祭りの後の水曜日、昼休みを利用してネギ達に説明すべくスターブックスカフェに向かう。
夕方から昨日の報告会兼反省会が行われるんだが…、文句しか言われないような気がするのは気のせいなのかなー。
『十中八九気のせいではありません。ここの人達は過剰な事を嫌いますからね、昨日の同志の砲撃なんてその最たる物です』
あ、やっぱり?自分でもやり過ぎたなー、とは思っていたんだけどね。
『真名さんへの説明とディナーもありますからね。今月の遊興費から引いておきますよ』
そんな!酷いぞミーシャ!来週からの修学旅行で色々と入り用だというのに!
『ご心配なく、先々週の株取引の収益を丸々計上していますので十二分な予算になるかと』
あ、そうなの、良かった良かった…って、そういえばいつからだっけ?お前が僕の財布の紐握るようなったのは。
『同志が嘱託魔導師試験に合格して、お父上から私を受け継いだ頃からです』
つまりは魔導師歴と同じと、…デバイスに財布の紐握られるのが当たり前の魔導師…、なんか情けなくね?
『余り気にしない事です。何せお父上も同じように私が握っていました、大奥様の命令で。私は大奥様には逆らえませんからね』
うわ、親父も同じ目に遭っていたのか…。
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このインテリジェントデバイス「ミーシャ」はコンドラチェンコ家三代に渡って使われているデバイスだ。
実は大奥様こと、うちの祖母さんの作品だったりする。バックアップに使っている簡易ストレージデバイス「スキッチェン」も祖母さん製。
うちの祖母さんは元デバイスマイスターで、祖父さんが配属された部隊に所属していたとか。
そこで祖父さんに惚れた祖母さんが自腹切って作ったデバイスをプレゼントしたのが馴れ初めと、小さい頃に聞いた事がある。
そのデバイスがミーシャだ、なのでミーシャは生みの親である祖母さんに逆らわない、ていうか逆らえない。
今でも現役のデバイスマイスターで魔導師の叔父や叔母、従弟妹達のデバイス制作やメンテをバリバリこなしている女傑だ。
で、一時指導教官をしていた事もあるだけに、人に物を教えるのが好きで、初孫である僕も色々と仕込まれた。
今の機材でメンテナンスや弟子用の簡易ストレージデバイスの制作が出来るのも祖母さんの御陰だ。
なにせ、「ろくな機材のない世界でも作れる簡易ストレージデバイス」と言うどこぞのステンかAR-18ですか貴方は、みたいなコンセプトで作った「スキッチェン」
構造は殆どAPS拳銃で9mmマカロフ弾も撃てます、材料も魔法で弄ってあるとは言えスチールだし。
コレを参考にし、CPU兼メモリとしては十二分な量子コンピュータ、そして小さい頃から仕込まれた技量の三つが揃った御陰だからね、作れるのは。
余談だが、ミーシャは祖母さんが作った時はもっと素直な性格付けにだったそうだ、祖父さんの要望を聞いて弄っていく内に今みたいな性格になったそうな。
……祖父さん、そのまま素直にしておきゃあ良かったのに何でこんな性格に…、御陰で息子と孫が苦労する事に…。
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そんな事を考えているうちに「アリョーシャさーん!」と着いたみたい。
だから、さんをつけるなよ、ネギ助野郎。
適当な事を考えるのも面倒なので、異世界の司法機関所属の魔導師である事とこっちに来たのは事故で、救援待ちな事を隠さず話す。
で、たまたま居合わせたエヴァとは協定結んだ関係で、各種便宜を図って貰っていると。
「ええと、そんな事を言われましても…」
「アンタ、頭大丈夫?」
うん、やっぱり変に思われたよ。
「当たり前だ、私だって最初はそう思ったぞ。証拠を見せてやれ」
と言うわけで実証、
用意した二つのキッチンタイマー、二人に確認させてから同じ時間に設定させてスイッチオン
一つを茶々丸に持たせて少し離れた所に立たせ、もう一つは神楽坂に持たせる。
使っているテーブルの周辺に『封時結界』をしばらく展開、解除後に二つのタイマーを見せるだけ。
「え?これって?ええ?」
「なんなのコレ…、ホントに魔法みたいね…」
同時にセットしたはずのキッチンタイマーがものの見事にずれていた。
茶々丸や周りの客が見えなくなったのとの合わせ技で
「まあ、信じるしかないわね。にしても、異世界ねえ…」バカだけに物わかりのいい神楽坂と、
「他にはどんなのがあるんですか?」遊んで欲しい子犬みたいな目をして色々と訊きたがっているネギ。
取り敢えず信じて貰えたようだ。
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「ちょーど、良かったじゃん。ネギ、ねえ」
「ハイ」「え?」「ん?」
実証後、ネギの親父の話となった。
資料では10年前に死んだ扱いだが、ネギ曰く「6年前のあの雪の夜…、僕は確かにあの人に会ったんです」と。
どうやら生きてたようで、惚れてたっぽいエヴァは嬉しそーに馬鹿笑い。
そこから京都のどっかに一時の住み処が有ると分かったのだが、「困ったな、休みも旅費もないし…。服の弁償代とかで…」
うん、やっぱコイツは女の子を脱がす星の元に生まれてきたに違いない。
「え、うちのクラスは京都・奈良になったんですか?」
担任のクセして修学旅行の目的地が初耳のネギ、ここの所の騒動で大変だったのは分かるが、もっとしっかり仕事しなさい。
