さてシュリヒテは魔神と戦う決意を固めたわけだが。
サシカイアは未だに魔神と戦う気になったわけではない。原作ロードス島伝説の魔神戦争では6英雄、即ち6人しか生き残らなかった。それを知っているから、シュリヒテがそうするならば付き合おう、なんて気楽に考えることは出来ない。特に、魔神将の強さを目の当たりにした今、自分だけは特別に生き残る、なんて楽観的にはなれない。10レベルのチートキャラ、自分のことをそう認識しているサシカイアだが、その程度、20レベルの魔神王を筆頭にして10レベルオーバーの魔神がごろごろ出てくる魔神戦争では、絶対に生き残れるという保証になどならないのだから。
さらに、他に生きる道も見つかったことも理由の一つ。高レベル女シャーマンであるサシカイアは、命の精霊関連の魔法を駆使すれば、優秀なヒーラーになれるのだ。女、と言う部分に引っかかりを覚えはするが、難民キャンプの人間何人かの治療をして、これは商売に出来るとの確信も抱いたばかりであるし。開業資金は今のところ無いが、流しで適当に稼ぎつつ、ゆっくり貯めていけばいい。少なくとも、冒険者なんてやくざな商売を選択して、魔神、魔物を相手に殺し合いなんぞしながら暮らしていくよりも、よっぽど真っ当な道を歩いていける。やっぱり人間、地味でも堅実な生活が一番だ。
「──つー訳で、俺らどうする?」
考えは似たり寄ったりだろうと、シュリヒテを除いた2人の仲間、ブラドノック、ギネスと一緒にターバ村の宿屋で昼飯を取りながら、相談を持ちかける。
食事時を微妙に外しているのだが、宿屋一階の酒場兼食堂は結構な人がいる。ターバ村は避難民によって人口過密気味なのだ。
さて、サシカイアが取るべき態度で一番簡単なのは、見捨ててしまうこと。
シュリヒテが魔神と戦うと言うのであれば、戦えばいい。だけど、こちらはこちらの道を行く。死ぬことがわかっている選択肢を選ばないからと言って、非難される謂われはない。
──と、あっさり割り切ってしまえないのが、困った話で。
「難しいよなあ。説得が効くようにも思えないし」
ブラドノックも腕組みして難しい顔になる。
今、シュリヒテはマーファ神殿で、神官戦士連中と一緒に鍛錬をしている。そこには、鬼気迫るものがあった。ほとんど人の限界である10レベルファイター、それを更に越えようとばかりに、己の身体を痛めつけている。その様は、サシカイアらの説得に耳を貸すようにも思えない。最悪、1人でも戦い続ける、そう答えるに決まっている。
「何が難しいのさ」
ところが、ギネスはあっさりと言い捨てた。
何かいいアイデアがあるのか、と顔を向ける2人に、ギネスは簡単に言ってのけた。
「僕たちも魔神と戦えばいいじゃない。て言うか、戦わなくちゃ。必要な、目の前にある正当な戦いから目を背け、逃げ出すのはマイリー様的にダメダメだよ。戦って戦って戦って、力及ばなかったらマイリー様の喜びの野に行くだけの話でしょ?」
こいつ、とサシカイアはまじまじとギネスの顔を見直した。
アレは一時の気の迷い。テンパってテンパってテンパリマくった所へ神の声なんぞ聞いてしまったために、一時的にハイになってしまった。しかし時をおいて落ち着けば生来のへたれな性格に戻る。そんな風に考えていたのだが、どうやら想像以上に根が深い。甘く見ていた。勘違いは未だに継続中。ぐるぐるした宗教家特有の熱い瞳には、迷いなんて欠片も存在しなかった。こいつ、本気で言っている。
ブラドノックと視線を合わせる。こちらも困惑の表情。
処置無し。
互いの瞳には、同じ文字が書かれていた。
