明日は始業式、春休み最後の日。
朝からバルタ○星人から呼び出された。何だろう、凄まじく嫌な予感がする。
経費で外為や証券を買ったのがバレたのか?
いや、自分の知識に依るとローリスクハイリターンになるはずの所にしか手を出していないからバレても大丈夫なはず。
「地底図書室の司書?」学園長の用件はそれだった。
何でも、この前来たときに興味を示したらしく、一度会ってみたいとか。
「どうせ、地底図書室に行けば世話になるんじゃ。会ってみてくれんかの」
それは正論だ、図書館で何か探すときには司書の世話になることが多いんだから。
無限書庫クラスとなると司書の世話にならないと無理だろうしな。
陛下の親父さんの司書長には訪れたときに世話になったからな。
親バカの気があるけどいい人だったな、地味だけど。
そう言えば、陛下の歳の割に能力高すぎる弟妹も元気だろうか。
両親が高ランク魔導師で、母方が戦闘一族な子供だからなあ。
特に弟は母方の血が濃そうだ、何てったって士郎さんや恭也さんに似てるもの。
対して妹は明確な父親似、一目で親子だって解る。顔の造りがそっくりだったな。
昔を懐かしみつつ、会うことを決める。絶対裏に何かあるだろうが、会わないと話は進まない。
「分かりました、それでは行ってきます」
「ああ、待つんじゃ。これを忘れずに持って行きなさい」
渡されたのは二つ折りにされた紙、開くと僕の名前が書いてある。
「これは?」「招待状じゃよ、これを持っておらんとドラゴンに襲われるぞい」
…ドラゴンいるのね、この世界。異世界とは言え地球上にドラゴンねぇ…。
部屋と研究室に寄って準備する。
戦闘はないだろうが、あのバルタン星○が古い付き合いだと言っていた。
ならば、ロクでもない奴だろう。タカミチのオッサンは例外だが。
出かける前は忘れずに、とある物を持って行く。
現在9個しかないが、仕方がないだろう。相手がどんな能力持ちか分からないからな。
図書館島まで行き、地底図書室まで飛んでいく。
遅いとは言え300km/hは出せる、本物の空戦魔導師連中なら超音速巡航出来るのも珍しくなかったりする。
スピードタイプならマッハ3以上出せる奴もいるからな、いかに300km/hが遅いかが解る。
やっぱり仕掛けてあるトラップをくぐり抜け、立派な門の前まで辿り着いたのはいいが、
後ろから「グルル」と言う剣呑な声が聞こえてくるのは気のせいじゃないよな?
『残念ながら、気のせいではありません』
恐る恐る振り返ると、其処には、ヨダレ垂らしたでっかいドラゴンがいてました。
ドラゴンの類に会うのは初めてではない。
陛下繋がりでキャロさんちのフリードを見せて貰ったことはある。
でも、あのドラゴンは卵から育てた奴だから人間に馴れてるし、コミュニケーションも取れる。
第34管理世界の「天龍」は念話で会話出来るし、人間と変わらないかそれ以上に頭がいい。
ああ、板東さんは元気かな、嘱託魔導師時代にお世話になったからね。
まあ結論としてはだ、こんな風に喰う気満々なドラゴンって初めて見たよ。
あ、何か口からちろちろ出してる。火を噴いたりするのね。
『同志、現実逃避するのはそれぐらいにしておきなさい。学園長殿は招待状を見せれば問題ないと仰っていたではありませんか』
いいじゃん、現実逃避ぐらいとぼやきつつ学園長から貰った招待状を見せる。
良く躾けられているのかして、「どーぞ」と言わんばかりの態度を取ってどっかに飛んでいった。
良かった、ちゃんと躾けられていなかったらどうしようかと思った。
『一応倒せるでしょうが、苦戦しそうですね』
うむ、同意見だ。
司書の住み処はなかなか趣味のいい所で、中には興味深い本が大量にある、そのうち見せてもらお。
念話の導きに従い、上がった先に中性的な顔した食えなさそうな奴がいた。
「初めまして、ここで司書をしているアルビレオ・イマと申しますが、今はクウネル・サンダースと呼んで下さい」
…、本名名乗ってから偽名を名乗るって、相当な変人だな。しかも、妙なプレッシャー出しまくってるし。
『ええ、私の経験からしても変人です。雰囲気からして変人です』
「まあ、司書とはいえここで食っちゃ寝をしているだけですが」
ああ、だからクウネルと。……つまらんことで納得してしまった。
「此方こそ、初めまして、アンドレイ・セルゲビッチ・コンドラチェンコと申します」
板に付いていると思っている敬礼と共に名乗る。
「これはご丁寧に、セルゲイの息子アンドレイ、歓迎しますよ。さあ、どうぞ此方へ、お茶会の準備が整っていますよ」
