プロローグ 前篇
JS事件と呼ばれる時空管理局最大ともいえる未曽有の危機から早1ヶ月
街に残された被害の爪痕も着実に復興し、この間までの風景を取り戻し始めた。
朝の清々しい空気を感じながらオレはマイ自転車をこいでいた。
オレは、レイナード=シュテルン…もしくは、東 裕太(あずま ゆうた)。
父親がミッド人、母親が地球人ってなハーフなもんだから名前が二つある。
正直、自分でもそれってどうよ?と思うが、まぁ 気にスンナ
夢はオレ専用の、オレ専用の!ハーレムを作ることだ!!
未だにハーレム人口は0ですが…候補は居るんだよ?
「おはようございま~す」
「おう、おはよう」
未だに事件の名残を残したままの門を通り、近くにいた少女達と朝の挨拶を掛け合う。
「相変わらず朝はぇな、スバル、ティアナ」
「相変わらずってなんですか。レイナードさん」
「そういうアズマさんだって、今日は早いじゃないですか」
「今日はってのは余計だな。あとティアナ 細かい事は気にすんな 老けるぞ」
まぁ、この二人との会話でココがドコなのかなんてのはわかると思う。
そう、JS事件最大の功労者『機動六課』である。
何を隠そう、このオレは機動六課の一員なのだ。まぁ、事務員兼任だけどね!
「いつもは遅刻ばっかりじゃないですか~?
昨日だって『オレは縛られるのはイヤなんだ!』とか言って思いっきり遅れて来たじゃないですか」
「うむ、オレは縛るのは好きだが縛られるのは大っキライだ!!」
「なに偉そうにしてるんですか、アナタは」
紹介が遅れたが
このハチマキ少女は、スバル・ナカジマ 別名 ポチ
んで、あとから厳しいツッコミを入れてきたツインテールが、ティアナ・ランスター 別名…タマでいいか?
「タマでいいかってなんですか!その投槍な態度は!!」
「私ポチ!?」
「朝からうるさいぞ、ポチにタマ。この清々しい朝に騒ぎ立てるんじゃない」
「「アナタ(アズマさん)のせいでしょ!!」」
オレは二人の文句をスルーしながら相棒を駐輪場へと移動する
なんでか後をつけてきてる二匹は無視無視
正直、事件の後、管理局全体がてんやわんやの状態でほとんど機能していなかったため
事務員兼任のオレには大した仕事もなかったから自主的にコスト削減に貢献していたのである
まぁ、ココの部隊長はあのお人よ…ゲフンゲフン…美人部隊長と呼ばれる、八神 はやてだ
まかり間違ってもいきなりのクビということはあるまい。という目論見の元、連日遅刻をかました
朝のあの5分は人類にとってリーサルウェポンだとは思わないかね?諸君
「あ~、たしかにあの5分はツライですね~」
「スバル!乗せられてるんじゃないの!だいたい、いい年して連日寝坊って恥ずかしくないんですか?!」
「別に?もっと恥ずかしいものはやてとかに見られてるし…」
「い、一体何見られたんですか?」
何を想像したのかスバルが赤くなりながら聞いてきた
ティアナに至っては下まで向いて……一体なにを考えた、お嬢さん方……
「アイスの蓋の裏なめてるとこ」
「どっちもどっちじゃないですか!?20歳超えてまで何考えてるんですか!アナタは!!」
セリフのほとんどにビックリマーク入るのもどうかと思うがな
というか…
「二人して真っ赤になるような事を考えていたと…」
「「~~~っ」」
お~お~、バカ正直だね~…そして純情だね~
はやてだったら「それってどんな事やろね~?実践したろか?」と反撃の一つでも返してくる所だが
……アレだね、あの子はドコでそんなスレたんだろうね~
「二人の朝練邪魔するのもなんだから…オレいくわ」
一応何か言っておかないと、後々厄介なので(け、けして怖いとかじゃないぞ!)
