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No.6790の一覧
[0] とことんリリカルを引っ掻き回してみた・リリカルオリ主多重クロス[4CZG4OGLX+BS](2009/07/18 18:33)
[1] 1.りーいんかーねいしょん[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 12:57)
[2] 2.海鳴の街の眠れない夜[4CZG4OGLX+BS](2009/03/13 12:54)
[3] 3.空飛ぶ魔法少女の不思議な毎日[4CZG4OGLX+BS](2009/02/25 19:15)
[4] 4.幸せは儚き少女の為に[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 19:22)
[5] 5.夜天の主は彼女なのか?[4CZG4OGLX+BS](2009/03/02 11:12)
[6] 6.オリエンタルスターフライト・前編[4CZG4OGLX+BS](2009/03/06 17:21)
[7] 6.オリエンタルスターフライト・後編[4CZG4OGLX+BS](2009/03/06 17:26)
[8] 7.スノーホワイトケージ[4CZG4OGLX+BS](2009/03/07 12:21)
[9] 8.悲しみは散り、夢は幻想に[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 12:58)
[10] 9.海鳴温泉館 一つ目[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:32)
[11] 9.海鳴温泉館 二つ目[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:35)
[12] 9.海鳴温泉館 三つ目[4CZG4OGLX+BS](2009/03/13 12:56)
[13] 10.明治十七年の温泉アリス[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:36)
[14] 11.管理局が見ている[4CZG4OGLX+BS](2009/03/14 09:01)
[15] 12.星色マスターブレイカー[4CZG4OGLX+BS](2009/03/16 10:55)
[16] 13.Retrospective of Mid-childa[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 04:44)
[17] 14.サクリファイスドール[4CZG4OGLX+BS](2009/03/19 08:02)
[18] 15.夏色脇路[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 04:45)
[19] 16.ボーダーオブライフ[4CZG4OGLX+BS](2009/03/27 14:26)
[20] 17.ボーダーオブライン 前編[4CZG4OGLX+BS](2009/07/10 19:35)
[21] 17.ボーダーオブライン 中編(微グロ表現あり・選択肢あり)[4CZG4OGLX+BS](2009/03/28 22:42)
[22] ↑の選択肢解説特番。もしくは、作者のお遊び。[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 20:05)
[23] 17.ボーダーオブライン 後編 ライン……[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 19:18)
[24] L18.人間と機人の境界 前編[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 04:46)
[25] L18.人間と機人の境界 後編[4CZG4OGLX+BS](2009/03/30 21:29)
[26] L19.インペリシャブルシューターガール[4CZG4OGLX+BS](2009/05/20 18:30)
[27] L20.人生遊戯 -ライフゲーム-[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 19:19)
[28] L21.空を飛ぶ不可思議な魔女[4CZG4OGLX+BS](2009/05/22 21:08)
[29] L22.ブレイジングシューティングスター[4CZG4OGLX+BS](2009/05/23 04:07)
[30] L23.プリズムコンチェルト ミッド編[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 02:45)
[31] L23.プリズムコンチェルト 海鳴編[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 19:19)
[32] L24.マジカルガールズウォー リリカルサイド+α[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:38)
[33] L24.マジカルガールズウォー オリジナルサイド[4CZG4OGLX+BS](2009/05/24 20:07)
[34] L25.新難題ロストロギア 出発編[4CZG4OGLX+BS](2009/05/25 19:58)
[35] L25.新難題ロストロギア 一日目前半[4CZG4OGLX+BS](2009/05/25 20:07)
[36] L25.新難題ロストロギア 一日目中盤『アリサ』[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:39)
[37] L25.新難題ロストロギア 一日目中盤『すずか』[4CZG4OGLX+BS](2009/05/26 01:03)
[38] L25.新難題ロストロギア 一日目後半[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 12:59)
[39] L25.新難題ロストロギア 二日目朝~昼[4CZG4OGLX+BS](2009/05/26 19:43)
