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2596年2月8日。コダマです。
昨日、波瀾が起きました。
これまで新聞にはほとんど登場してなかった、相澤三郎の弁護人・鵜澤フサアキ氏が東京会館にて記者会見。
この方は貴族院議員で、法学博士。軍人ではないんですね。
皇道派寄りではあるのでしょうが、それにしても、あまりにも閉鎖的で一方的、強引に過ぎる軍事法廷に、本職として、我慢ならなくなったのでしょう。
軍務局長斬殺事件問題は、きわめて根深い。今のうちに適切な処置をとって対処しておかねば、法治国家の根幹を揺るがす。
裁判に関わる誰一人敵に回してはいませんが、真相究明のために、陸軍大臣や参謀総長でも喚問し、どこにねじれがあったのかを突き止める必要がある。と言ってます。
暗にこれは、眞崎を呼べと言ってますよね。
眞崎ジンザブロー。現在は軍事参議官という身分です。
荒木サダオも軍事参議官なので、最近はいつも二人一緒にいるらしい。
皇道派のアジビラでは頻繁に出てくる眞崎大先生。
マスコミ相手は今も荒木の専売特許ですが、お調子者でボロ出しも多い荒木より親分肌で凄みがあり、青年将校たちからの支持は絶大。最高のカリスマです。
眞崎の教育総監罷免は永田が黒幕だった、というのが皇道派一同の揺るがぬ大義名分。
その究極の当事者が、どんな発言を繰り出すか。
私も、大いに拝聴したい。
6日に第五回公判が開かれ、連日の茶番劇に新鮮味もなくなってきたところへ、この燃料投下。
スケジュールは変更され、第六回は2月12日に。橋本虎之助中将を召喚予定だそうです。
トラノスケって満洲事変のとき東京から派遣されてきて、石原閣下にさんざんバカにされた人じゃなかったかな。
今回の事件に、どこまで絡んでいるのかは知りませんが、相澤のワンマンショーが延々続くよりは、有難い方向転換です。判断材料が広がるのは、私にとっても助かります。
2月4日に、54年ぶりと言われる大雪が降りました。
今日は、晴れてますけど。この豪雪、あと三週間では消えないかな。
2・26事件が起きるとしたら、いよいよか。
そんな予感が、ひしひしと。
どう考えても、今年だろうとしか思えないくらい、すべてのベクトルが、今、ここへ向かってる。
帝都、東京。
杞憂なら杞憂でいい。歴史が変わってたらそれでいい。
でも。
準備、しておきます。