「俺たちはどうする?」
仕方がないので、身の振り方はブラドノックと2人で相談しよう。
そう考えたサシカイアに、ギネスが口を挟んでくる。
「2人とも、戦いに参加する。決まってるじゃないか。特に、サシカイアは絶対に」
「何で俺は絶対なんだよ。勝手に決めるなよ」
文句を言うが、ギネスは何処吹く風。そして、決定的な言葉を口にした。
「だって、サシカイアはマイリー様の啓示を受けた、僕の勇者様なんだから」
「……はいぃ?」
サシカイアの声は裏返ってしまったが、それは致し方ないことだろう。
ロードス島電鉄
29 ああ、勇者さま
「ものすごく格好良く僕が復活したあの時、マイリー様の声を聞いたって言ったよね。その時、同時に啓示も受けていたんだ。汝の勇者はサシカイアであると。これから先、己の勇者であるサシカイアを助け、導き、魔神と戦うべし、って」
ギネスは頬を紅潮させ、無駄に熱意の溢れまくっているぐるぐるした狂信者的な瞳で、口から唾を飛ばして熱弁する。
「自分の勇者を、マイリー様の啓示を受けて手に入れる。これは、マイリー神官としては素晴らしい誉れだよ。だから、サシカイアには、絶対に戦って戦って戦って、死んでマイリー様の喜びの野に行って貰うんだ」
「死ぬの確定かよっ!」
ぶっちゃけヒットポイントに不安があるだけに笑い話で済まない。思わず裏拳で突っ込みを入れるサシカイアだが、ずんぐりむっくりで重心の安定したドワーフ相手である。非力なエルフの一撃ではびくともしない。
「……何で今更、そんなことを?」
と、ここでブラドノックの疑問。確かに、あの戦い以来、時が経っている。何故今更。真っ当な疑問だ。
「色々ごたごた、立て込んでたからねえ。とりあえず、シューの件が一応の決着を見るまでは、様子をみといた方がいいかな、って考えたんだ。この勇者に対する僕の気遣い、素敵だね。従者の鑑だと思わない?」
「おもわねえよ」
逆に一撃入れた自分の手が痛くなってしまい、涙目でふーふーしながらサシカイアは一言で切り捨てる。
「てか、人の生きる道を勝手に決めるな」
「決めるよ。だって、これは確定事項なんだから」
ギネスは聞く耳持たない。身体を机の上に乗り出すようにして、熱弁を振るう。信者にとって神の声は絶対かも知れないが、巻き込まれるサシカイアには非常に迷惑な話だ。本当に勘弁して欲しい。
「大丈夫、僕自身も、サシカイアに勇者の資質を感じているから。不本意ですぅ、なんて言わないから安心してくれていいよ。ぶっちゃけ、筋肉オーガ、むさいムキムキ男よりも、見た目だけでも可憐な容姿の女の子の従者の方が、色々美味しそうだし」
何処に安心材料があるのやら。おまけに、不本意です不本意です言われても、金髪美人のマイリー神官の方まだましだ。何しろギネスは髭を生やしたむさいドワーフなのだ。そばにいて貰って嬉しいヴィジュアルじゃない。……あくまで比較対象として、「まだまし」だが。どちらにせよ、戦いを避けたいサシカイアからしたら、ウォーモンガーなマイリー神官の勇者認定なんぞ、遠慮したいというのが基本。そんなことを考えながら、サシカイアは突っ込みどころを口にする。
「美味しいって何だよ!」
「もちろん、今のままのサシカイアじゃあ、ダメだよ。何より腹黒いし、性格も悪いから」
と、ギネスはサシカイアの言葉をスルーして、失礼なことを平気な顔で告げてくる。
「うん、資質はあっても、未だ何者でもない人物を導いて、何処に出しても恥ずかしくない立派な勇者に育て上げる。マイリー神官として、これほどやりがいのある使命はないよ。特に、今は魔神戦争の真っ最中。名をあげ、勇者となる為に必要な試練には事欠かない。全く、マイリー様のお考えは素敵すぎるよ」
