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No.43637の一覧
[0] 陽炎ノ天花[照間蒼玉](2020/08/07 17:46)
[1] 入隊[照間蒼玉](2020/08/07 19:04)
[2] 勧められて[照間蒼玉](2020/08/07 20:17)
[3] 純白の聖炎[照間蒼玉](2020/08/08 10:07)
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[43637] 勧められて
Name: 照間蒼玉◆ae0ba03e ID:194be21b 前を表示する / 次を表示する
Date: 2020/08/07 20:17
7部隊最長の身長を持つ猫柳夕陽。

その長身に似合わず身を隠すのが上手い。その特技を活かした

奇襲攻撃を得意としている。

「美月ちゃんはどうして火滅隊に入ろうと思ったんだい?」

ストレッチをしながら彼はそう尋ねて来た。

「一度だけ友人に勧められたんです。美月ちゃんは優しいから

人助けをしてみたら?って」

「へぇ、まぁまだ一日しか一緒にいないから分かって無いけど

目を見れば分かるよ君の性格は」

轟々と燃える赤い炎が見え窓から覗き込む。目を細めるとそこに

いたのはキッカケを作ってくれた友人だった。名前を莉愛という。

「あ、オイ!待て!!」

美月が出てから入れ違うように虎丸が来た。

「美月ちゃんならさっき…!」

「なっ!?一人で出て行ったのか…何か見つけたのか?」

美月が呟いたことを彼に教えた。窓から覗き込み彼女の眼の良さに

驚いた。

「(ここから友人を見つけたのか?)急ぐぞ」

火事場の中にいた友人、莉愛と出会う。

「美月ちゃん!」

「莉愛ちゃん、急いで逃げよう」

美月は莉愛の手を取る。二人を追いかけるのは灰物、化け物だ。

美月は腰にある剣を抜いた。赤い炎の剣へと姿を変えていく。

「走って!」

化け物を相手に取る美月の背中は莉愛には正義の味方に見えた。

「オイ、アンタ。大丈夫か?怪我は」

「大丈夫です。友達が助けてくれたから」

虎丸の言葉に莉愛はそう返した。彼女を普通の消防隊に任せた。

莉愛がその場から姿を消してから虎丸は美月に加勢する。


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