朝、ノソリと上体を起こすと茶々丸が居なかった。キッチンの方で音が聞こえるから、朝食を作っているのだろう。本当に嫁に欲しいです。動かない左腕。エヴァさんが抱きついています。この真祖は何とかしなきゃ…と、思わないでもないけど…仕方が無いんだろうなと思った。俺でもエヴァさんと同じ境遇だったらこう成るよ。寧ろ、もっと捻くれてたかも知れない。それだけ、エヴァさんは心が強かったんだろうと思う。十歳の女の子が突然吸血鬼に成ってしまった。その後は追われる日々。何度四肢を潰されたんだろうか? 何度貫かれたのだろうか?想像も出来ない地獄だったんだろう…「エヴァさん…朝だよ」「…後五時間」「長いよ!!」麻帆良際二日目。何時も通りに太極拳をして部屋でチャチャゼロとモンハン中。エヴァさんと茶々丸は祭りに行きました。茶々丸は今日明日は帰って来ないそうです。やっとの思い出G古龍を出して休憩中。テレビも付けずに茶を啜る。タツミーはお昼頃に一度帰ってくるって言ってたから、ソロソロ準備をする。「今日ハ何ヲ作ルンダ?」「ラーメン」手抜きではない。即席ラーメンを作る前に、キャベツをざく切りにします。もやしは芽を取りましょう。の黄色い所ね。それにプラスでチャーシューを細かく切ります。切ったら中華鍋で炒める。塩コショウを忘れずにね。キャベツとかがシンナリしてきたら少しだけ御湯を入れて弱火に掛けます。それから、麺をを御湯で茹でる。三人前。野菜を炒めながら、また少しだけ御湯を足して蒸らす。煮込みに近いです。麺が茹で終わったら湯切りして中華鍋に投入。また御湯を少し足してスープの元を二人前投入。はい出来上がり。野菜から出た水が有るからね。一応味見して味が薄かったら残ってる一袋と御湯を足して調整。濃かったら御湯を少しづつ足せばOK。ほうれん草も合うよ? 醤油にはね。タツミーが帰ってきてるのをハヤテに確認してもらってるから、早めに作りました。タツミーもハヤテに気付いてるから寄り道せずに帰ってきます。「ただいま」「お帰り~」「オ帰リダナ」三人前作ったのはタツミーが以外に食べるからです。俺も結構食べるしね。昼食食べたら洗い物。直ぐに終わるけどね。何にも無い静かな時間が過ぎる。「先生…今日、何か予定は有るかい?」「特には無いけど?」あの女に復習する以外には「それなら…武道大会に来てくれないかな?」「何で? 予選は昨日だったじゃない。」「応援に来て欲しい…では、ダメかな?」可愛い…じゃなくて。何で?「だから何で? 真名さんなら良い所までいけるでしょ? 」「君が応援してくれたら、良い所までいけそうだからだよ(本当は不安だから…なんだけどね)」………呪いを掛けるにしても近い方が良いか。タツミー負けたら帰れば良いんだし。応援席に居ればどうとでも成りそうだしねぇ。要注意はアル…なんとかだな。こいつは分からない。エヴァさんも苦手そうだし…「ダメかい?」「OK。分かった。行きましょう。後一つ」コレだけは言っておかないとね「俺と真名さんは友人。それ以上でも以下でもない。OK?」「そうだね。それじゃあ、私は行くよ。コレ、チケット」まぁ、当たり前だよねぇ。そういう関係だもん。「あぁそうだ。先生」「何?」ドアから顔だけ出してるタツミーがニヤリと笑った「別に、惚れさせたらさっきの関係は崩れるんだろ?」「………は?」「フフ、それじゃあね」バタンと閉まるドア。呆然とする俺。唖然とするチャチャゼロ。「オイ、アギ…」「いやいやいや、ソレは無いって」「イヤァ…アレはソウダロ?」有り得ないって、タツミーに限ってソレは無い。俺も無理。あの人、今の仕事好きそうだし…断定出来ないけど。「真名ナラ問題ハネェダロ?」「……いや…でも…ねぇ?」どうしろって言うのさ。嫌なんだよなぁ…こういうの。超の作戦か? 情で絆して利用するつもりなのだろうか? いや…アイツはそんな事しないだろうし…タツミーの冗談?きっとそうだね。「…外、出るか」「ソウスルカ」符を持って外に出ます。時間潰しは公園でしよう。猫が俺を待っている公園でボーっとしてからチャチャゼロ頭に会場へ向かう。人が多くて気持ち悪い。どうしても、人混みが好きになれない。昔はあの眼が嫌だった。次第に慣れたその視線は、俺の知らない所でストレスに成って居た。当たり前だ。あの環境で気付かなかったネギは純粋だったから良い子になった。俺は人が好きでは無くなった。嫌いでも無くなった。もっと別の視点で見る事にしたんだ。損になるか得になるか。それだけだ。人を見る目はそれなりに有ると思っている。だからこそ、タツミーの言葉に驚いた。あの言葉は冗談なのだろうか? 冗談でも冗談じゃなくても、嬉しいモノは嬉しい。美人に言われれば悪い気はしないが、それだけだ。正直に言って厄介だ。あの言葉が嘘や冗談なら今までと付き合い方は変わらない。しかし、本心ならば…付き合い方を変えなければならない。タツミーが嫌いという訳では無い。ただ…其処まで必要ではないという事だ。あの魔眼には価値が在る。射撃の腕や経験も頼りに成る。でも、エヴァさんとチャチャゼロに茶々丸が居れば其処まで必要とは思わない。戦闘経験はエヴァさんとチャチャゼロの二人には敵わない。射撃の腕前は少しは劣るだろうが茶々丸で十分。咄嗟の機転という辺りはタツミーの方が上だろうが、茶々丸は成長できる。その可能性を捕まえた。必要ない。しかし、惜しい気もする。「面倒だなぁ」一日一話!! 別に時間が有る時に書くのは普通だよね?修正…面倒です。モット前にすれば良かったと公開中。見つけるのがメンドイ以下略『止まらないやめられない』『終末のBIN時間』『迫り来るアギ仙人フラグ』『疾風のドS竜』「ネギ:どっどどど童貞ちゃうわ!、兄貴がテクニシャンなだけや!」『ドS? そんなモノはとうに超越した!! byBIN』今回はオマケ無し。