[40] L25.新難題ロストロギア 二日目昼~夕方『刹那』[4CZG4OGLX+BS](2009/05/27 00:10)
[41] L25.新難題ロストロギア 二日目夕方~夜『はやて』[4CZG4OGLX+BS](2009/05/29 19:34)
[42] L25.新難題ロストロギア 三日目前編[4CZG4OGLX+BS](2009/05/29 19:44)
[43] L25.新難題ロストロギア 三日目後編『なのは』[4CZG4OGLX+BS](2009/05/29 23:01)
[44] L25.新難題ロストロギア 四日目朝の風景[4CZG4OGLX+BS](2009/05/30 17:49)
[45] L25.新難題ロストロギア 四日目昼の風景『フェイト』[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 18:40)
[46] L25.新難題ロストロギア 四日目夜の風景『最終試練・せつな』[4CZG4OGLX+BS](2009/05/30 20:35)
[47] L25.新難題ロストロギア 五日目リザルト[4CZG4OGLX+BS](2009/05/30 23:24)
[48] L25.新難題ロストロギア 五日目説明・表[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 13:01)
[49] L25.新難題ロストロギア 五日目説明・裏[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 13:02)
[50] L25.新難題ロストロギア 五日目おまけ[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 19:35)
[51] L25.新難題ロストロギア 六日目後日談ミッド編[4CZG4OGLX+BS](2009/07/10 19:36)
[52] L25.新難題ロストロギア 六日目後日談海鳴編[4CZG4OGLX+BS](2009/06/05 23:44)
[53] L26.百万鬼夜行 夜の行軍[4CZG4OGLX+BS](2009/06/06 13:18)
[54] L26.百万鬼夜行 午前の任務[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 01:04)
[55] L26.百万鬼夜行 午後の策謀[4CZG4OGLX+BS](2009/07/10 19:36)
[56] 現在、更新が乱れております(謝罪と説明という名の言い訳)[4CZG4OGLX+BS](2009/06/20 19:14)
[57] L27.大魔導師の死 史実の死[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 01:15)
[58] L27.大魔導師の死 希望のための死[4CZG4OGLX+BS](2009/06/13 04:41)
[59] L28.トリップパラノイア アジトにて[4CZG4OGLX+BS](2009/06/20 22:46)
[60] L28.トリップパラノイア 外にて[4CZG4OGLX+BS](2009/06/20 22:47)
[61] L29.ミス・フォーチュンズホイール 曰く『地上本部の人攫い』[4CZG4OGLX+BS](2009/07/03 22:51)
[62] L29.ミス・フォーチュンズホイール 曰く『特務隊の銀狐』[4CZG4OGLX+BS](2009/06/25 23:07)
[63] L29EX.シューティングスターレヴァリエ[4CZG4OGLX+BS](2009/06/25 23:05)
[64] L30.奇跡降臨の道しるべ[4CZG4OGLX+BS](2009/07/03 23:12)
[65] L31-1.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と雪の街[4CZG4OGLX+BS](2009/07/10 19:43)
[66] L31-2.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と新しい生活[4CZG4OGLX+BS](2009/07/18 18:37)
[67] L31-3.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と初登校の再会 前[4CZG4OGLX+BS](2009/07/21 12:04)
[68] L31-3.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と初登校の再会 後[4CZG4OGLX+BS](2009/07/21 12:16)
[69] L31-4.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と夜の学校[4CZG4OGLX+BS](2009/07/23 14:35)
[70] L31-5.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと祐一と迷子の子狐[4CZG4OGLX+BS](2009/07/25 10:28)
[71] L31-6.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと舞と素敵なお母さん[4CZG4OGLX+BS](2010/05/05 13:20)
[72] L31-6EX.彷徨える命題[4CZG4OGLX+BS](2010/05/12 18:04)
[73] L31-7.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなとなのはと休日のデート 前[4CZG4OGLX+BS](2010/05/12 18:13)
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[6790] L31-6.風を喚ぶ奇跡の儀式 せつなと舞と素敵なお母さん
Name: 4CZG4OGLX+BS◆571e1fd0 ID:0269cd8e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/05/05 13:20

