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5月に入り、日本軍の白星が続いています。
まず、ビルマでは。
首都ラングーンから北上し、エナンジョン油田の占領、および援蒋ルートの拠点であるラシオを制圧。
そして最後に、中部の大都市マンダレーを占領するに至りました。
ラシオから雲南へ至るビルマルートを止められたことで、重慶政府の抵抗力はガタ落ちとなります。
その重要性ゆえ、この戦線へは中国兵が多数、動員されていました。
しかし英印中軍はここでも基本、早々と退却しており、マンダレーも無血入城に近かったようです。
ビルマ人の反英義勇軍が1万人以上も日本軍のお伴に集まってきて、それはそれは楽しい遠足だったみたいですよ。
さらに北上すると、ミッチーナという英軍の一大飛行場があるんですが、さすがにここは取らせまいな。
激戦になるとすると、日本軍はビルマ兵を盾に使うだろうか。
使い方次第ですが、そのときかな。ビルマの民が気付くのは。
化けの皮が剥がれる日は、近い?
次いで、フィリピンのコレヒドール島が陥落しました。
オーストラリアのメルボルンで熱烈な歓迎を受けたマッカーサー司令官は、必ず戻ると宣言し、態勢の立て直しを図っています。
バターン、そしてコレヒドールへ置き去りにされた兵たちは、さぞや、やるせなかろうな。
日本海軍の主力機動部隊である南雲艦隊は、現在、ニューギニア近海にいます。
米軍にとっては最も警戒すべき対象であり、早めに叩いておきたい大駒ですね。
南雲艦隊。
日本にとっては生命線ともいえる存在。
すなわち。
南雲がいるから勝てるのではない。
一艦たりと失うことは許されない。
だからこそ、補給も、休養も、モチベーションも大事。
万全のバックアップを整えて、全国民が総力を挙げて、守るべき存在のはずですよ。
わかってるかな?
できているかな?
ともあれ、今回も勝ってます。しかし、やや、コンディションに翳りがみえる。
米紙はそれをきちんと分析しています。
日本はニューギニア島南東の要塞都市ポートモレスビーを、攻略開始しました。
連合軍も、さすがにこの港は、明け渡すわけにいかない。
米豪艦隊は集結。空母を中心に日本艦隊を迎え撃ちます。
日本では、大戦果が報じられました。
五日間に及ぶ海戦で、サラトガ、ヨークタウン、戦艦カリフォルニアなど6艦を撃沈せり、と。
米紙によれば沈没したのはレキシントン。
サラトガもレキシントン級空母ですが、ニューギニア沖には、今いない。
ヨークタウンは大破したものの、後方の基地へ帰り着いたそうです。
日本側の損失は、どちらの発表を見てもはっきりしませんが、この頃たしか翔鶴が戦闘不能になったはず。
航空隊の被害も大きく、モレスビー再攻略は不可能となりました。
そして、日本には、修理する余裕が、ありません。
着実に、死期は近づいています。