「ちっとも素敵じゃねえ!」
「──と言うわけで、とりあえずサシカイア、マイリーの信者になってみない?」
今度は勧誘かよ、とサシカイアは、遠慮無く盛大に顔をしかめる。その顔は当然ギネスに見えている。見えているというのに、ギネスはまるで見えてない顔をしている。都合の悪い部分は簡単に見ないふり、聞こえないふりしてしまえるらしい。この厚顔さ、以前のギネスにはなかったモノだ。本当に色々と変わってしまったらしい。
「ならねえよ。てか、俺エルフだからSWのルールではプリースト技能手に入れられ無いんだよ」
以前のギネスはもういない。それに一抹の寂しさ──は特に感じず、サシカイアはあっち行けと言った具合にひらひら手を振って応じる。
「信仰ってのはそう言うモノじゃないよ。技能技能ってせこいことは言わないでいいよ。勇者としての器が知れちゃうでしょ」
要は心の持ちようなんだから、と、ギネス。
「それに今なら、サービスとして洗剤も付けちゃう」
「何処の新聞の勧誘だよ!」
突っ込みどころありすぎる、と声を上げるサシカイアだが、ギネスはやっぱり、あたりまえにスルー。
「まずは3ヶ月。3ヶ月だけでどう? ダメなら1ヶ月でも。今時、宗教信じていないなんてダメだよ。そんなのが許されるのは小学生までだよね」
キモーイとか言い出しそうな口調で、ギネスが勧誘を続ける。
「喜びの声だってたくさん届いているんだよ。ほら、『僕はマイリー神を信仰した結果、貧弱な自分にさよならして、女の子にモテモテになりました』、とか、『マイリー様のお導きで、身長が5センチ伸びました』、とか。見てよ、この素晴らしい御利益の数々」
どこからともなく羊皮紙を取り出して、べらべらべら~っと奇跡の事例を読み上げていく。
はっきり言って、ものすごくうさんくさい。サシカイアは思わず指先を唾で濡らして眉をなでてしまう。
「モテモテ?」
のだが、その言葉にブラドノックが反応する。腰を浮かしてテーブルの上に身を乗り出す。
「騙されるな」
「……いや、しかし」
ブラドノックは多少、いや、かなり惹かれているらしい。こんなんで騙されるなよ。馬鹿かお前。と言うサシカイアの視線に、ブラドノックは悲しげな顔になった。
「だってなあ。俺、本当にもてないんだよ。さっぱりもてないんだよ。いや、贅沢言わないから。女の子と仲良くできるだけでもいいんだよ」
それは、心からの思いの発露。思わず、そこまで言うなら仕方がないか、と納得してしまいそうな程の思いのこもった声だった。
「シューの野郎なんざ、あんな事があったばっかりだって言うのに、例の世話してくれた神官見習いの女の子といい雰囲気になっているんだぜ。だと言うのに俺は……俺は……」
「な、なんだってー!」
思わずサシカイアは大声を出してしまう。宿屋の他の人からの視線を集めてしまい、軽く頭を下げると、声を押さえて事実確認。
「本当なのか?」
「本当だよ」
と言うブラドノックの声は悲しみにまみれていた。
「落ち込んでいたシュリヒテを見てられないって感じで、なんかやたらとかいがいしく世話やいてるし。流石に昨日の今日ですぐにどうにかなるってのはないだろうけど。──くそう、何で俺は魔法使いなんて選んでしまったんだ。こっちなんて、やたらと忌み嫌われているみたいだし。何故だ? 女湯や女子更衣室のそばを歩いているだけで、すごい嫌そうな目で見られるんだぞ!」