 朝、早めに起きてトレーニング。
 戻って昼用の弁当を作る。重箱で。
 名雪を起こして先に降りてきた祐一。
 いつものように寝ぼけて起きてきた名雪。

「……今日は休みだったか?」

「うにゅう……」

「パジャマって……着替えて来い」

 学校休む気か、あいつは。
 で、その間に。

「ええーーーーーーー!! ここどこーーーーーー!?」

 真琴の声。
 そりゃあ、びっくりもします、はい。
 眠った場所と、起きた場所が違えば。経験者は語る。
 てか、今日は爆音しなかったな? 目覚ましの。

「ああ、鳴る前に止めた」

「グッジョブ祐一。被害は少ない方がいい」

 部屋から飛び出して階段を駆け降りる音。
 食卓に姿を現す狐娘。

「……あ」

「「おはよう」」

「……おはよう……どうして?」

 不思議な顔をする真琴。
 祐一に返事を任せることにする。

「あー……まあ、お前の帰る場所はここだろ?」

「……うん!」

 正確には美汐の所ですけどねー?
 今は祐一に懐いているようなので、ここはスルーする。
 で、ぺたぺたと降りてくる……

「着替えたよー?」

 私服姿の名雪。
 ……秋子さん?

「甘くない邪夢を」

「いらないよ!? ……あれ? 祐一、せつな、おはよう」

 やっと起きたか。

「学校、それで行く気か?」

「わ。……き、着替えてくるよ」

 慌てて上に上がる名雪。甘くない邪夢効果恐るべし。
 ……そして、にっこりとそれを準備している秋子さんがさらに恐るべし。

「……いただきます」

「どうぞ♪」

 あの笑顔には逆らえないんだよもん。


 真っ白になりながらダッシュとか。
 走らないと遅刻だよ。

「まったく、お前は~」

「ごめんー」

「ご、ゴールはまだ~?」

 うう、まだ舌が変。
 毒物耐性ができても、きついことには変わりないんだよもん。

「つーか、何で食うんだお前は」

「あ、秋子さんのあの微笑には勝てん……友人の母親と同じオーラが出てるんだから……」

 桃子さんと同等なんです。勝てるはずがない。
 なお、リンディ母さんには逆らえます。

 予鈴ギリギリで到着。
 着席したと同時に突っ伏する。

「……相変わらず心臓に悪い登校の仕方ね?」

「「こいつのせいだ」」

「二人とも酷いよ~」

 ええい。元凶がなにを言う。
 可愛い顔しても、もう誤魔化せんぞ?

「二人とも息ぴったりだな。……まさか、できてるとか?」

「北川君? ……絞められたい?」

「いや、なんでもないです、はい」

 男と付き合う気はないというのだ。本気で!


 昼までに決算報告見積書を確認。
 ……前年度より、シエル対策費が上がってる……
 おかしいな。ペースは落ちたはずなのに……来年に期待。

 後、技術部の開発費用も上がってる。
 AMF対抗策に費やしたからな……

 ……対抗策にアリサたちが提示したのは、アンチマギリングフィールドを中和するフィールドを発生させる装置を作ること。
 デバイスの追加装備として組み込み、半径一km前後に中和フィールドを張る。
 原理として、AMFって言うのは、魔力結合を分離させる波なんだそうだ。
 その波を受けると、組み上げられた魔法が分解され、ただの魔力素になって、効果を失う。
 中和フィールドはその波を打ち消す違うリズムの波。
 波長の違う波同士をぶつけ、AMFを打ち消して魔法を通すことができる。
 ……これまでは、その波にぶつかっても、突き抜けられるように貫通属性を付属させて使ってたが、これで、自由に魔法を使えるようになったわけだ。

 ……飛行魔法にすら貫通属性つけないと駄目だったから、よっぽどの人じゃないと、制御できずに激突しちゃってたんだよな。
 それを制御できたエクセ姐さんは凄すぎ。
 とにかく、その中和フィールド発生装置を、前線部隊隊長陣四人と、はやて、なのはのデバイスに組み込んだ。
 来年度はもう少し作ってもらって、交代部隊にも回すつもりだ。
 ……それまでは、ゼンガーさんに頑張ってもらうしかないな。


 昼はみんなと別れ、舞たちと食事。
 と、言っても、今日は土曜日。
 お昼を食べたら、下校だ。

「……みまみま」

「舞ー? 美味しい?」

「……とても嫌いじゃない」

 この会話にもなれたよ、うん。
 二人を見てるのも和むしね。

「それじゃ、俺はこれで」

 食事が終わって、二人と別れる。
 舞との訓練は、今日はおやすみだそうだ。
 用事があるらしい。
 校門玄関へ向かう途中、階段の踊り場で知り合いの姿を……

「あれ?」

 祐一と……美汐?
 いつの間に知り合ったんだか……二人の視線の先に。

「……真琴か?」

 校門前で待ってる真琴。
 下校中の生徒が、横目で見てるのがわかる。
 ……そういや、昼で終わるって伝えといたよな……
 祐一を迎えに着たのか?
 ……祐一がその場を離れ、美汐だけが残される。

「……よ」

「せつなさん……」

 浮かない表情……
 この間別れた時と、同じ顔だ。

「祐一に、話したのか?」

「いえ……ただ、真琴に、優しくしてあげてくださいと」

 昨日、甘やかすなって言われたんだが、俺。
 ……甘やかすのと優しくするのは違うか?

