だらけた姿の青年がベットで寝ている。どうやらうなされているようだ。
自分は真《しん》。只今21歳大学生。単位もとり終わり日々だらだらとすごしている。趣味はネットでフリーの小説あさり。運動苦手。鈍いとかではなく単純に運動不足。ぱっと身やせ方だが最近おなか周りがやばくなってきた・・・
今日もいつもどおり昼に起きだらだらと過ごし深夜に就寝。気楽に過ごしていた。
いつもと違うのは今日の夢は珍しく明せき夢だというぐらい。
夢だとわかってる夢のことだが一時期よからぬ考えのために見ようと練習したことがある。
まぁ、めったに見れなかったのだが夢とわかれば好き勝手にできる。たまに見るのを楽しみにしていた記憶がある。
最もそれは昔の話。今となってはめっきり見なくなっていたのだが・・・
目の前になにやらもやもやした黒いものがある。いや、「いる」か・・・。なにやら話しかけてきた。
「どうも~」
夢なのだからこういうこともあるだろう。
「どうも」
返事は日常の基本である。
「あのぉー自分で言ってて恥ずかしいんですが。神様です。ハイ。最もいるかわからない、ここの世界の神じゃないんですが。」
と、のたまわってくれた。
「え~見た感じハイハイってあきれてる雰囲気ですがマジです。マジです!あなた、YOUの夢にお邪魔させてもらいました。神です!本物です!リアル!!夢の中だけど!!!Are you OK?」
なにやら最初の気まずそうな口調もどこにやら、徐々にテンションが上がってきたようで騒がしくなってきた。まぁ所詮夢。つきあってあげよう。
「OK OK んでまた何で自分とこに?実は隠された力が?運命の人?救世主?勇者の血筋?」
小説にありそうな設定を並べてみる。夢なら自分の思考が元だろうからそんなもんだろう。
「NO!!!ワタクシ神は神でもギャンブルの神!ここにきめたのも偶然ネ!!ダーツできめたようなもんネ!!さてここであなたにワンチャンス!
選択肢1 私のいる世界に来る!その場合ワタシの能力一部あげちゃう!
選択肢2 現状維持!でもその場合ワタクシ呪いかけちゃいますぅ!!」
ギャンブルの神・・・・なんかチャライの納得・・
「1はなんかありがち設定だけど2の呪いって何だよ?勝手にきといて迷惑な・・」
「良くぞ聞いてくれました!ワタクシ実は世界を渡るの初めて!命がけ!!死んでもおかしくなかったねぇ♪前人未到!!!それこそギャンブル!イッツME!!そうまでしたからにはYOUにもリスクせおってもらうねぇ!ワタシいる世界治安悪いね!呪い怖いね!どちらもリスク!!サイコーーーー」
「そしてそして気になる能力と呪い!そのなもーーー【チョイス】!そのまま日本語訳!選択!ギャンブルの神ですから~ギャンブルに勝てちゃう能力です♪勿論呪いは逆デース!呪われたら・・・・選択問題絶対あたりませーーーーーーーん☆さぁ、YOUのチョイスは1?2?どっち??」
「・・・・」
所詮夢なんだからどっちでも良いんだろうが、この展開。そう思わせてマジな気もする・・・勝手に来といてこっちにリスク負わせるなといいたいが聞く気もなさそうだ。フム、真面目に考えてみるか。別に今の現状不満はない。少々就職して働くのは嫌だと思ってるがなんとなく日々過ごせそうな気はする。特に夢もなし。でも治安がわるいのはなぁ・・・能力は胡散臭いし・・・金かせげそうだけど特にほしいもんないしなぁ・・・でものろいは嫌だなぁ・・選択がテストみたいに限られるのかしらんが全部はずれって・・・あぁ、何か真面目に考えるの嫌になってきた・・・ものは弾みだ。
「んじゃ1で」
「おぉ!!1!?1?すんばらしいぃ!!ワタシの世界にご招待!!そもそも無事に帰れる保障なし!具体的に何も聞かない!ワンダフォー!!それこそギャンブル♪イッツごー」
おぃおぃ、帰れる保障とか聞いてないし・・
と思うもつかの間。視界がグルグル回る・・・うぇ・・きもちわりぃ・・・
・・・・そして意識を失った・・・。