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さらば大陸。再見拝拝。
支那式命名では、6.4事件です。
もう何日かして、状況がはっきりしてくれば、もっとふさわしい名称がつくかもですが。
とりあえず、あの翌日までいて、現地の号外やら朝刊やら買いまくってから、帰国の途につきました。
張作霖、死んでないですね。
かなりの重症ではありますが、あと死んだ側近も何人もいますけど、張元帥は真っ先に城へ運び込まれ、一命をとりとめたそうです。
幸いなことに、東宮の、というか日本の仕業だと決めつけては報じられていない。
いま張を殺して一番得をするのは蒋介石ですけど、北洋軍閥の中でも張にこれ以上ついていくのはヤだって人いっぱいいそうですし、犯人捜しは難渋しそうです。あくまで、動機から推理しての話ですが。
しかし実地の状況検分も、21世紀レベルの科学捜査が可能であればいざ知らず、私の見てた限り、東宮たちも守備隊として駆けつけた風を装って現場の証拠物件を掻き回してましたから、そっちから足がつく心配をすることも、もしかしたら杞憂かもしれない。
良くも悪くも、自白が最強の犯行証明になる時代なんですよ今は。
悪人栄えし暗黒時代、よのう。
さて、思考を切り替えます。
今後どうなる。何がどう動く。
北洋の大元帥が、ひとまず第一線を外れました。
まもなく北京は革命軍の手に陥ちます。
すぐ代打に立てる人物は……いなさそう。
いや北洋軍の内部事情さすがによく知らないんで。
作霖の息子の学良てのがいるけど、若くてプレイボーイで軍や政治の采配を振れる器じゃないわよまだ、ってゴシップくらいしか。
加えて、奉天軍の弱さ。
張作霖の地元軍隊ですが、かれらは戦闘をほとんどしたことがない。
実務はずっと関東軍がやらされてたから。みたいなところがあるんですね。
要するに北伐軍がこっちまで来たら、関東軍が戦ってあげなくちゃならないということです。しなくていいと思うんだけど。
そして、関東軍はそれなりにエリート集団ですし、装備も一般支那兵よりハイレベルです。
北伐軍がそこまで知ってて長城を越えてくるとは?
私には思えないんですけど、どうでしょうね?
日本へ帰って、内地の新聞がどう予想してるかと、読むの楽しみにしてますけど、北伐が北京でぴたっと止まったら、本気で支那はバカになんかしてられない相手だよってわかった方がいいですよ。
むしろ、張にトドメをさすなら今がチャンスだと蒋は一気に満洲まで攻めこむであろうなんて予想してる新聞があったら購読してるのを恥じてください。
あとは張が復帰するのかしないのか、リタイアするなら誰が継ぐのか。継ぐのは誰か。
そして日本は、田中内閣は、蒋とちゃんとマトモな外交を結べるのか?
トーイチさんにお願いしますって言えますか?
みたいなことを考えながら、私は船に乗っているのです。
さらば大陸また来るよ。
そして日本よ、たっだいまー。