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4月14日。新内閣にチェーンジ。
首相はー、ワカツキー、レージローさーん。
記憶されてる方、おられますかしらん。
4年前、私とサノが南京で、リアル虐殺に遭遇した、あのときも首相やってた人です。
国会を構成する二院のうち、全国で普通選挙を勝ち抜いてくる衆議院じゃない方の、貴族院という、その名のとおり公爵だの伯爵だの華族の皆様によってナレアイで選ばれちゃう、オッ上品な方々の集まり。そこのご出身であらせられるお坊ちゃまなんでゴッザイマス。
レイジロー様ったら男爵であらせられますのよ。ワタクシたち無学な庶民とは遺伝子が違うんですのよ頭が高いわよホレホレ。
悪ノリはこれくらいにして。
外相、シデハラ。蔵相、井上準之助。ともに留任。
陸相、南次郎。初入閣。大将。
どうしてこうなった的なプロセスを考えますに。
一昨年、濱口首相が、誰でもいいから今日中に入ってくれと掻き集めた中に、これも貴族院のボンボンで外交オンチのシデハラという浪人が混じってた。
世界不況のまっ只中、社会をそねむ一暴漢の手により、濱口首相は銃撃されます。そのときすぐ近くにシデハラもいたって。バンザイ三唱してて気づかなかったって。
なぜお前が死なん!
犯人もなぜシデハラを狙わん!
英雄になれたのに。
首相入院のあと、臨時首相の座におさまったのがシデハラ。
ほんと、こーゆー根回しだけはお上手なのな。
1月に退院し、政務に復帰した仕事の鬼・濱口首相でしたが、病態は日に日に悪化。今月、再入院、再手術するに及んで、辞任を決意されます。いさぎよい。
さて、継ぐのは誰か。
どんなカケヒキが渦巻いたのやら知れませんが、寝業師シデハラが、お友達を連れてきました。
そう思うしかない結末じゃありませんか。
よりにもよって、史上最低の糞ボンクラコンビが復活。
ちなみにワカツキのヘタレエピソード、もう一つありましてね。
濱口首相、昨年、ロンドン海軍軍縮会議にこのワカツキを行かせてるんです。ドシロートなのに。海軍からは猛批判あったらしいです。そりゃそうでしょ。こんな奴、どんな削減要求にも平和ノタメ平和ノタメと見もしないでサインしまくってくるに決まってます。
濱口首相もなあ。仕事が早いのはいいけど、こういうとこ割り切りすぎというか。
蒋介石もヒドイですけど、タイムイズマネーって言葉、私はもうネガティブな意味にしか使わなくなりますよ。
もちっと考えてくれ。早けりゃいいってもんじゃない。
田中義一みたいなタカ派は中国では嫌われ者です。
わかりやすい大悪党として、言ってもやってもないことを書かれまくりです。それはわかるんです。
ですがね。
正反対のシデハラやワカツキが、じゃあ中国や英米から喜ばれてるかというと。
日本語の新聞には、国際協調路線とか平和外交とかもてはやしてるとこも多いですけどね。
そもそも相手にされてない。
我々はしばらく日本のことは考えなくていいという冷静な判断を下されて終わりです。
そりゃそうでしょ。
新内閣の声明ひとつ読むだけで、こいつら過度の楽観主義で日和見な腑抜けだとすぐバレます。
だから日本国外でも記事数が一気に減る。
いいんですか。いいわけないでしょ。
アホ丸出しのニッポン神話がまたひとつ増えました。
なお、満洲青年連盟の皆さんも、シデハラワカツキに対して囂々たる批判を連日吠えまくってることを付言しておきます。
日本のマスコミもね、こういうの取材しに来なさいよ。まったく。