に育成が必要不可欠なのです。
いらない知恵をつけて反乱を犯すかもしれませんが反乱が起きても名君であれば規模も小さいしすぐ治められる。まず自身が名君足らんと努力しなければいくら孫家といえど民は離れていく。君主政治は君主が名君なら有能な制度ですが、暗君であった場合民にとっては悪夢ですから。民衆に知識をつけられて反乱を起こされて国が倒れるとしたらそれは国が背負う業という物でしょう。
と言った感じです。
実際このセリフ言ったとき呉を追い出されるかもと思いましたが、意外に怒られませんでした。
なにやら孫策さんの方も思うところがあったようです。まぁ寺子屋に関してはとりあえず置いておくことになりました。
その後、孫権さんと話したのですが最初は固くなり過ぎていてギクシャクしてましたが、お菓子とお茶を間に入れることによりいろいろ話せました。
孫策さんは王という器では孫権さんの方が上と言った意味が分かりました。
この子、人の意見を上手く聞き分けています。盲目的に言われたことを信じるのではなく疑問に感じたことや理解できないことはすぐに聞き、意見を全て受け容れるのではなく自分の中で飲み込んで選別してます。そして、それを全て理解していきます。
人材を用いるのに長けた人物とは言われていたが確かに逸材といっても過言ではないだろう。自身の足りないところを分析し補おうとしている。
しかも人材を見抜く力も持ってる。
こりゃ、この子もチート集団の仲間入り決定ですね。
今更ながら思うが世の男どもは一体何をしてるのだろうか?この分だと日本の天皇陛下も女性中心とかになりそうだなぁ。
戦国時代だと武田信玄が女性化ってどんなキャラになるんだろう。逆に見てみたい気もするが。
どうせならそっちの方が良いかもなぁ。山本勘助とか上杉謙信とかそっちの方が三国志より詳しいんだけどなぁ。
あの記憶の向こうの遠きに日本はどうなってんだろ?
「やっと・・見つけた・・・」
【蓮華】
・・・なんだかいろんな事を喋ってしまった。
うぅ、太史慈殿と話すことに最初は緊張してたのに、他愛のない世間話から始まって、いつの間にか自身の悩みなども話してしまった。
彼と一緒にいると安らげるというか、安心できるのだ。
例えるなら、大きな木に身を預けている感覚が近いかもしれない。
彼は、どんな質問も嫌な顔をせずに全て答え、誤りを誠実に指摘してくれる。そして自身の考えを人に押しつけたりはしない。
「私塾でも経営したら?」というと「それもいいなぁ」と冗談とも本気とも取れる発言をした。
しかし彼は、この乱世が終わっても普通の生活など送れないだろう。どこかの勢力に仕え、誰か高い身分の女性と一緒になるだろう。
そう思うと何故かもやもやした物が胸に宿る。
あとがき
余り書き直しなどはしない方が良いと言うことなので、できるだけ書き直しはしなようにしたいと思います