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No.596の一覧
[0] 『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/02 00:29)
[1] Re:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/02 01:27)
[2] Re[2]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/02 04:15)
[3] Re[3]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/02 06:04)
[4] Re[4]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/02 11:28)
[5] Re[5]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/04 13:15)
[6] Re[6]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/06 09:44)
[7] Re[7]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/07 16:24)
[8] Re[8]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/09 10:51)
[9] Re[9]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/18 01:19)
[10] Re[10]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/18 03:24)
[11] Re[11]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/20 05:16)
[12] Re[12]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/20 21:31)
[13] Re[13]:『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~[アルケ](2004/09/22 12:48)
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[596] 『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~
Name: アルケ 次を表示する
Date: 2004/09/02 00:29
プロローグ

『嘘だ、最強の存在たるこの我が、こんな人間ごときに・・・』

そこは激戦を繰り広げたのか、大地は穴ぼこで、木々は全て折られてあり、この世のものとは思えぬ空間であった。
その中心に銀色の毛並みをした、一匹の狐がいた。
尾は9本あり、深紅の瞳、体長は5、6メートルと若干妖弧族にしては小さいほうだが、9本の尾から感じられるチャクラは、嘗ての九尾とは数倍の圧力を感じられる。

『何故だ、いくら我がライバルであった九尾と聖獣を宿しているとはいえ、何故こんなひ弱な人間ごときに・・・』

銀色の狐は叫び続ける。
己の敗北を認めようとしないかのように、目の前にいるただ一人の人間に叫び続ける。

『何故だ、何故だ何故だ何故だーーーーーー!!!』

銀色の狐は吼え続ける。
全身に血を噴き出しながら・・・
人間は自分よりも数メートル長い長刀を杖にしながら

「お前はここで、終わりだってばよ」

と、静かに応えた。
その人間は、容姿からまだ少年と言っていいほどであり、金髪に蒼空の色した瞳、そして腰には愛刀の《月影》の鞘と小太刀の《月夜》が抱えられていた。

「お前を倒すことで、全てが終わる、俺の復讐も・・・」
『黙れ、木の葉の生き残りめ』

狐は吼える、その人間を威嚇しながら・・・

「フッ、粋がるなよ、お前も俺ももう、立っていられるのも時間の問題、俺と一緒にあの世に行こうぜ」

少年の立っている所の地面は紅い血の池と化している。

『我は諦めぬ、この世を完全なる破壊に導くま・・・』

狐は最後まで言えずに、地面にへと倒れる。
それを見届けていた少年もまた、後を追うように倒れていった。

「・・・皆、敵は取ったてばよ・・・」

・・・ごめんってばよ、俺があの時、力があれば・・・
・・・誰も死なずにいられたのに・・・
少年の瞼はだんだんと下がっていく。
・・・あのころに戻れればな・・・
・・・でも、もう戻れないんだ、過去は変えようがないんだから・・・
少年の瞼は完全に閉じ去り、少年の息は潰えた。
少年の刀が光る。
その瞬間、少年の姿は無く、激戦を繰り広げられた戦場しか残っていなかった。

『NARUTO』~木の葉に燃え移る火を守りし者~

今、少年こと『うずまき ナルト』の戦いが再び始まろうとしている。
これらの戦いは全て序章にしか過ぎなかった。


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