メリアの家に帰ってきた。
メリアはローズマリーにくっついていた。
「メリア様、何かしたいことはございますか?」
「…」
「?メリア様…?」
何か不満がありそうな顔をメリアはしていた。しかし何について
不満を抱いているのかローズマリーは分かっていない。
「ローズマリーは従者だが友人だ。様付けは恥ずかしいのだ」
「でも…」
「私の事はメリアって呼んでほしいのだ!」
「でも、でも」と困惑するローズマリーをメリアはビシッと指差し
宣言した。
「これは命令なのだ!私をメリアと呼べ!!」
「…ッ、め、めめ…メリア!!」
恥ずかしそうにローズマリーは彼女を呼び捨てで呼んだ。メリアは
笑顔で抱き着いた。
「うむ!それで良いのだ!」
「…!はい、メリア!!」
ぎこちない笑顔は心の底からの笑顔に変わった。