「せつなさんも、真琴を……お願いしますね?」

「言われるまでもないよ」

 最後まで、見ているつもりだ。
 あの子が幸せに、旅立つまで……
 視線の先で、真琴が嬉しそうに祐一に飛びついた。


 今日は寄り道せずに家に帰る。
 リビングに立ち寄ると。

「あら? 今日は早かったのね?」

 ……おかしいなぁ? 何故、この人がいるのか。

「……はぁ。今日は疲れてるな。幻覚が見える」

「む。おかーさんに対して、その物言いは失礼でしょ?」

 はっはっは。幻覚の癖に、なにをおっしゃる。
 俺に戯言は聞こえません。

「じゃあ、秋子さん。夕食まで部屋にいますかr「秋子~~~、娘が苛める~~~」「せつなさん? 駄目ですよ、せっかく来てくれたのに」……何の用ですか、母さん」

 ち、認めちまった。
 暢気にお茶してたのは、我が母リンディ母さん。
 いい大人が秋子さんに泣きつくな。

「休暇取れたから遊びに。秋子に会うのも久しぶりだから」

「そうですか。じゃあ、お帰りはあちらです」

 玄関を指差す。
 あ、また秋子さんに泣きついてる。

「……せつなさん?」

「……く、秋子さんを味方につけるのは、卑怯なんだよもん」

「私と秋子は友達だから、当然よ? ……でも、何で秋子には逆らえないのよ?」

「桃子さんと同じオーラ持ってるから……こういうタイプの母親には逆らえません」

 最強属性持ちだからね、二人とも。
 リンディさん? まあ、一応持ってるけど……娘なら対抗できるんだよ?
 それに、弱点もわかったし。

「むぅ、おかーさんにも、優しくして欲しいんだけど?」

 下手に甘えると、こっちも考えがありますよ?
 性別転換【刹那】。
 その弱点を突いてあげよう。

「じゃあ、優しくしてあげようか? リンディ?」

「なぁ!? そ、それは止めてと言ってるでしょ!?」

 ぜってぇ止めない。
 そのまま頭を両手でホールド。
 耳元まで顔を近づけて、優しく囁く。

「この格好で学校行って、知ってる知識ひけらかされて、退屈すぎる授業受けてるこっちの身にもなってください。まるで拷問なんだぞ? ……帰ったら覚えてろ? 揉み倒してそのまま食ってやる」

「!? あ、あなたわ~~~~!? は、母親よ! 私は!」

「知らんな。……俺はリンディの事が大好きなのに、あなたは俺の事が嫌いなようだし? ……これまで受けた屈辱、倍にして返してやる」

 本気で鬼畜です。
 リンディさん相手に容赦しません。
 ……あんまりやると泣き出すけど。

「……せつなさん。それぐらいにしてください。……私にも責任はあるんですから」

 ……そう言えば、秋子さんからの依頼だったっけ。
 ち、なら仕方ない。性別転換【せつな】。

「……なら、ここまでにします」

 頭を離すと、瞬時に秋子さんの後ろに隠れる母さん。
 ……本当に可愛い人だなぁ。
 警戒モードに入ってるし。

「うう~。せつなのいじめっ子~~……」

「なんとでもどうぞ。……で? 本当に遊びに来ただけなのか?」

 カバンを置いてソファーに座る。
 おいてあったお茶を啜り……あ、リンディ茶か、これ。甘い。

「そうよ? せつながちゃんとやってるかどうか不安で。……なんか、なのはさんたちが言うに、休んでるのにやつれていってるみたいって言ってたから」

「そうなんですか? せつなさん、いつも楽しそうですよ?」

 うん、そこそこ楽しい。
 授業以外は。
 それはともかく。

「一ヶ月の休みはいいんだけど、何で学校? 今更未練ないんだけど?」

「それは……えっとね?」

 何か言いづらそうにしている。
 ……どういう理由だ?

「それは私から話します。……リンディ? 話してなかったのね?」

「だって、言ったら断わりそうだし……」

 どうも、指示したのは秋子さんらしい。
 後、いい加減秋子さん盾にするのはやめい。

「実は、この街にロストロギアによく似た反応があるんです」

「ロストロギア……」

 始めに反応があったのは、七年前の冬。
 丁度、祐一が最後に訪れた時だそうだ。
 その時は勘違いかと思ったそうなんだが、つい最近、同じ反応が観測された。
 それも、二回。
 けど、秋子さんは管理局から離れて久しく、頼れるものはリンディ母さんだけ。
 それで、俺が派遣されることになったそうなんだが、何しろ、七年も潜伏していたものだけに、どのようなことが起こるかわからない。
 さらに、反応はあるが、どこにあるかまではっきりしない。
 だから、俺に学校生活を送ってもらい、いろんな場所を探索してもらうつもりだったと。
 ……ただの休みなら、俺、あんまり外でないしね?
 てか。

「それならそれでちゃんと言えば、外出て探すのに……」

「それじゃ休みの意味なくなるでしょ? ……あなた、仕事となると無理するんだから」

 いやぁ……そうか?
 母さんにまで指摘されるレベル?