いや、男が女湯や女子更衣室のそばを彷徨いていたら嫌な目で見られるのは仕方がないだろう。そんなことを本気で口に出来るあたり、もてるもてないはきっと、魔法使い云々以前の問題だ。そう指摘してやろうとするサシカイアより先に。
「それなら、このマイリー様特製の「幸せを呼ぶ多宝塔」なんてどうかな? これを持つと、運気が変わって、明日からきっとモテモテになるよ。本当は信者限定の商品なんだけど、僕とブラの仲だから特別に、今ならもうワンセット付けて、特別ご奉仕価格で提供するよ?」
「買った!」
どこからともなく安っぽい置物を取り出すギネスにブラドノックが即答する。
「買うな!」
サシカイアは財布を取り出そうとするブラドノックに慌ててストップをかける。
「仲間内でそう言う怪しい商売をするな」
「怪しいとは心外だね。ちゃんとメイド・イン・マイリーの刻印も入った純正品だよ? マーモあたりで作られているパチもんとは違うんだよ」
「……なんて商売しているんだ、マイリー」
サシカイアは頭を抱える。ますます、ロードスの宗教全般を信じることができなくなりそうだ。いや、既に出来ない。
「それはともかく」
と、ギネスがどこか明後日の方向へ進み始めた会話の軌道修正。
「サシカイアには魔神と戦って貰わないと、僕が困るんだよ。だから、僕を助けると思って」
「……勘弁してくれ」
拝んでくるギネスに辟易して、サシカイアは心底、頭を抱え。そこで天啓を受ける。にやりと笑って口を開く。
「いや、考えてみれば、俺はギネスの希望に添うことは出来ない」
「なんでさ」
「なぜなら、そもそも俺はサシカイアじゃなくて、ペペロンチャだからだ」
ほら、魔神将にもそう名乗ったし。サシカイアって誰?、ととぼける。
内心ではなんて素敵な切り返しだろうかと自画自賛するサシカイア。しかしこれは考えの浅すぎる、大失敗だった。
「ペペロンチャ様?」
そこで突然脇から聞こえてきた驚きの声は、仲間ではなく第三者──4人目のモノだった。
「え?」
と、視線をそちら向ければ、きらきらした瞳でこちらを見つめる娘が1人。この酒場のウエイトレス娘で、ちょうどブラドノック注文の、レアな焼き鳥を運んできたところ。
「すごい、本物の戦乙女ペペロンチャ様ですか? うわ、すごい。きれ~。やっぱり噂通り、すごく綺麗なエルフさんなんだ」
お盆を胸に抱き、あこがれの視線をサシカイアに向けながらきゃーきゃーとミーハーに声を上げるウェイトレス娘。その声は酒場中に響き渡り、各所で「アレが噂の戦乙女ペペロンチャか?」、「話半分で聞いてたけど、本当にすげえ美少女だ」、「………可憐だ」、「嫁に欲しい」とか何とか、一部不穏当な囁きが聞こえてくる。
「きゃー、すごい。これでうちもワールドワイドな宿屋? 握手してくださいっ!」
「あ? ああ」
勢いに押されて、何となく握手。
ウェイトレス娘は勢いよくぶんぶんと握手した手を上下に振る。何だかすごく嬉しそうで、今更嘘です、ペペロンチャなんて知りません、とは言えない雰囲気である。
「ふっ、そして、この俺がペペロンチャ・パーティの知恵袋、賢者ブラドノック」
「僕がペペロンチャの従者、マイリー神官の超絶ダイナミック・ブリリアント・ギネス2」
ウェイトレス娘はミドルティーンの可愛らしい娘だったので、ブラドノックとギネスもさりげなく髪の毛を掻き上げたりなんぞしながら、早速自分の売り込みを始める。
が。
「あの、シュリヒテ様は?」
ウェイトレス娘はすげなくスルー。きょろきょろと視線を彷徨わせながら、尋ねてくる。
「あ? あいつは今、神殿で訓練中」