一言つげてオレは六課の中に入っていった
(まぁ、振り向きざまに見て見たが……ありゃ聞いてないっぽいな)
スバルとティアナはお互いに真っ赤になりながらあらぬ方向をぼーっと見ていた
はたから見るとそういう関係にしか見えないぞ?二人とも
玄関を通り、タイムカードをおしていると、
「おお!レイ君がこんな朝早くに出勤を!!…今日はSLBがふる?」
「朝会って、開口一番にそれか?シャーリー」
丸いメガネをかけた、いかにも機械に強そうな雰囲気をかもし出しているシャリオに驚かれる
オレが早いとそんなに異常か?そんなに大した事じゃないと思うが
ってか、高町のスターライト~が空から降ってくるほど異常事態だとでも言いたいのか
うむ、それは恐ろしい
「だって昨日まではあんなに遅れてきたのに~」
「ソレは門の所でスバル達にも言われたな。そんなに変か?」
「変だね」
「変か」
「レイナードと書いて変と読むってぐらいだね」
「よし、ちょっと裏までこいや、このメカオタク」
黙っていればそれなりに美人だというのに、この女は…
口を開けばデバイスのことかオレを馬鹿にするかぐらいの事しかしない
「いや~、襲われる~」
「正直お前は好みじゃないから、ソレはない」
「ガーーーン!」
効果音を自分で表現するぐらいならまだ大丈夫だろ
それにこんなリアクションをしているが コイツはなんだかんだでこの状態を楽しんでいるので
まったく問題なし!!
「そりゃ、レイ君との会話は楽しいけど、面と向かって好みじゃない!って断言されると
さすがの私でも傷つくよ~」
なんか、よよよよよと泣き崩れ(てるっぽく…ココ大事!!)オレの足にすがりつくシャリオ
うむ、なんだかやっこいモノが当たって、ちょっとウレシイ
「その程度でヘコむな。
オレなんて『お前の事は男どころか人間としても見ることは出来ん』って言われたんだぞ」
「き、きっついね~。一体ダレが?」
「シグナム副隊長~」
「あ~~~」
さすがのオレもアレは効いた。
エリオやキャロが説得に来てくれなければ今頃ミッドの海へと紐なしバンジーしていただろう
持つべきものは友達だね!!(10以上も離れた友達ってのもアレだが)
このまま感触を楽しんでいたい気持ちを振りほどきつつ、オレはシャリオを立たせる
「んで?なんか用か?
まさか、挨拶するために引き止めたわけじゃないだろ?」
「うん、えっとね?レイ君のデバイスなんだけど」
「ファルゲンがどうした?」
オレのデバイスはミッドでも比較的珍しい拳銃型である
しかも、オレにミッド式の術式適正がなかったため無理やりベルカ式で射撃をするという厄介さ
燃費が悪いったらありゃしねぇ
今回の事件とは関係ない所でオレのデバイスは故障した
やっぱり、カートリッジ連発使用耐久レースなんてするんじゃなかったな
ヴィータ副隊長にもグラーフアイゼンでぶっとばされたし
「過度な負荷がかかりすぎちゃってね?フレームからギミックから全部歪んじゃって…」
「直せない…と?」
「直せないこともないんだけど……アレって試作型のワンオフでしょ?