「……と、言いますか、ロストロギア事件なら、普通に仕事でしょうが。……のんびりしてていいんですか?」

「ええ。次元震がおこったり、災害が起こるとかいった危険なものではないと思います。……ただ、なにが起こるかわからないだけですから」

 ……いやいや。それが一番怖いんですって。
 
「秋子がこう言ってるんだから、大丈夫よ。秋子の勘は当たるのよ?」

 ……まあ、否定できる要素が見当たらないのは確かだけど。
 
「……とにかく、これも仕事というなら、我慢しますよ」

「だから、仕事じゃなく、休みのついで。……あなたが最近無理してたのも、知ってるんですからね?」

 うげぇ。あれは仕方ないんじゃー!
 その後、祐一達が帰ってくるまで、懇々と休むことの大切さを説教された。
 ……うう、俺だって休みたいんだけどなぁ……


 帰ってきた祐一達に母を紹介。
 ……何故か納得されたのは何故だろう。
 血は繋がってないはずなんだがなぁ……
 で、みんなで夕食。
 ところで真琴?

「その鈴はなんなんだ?」

「祐一に買ってもらったの! いいでしょ~?」

 ……明らかに安物の鈴のついた髪留め。
 けど、それを鳴らして嬉しそうにする真琴……

「よかったな、真琴」

「うん!」

 けど、髪留めは髪にするものであって、腕につけるものではないと思うのだが……
 まあ、いいか。
 真琴嬉しそうだし。

「ふふ。祐一君優しいのね?」

「え!? あ、いえその……妹みたいなものですし」

「真琴いいなー?」

 名雪はそんなもの欲しそうな顔するな。
 そして、祐一は顔真っ赤にするな。人の母親に。

「(だってこんな美人に微笑まれたら、我慢できるか!)」

「(その意見には同感だが、少しは落ち着け)……で? 母さん今日は泊まっていくの?」

「え? ええ、そのつもり。せつなの部屋でいいわよね?」

「……だ、そうだ、真琴。……今日は母さんと寝てくれ」

「あう? ……せつなは?」

 あのベッドに三人は多い。
 
「床に布団でも敷く。……布団あります?」

「ええ、ありますよ?」

「て、せつな? 真琴ちゃんと一緒に寝てるの? ……むぅ、たまには一緒に寝ようかと思ったのに」

「勘弁してください」
 
 我慢できません。

「あ、なら、真琴が祐一の部屋で寝ようか?」

「「「却下」」」

「あう~……」

 却下したのは俺、祐一、リンディ母さん。
 名雪は困り顔で静かに反対意見。
 ……秋子さん? 何故ニコニコ顔で?

「了承しちゃ駄目ですよ?」

「……残念です」

 なにが?
 とにかく、俺が床で寝ることで決着はついた。


 お風呂に入って一息ついてから、外に出る準備。

「……今から出かけるの?」

「ああ。……ちょっとね」

 真琴を母さんに預け、家を出る。
 ……また、着いてきそうだけど……
 今日はコンビニによってフランクフルトを四本購入。
 缶コーヒーは三本。
 保温処理施して、学校へ。
 ……校門についてから、一応確認。

「……母さん? いる?」

「……やっぱりばれた?」

 いや、勘ですが。
 幻術で姿を隠してた母が、姿を現す。
 真琴は祐一に預けてきたらしい。……そのまま寝るな、あいつ。

「戦闘になることがあるから、気をつけて」

「戦闘って……」

 母さんの言葉を遮って、サーチャーを校内に飛ばす。
 ……!? 始まってる!

「ちぃ!」

「ちょ、せつな!?」

 母さんを置いて走り出す。もちろん追いかけてくるが……
 リンディさん、魔法なしだと実は運動音痴。けど、今は舞のほうが先!
 戦闘現場の裏庭に行くと、

「!? せつな! 上!」

 舞の声に反応して、前に転がり込む。
 後ろに振動。……降って来たのか。
 デバイスから木剣を取り出し、『それ』に切りかかる。

「はぁ!」

 手ごたえはない。避けられた?
 空気が動く……飛び掛ってきた!?

「『チェーンバインド』!」

 声と共に、『それ』に絡みつく魔力の鎖。
 て! 魔法使うなよ母さん!
 ええい、ままよ!

「でぇえぇぇっぇぇい!!」「せぃ!」

 俺と舞とで同時に切り裂く。
 ……打撃と斬撃が通ったようだ。気配がその場で霧散していく……
 ? ……何かの姿が見えた?

「せつな! 無事!?」

 駆け込んでくる母さん……それにむかって。

「アホかい!」

 スパーンとハリセンですっぱたく。
 蹲るリンディ母さん、呆然とする舞。

「いたぁい……何するの!」

「……」

 無言で舞を指差す。……事態を把握し、青くなる母さん。
 ……舞の反応を恐る恐るうかがう……

「……一体、倒した……ありがとう、せつな」

「あ、ああ。……あーそれでな?」

「……?」

 ……まさかと思うが、この娘……気にしてない? つか、気付いてない?

