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7月になりました。
ロクヨンから一年一ヶ月かかって、関東軍に粛清人事が吹き荒れてます。
河本は5月に内地送り。京都へ行きました。
旧奉天での警備指揮に不備があったため、というのが左遷理由です。大嘘。
でも師団へは通ってなくて、日々就職活動……と称して飲み歩いてるなんて噂を聞いています。
次の仕事決まるまでは辞めれないって、わかるけどもさ。カッコ悪いぞ。
村岡長太郎司令官も、監督不行き届きで予備役へ。
まあ、長ですからね。私はあんまり話したことないので、この方がどのくらい事件に噛んでたのかはわかりません。
参謀長の斎藤恒中将と永町竹三少将は譴責。怒られちゃいましたね。
東宮カネオ大尉、岡山の連隊へ転出。
その他こまごま。
……なんだこりゃ。
何の解決もしてないし。
粛清!というにはどれもこれも軽すぎるし。
野党は更に怒っていいと思うんですけど、政権叩きのためだけにダラダラやってたこのネタも賞味期限切れとみるや放り投げ。
いったい何なんだこの最終回。
今日まで見守っていた全ウオッチャーへの裏切り行為ですよ。モヤモヤしか残りません。
そして。
処分の翌日、田中内閣は総辞職します。
なにかの責任とったつもりか。
フザケンナー。
いやもう、ぐったり疲れました。
日本の、政治の、あまりの、ダラシナサに。
閣下は、笑ってましたけどね。明日から、北満視察だそうです。対ソ戦シミュレーションですかね。
よっぽど気合い入れてかからないと瞬殺されますから、しっかり地形見てきてくださいね。現地の東北軍は、頼りにできませんよ。
こんな時期に。
張学良率いる東北軍が、いままさに、ソ連と武力衝突してる、こんな時期にですよ。
ああうらやましい。
私はロシア語ができませんし、ソ連の新聞なりパンフレットなりなんて手に入れるのすら難しいので、中国語か英語の情報しかとれないんですけど、先々月あたりから東支鉄道をめぐって、中国とソ連、揉めてるんですね。
すでに小規模ながら、戦闘も始まっているようなんです。
ソ連軍の戦力については、たいへん気になります。見れるものなら、この目で見たい。
どんな装備なのか。
どんな陣形を組むのか。
そして地形や天候をどんな風に利用して戦うのか。
私の見てきた映画やゲームで、そんなのあったかなあ。
第2次大戦より前のソ連軍が出てくるゲームは記憶にありませんし、あってもさすがにマイナーすぎてやってない。
ハイテク満載のFPSとか、WW2でも戦車・航空機・潜水艦などを駆使しまくる戦術しか思い浮かばない。
現代では、地上戦の主体は歩兵と砲兵。さびれゆく騎兵もまだまだいますが、それ同士で戦うドクトリンは、私の頭の中にはないのです。
サッカーだって、野球・ボクシング・将棋でもなんでも、まったく情報がない敵と戦うのは分が悪すぎます。
フォーメーションも組めないし。
相手のリーチはどれくらいか。射程外から先制できるか。
一極集中で突っ込むべきか持久戦まで想定すべきか。
せめて相手のクセを知っておきたい。
その裏をかかれることだってありえますけど、そもそも基本攻略パターンが思い描けないことには、効果的なダメージなど与えられませんし、迷っているうちにこちらの隙を突かれます。
だから、次に自分が戦う可能性のある相手どうしの前哨戦は、絶対に見ておくべきなんです。
それが今、北満で展開されようとしているんです。
閣下、レポートたのんますよ!