友人であり有名なシェフ小松から送られてきたのは美食屋トリコと共に
外に出るという話。心音は立ち上がり外に出て駆けだす。
歩きだした彼らを見つけ心音は小松の名を叫んだ。
「こ、心音さん!!?どうしてここに…」
心音は深呼吸して頭を深く下げた。
「私も一緒に行かせてください。足手まといにはならないって約束する。
だから…行かせてください!変わるために…」
心音は叫んだ。過去から変わるためには何でもして見せると今、覚悟を
決めた。勿論、断れることも考えていたが。それは杞憂に終わる。
「おう、じゃあ付いて来い心音」
「え、え?断られる覚悟で来てたんだけど…」
「俺は別に迷惑だなんて思わねえよ。それに小松の友達だろ?一緒に
行こうぜ」
器の大きさに救われた。心音は彼らについていくことにした。