予備のパーツを取り寄せようにも今の局の状態だと許可がなかなか下りなくて。
それに取り寄せができたとしても、完全に復旧するのに4か月はかかるよ?」
「そっか…スカっち謹製の特製デバイスでも持たなかったか」
まぁ、ほとんど予想通りの答えが返ってきた
それなりに長い間使ってきた相棒ではあるが、そういうことなら仕方があるまい
まさか今からジェイルのスカリさんに「壊れちゃったから新しいのおくれ」とは言えないからなぁ
完全に趣味全開で作ってたからね、六課のみんなを誤魔化すのが大変だった
事件後、オレも向こう側の人間だったってばれた今となってはどうでもいいか
「しばらくデバイス無しか~……それって戦闘員としてどうよ?」
「非常勤ってつくから大丈夫じゃないかな?それにまだ後遺症が残ってるんでしょ?」
「後遺症っていうか、反動っていうか…まぁ、風邪ひいたみたいなもんだから平気平気」
実はオレ、戦闘機人だったりします
失敗作なうえに半分だけという中途半端だけどね~
体が丈夫なのはいいんだけど、身体検査を掻い潜るのが大変だった
だって相手はあのシャマル先生だし…
特製料理はトラウマものです
「ISだったよね?しかも、あのシグナムさんと本気でやりあって引き分けるなんて…
実は結構強い?」
「実はってのが引っ掛かるが 強くはないよ。それに引き分けじゃなくてオレの負けだって」
オレはJS事件において、コレといって目立った行動はしていない
せいぜい、セインやドゥーエの姐さんが潜入とか調査をする時に、ほんの少し手を貸しただけ
それに管理局を潰すというよりは、最高評議会のアイツらを消すのが目的だったから
ゼストの旦那やナンバーズのみんなにも幸せになって欲しかったってのが一番だった
それで、唯一オレが行動したのが……レジアス中将と決着をつける、というゼストの旦那の援護だった
………そしてその結果、オレはドゥーエの姐さんを死なせてしまった
レジアス中将とゼストの旦那の関係や対立するきっかけを聞き、気を取られ、
シグナム副隊長の攻撃に気がつかなったオレの落ち度だ
恨んでなんかいない……憎んでもいない……ただ…悔しかった
なぜ、あの時もっと周囲を警戒しなかったのか。なぜ、六課のみんなへのフォローを後回しにしたのか
戦闘機人が陸の中将の前にいればとるべき行動はおのずと限られてくる
結果、姐さんがオレを庇って倒れた……その姿をみてブチ切れた
相手がダレだったかなんて確認もしなかったし、実力の差なんてもんも考えられなかった
ただ、怒りの捌け口がソコに向いただけ
「でも、シグナムさんは引き分けだって」
「ソレはあの人なりの気遣いってやつじゃないかな?あの人は戦いだったかもしれないけど
オレにとってはただの八つ当たりだったし」
「そっか…」
「シグナム副隊長は現場にくるまでにガジェットの群れと戦闘した後、それに比べてオレは
大した戦闘もないまま、あそこに居たからね。戦力差と疲労度がうまい具合に重なったから
オレは今、ココに立ててるんだよ
あの人が万全の態勢だったなら……5分と持たないよ」
(自分では踏ん切りついたつもりだったんだけど…やっぱり弱いな、オレ)
妙にしんみりした空気になってしまった
なんとなくお互いに言葉を発しづらい…く、ダレか助けて!
そんなオレの心の声を感じたのか、廊下の向こうから救世主が!!
「お、アズマの旦那…とシャーリー?なに朝からお見合いしてんですかい?」
うむ、どっちかというとトドメ刺しにきたっぽいけど、ココはそれですら利用しよう
「ヴァイス、ちょうどいいところにきた!ちょっと聞いてくれ」
「なんですかい?金ならないですよ」
「てめぇはオレが金を貸してほしそうにしてるとでも?」
「違うのか…やべぇ、他に考えつかねぇ」
「野郎!表にでろぃ!決着つけてくれるわ!!」
「ちょ、ちょっとヴァイスさん!レイ君も落ち着いて!」
うまい具合に誤魔化せたかな?
このままヴァイスに任せて、オレはデスクワークに向かいたいのです
「決着はまた今度で。で?なにしてたんですかい?」
「そ、それは……」
ええい、なぜにソコに食いつくヴァイス陸曹!
そして、シャリオもそんな顔して視線を逸らせば「何かありました」って言ってるようなもんだ!
…………仕方あるまい、こうなったらシャリオに犠牲になってもらうか
「いや~、実はさ~、シャーリーにお誘いをかけられて困ってたんだよ」
「お誘い?……あ~お邪魔でしたか」
「ええっ!ち、ちが」
「やっと日が昇り始めたっていうのに…シャリオのエッチ」
「え~っと…休暇申請しときます?」
「ちょ、レイ君!ヴァイスさんまで!」
(おぉ、シャリオの照れてる姿…なかなかですな。だが、あまりオレの食指は動かん
なにがダメってわけじゃないんだけど…なんでだろ?)