「そうなんですか?」
と、残念そうにウェイトレス娘は肩を落とし。それから、上目使いにサシカイアを見つめてお盆で顔下半分を隠し、聞きにくそうに、それでもしっかりと質問してきた。
「あの、ペペロンチャ様とシュリヒテ様が恋仲だという噂は……」
「ぶっ」
この時サシカイアが口の中に物を入れて無くて幸いだった。入れていたら、ウェイトレス娘めがけて吹き付けていたところ。
「無い、絶対にそれは無い!」
あってたまるか、とサシカイアは可能な限りの早さで勢いよく左右に首を振る。
「あ、そうなんですか」
ぱ~~、と顔を輝かせて、ウェイトレス娘が頷く。私にもチャンスが?、なんて小声で呟いているのが聞こえた。
周りの男連中が上げる、「ペペロンチャは独り身なのか?」、「だとしたら俺の嫁に」、「ペペロンチャは俺の嫁」、「屋上、前歯」とか聞こえてくる声は、精神衛生上、聞こえないことにする。
自分の掘った墓穴に呆然とするサシカイア。先刻のアレは天啓ではなく悪魔の囁きだったのだと悟るが、既に遅い。進退窮まった気分で視線を彷徨わせる。
そこへ救いの手がさしのべられる。
「おい、仕事しろ」
それは、宿屋の親父のモノ。
「え~、だってお父さん」
とぶーたれながら、それでもウェイトレス娘は引き下がる。
「済みませんね。しつけのなってない娘で」
と言いながら、どん、と、親父はテーブルにエールのジョッキをのせる。
「うちのおごりです。ぐっとやって下さい」
「ああ、ありがとう」
やたらテンションの高いウェイトレス娘から解放されたことに安堵し、ほとんど反射的にお礼を言って、サシカイアはありがたく戴くことにする。
「それで、一つお願いがあるんですが……」
ジョッキを傾けるサシカイアに向けて、親父が色紙とサインペン(嘘、羊皮紙と羽ペン)を取り出した。
「サインを戴けませんか? いや、うちに有名人が来たときにはサインを貰ってましてね。ああやって飾るのが──」
と言いながら親父が酒場の壁の一角を指さす。
そこには、ずらりと並んだサインの数々。ニースはもちろん、ドワーフは石の王ボイルとか、賢者の学院長ラルカスとか、様々なロードス有名人のサインが並んでいる。──が、思わずサシカイアは「嘘だっ!」と見開きで叫びそうになった。アラニア建国王カドモスⅠ世とか、エルベク王国エルベク王とか、そのエルベク王国を打倒したヴァリス建国王アスナームとか、一体何百年前の人物だ? 帰らずの森はハイエルフの族長ルマースとかも非常に怪しい。引きこもりのハイエルフ一族、その大親分がわざわざこんな所まで出てくるとは思えないし。シーフ技能で真偽判定、宝物判定するまでもなくわかる。きっと半分以上、いや、9割方が偽物だ。
それでも、是非に、と言う親父のすがるような目に促され、どうでもいいや、と言う捨て鉢な気分でサシカイアは羽ペンを取る。さらさらさら~っといい加減な手つきで、ペペロンチャ、とサイン。
「これで、いいのか?」
と言いかけて。
親父の後ろにずらりと並んだ男連中を見て、サシカイアは絶句した。
「あの、俺にもお願いします」
「私にもお願いします。あ、ギブソンさん江、ってお願いします」
「俺にも。あ、サインはこの枠の中へ」
「てめえ、それよく見たら婚姻届じゃないか!」
「あの、ここのところにぶちゅ~っとキスマークを」
期待に満ちた男どもの顔に、サシカイアは口元を引きつらせ、死んだ鯖みたいな目でペンを取った。
……ブラドノックとギネスはその間、ウェイトレス娘に無視されたことにうなだれ、テーブルにのの字を書いていた。