「京都や奈良は何度か行ったけどいい所だぞ。ウチのクラスはハワイだ」
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選択制となっているとどうしても揉めるものである。
歴史好きは京都・奈良に行きたがるように、好みで揉めていた。
やれ、あそこは嫌だの、あそこはどうしても行きたいだの。
そこへ一石を投じた男がいた、そいつはハワイ派のようで効果的な一言を練っていたらしい。
いくら濃い学園生活とはいえ所詮は中学生、野郎のリビドー、フロイト先生の方のな、を刺激する事を言ったのであった。
「向こうのお姉ちゃんはバストがビッグだぞ。女子中等部のしずな先生クラスがゴロゴロいるらしい」
しずな先生はこちらでも有名な方である、あのメートル直前クラスがいくつもあるのかと、単純なおっぱい星人共は即刻賛成に回った。
とは言え、しずな先生の魅力は大きさもさることながら、あのギリギリのバランスもあると思うのだが。
向こうは他の部位も”デカイ”人も多いしなあ。
京都派は留学生の僕をダシにして盛り返しを狙ったようだが、「春休み中に行った」の一言で諦めるをえず、
勢い付いたハワイ派に敗北を喫する事となったのであった…。
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放課後、とっても嫌な報告会兼反省会。案の定遠回しな糾弾大会と化した。
ナントカ地区では何人捕縛しただの、内何人が病院送りになっただのの報告が続く。
必ず最後に「なお、支援砲撃による病院送りは○○名です」と人の方を見ながら言ってくる。
アチラさんも支援をしてしまった後ろめたさが有るのかして直接的には言わないが、遠回しに言ってくるのも何かなあ。
刀子先生とかははっきりと「過剰すぎます」と言ってきてくれるからまだいいんだけどな。
あ、弟子一号ことタカミチのオッサンも何か言われてる、最近、外の仕事で"やりすぎている"らしい。
「全く、あなた方は手加減という言葉を忘れているのですか?高畑先生は彼の弟子になってから忘れたようですが…」
…何げにひでえ事言われてるな、こっちは幼少の頃から「手加減するのは失礼」と教えられて育った人だからねぇ。
タカミチのオッサンは"楽しい"んじゃないの?ちょっと前まで使えないから別方向を鍛え続けた人だし。
そんな中だった、弟子二号ことメイちゃんの担当地区の番が来たのは。あそこは珍しく支援要請がなかった所だったんだが…。
報告を聞いて分かった、要請がなかった理由が。メイちゃんがやりすぎてしまって侵入者の皆さんをみんな病院送りにしたのだ。
「愛衣、貴方やり過ぎよ…。森の中に逃げたからって、砲撃で焙り出した上に吹っ飛ばさなくてもいいじゃない…」
疲れた顔で何か遠く方を見ている高音の姉ちゃん。可愛い妹分兼パートナーがたった三ヶ月で見事な砲撃手になってしまって悲しそうだ。
念話で尋ねてみる「どうしてそうなったんだ?サーチャーと組み合わせた誘導弾で十分間に合ったはずだぞ?」
「イエ、何て言いますか…、始めはそうしていたんです。でも侵入者の方達が思っていた以上に多くて…」
「広域砲撃で焙り出してしまおうと考えてしまったと?」
「ハイ…。それに何て言いますか、撃っているうちに何か、こう、気持ちが…」
「あー、それ経験有るわ。ランナーズハイやトリガーハッピーとか言われている状態だ、ソレ」
長距離走っている内に気持ちよくなったり、「ヒャッハーッ!」とか叫びなら撃ちまくったりするアレだ。
エンドルフィンの過剰分泌が原因とされていて、コレに陥ると冷静な判断が不可能となる。
さて、そんな状態になってしまった弟子二号。
師匠としては冷静さを失ってしまった事を叱ってやりたいが、それは訓練の時にでもすればいい。
今はもっと身近な人へのフォローをさせよう、人間関係の修復は早いほうが良いのだ。
「やりすぎた事を反省する事、それとグッドマンさんに心配を掛けてしまった事をちゃんと謝る事。いいね?」
「ハイ、お姉様にはちゃんと謝っておきます…」
叱られた犬みたいにしょんぼりするメイちゃん、それを見た高音の姉ちゃん。
「大丈夫、怒ってないわよ」と言った表情で微笑みかける。
どうこう言っても”パートナー”だからな、あの二人は。
たかだか暦の上で三ヶ月、実時間なら半年程度の付き合いの僕には届かないんだよな。
ちょっと悔しい気もするな。
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日曜日の東京都港区麻布台二丁目。
一昔前まで「狸穴町」と呼ばれていた所に其れはある。
あのバ○タン星人の力がここまで及んでいた事には驚愕をせざるを得ない、存在しない筈の人間のパスポートをここに作らせるとは…。
そう、在日ロシア連邦大使館である。
しかもだ、大使閣下直々の応対とは…。
「何、あのコノエモンに借りが作れるのなら安いものだ。スモレンスカヤのお偉方も同意見だ」との事。
…この世界の魔法使いって、裏で政府機関と深く繋がっていて、あれこれやっているのがよく解るな、特に○ルタン星人が。
それとだ、この世界は魔法の存在を専門機関まで作って直向きに隠している。
国レベルの情報を扱う諜報機関とも繋がっていると考えた方が自然だ。
"偉大なる魔法使い"に成れない、成らない連中はその方面行ってそうだな…。
もしや、吹っ飛ばした連中の中にはCIAやらFSBに国家安全部所属の連中が混じっていたのでは…?