「ああ、お土産代わりこれをどうぞ」
とある物を稼働状態で投げて渡す。出会う一寸前から稼働させている。
「これは?」受け取った瞬間、像がぼやけてすぐ戻る。
『本体ではなく質量を持った魔力体の可能性が高いですね』
用心なのか、そうせざるを得ない状態なのか、果たしてどっちなのやら。
「AMFグレネード、小型のアンチマギリングフィールド発生装置です。魔力結合を解く力場を発生させます」
「魔力結合を解く?なかなか面白そうな機械ですね」
何か、顔を輝かせて興味を示すとは…、普通は戸惑うと思うんだけどなあ、流石変人。
用意されていたお茶は一級品ばかりで、お茶請けもなかなかの物ばかりだ。
こんなのばかりで食っちゃ寝出来るとは…、羨ましいぞ今すぐ換われ。
「所で、なんで僕に興味を持った?」
たわいない会話から唐突に本題に入る。
「ふふふ、それは…」「それは?」「ヒ・ミ・ツです」
コケた、それはもう盛大に。
「まあ、冗談はほどほどにして、興味を持っているのは本当ですよ。ですが、私は諸般の事情で動けないのですよ」
「そこで、学園長経由で呼び寄せたと?」
「ええ、彼とは古い知り合いの一人ですからね。給料を貰っている身の貴方は立場上弱いでしょうから、断らないと踏んだのです」
ああ、間違いない、コイツは性格が悪い、それもとてつもなくだ。
警戒度合いを上げていると、「そう言えば、エヴァンジェリンと親しいそうですね」
そんなことを言ってきた。
「ん、あいつと付き合いがあるのか?」
「古き友ですよ、そこの箱を私からと言って渡して貰えませんか」
指さす先には衣装箱がある、「確認してもいい?」
「用心ですか、危険な物は入っていませんよ」
そうは言われても、爆発物を疑ってしまう癖が付いている。
嘱託時代に付いてしまった癖だ。
持つと、軽い。時計の音もせず、魔力反応もない。
一気に開けたら「…スクール水着?」が入っております、しかも旧型。
あと、セーラー服の上にネコミミとシッポ、楕円メガネ。
…なんだろう、何かシンパシーを感じると共に持って行ったら殺されそうな気もする。
「渡したときの反応が楽しみですねえ」
クウネルは後ろの方で、すっごい楽しそうな顔をしている。
……殺されろと?
渡すことは丁重にお断りし、そこでお茶会はお開きとなった。
凄まじく疲れた…。
****
効果が切れたAMFグレネードを手で弄ぶ司書。
これはこれで興味があるが、自壊機能が付いているらしく、一瞬熱くなった後に焼け焦げた。
「まさかこのような手段が存在するとは…」
一人呟く、そこへ連絡が入る、学園長からだ。
「どうじゃったか?おぬしのアーティファクトなら上手く行ったじゃろ?」
「フフフ…、隠し球の一つは解りましたが、収集は失敗しましたよ」
収集自体は失敗に終わったが、余計に興味が増す。
あのような隠し球を持っているのだ、成功したときが楽しみでしようがない。
「何?おぬしの収集を妨害するとは…、どの様な隠し球じゃ?」
「それは…、いえ止めておきましょう。後ほどゆっくりと」
不敵な笑みを浮かべる司書、友人の息子の事に加えて異世界の魔導師と10年間食っちゃ寝していた甲斐があったというものだと実感させられる。
早く学祭期間が来ないかと、本当に楽しみだ。
****
図書館島から出ると、夕方近くだった。
季節なのもあって桜が綺麗に咲いている、特に予定もないことだから花見と洒落込みますか。
コンビニで肴を買い、特に場所を決めずにぶらりと桜を見る。
時々、スキットルに口を付けて肴を摘む。
本日の中身はアルメニア・ブランデーの20年物。
このスキットル、曾々祖父さんの頃の代物で銀製だ。
祖父さんから入学祝い代わりに「飲めるようにになったら使え」と貰ったんだが、実はその前からこっそり飲んでたんだよな。
その時からバレないように魔法で色々と工夫した甲斐があって、今現在もバレてない。
ブラリブラリとしている内に女子寮近くの桜通りまで来たときだった。
馴染みのある魔力と「いやあぁ~~ん」の聞き覚えのある声。
ああ、夏頃から血を集めてると言っていたな。
最近、血を吸う量が一寸増えたかな?と思っていたが、それだけに飽きたらず生徒を襲い続けていたとは…。
ま、エヴァはほっといても大丈夫だろう。
だが、襲った後は放置してるって話だ、あの声は確かまき絵ちゃんの声。
知り合いを放置しておくのは気分が良くない、『襲うのは止めないんですね』
だって、「お互いの行動を邪魔しない」って協定の中にあるじゃん、お前も解っているだろ?
