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米軍は、チョビチョビ、ソロモン諸島を攻略しています。
こんなインタビューを読みました。
「野球と同じで、守備の薄いところへ打つんだよ」
日本の駆逐艦や戦闘機は、単騎ではおそろしく獰猛で、決して侮ってはならない。
しかし確実に数は減ってきており、疲れもたまってきている。
狙ったところへ打つ技術があるなら、外野のいない方面へ飛ばせばいいよ。
もてあそばれちゃってますね。
日本軍は、取られた陣地の奪還に固執する。という習性も指摘されてましたよ。
飛んで火に入る夏の虫?
まんまじゃないか。あまりにも。
7月からは、日本が航空機の昼間出撃を中止したようだという噂も聞きます。
もはや、夜襲でしか勝機はないと?
まだまだ日中は暑いから疲労を重ねるな、なのか?
敵さんはレーダーで、こちらの動きを読んでます。
視認に頼る日本軍は、夜の方がむしろ不利ですよ。
昔の常識を信じ抜く以外の発想ができないのかな。
それにも気付いてないのかな。ヒヤヒヤしますね。
ラバウルの軍医さん日誌でも、気になる件りがありました。
a.「早朝、敵影を見て隠れる。攻撃がないと、ほっとする」
それ、偵察機です。
写真撮って、攻撃ポイントばっちり研究してますよ。
逃がしちゃアカン奴です。わかってないか。
b.「夕刻、飛行機が帰還してきた。近づくにつれ、翼の形が違うことに気付く。敵機だ!あわてて伏せる。弾はそれた。たすかった」
近づくまで、敵か味方かわからない時点で、ハンデ背負いすぎでしょ。
もはや、基礎工学力でどれほどの差をつけられているのかという話です。
まだまだ精神力だけで戦うおつもりなんですか?
勝てると思ってらっしゃるのですか?
辻が百人いたら、むしろもっと早く結着がつくんじゃあるまいか。
そんなことさえ、考えます。
欧州では、9月8日、イタリア降伏が発表されました。
しかしイタリア全土には防衛を任じられたドイツ軍が進駐しており、かれらは依然、戦闘中です。
ドイツ兵は、イタリア国民を護るためにそこにいるわけではない。むしろ敵に奪われるくらいなら都市も物資も破壊する。それでも撤退命令が下ることはないでしょう。
これはイタリアの住民にとって、参戦中よりつらい段階かもしれないです。
大局的な進展が、ひとつありました。
連合国は、枢軸国に対して、一律に、無条件降伏を求めるという原則を決めたみたいです。
なにぶんいろんな利害関係の絡み合った多数の国々を巻きこんでる世界大戦。
有象無象の傀儡政権もできてますし、その中の一国と一国が勝手に和平工作して、さらに混乱を増すことは、まかりならん。
たしかに、もっともです。
そこで、枢軸国に対し、降伏において、一切の弁明を認めさせぬという単純明快なルールがつくられました。
罪を一部のファシストに帰し、国王ヴィットリオ・エマヌエーレ三世以下国民は悪くなかったんです、みたいな理屈は通用させないよ、という一律公平な処遇ですね。
なるほど、これは考えたな。
まずはイタリアの、これからに注目しましょう。