「おーい!たかちゃん!これ、今日のうちににお願いしていい??」
「あっ...はい」
あぁ、これ完全にまた残業コースだ。
この会社入ってから何回目だろうか。月の残業が100時間を超えたのは。
俺の名前は沖松 啓人(おきまつ たかと)29歳。
親父の借金だけ抱えてこのくそったれなブラック会社で生きている。
何度自殺を考えただろうか。
「何がたかちゃんだ軽々しく俺の名前を呼ぶんじゃねぇ」
とでも言ってみよう。数秒後には俺の首がはね飛ぶだろう。
あぁ、ワンチャン来世に掛けてみようかなぁ...
お金欲しいよぅ! 女欲しいよぉう!異世界行きたいよぉう!
「.......何もおこんねぇ。」
普通はこういう所でなんか光がパッ!とかなって異世界行けたりするだろうなぁぁ...いいなぁあ!
そんなことを思いながらグダグダと仕事を続ける。
どうせ早く帰れても待っている人なんておらず、借金の取立てが来るだけだ。
ため息が無意識に出てしまう。
何度思っただろうか。
【漫画の主人公になりたい。】と
俺はそんなことを考えているうちに寝てしまったらしい。
起きたら朝だった、そして隣には俺の事を見つめるリスが.....ん?
「うおわぁぁああ!!!!」
え、え!?なんで!?
俺は1つ思い当たるものがあった...もしやこれは.....
【異世界召喚!!??】