オレがシャリオの魅力についての謎を脳内会議している傍で
ヴァイスが割と本気で申請しようとしているのを必至にシャリオが止めている
これ以上は本気で泣かせちまいそうだ、このくらいにしとくか
「まぁ、そんなワケだから…後任せたわ」
「「ちょ、任せるって?!」」
なんか結構相性いい様な気がするな、あの二人
もはやオレの十八番である『話?なにそれおいしいの?』と言わんばかりのスルーが炸裂
面倒になったので放置かましました。
(まぁ、割と常識人だからな、あの二人…いいだろ)
ギャーギャー騒いでるのが聞こえるような気がするが……キコエナーイ キコエナーイ
気持ち早足で、オレは室内へと入った
すでに何名かの職員が出勤していて、思い思いのことをしていた
空間ディスプレイを開き書類を制作してるもの、仲のいい者同士で会話をしている集団、
眠そうにあくびをかいてるもの、オレの席で折り紙しているちっこい同僚、お茶を配ろうとしているアルト…ってアレ?
「おいコラ、そこのゴブリン」
「ヒドイです!リインはユニゾンデバイスですー!!」
「突っ込むとこソコかよ」
書類やら小物やらでよく見えなかった自分の席に近付いてみると、机の上はもはや原色の海
朝から非常に目に悪い
「大体、なんでオレの席で折り紙なんてしてるんだよ。はやてのトコでやれよ
自分の席あんだろ?」
「そんなことしたら後片付けが大変じゃないですか~」
「確信犯か!コラ!」
ニコニコと純粋な笑顔を向けてくる、このちっこい小人はリイーンフォースⅡ(ツヴァイ)
六課の部隊長であるはやてのユニゾンデバイスであり、ヴォルケンリッターの一員、
さらにロングアーチ所属の空曹長である
小人が上司な人たちが居るかと思うと…うっ、涙が…
「なんか失礼なこと考えてませんか~?」
「イイエ、メッソウモナイ」
「なんでカタコトなんですかー!」
折りかけの鶴をほおり投げ、オレの顔面にとび蹴りをかますリイン
痛くも痒くもねぇ
「えい!えい!」
なんか……ちっさい子が頑張ってる姿みるとなごむなぁ
オレがリアクションしないのが面白くないのか、ひたすらに蹴りをかましてくる空曹長
そろそろ言ったほうがいいか
「あのな?リイン」
「えい!えい!なっん、でっす、かっ!」
「まぁ、痛くもねぇから別に蹴っててもいいんだけどよ」
「だから!なんでっすか!!」
喋りながら蹴るって結構疲れると思うんだが。さすがちっこくても空曹長、地味に威力あげてきてやがる
「白だな」
「なにが!です!か!」
「パンツ」
「!!!」
そらとび蹴りモーションで何度もやられればイヤでも見えるちゅーねん
真っ赤になり、俯くリインを見て
(あら?やっちゃったオレ?)
と、周囲に目を配れば
アルトはお盆で口元を隠し(肩震えてるぞ)、仲良し組はヒソヒソ話(ロ○でも○ドでもないぞオレ)
あくびをかましていた野郎はコッチを睨んでいる(めちゃくちゃ殺気感じるんですが)
周囲の確認を終わらせ、ちっこい小人に視線を戻してみると
アッレ~?なんか眩い魔力光が
「アズマのバカーーーーー!!」
……ヴィータ副隊長達が来てくれるまで氷漬けだったのは辛かった
無事救出された後、仕事をしようとウィンドウを開いたはいいが、やる事がなかったので
オレを見捨てた同僚への粛清をどうしようかと計画表を制作していると、突然通信がきた
ん?クロノ?
