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No.538の一覧
[0] ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/03/26 05:11)
[1] Re:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/03/29 01:15)
[2] Re[2]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/04/01 06:18)
[3] Re[3]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/04/09 02:12)
[4] Re[4]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/04/09 02:28)
[5] Re[5]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/04/21 18:16)
[6] Re[6]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/05/07 04:07)
[7] Re[7]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/05/07 04:34)
[8] Re[8]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/05/09 06:27)
[9] Re[9]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/05/20 00:38)
[10] Re[10]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/05/28 05:17)
[11] Re[11]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/06/11 07:44)
[12] Re[12]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/06/18 22:03)
[13] Re[13]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/07/19 00:23)
[14] Re[14]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/08/31 00:10)
[15] Re[15]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/11/08 23:49)
[16] Re[16]:ブロークン・フェイス(現実→GS)[アルファ](2006/12/07 01:55)
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[538] ブロークン・フェイス(現実→GS)
Name: アルファ 次を表示する
Date: 2006/03/26 05:11
 
この世に、『現実』ほど残酷で無慈悲なものはない。


 
始りはいつだって唐突だ。人生を投げ出したくなるくらいに。

 
でもだからといって本当に人生を投げ出されるとは思わなかった。

 
憑依物。異世界トリップ。そんな風に呼ばれる二次小説がある。



 
辞書で調べたわけではないので合っているかどうかは知らないが、まあ、簡単に言えば漫画やアニメ、ゲームなんかの世界の登場人物に現実の世界の人間の精神だか魂が乗り移ってしまうと言うというものだ。

 
だがしかし! 何故俺はよりにもよってコイツに憑依しているんだっ!?

 いくらなんでもこれはアリエナイって!!

 
俺は思わず神を呪った。

 
っていうか、キーやん一発殴らせて。うん、お願いだから。

 
憑依物。憑いた世界はGS美神。


 普通こういう場合は横島とか美神だろう。10歩引いてもピートや雪之丞、唐巣神父。西条は個人的には微妙。いや、だって役割が結構地味だったし。

 ちなみに100歩ならタイガーやカオス、鬼道辺りか? 意表を突くならアシュタロス。魔王ライフもちょっと憧れる。


 
無論、勝手に言っているだけなのだが、俺の基準の中では例え万歩退いてもコイツはない。



 
脇役の中の脇役。名前といい顔といい、間違いなく作者がテキトーに作った一発キャラ。



 
俺は目の前にある鏡に向かって思わず呟く。




「何で陰念がここにいんねん?」



 
とりあえず軽く現実逃避。

 
ブロークン・フェイス

 第一話 不良とオカマと霊波砲

 
陰念。俺の記憶が確かならばGS試験編で登場した脇役であり、横島に因縁ふっかけ便所を破壊。
その後、奴との試合にてハッタリにビビって突っ込んで自爆。そのまま暴走して魔族化、理性をなくして暴れるはあっさり勘九朗に倒されるは犬に舐められるはで散々な挙句、『その後、彼の姿を見たものは誰もいなかった』な使い捨てキャラである。



 
鏡を見る。そこに映る自分の顔。



 
今すぐヤクザの下っ端として登場しても違和感ない。むしろ天職。でも生涯かけても親分は無理。所詮その程度の器。精々アニキが限界だろう。



 
何の因果でこんな奴に憑依せねばならんのか? 間違いなくこの先の人生真っ暗である。



 
身に覚えはない。あるはずもない。それ以前に「何故こうなったのか」と言う原因を想像することさえさっぱりだ。


 
とりあえずこう言うときのお約束として「これは夢だっ! 夢だっっ!! 夢なんだぁぁぁぁっ!!!」と柱に向かってヘッドバット。そのままキツツキのようにガンガン頭を乱打。

 
額が割れて血が出てきた。

 頭がもの凄く痛った。

 
それらを「大丈夫。きっと気の所為さ」と笑顔で無視。そしてめげずに再トライ。

 
だんだんと痛みを感じなくなった。

 頭の中が朦朧(もうろう)としてきた。

 何故か視線がぼやけてくる。

 
うむ。このまま頑張れば陰念の身体から抜け出せそうな予感。そんな淡い期待に身を任せ、ひたすら柱に向かって『ガンガン逝こうぜ』を選ぶ。




「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」



 
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!




「五月蝿いわよ陰念っ! アンタの所為で眠れないじゃないのよっ!!」



 
そこへ突然勘九朗乱入。可愛らしいハート柄のピンクのパジャマとお揃いのナイトキャップ、右手にはくまさんのぬいぐるみを装備。


 
これで幼い少女ならばまだ微笑ましいのかもしれないのだが、生憎そこは勘九朗。可愛いというベクトルの反対側へとジェット機に乗って音速飛行中。いや、それより某12人の黄金な闘士たちの拳の速度程に速いかも。


 
いい年齢したごっつい男がこんな格好。はっきり言って変態だ。間違いなく変態だ。誰がどう見たって変態だ。むしろ見たくねぇ。もはや視覚的ジェノサイド。存在自体が悪。一種の精神兵器と言っても過言じゃない。




「夜更かしはお肌の大敵なのよっ!」



 
などと叫びつつ、迷わず陰念へ霊波砲。「ぐはぁぁっ!」と吹っ飛ぶ俺。きりもりしつつ、床に激突した。


 
意識はあるから一応手加減しているのだろうが、かなり痛い。っていうか、知り合いが頭から血を流しつつも柱に頭をぶつけているんだから、事情ぐらい聞けよと思う。




「全く。旅館の中ではしゃぐんじゃないわよ。今何時だと思っているの? 明日は試験があるんだから貴方もさっさと寝なさい」



 
言いたいことを言ってそのまま勘九朗は去っていった。最後まで怪我をしているはずの同僚に何の心配もなしにだ。今もなお血をだらだらと流しているのだから「はしゃぐ」の一言で済まさないで欲しい。


 
ちなみに今8時。毎日9時前に眠る勘九朗はある意味とっても良い子。

 
そんなこんなで、俺の陰念憑依ライフがスタートした。

 
………お願い。誰か俺と代わって。



 
切実な気持ちでそう願う。

 
後書き



 
魔が差した。ゴメン。おすすめSS紹介掲示板にあった憑依物総合があまりにも面白かったもんでつい。


 
ツッコミを入れてくれる方募集中。あと、どうやれば改行できるのかよくわかっていないので誰か教えてください。


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