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No.43477の一覧
[0] セクハラですゲーム[こいのぼり](2020/02/24 16:09)
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[43477] セクハラですゲーム
Name: こいのぼり◆e9bd7a34 ID:84954ba9
Date: 2020/02/24 16:09
セクハラですゲーム


「みんな、カンパーイ!」

「カンパーイ!」


「いやー、今年もいろいろ有りましたな」

「なぁ、田口」

「なんですか‥‥‥先輩」

「来年も、よろしくな!」

「は、はい‥‥‥!!」

田口シュンペーことぼくの目の前の席に居るのは江広金家先輩。

正直、ニガテな先輩だ。

「おい、かわばたぁ!! 飲めよ!!」

「すいません先輩すいません先輩もう飲めませんすいませんすいません‥‥‥」

「飲めるだろ!? オラァ!!」

同期の川端安彦が唇のはじっこから酒をチョロチョロ垂れ流している。

それでもお構い無くかの暴君江広金家は大吟醸を川端の口へ突っ込む。

川端は、きっとアル中になるだろう。

ぼくはこういう状況に苛立ちを覚えるタチだった。

だが、やるのは今ではない。

ぼくは唇を噛むのをぐっと堪えて、江広サンに酒を注いだ。

「‥‥‥なぁ、田口」

「‥‥‥なんですか?」

「田口、向かいの席の後輩の名前、知ってるか?」

「‥‥‥さ、さぁ‥‥‥知りませんけど」

「おめぇが知らねぇわけねぇだろ!!」

「‥‥‥」

「‥‥‥まぁ、いいや。あのさ、田口‥‥‥ここだけの話ナンだけどさぁ‥‥‥」

「‥‥‥」

「‥‥‥なんか、いいよね、あの子‥‥‥抱きしめたいね」

「‥‥‥」

聞こえて、しまっただろうかーーー。

うちのサークルでは、OBによる圧力、パワーハラスメントの他‥‥‥こうしたOBによるセクハラ行為、発言による脱退者が例年、後を絶たない。

もはや、時代が違うーーー。


「‥‥‥やっぱ若いっていいよな! しなやかでさぁー。‥‥‥よし、抱こう!!」

「‥‥‥先輩?」

「‥‥‥ヴ、ヴボボボボ!!」

突然、先輩が苦しみだした。

「‥‥‥せ、先輩?」

「ヴボ、ヴボボボボ!!」

すると、先輩はヴボヴボ言いながら、何かをスーツの袖から落とした。

‥‥‥ミミズ?

「ンパーーーーー!!!」

すると、江広金家のスーツの布地から、ミミズが100匹くらいしみ出てきた。

「先輩‥‥‥?」

「‥‥‥」

先輩は、もはや、ヴボすら言わなくなった。

「‥‥‥先輩?」

「‥‥‥おい、誰か!! 救急車よべ!! 救急車!!」

「‥‥‥ふふ、君達、こっちを見なさい」

声のする方を見ると、4、5人くらいの女子がいた。

「‥‥‥だれだ!?」

「‥‥‥ふふ、私たちは、あなたたちのサークルのOBのセクハラパワハラ被害者の会よ!!」

「‥‥‥そうか、それは、申し訳なかった‥‥‥」

「‥‥‥いえ、私たちこそ、急に出て来て悪かったわね‥‥‥」

「ちょっと、リーダー!」

「‥‥‥ふふ、冗談よ! 一流の淑女はユーモアを携えているものよ!!」

「‥‥‥」

「‥‥‥いえ、まあ、それはいいんだけど、私たちは、あなたたちサークルに恨みを持っているの‥‥‥大学生活を無茶苦茶にされた恨みをね!!」

「‥‥‥なに!? そんなの、俺たちに関係ないじゃないか!!」

「関係あるわよ!! 誰もOBのことを止めようともしなかったじゃない!!」

「‥‥‥」

「‥‥‥わかってるわ、潰れる寸前のサークルがやっていくには、OBの支援が必要だということは‥‥‥でも、それはそれこれはこれ‥‥‥私たちは、あくまで個人的趣味思考思想によってあなたたちへの復讐を敢行したいと思うのよ!!」

「‥‥‥な、なに‥‥‥まさか!!」

「‥‥‥先輩たちをやったのは、きみらが!?」

「‥‥‥そう、話が早いわね!! 私たちは‥‥‥あなたたちに、「セクハラ」をする度に死ぬ呪いをかけたの‥‥‥」

「呪い? 呪いだって‥‥‥? そんな、非科学的な‥‥‥」

男の名は、谷口。

谷口は、呪いの有無を判断するため、その女子集団の前で「おっぱい!」と叫んだ。

「ば、ばか! やめーーー」

「‥‥‥えっ!?」

すると、谷口の足の裏から、おびただしい量の血が流れた。

そして、谷口は死んだ。

「た、谷口‥‥‥?」

谷口の足の裏を見ると、大量の画鋲が突き刺さっていた。

「ふふふ!! 小学校の時、足の裏にいっぱい突き刺して自慢してた子がいたでしょう!!」

「‥‥‥ゆ、許せねぇ!! なんでこんなことするんだ!!」

「なんで? ですって? さっきもいった通り? きみらが許せないからよ」

「‥‥‥」

「‥‥‥改めて名乗りましょうか‥‥‥私たちの名は、「腑女子!!」」

「ふ、腑女子!?」

「ええ、五臓六腑の腑と書いて腑女子よ」

「‥‥‥そんな、そっち?」

「‥‥‥そして、私たち一人一人はーーーあなたたちを「推死」として、愛しているの!!」

「お、おし?」

「そう、そして私たちは、推死が死ぬとーーーうれしい! つまり、私たちはあなたたちにちょっかいをかける! そして、あなたたちは死ぬ!」

「‥‥‥」

「‥‥‥今ので、わかってくれたかしら」

「ふん、楽勝だ。あいにく、爛れた性生活とは縁のない人生を送っている。女子にセクシャルハラスメントなどしょうがない。オレたちがいかに精神的紳士であるか見せつけてやるよ!!これは、弔い合戦だ‥‥‥」


こうして、ぼくたち4人の男どもと、「腑女子」を名乗る謎の女子たちとの死のゲームが始まった‥‥‥!



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