「……いや、いい。それより、夜食買って来たんだが、食うか?」

「……」

 こくんと首を縦に振る。
 ……聞いてこないところをみると、マジで気づいてない様子。
 ……大物なのか、天然なのか気になるところだが、もう、気にしないことにした。
 缶コーヒーとフランクフルトを一本ずつ渡し、校舎を背にして座る。
 頭を押さえながら、母さんにも渡し、一息入れることに。

「……今の鎖は、何?」

「て、反応おそ! 気付いてたのかよ!」

 首を傾げる仕草が可愛い。
 ウヌレ、天然だったのか、こいつ。
 
「……あー、今のは……母さんパス」

「ええ!? あ、え、っと、ね? ……魔法って知ってる?」

 おいおい、話すのかよ。
 俺らの魔法の基礎的なことを教えて、俺と母さんがその魔法使いだということを話してしまった。
 ……佐祐理さんに怒られる……うう、全部母さんのせいにしたれ。

「……じゃあ、せつなのインチキは、魔法。……そう?」

「ああ。……その、黙ってて、すまん」

「……いい。……佐祐理には、内緒?」

「そ、そうしてくれると……ありがたいよ?」

 また悲しい顔されたら溜まらん。
 
「……そう。……佐祐理に、内緒……」

 ……うう、何でそんな悲しそうな顔するかね?
 あれか? 親友に隠し事するのは心苦しい人なのか、お前も。
 ……うちではなのはやフェイトがその部類に入ります。
 
「……ねえ、せつな? その佐祐理さんって、倉田佐祐理さん?」

「げ!?」

「……? 佐祐理を知ってるの?」

「だって、その子も魔導師よ?」

 ぴんと人差し指を立ててぶっちゃけやがるその母の額に、容赦なくハリセンを叩き込む。
 
「……佐祐理が?」

「舞~? この人の言うこと信じちゃだめだぞ~? ちょっとした酔っ払いだからな~?」

「よ、酔っ払い扱いは酷いわよ! 後、母親をそんなにパシパシ叩かない!」

「てか、魔導師の秘匿性はどこいったぁ!!」

 さっきから聞いてればぺらぺら喋りやがって!
 魔法は秘匿するものじゃないのか、管理外では!

「……知らなかった……」

「舞~。この人のは冗談だからな? 嘘だぞ、嘘」

「せつな……佐祐理は、魔法使い?」

「じゃ、ない。……ことにしといてくれ」

 すっごい切実に聞いてくるから、誤魔化しようが……
 うう、そんなチワワみたいな目で見つめないでくれ。
 
「……せつな、本当の事を話して。……佐祐理、どうして内緒にしてたの?」

「……理由は解らん。けど、黙っててくれと言われた。……悲しそうな顔で」

「……そう。……佐祐理が悲しくなるなら、聞かない」

 ……よ、よかった……助かった……
 もう、思いっきりアウトだけど。

「……今日はもう帰る……」

 すっと立ち上がり、振り向きもしないで、校門に向かう舞。
 ……むぅ~。明日あたりに佐祐理さんに土下座しに行かなくては……
 こうなったら、嫌われても仕方ないよなぁ……

「せつな? ……その、私、やっちゃった?」

「……帰りましょうか?」

「う……で、でも! 仕方ないじゃない! 舞さんにも、リンカーコアあったんだし、知ってるものと「なんだって!?」……せつな、気付いてなかったの?」

 ……いやいやいやいやいや!
 今日の昼の段階じゃ、舞にそんなもんなかったぞ!?
 佐祐理さんだってそんなことは一つも……

「……母さん? ……本当に、舞に魔力が?」

「え、ええ。微弱だけど、確かに感じられたわよ?」

 ……どういうことだ?
 俺だって魔法使い始めて、結構経つから、魔力のあるなしわかるけど、今の今まで、舞から魔力を感じたことなかったはず……
 変わった事と、言えば……あ。

「魔物……倒したんだよな……」

 ……魔物を倒して、舞の魔力が戻ったのであれば。
 あの魔物に、魔力を取られている?
 取り戻す為に戦って……いいや、違う。
 それなら、舞が魔法を知らないのはおかしい。
 ……無意識で舞が魔物を作り出しているのなら?
 ……なら、他にも、舞の魔力で生まれた魔物がいる?
 何のために? ……魔物と戦っているのは舞一人で……

「……遠回りの、自殺?」

 ……な、わけないな。
 でも、舞は、魔物を狩る。
 ……駄目だ。情報が足りない。

「……帰るか」

「あのー……おかーさん置いてきぼりにしないでほしいなー? ……なんて……」

「……俺に母さんなんて人はいません」

「がぁん!!」

 激しく落ち込む母を尻目に、舞が消えた方向を見つめていた。


 ……家に戻り、祐一の部屋へ……

「……ありゃりゃ……」

 やはり寝てる。
 部屋主はおらず、そのベッドで真琴が寝てる。
 母はショボーンとした顔で俺の部屋に入っていった。
 ……流石に苛め過ぎたか?
 いや、甘やかすとつけ上がるから、あれでいいはず。
 てか、一般人に魔法をぺらぺら喋るなよ。何考えてやがる。
 ……いつもの勧誘癖が出たか?
 