『久しぶりだな、レイナード=シュテルン二等空尉』
「3日前に会ったような気がするが……気のせいでしたかな?クロノ=ハラオウン艦長?」
『君に艦長などと呼ばれると寒気がするよ』
「だったら最初から普通に呼べ、クロノ」
普通だったらオレ クビだよな?めちゃくちゃ上司の人にため口だし
コレには理由があるんだが…ぶっちゃけ空士学校時代に、当時執務官だったクロノをぶん殴ったのがきっかけだったりする
あの頃は若かった
『僕がくだけて話すのはまだ良しとしても、君が話すのはあまり関心しないのだが?』
「オレが馴れ馴れしいのは今に始まった事じゃねぇだろ?」
『違いない』
別に面白い事言ったつもりはないんだが、クロノはうっすらと微笑んでいる
男の微笑みなんてみても気持ち悪いだけだ
「それで?わざわざ世間話をしに連絡とったわけじゃねぇだろ」
『そういう事に関しては感がいいね 君は』
「てめぇには聞いてねぇよ、ヴェロッサ」
ウィンドウの向こうで、クロノの肩に手を乗せてほほ笑む緑頭の二枚目がムカつくのはオレだけじゃないはずだ
クロノ繋がりでコイツとの知り合った。どうせ知り合うなら姉の方とだけ仲良くなりたかった
『僕は君を兄と呼ぶつもりはないよ』
「いつかは呼ばせてみせる!!」
『話をしてもいいかな?二人とも』
『「どうぞ、艦長様」』
『君たちは仲がいいのか悪いのか正直判断しかねるよ』
額に手をあて、溜息をつくクロノ艦長
疲れてるのかな?
『……レイナード、いやアズマ…と呼んだ方がいいのかな?』
「今更どうした?別に好きな方でいい、どっちも[オレ]だからな」
『そうか、では今までどおりレイナードと呼ばせてもらうよ』
「御好きに」
珍しい…態度こそ執務官の頃から変わらない冷静さを出しているが
クロノはこんな回りくどい言い方はしない。これではまるで………
『コレは取り調べなんだよ、レイナード二等空尉』
「取り調べに聖王教会の人間が立ち会うのか?」
『今回の事件には教会も深くかかわっていた。ボクは代表で来ているんだ
知っているだろ?君は《いろんな事》を調べていたんだから』
「……場所変える、ちょっと待て」
ピッ
オレは保留の状態にし、席を立った
ロングアーチのみんながなんとも面白い顔をしている。離れて様子を窺っていたヴァイスやシャリオは何とも言えない顔で
いつもお茶くみしてくれるアルトが驚いた表情してる
あ、そっかアルトには話してなかったんだっけ?情報管理してるから聞いてたと思ってたが
「レ、レイさん……今の話って…」
「ん?あ~、アレね」
知らないヤツらもいるし最後にオレらしくいこうかな、この後はきっと刑務所いきだろうし
管理局員でありながらテロリストの一員で、あまつさえ副隊長の捜査妨害および敵対行動
…やべ、この後生きてるかなオレ?
「それはね」
「そ、それは」
「オレが戦闘機人でテロリストで…裏切り者ってことだよ?」
「「………」」
場違いな笑顔で告げた言葉は以外なくらい室内に響き渡った
視線はイロイロ……大丈夫なれてる
(最後ぐらいは笑ってる顔覚えてて欲しいしな)
自分が柄にもないことを考えてることに気がついて思わず笑っちまう
(いくなら屋上がいいか)
ヴァイスとシャリオが何か言いたそうだが、聞けない
オレは今 容疑者なのだから。彼らはオレを同僚ではなく管理局員として接しなければいけない
容疑者と管理局員は『敵』なのだから
最後に締めた、触りなれたドアノブは……いつもより冷たかった…
後書き
今回、TEST板から移転してきましたBALと言う者です
話数も結構な数になってきたので、思いきって板移動してみました
みなさんに受け入れられれば幸いです^^;
未熟な部分もあるかと思いますが
ご意見、ご感想など、お待ちしております
これからもよろしくお願いします m(_ _)m
※誤字があったので、修正しました
ご報告、ありがとうございます