劉備さんの陣に招かれました。
いや、いろいろな人たちに招かれてはいたのですが、みんなそろいも揃って家に士官しないか?と言う話しでしたので断りました。
劉玄徳。
徳と仁を持って義勇軍から一大勢力までのし上がった漢の末裔。
現在は平原の相になっている。
彼女の元にはすでに、関羽、張飛、超雲、孔明と言う三国志を語る上で欠かせない人物達が集まっている。
一応招かれている身とはいえ一客将であるから手みやげを持っていきました。
その手みやげとは、武器と食料です。
今現在の彼らの武器は黄巾との戦いで修復はしているが限界のようなので幾ばくかの装備を持っていきました。
食料も明らかに足りないので分けてあげました。
これには打算もあり、彼女が一大勢力となったとき、何らかの形で借りを返してくれるかなぁと思ったからです。
まぁ、実際は困っている姿を見て放っておけなかったって言うのが本音ですが・・
13話
そんなこんなで今劉備さんと謁見しています。
「曹操軍の客将をしています。太史慈 子義といいます。」
「平原群の相をしています。劉備 玄徳です」
と言った感じで自己紹介を済ましました。
関羽と張飛。
その姿形は変えても、放っている気は一騎当千の物です。
彼らは一万の兵に等しいといわれくらいですから、まぁ当然かもしれませんが。
って言うか一万ってどんだけ化け物ですか。
惇さんと同じぐらい化け物だね。
それより一番化け物じみているのは孔明だろう。
こちらを注意深く観察してきています。
なるほど確かに希代の名軍師と呼ばれるわけだわ。
たかが一群の相にしては人材が集まりすぎている。
劉備の人徳もあるのだろうが、ここまでの人材が集まるのはまさしく天運だろう。
そのあとは酒を飲みながら軽い宴会でした。
いやいや、この世界の武将にしろ文官にしろ美人が多くてかなり役得です。
しかも彼の有名な人たちに酌をしてもらえるのだから、最高でしたよ?
孔明さんがありがとうございましたと言ってくれたが、むしろこっちが頭下げたいくらいです。
孔明さんは真面目な子だなぁ。
【孔明サイド】
今日彼が来る。
民から慕われる魏の客将。彼は一体何者だろう。
文においても武においても優れ、あの赤い騎馬隊を作り出す指揮能力。
まるで物語に出てくる人物のようだ。
しかもこちらの備蓄がないことを悟って他の諸侯に気付かれないように武器と食
料を送り届けれる手腕。
実際食料が足らなくなった場合は他の諸侯を当てにするしかないのだが、その場合軍議などで無理を言われてしまう可能性があり、最悪軍議に出席できないこともあり得る。
確かに助かったのだが、私はその裏に何かあるのではないかと疑った。
しかし彼は礼を言う桃香様に「いつか返せるときにこの借りを返してくれればいい」と言うだけでした。
その顔を見て分かりました。
彼はただ食料も武器も頼りないわたし達を助けただけで大して見返りを求めていない。
そこで再度思い出しました。
彼は肥料を開発した後、無料で民にその製法を教えたと。
つまり彼はそういう人なのだろう。
謀略でもなく策でもない。
それはただの善意だった。
私は彼の善意を疑い、尚かつうまくいけば利用してやろうと考えていました。
彼はそのまま武器や食料のことは何も言わず、陣を去っていきました。
去り際、私は彼にただ万感の思いを込めて「ありがとうございます」といいました。
それで、全て伝わったのでしょう。
彼は、少し苦笑して「いやいやこちらも話せて楽しかったよ」と言いただ笑いながら去っていきました。
おまけ
劉備の陣で宴会したこといったら、なぜか惇さん淵さん曹操さんに殴られた上、嬢ちゃんにその日一日馬を取り上げられて徒歩で行軍させられました。
ただ一言、美人と呑む酒は最高です。と言っただけなのに。
男だったら一度は憧れる場面ですよ!?
注:文章が少なかったので追加です
袁紹は馬鹿だと認定しました。
難攻不落と言われている要塞にただ突っ込めって何考えているんだ?
そんなに突っ込みたいなら自分1人で行け。
皇帝が力を失っている今、名家にどれほどの価値があるというのだ。
守りに入っている20万の敵に15万で挑むのだから何かしらの策を使わなければどうにもならないだろう。
兵法の基本は相手より多くの兵を集めること。
そして、城にこもった敵を攻略するには相手より3倍の兵を用意する。
この前提が覆っている時点で、正攻法に攻めたところで勝ち目なし。
しかも敵は汜水関と虎牢関という難攻不落の要塞で守りを固めている。
それを率いるのは呂布などの優将。
何か考えるだけで頭痛がしてきました。
劉備さんは先陣を命じられていました。
華雄将軍は武においては優将だが、武人として誇り高いが故に挑発に乗りやすい。
孔明さんはそこを利用するつもりらしい。
でも仮にも守備を任されいる将軍がそう簡単に挑発に・・・・乗ってきましたね。
華雄将軍は惇さん以上の猪ですか。よくそんなで将軍やってられるな。
そして張遼に連れられて撤退しました。
何というか。呆気にとられています。なんと虎牢関でも同じコトしてくれましたよ、あの将軍。
華雄将軍って実は味方じゃないの?って言いたいくらいです。
その後、関に撤退したのは良いのだけれどなぜか外から見るに人っ子1人見あたりません。
何か内輪もめが起こったのか、何かの罠か?と各陣営が動かないでいると。
袁紹が突っ込んできましたよ、そりゃもう意気揚々にある意味勇ましく。
罠って可能性を考えなかったのか、それとも総大将としての献身の行動なのか。まぁ間違いなく前者に全財産賭けるが。
それにしても関羽さんや張飛さんはすごいね。彼女らは人間という種族じゃないね。きっとどこか違う星の人だよ。
一振りで5人一発に斬ったり、人が面白いように舞ってました。
人って飛べる生き物じゃないんだよ?何で軽く2,30m飛んでるのかな。トラックに正面衝突でもしない限り人はそんなに飛びません。
惇さんが「私だったらもっと飛ばせるぞ!!」って胸張って言いましたがスルーです。
最近ね、ちょっとは自信出てきてたんだよ?でも、無理だったんだね。
ついでに気になってたんですがさっきから横にいる浅グロの少女は誰?