「あ。せつな、戻ってきたのか?」

「ああ、祐一。……真琴、どうしようか?」

 階段を上ってきた祐一に、眠っている真琴の処遇を聞く。

「……お前の部屋に置いた布団。こっちにくれ」

「了解。……悪いな、祐一」

「いいよ、別に。……あ、それと」

 祐一が腕を上げると、

「にゃぁ」

「? ……猫?」

 白地に茶色のぶちのついた猫を持っていた。
 まだ子猫のようで、人懐っこそう。

「名雪に見つからないように、お前のところで匿ってやってくれ。……名雪、猫アレルギーなんだ」

 そ、そんな愉快なアレルギーが……

「おまけに、無類の猫好きだから……」

 ……不憫な。猫好きでアレルギーだなんて……
 あ、またすずかとの共通点が……
 すずかにアレルギーないけど。

「しかし、どこの子だこれ」

「ああ、そいつだよ。真琴が落とした奴。……庭にいたから、回収してきた」

 ……トラックに運ばれたって奴?
 祐一から猫を受け取って、まじまじと見つめる。

「……女の子か。じゃあ俺が保護しておこう」

「女なら猫でもいいのか。お前は」

 そういうわけでもないんだが。猫好きだし。
 俺の部屋に戻り、準備してた布団をたたみ、祐一に渡して、おやすみの挨拶。
 ……さて、と。

「あ~……と、言うわけで、一緒に寝ましょうか、母さん」

 俺のベッドの上で丸まっている母さんに声をかける。
 ……なんでいちいち行動が子供っぽいんだこの人は。

「……苛めない?」

 そして、そんな可愛いことを言うな。
 苛めたくなってくるだろうが。

「苛めません。……反省してくださいね?」

 はーい、と、返事して、寝巻きの準備するお母様。
 ……とりあえず、部隊に連絡するか……
 今日はなのはだっけ?

『……あ、せっちゃん?』

「あれ? はやて? ……なのはは?」

『今日は先帰ったで? ゼンガー隊長とレーツェルさんとキタムラ教官と教導隊の飲み会に誘われた言うて』

 飲み会って……おいおい。
 あいつまだ未成年……まあ、その面子なら、酒なんて飲ませんか。

『それで、あたしとなのはちゃん交代や。嬉しい?』

「……ちょっとびっくりしたけどな。じゃあ、今日の連絡事項を頼む」

『むぅ、つれへんの』

 下手に返事して、なのはの機嫌を損ねるのは勘弁したい。
 もちろん、目の前のはやてにも。
 ……で、今日の出来事。
 先日に約束してた陸士部隊との合同訓練が行われ、成果は順調。
 ただ、SRX部隊のメンバーが連携ミスする場面もあったとか。

『あれやね。ダテ三尉。……お調子者気質のせいか、チーム内で浮いてるみたいやね。……ブランシュタイン三尉とも仲悪そうやったし、あれじゃあかんな』

 まあ、それは後々に期待。

『それと、せっちゃんに伝言預かってるで。プリスケン一尉から』

「? なんだって?」

『えっとな。『風が決まった』と、言えばわかるゆうて。……なんかの暗号?』

「ああ、そんな感じだ」

 そっか、サイバスター操者が決まったか。
 シラカワ博士とは連絡取ってるようなこと言ってたから、それ経由だろうな。
 他の進展はなし。
 後、こちらで確認した決算報告書について。