『倫理上の指摘です』
バイタルチェック後、お姫様だっこをして寮まで行く。
こんな時間に意識不明の女の子を抱えている所を見られると色々とヤバい様な気がするが、魔法を使う訳にも行かないのでこうするしかない。
寮の前まで着き、寮母さんに声を掛けようと思っていると、後ろから呼びかけられた。
「あれ、アリョーシャさんやん。どないしたんこない時間に?」
だっこしているまき絵ちゃんのルームメイトで友達の亜子ちゃんだった。
ちょっと前にスターブックスでゆーなとまき絵ちゃんに紹介して貰ったので覚えている。
「そこの桜通りでまき絵ちゃんが倒れていたから連れてきた。先に言っておくが、お持ち帰りする気は一切無いぞ」
「いや、誰もそないなことゆーてへんし、ってか!まき絵!?大丈夫なん!?」
友達でルームメイトが倒れていたってんだ、慌てて当然だが、ツッコミは忘れないのね。
「脈と呼吸と体温はあるぞ」
「いや、生きてたら当たり前やし。そう言う事やのうて、まき絵ー!まき絵ー!変な事とかされてへん!?」
ぷちパニック中の亜子ちゃん、縦横斜めの三次元にまき絵ちゃんの頭を回してる。
気を失っているとは言え、それは良くないぞ。
「気を失っているだけみたい。服は尻餅着いたみたいでお尻が汚れてるぐらいだし、18禁な目に会ったわけでは無さそう」
「ふっふっふ、アリョーシャってそう言うこと解るんだぁ」
聞き覚えの思いっきりある声、パパラッチ同様にコイツには気を付けろな人物の声がしました。
パル様です、何か目が「ギピーン」と光ってます。
パパラッチに何かバレると新聞記事にされ、コイツにバレると尾ビレと背ビレと足が着いて勝手に走り出す。
そんなパル様にヤバい事を聞かれました。
ま、陽気な享楽主義者な性格は嫌いではないぞ、一人いれば全体が陽気になる。
昔いた部隊でもこの手の奴がいて、ムードメーカーだった。二人も要らんが。
まあ、解るかどうかと言われれば解りますよ。
祖父さんにハニートラップ対策の訓練だとか言われて第34管理世界でも有数の高級娼館に一ヶ月近く放り込まれたからね…。
何か期待するような視線、後ろでは顔を赤くしつつも聴き逃すまいとしている亜子ちゃん、このような状況の最適解は…。
「戦術的撤退!」『要はトンズラです』
強化魔法を掛けて全力疾走。
「逃げんなー!吐け!総てを詳細に吐けい!」
パル様から全力で三十六計を決め込みつつ、心の中でまき絵ちゃんに対して「ゴメン」と呟く。
止めようと思えば止められたからな…。
****
翌日の放課後、ネギが会いに来た。
倒れていたまき絵ちゃんを連れて帰った事に対するお礼と、その時感じた魔法の力に関しての事を聴きにだ。
少々の罪悪感もあって、エヴァの企みごと話してやりたいが協定の「相互秘匿」を守らねばならないこの身、
生死に関わらないのなら規則は出来る限り守る事にしている、命が掛かるのなら別だが。
別荘の提供やブービー・トラップの事とかを秘密にしてくれてるんだ、こっちも守らなきゃ仁義が立たん。
自分である事は否定しながらも、本題ははぐらかしておく。
諦めたのかしてお礼を言って去るネギ、その後ろ姿が気になる。
サーチャーを制作、不可視化しネギに付ける。悪いが監視させて貰うぞ。
****
酒と肴を片手に監視を続ける、今のところは動きはなく普通の見回りに留まっていた。
数時間後、動きがあった。
「ぼ…、僕の生徒に、何をするんですかーっ」
本屋ちゃんを襲おうとした所に杖を奔らせ駆け付けるネギ、さながら騎兵隊の様だ。