大使閣下も「君自身と君の魔法には大いに興味があるよ。色々と訊きたい所だが、コノエモンと対立するのは我々の本意ではない」
と仰っていたからな。
うわ、予想が当たっていたら諜報機関のブラックリストに書かれているやもしれん。
それは…、嫌だな。
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大使館発行の偽造パスポート(外務省発行一般査証&合衆国発行短期観光査証着き)を貰った帰り、渋谷に服を買いに来た。
この時期のハワイは最高気温が26度以上になる。そのために夏物衣料が必要なのだ。
服を買うだけなら学園生協でもいいのだが、時期がちょっと早い事もあって夏物、特に盛夏物は殆ど並んでいない。
ゴールデンウィークを過ぎた頃に本格的に並べると生協の白石さん(衣料品担当)が言っていた。
え、夏物持ってないのかって?
ミッドの実家や士官学校の寮にはあるが、事故でこっちに来た人間ですから持ってません。
よって、下着やら靴下やらの衣料品あれこれ買う事になるわ、制服も作らねばならんわで、始めは大変でした。
特に制服がなあ、既製のは幼少から鍛えた関係上、左右の手の長さとかあちこち常人と違うから違和感有って嫌だったな。
最近は学園都市の近く、瀬流彦先生が紹介してくれたナポリ仕立ての店で仕立てた制服を着ている。
立体で仕立ててあるのと、仮縫いを何度もしたので実に着心地がいい、皺が幾つかあるが、それが逆にいい味出してる。
優男だけあって趣味いいな。
そうして、一通り買い終わったので目に付いたクレープ屋に有ったゴーヤクレープを囓りつつ(買うとき苦いよと言われたが、沖縄育ちだと言い返し
て買った)
ぶらりと歩いていると、見覚えのある三人がとっても怪しい事をしていました。
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「何してんの?」思わず声を掛けてしまいましたよ。
さっきからネギとこのかちゃんの買い物の邪魔ばっかしているガングロセーラーの柿崎・桜子に何故か似合っている学ランの釘宮。
こんな怪しい人達とは関わりたくありませんが、一応顔見知りという事で…。
「うわあっ!?、ってアリョーシャ君じゃん。こんなトコでどしたの?」と柿崎。
「ビザ貰ってきて、ついでに夏物買ってきた所」買い物袋を見せれば納得する。
「そいやー、ハワイ行きだったね。暑いから大変でしょ?」と桜子、
「いや、逆にハワイの方が過ごしやすいぐらい」
「え?あんた、ロシア人でしょ?何でハワイの方が過ごしやすいの?」と釘宮さん、後のお二方も驚いています。
ごもっともな意見でございます。
ロシア系だけど亜熱帯の沖縄育ちなんだもん。
麻帆良やクラナガンに皇都の冬はちとキツいし、元東方辺境領やモスクワの冬は耐え切れません。
防寒専用バリアジャケットを暖房の効いた所以外ずっと展開し続けなければ耐えられません。
最大容量がデカイいからこそ出来る技なんだけどな、魔力の少ない連中からは「壮絶な無駄遣いだ」と言われてたりする。
「へー、沖縄育ちなんだ」
「そうそう、だから暑い方が慣れてるの。で、何してんの?さっきからネギとこのかちゃんの買い物を邪魔しているようにしか見えないけど」
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……流石はノー天気、そんな考えに辿り着くとは考えもしなかったよ。
そして、雪広さん。筋金入りのショタコンなのはいいが、成長したらどうすんだ?