「シエル対策費、なんか多くないか?」

『……決算前に、後一回ぐらいやるかもと多く見積もっとる。……グリフィス君、この関係でほんま頭悩ましとるからなぁ~』

 俺も頭痛の種だよ、まったく。

『それで……後ろにおるんはリンディさん? 何で一緒におるん?』

「ああ、遊びに来たんだと。……迷惑な」

「酷い!? もう苛めないって言ったのに!?」

『……せっちゃん? あんま、リンディさん苛めたらあかんよ? ……援助切られたら、元も子もないで?』

「いや、別に? 切られたら兄さんに泣きつけばいいだけだし。……大体、今日のは自業自得だ」

『きょ、今日は随分強気やね……』

 当たり前だ。今回ばかりは母さんが悪い。
 人の人間関係引っ掻き回しやがって。
 
「じゃあ、今日はゆっくり休んでくれ。俺も明日はゆっくりできるし」

『そっちは日曜やもんね? ……ゆっくり休みな?』

「あいあい。じゃあ、はやて。おやすみ」

『おやすみ~』

 通信終了。
 ……振り向くと、壁に『の』の字かいていじけてるお母様。
 ……本当に、可愛い人だこと。

 寝巻きに着替え、猫を空いたダンボールに入れ、布団に入る。
 母さんもおずおずと布団に入る……

「……」

 微妙に俺と距離を開けてるのは、警戒してか、それとも何か思惑が?
 ……おそらく警戒。俺揉むし。

「……せつな、最近私に容赦しなくなったわね? ……私の事、嫌いになったの?」

 ……いや、そういう台詞はいろんな意味でアウトです。

「むしろ、俺が嫌われてるのかと思ってるんですが? ……初登校時、何人に奇異の目で見られたか……」

「ご、ごめんなさい……」

 登校時や教室で、いちいち俺を見ないでください。一般生徒の方々。
似合ってないの分かってるから。

「さっきの舞だって、最初会った時が私服だったから、制服着て話しかけたら凄く警戒されたし……」

「……スカート履けばいいじゃない」

「絶対拒否します」

 いざって時に行動し辛いんです、スカート。
 そんなに簡単に、スカートの中身は見せません。
 
「……まあ、もういいけど。慣れたし」

「……ごめんなさい。……せつな、高校までは出たいって言ってたから、悪いことしちゃったなって……それで、今回気分だけでも味わってもらおうと思ったんだけど……」

 罪滅ぼし? 何を今更。

「なのは達と一緒に高校行きたかったってのはありますけどね? 俺一人じゃ、意味ねーです。……あいつらと離れるのが、一番辛いのに」

「……そんなに、あの子たちと離れるのが不満?」

 不満、じゃない。

「不安だ。……こうして、離れてる間に、もしもって事が起こったら……」

 奪われるのは、消えてしまうのは、何時だって、唐突で。

「……せつな。……あなたの夢は、まだ癒えないのね……」

「ペースは落ちたんだけどね……」

 あの、屍は、いまだ俺を見つめている。
 ……それがいつか、なのは達に代わったらと思うと。
 ……一度、その悪夢を見た。
 ……気が、狂いそうだった。

「……今日は、甘えていいわよ? ……お母さんが、傍にいてあげるから」

 俺を抱きしめてくれる母の腕。
 身長差から、母さんの顔が凄く近くて……
 ……何時まで経っても老けないよな。もう四十いった筈なののののののの!?

「せ・つ・な?」

「か、母さん苦しい苦しい! 魔力強化して抱きしめない!」

「……女性の年齢をどうこう言うのは、マナー違反よ?」

「言ってないし……てか、それって普通男に言わないか?」

 一応女だよ、俺?
 男性意識強いけど。

「あなたは息子でもあるでしょ? ……は、母親の体に欲情するなんて……」

「……だってー。この胸は私のだも―ん」

 と、カグヤ風味に言ってみるテスト。
 もちろん、揉むのは忘れない。

「あ、コラ! せつな!」

「……甘えていいんでしょー? うりうり」

「そ、そういうことじゃ……せつな? お母さん怒るわよ?」

 とと、あぶないあぶない。
 調子に乗って、こないだみたいに泣かれてもな。
 ……一度調子に乗りすぎて、風呂場で揉み倒したら、旦那の名前呼びながら泣かれたからな。
 家に誰もいなかったからよかったものの、兄さんがいたら……串刺しものです。

「……ごめん。母さん、何時まで経ってもキレイだから、ちょっと嫉妬した」

「……褒めてる?」

「もちろん。……母さん大好きだから」

 これは本当。
 ……ほ、ほら、好きな子ほど、苛めたくなってくるよね?

「……馬鹿」

 あはは~? 馬鹿を極めるつもりだからね~?
 母さんの腕に抱かれながら、眠りに着く。
 今日はいい夢見れそうだ。











※皆さんお久しぶりです。作者です。
リアルホームレス生活から何とか脱却し、復活のための準備中です。
とりあえず、続きだけ上げときますね。

テスト板に題名と名前が一緒の私がいますが、それ、私じゃないのでお間違えなく。

ちゃんとした復活はまだまだ先になりそうなので、気長に、本当に気長に待っててください。

……あ、それと、多次元のほうですが。
リアルが落ち着いてマシンを手に入れたら、全面改訂後再投稿します。
つーか、まるっきり違う話になるかもかも。
本編とゼロ魔編はしばらく置いておきますね。

以上、作者でした。


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