「魔法の射手・戒めの風矢!!」放たれる11本の風系統拘束魔法、
それは、「もう気付いたか」カートリッジを使った「氷楯」防御魔法に防がれる。
「僕の呪文を全部はね返した!?」
が、余波でよろめき帽子を吹き飛ばされる、こっち製の劣化コピーカートリッジとはいえ、かなりの魔力が入っている。
それを触媒とした防御を若干とはいえ、通り抜かすとは…。
「驚いたぞ、凄まじい魔力だな…」ああ、同意見だ。
近い内にネギを局式計測法で計ってみよう。
犯人がエヴァと分かり驚愕に包まれるネギ、その驚愕は「10歳にしてこの力、さすがに奴の息子だけはある」の発言により更に包まれる。
あいつと親父さんについては聞いている、話の上にしかいない父親、それは「英雄」と呼ばれる存在で
魔法使いの道を選んだのもその父親への憧れが原点だと。
かくゆう僕も憧れが原点にある、親父や祖父さんの背中を見て憧れ、こうなりたいと思った物だ。
だが、培ってきた「魔法使い」としての意識は父の事を問いただす事よりも目前の敵を問いただす事を選ぶ。
「な…何者なんですかあなたはっ、僕と同じ魔法使いのくせに何故こんなことを!?」
子供故の無知と純粋さから出る疑問、その答えは単純だった「この世には…、いい魔法使いと悪い魔法使いがいるんだよ、ネギ先生」
カートリッジを取り出し、呪文と共に送り出す「氷結・武装解除!!」
そこからあふれ出す魔力、呪文に従い触媒として周囲の魔力を変異させる。
変異した魔力は「氷結」に姿を変えて衣服を破壊する事により「武装解除」させる。
姿を変えた魔力だったが、抵抗された事によりネギの左腕で止まった、
「抵抗したか、やはり…」それを見て納得するような声を上げるエヴァ、期待通りの結果だったようだ。
動揺するネギ、自分の腕の中にいる本屋ちゃんを見てみて更にビックリ、
本屋ちゃんは抵抗なんぞ出来るわけが無く、服の大半が氷結して全裸同然になっている。
サーチャーの視野角を弄って見えないようにするが、
未練なのかしてちらりと見てしまう、これは男の性なので許して欲しい。
そうこうしている間にもあたふたしているのが見て取れる。
貞操の危機になるぐらい迫られた割にウブなのね、まあ普通の10歳児だし。
「何や、今の音!?」
発動時の爆音を聞きつけたのか人影が近付いてくる、神楽坂と木乃香ちゃんだ。
気が付いても、子供なので対処出来る知恵を持ってはいない、その結果としてパニックを起こすネギ。
「あんた、それ…!?まさかそこまで…」神楽坂は媚薬騒動を覚えているからか顔を真っ赤にしている。
そりゃあ、あんな事の直前まで行った事もある組み合わせに、ほぼ全裸が付いたとなればね。
****
本屋ちゃんを二人に任せというか押しつけて、エヴァを追うネギ。
「いい魔法使いと悪い魔法使いがいるだって…!?世のため人のために働くのが魔法使いの仕事のはずだろっ」怒りながらひとり呟く、
さっきも言ったが子供故の無知と純粋さの為にネギは解ってはいなかった。
それはあくまでも道徳上の話であって実際は違うと言う事を。
局に5年以上在籍し、紛争世界を任地としていたから世界の汚さは十分解っているつもりだ、
この世には絶対の正義や悪なぞ存在しない事。
力を主義や思想を強要するために使う者の多い事。
それを取り締まる自分たちも「法の上の正義」と言う思想と「大部分にとっての平和」と言う主義を強要していると言う事。
そんな事を考えながら監視は続いていた。
先ほどから空中戦を続けていたが、ネギの「風花・武装解除」を受けて下着姿となったエヴァ、二人とも近くの建物に着陸する。