で、なんで僕まで茂みで覗いているのでしょうか?『相変わらず押しに弱いですね、苦労しますよ?』止めろって。
人が現実逃避している横で姦しくしているチア三人娘。
「ああ~っ、ヒザ枕だーーっ」
「くぅ~っ、うらやましいわね。このかの奴~っ」
…最近の女子中学生はショタコンの気がある奴ばかりなのか?それともこの世界の女子中学生独自の傾向なのか?
『そんなキリが無いクセにどうでもいい事この上ない事なんか考えないで下さい』
と、現実逃避を続けていたときだった。
「あ、そや、カード!ネギ君にキスしたら出てくるんやった!うふふ、丁度寝とるし…」
カード?キスしたら出てくるって、仮契約カード?秘密じゃなかったのか?それともまたぞろバレたのか?
「ん~~」
とネギに唇を近づけるこのかちゃん、やっぱ換われ今すぐ換われ。
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そうして、明らかになった真実。
バースディプレゼントのオルゴールを渡すネギとこのかちゃん、邪魔したときの買い物をプレゼントと言って誤魔化すチア三人娘、
「私は明日、渡しますわ」とショタコンの雪広さん。
…そこの三人娘よ、何さ、その「プレゼントは?」って顔は。
僕も渡さなきゃならないの?『渡した方が得策です。明日までに用意しましょう』…何でさ。
そう言うわけで、さほど親しいわけではない女の子にプレゼントを用意する事になってしまった僕、女難の相でも有るのか?
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京都某所、メガネ・白髪・犬耳・ゴスロリの何の脈絡も統一感もへったくれも無い四人組。
集まって何をしているかというと、所謂悪巧み中である。
「いよいよ来週やな?」
「ああ、来週の火曜日から四泊五日の日程みたいだね」
「どない奴が来るんやろか?楽しみやわー」
「まあ~、ウチはやとわれたからには仕事はキッチリさせてもらいますー」
計画の確認をする四人、しかし首謀者の顔に懸念が浮かぶ。
「そやけど、一つ問題がなぁ…」
「麻帆良に現れた大砲使いかい?」
そう、大砲使いこと、我らがコンドラチェンコ君の事である。
あれだけ派手に且つ過剰気味な事をしてればそりゃあ、噂が広がって当然である。
「何やそいつ?大砲てドッカンドッカン撃って来よるんか?」
「そや、ちょっと前にな、お嬢様狙ろうて、鬼を仰山呼んで向かった奴がおったんやけど。魔法で作った地雷原に誘導されてしもたそや、引き返そとしたら後ろから灰色の砲撃みたいな魔法を撃って来よるから進むしかないし、何とか抜けられたら狙撃と、這々の体で逃げならんかったそうや」
彼女の語った陰陽師、彼は何とか逃げられたが、引き際を間違えた侵入者はほぼ、砲撃を喰らって捕まっているのが実態である。
「うわー、えげつなー。堂々と出てこられへんのか?ソイツ」
「なんでもな、そいつがおったら"戦い"が"戦争"になってしまうとか。他にもえげつない事やっとるそやで」
何せ「戦闘は火力で物量は正義」が座右の銘な人である。
正々堂々戦って味方に犠牲が出るより、卑怯な事や過剰な事をして味方に犠牲が出ない方がいい、と思っている上に
その手の経験を積んでいる人間の辞書に手加減や手心の文字はない。
「僕は何故そうするか解る気がするな。戦争に置いてはそれは正しいよ」
「ウチも解りますわ~。どんな人か見てみたいわ~」
「ちゅーても西洋魔法使いやろ?派手な事はせえへんと思うけどなあ」
「いや、殆ど気にせずに撃っているらしく、隠蔽が大変だそうだよ」
そもそも前提条件が違う世界の人間である。
この世界の魔法使いは表に出ず、隠蔽に力を注ぐが、管理世界は隠す必要すら見当たらなく、管理外世界でも各種結界で分からなくしてしまうので
全く気にしないで使う。
そんな育ちの人間に隠せと言う方が無理がある。
「そう言うこっちゃさかいに、護衛ん中にそいつがおったらいろんな意味でえらい事になる。準備は十二分にせんとあかんで?」
そうして、彼女たちは準備を進める。かの砲撃のごとく、過剰に。
あとがき:いよいよ四巻突入です。元ネタの「三巻王」にはならないで済みました。
で、京都について行くのもお約束過ぎて面白くないので、ハワイに行く事と相成りました。
なので、京都で起こる事の大半に関わりません。
オリジナル設定
スキッチェン:APS拳銃の中にアンカーガンからアンカー射出機能を引いたのを組み込んだ感じのデバイスです。
追記:次回、ガンドルフィーニ先生がかなり出てくる予定です。