月明かりの下、照らし出されている人影にも気が付かず、降伏勧告をする。
だが、介入者によって一瞬のうちにそれは逆転する。
エヴァのパートナーである茶々丸だ、抵抗はしてみるものの10歳児の力、強化しても限りがある。
捕らえられたネギ、呪いに対する鬱憤をぶつけるエヴァ、そして解呪のために血は吸われる。
「…悪いが、死ぬまで吸わせてもらう…」
その一言を聞いた瞬間、ミーシャを起動させて部屋から近くまで転移する。
言葉の綾であろうが、弟分としている奴が本当に死にそうになったのなら武力介入するつもりだ。
身内扱いの奴の生死がかかってるんだ、必要最低限の血で止めるのなら良し、義理を立てて傍観する。
だがそれ以上、生命に関わるまで吸うのなら協定なんて糞食らえ、仁義も関係ない。
「うわあ~ん、誰か助けて~っ」心配するな、いざというときは助けてやる。
血を吸われながら男の子にしては艶っぽい声を出すネギ、そこへ救いの手が差しのべられる。
「コラーッ、この変質者どもーっ!!」屋根までよじ登ってきた神楽坂だ。
神楽坂の蹴りを受けて三流悪役のような捨て台詞と共に撤退する二人、呆ける神楽坂、泣き出すネギ。
泣き声で我に返りネギへと駆け寄る、そうして肩に手を当てて心底心配そうな調子で
「も~、あんたってば一人で犯人捕まえようなんてカッコつけて。取り返しのつかないコトになってたらどーすんのよ、バカァ!!」
…やんちゃをした弟をしかる姉にしか見えない構図だな、神楽坂、やっぱおまえはネギの保護者だよ。
後は保護者に任せればいいだろう、そう思いエヴァの家へと向かう。
悔しがっているだろうから、残念会と称して酒を酌み交わすのも悪くない、それと釘を刺しておかなきゃな。
あとがき:食っちゃ寝司書の登場です。この後も何度か出す予定をしています。
吸血鬼編は後二,三回で纏める予定となっております。
追記:後半、短くしてみました。
それと、指摘については
1.主人公の倫理観
モデルの一つである主人公の祖父(征途のコンドラチェンコの次男)が個人的な理由で明確な命令違反をしている所(兄の亡骸を取り戻すために部下率いて村人皆殺し)からそう言った物をあまり守らないキャラ付けにしています。
2.機密と技術漏洩
スバルは普通校出身で事故後に魔法を勉強して訓練校に入ったので個人でも学べるみたいです。
となれば基礎の重要度合いもかなり低い物と推察し、今後交流が出来たら勝手に流れ込んでくる物のひとつに成り下がると考えています。
ティアなんて魔法学校~訓練校入学の間にアンカーガン作ってますから、非殺傷設定は学生に教えるレベルの代物と見なしています。
技術面は七話に記述がありますが、管理局に有利になる罠を付けて提供してあるので局にとってプラスに働くようにしてあります。
3.判断材料
白旗上げても交渉決裂後に戦闘なんて良くある事です。
出方を窺うための投降と思っていただければ…。
軍使を出してきた時点できちんと国際法守るような組織だと判断してます、日本なのも拍車を掛けています。
北の某国とかのやばい状況だったらペンペン草一本も生えなくなるぐらいするつもりでしたし記述もあります。
それにリリなの世界の魔導師はデバイス無しでも魔法使えますし(ユーノ他)、武装解除してデバイス渡しても問題は少ないと考えています。
4.そもそも
キッチリと規則を適応していた場合、第一期はクロノ登場の時点で終了してますし、麻帆良側との交流が出来ませんのであちこち目をつぶって欲しいです、つぶりきれない所は指摘して下さいね。