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No.43226の一覧
[0] 仮面ライダー555~Another thirteen HEROES~ 第1話 王の復活[913](2019/01/07 19:46)
[1] 第2話 謎の少女と未知の敵[913](2019/01/07 19:49)
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[43226] 仮面ライダー555~Another thirteen HEROES~ 第1話 王の復活
Name: 913◆a9b034e4 ID:f248e2c5 次を表示する
Date: 2019/01/07 19:46
ハーメルンさんでも連載しております。
555、アギト、ジュウオウジャー、タイムレンジャーのクロス作品になっております。

第1話 王の復活

ロブスターオルフェノクSIDE

オルフェノクの王は死んだ……私たちオルフェノクは滅び行くのが運命というのだろうか。

いや、必ず王は復活する……いや、この私がさせて見せる。

そして人類は誇り高き、オルフェノクが支配するのだ。

 

しかし現実はそう上手くはいかない。

 

王は少年の身体に宿り、覚醒した。

だから少年をできる限り拐い、王の復活の媒体にしようとしたのだが、王が持つ強大な力に彼らの身体では耐えきれない。

 

「またダメね……」

 

私は暗闇の中の廃れた流星塾でそう呟いた。

 

生け贄の子供が残っていないため、また物色しにいかなければいけない。

だが、どんなに時間と労力がかかろうが、今は王に見合うだけの優秀な身体を持った少年を見つけ出す以外に私にできることはないのだから。

 

と、その前にかわいい、かわいい鼠が入ってきているようだ。

さっきからタダならぬ気配と視線を感じてはいたが、鼠は始末しておかないと……。

 

「誰か知らないけど、いるのは分かっているわ 出ていらっしゃい?」

 

現れたのは全身黒服に身を包んだ、中性的な顔立ちの青年だった。

 

「迷子かしら?……中々、かわいらしい顔してるじゃない」

 

そう言って必死に平静を装おう。

だが実際のところは足がすくんで動かない……王によって最強の力を手にしたこの私が……。

 

「人々には創世者テオスと呼ばれています」

 

見た目は貧弱そうな人間に見えるが、この青年が神だとでも言うのか。

しかし確かにこの青年の力が予測不可能な程、強大であるということは戦わずして分かる……。

 

「その創世者様が何のようかしら? まさか私を口説きにきたわけじゃないでしょう?」

 

「貴女の願いを叶えて差し上げましょう……その為にきました」

 

テオスを自称する青年が傷だらけで死んでいる一人の男を出現させると、男の身体に王の身体が煙のようになり、鼻、耳、口、目から吸収されていく。

 

「何をするの!? いったいどういうつもり!?」

 

王の身体が消えたことに私は怒りを覚えて、青年に武器のサーベルで攻撃するが、青年が手から強烈な波動を出し、私の身体は壁に叩きつけられ、その威力で医療器具が部屋全体に散らばる。

 

「多少時間はかかりますが、彼ならオルフェノクの王としてすぐに覚醒してくれるでしょう そして光の種を持つ者たちを駆逐してくれるはず……」

 

私が覚えていたのはそこまで。

そう……意識を失ってしまったのだ。

私に意識が戻った時にテオスの姿はどこにも見当たらなかった。

代わりにいたのは王を吸収した青年。

青年は横たわる私を見ながら、ニヤリと微笑する……今のは夢ではなかったのだ。

そして私は直感した。

遂にあのお方が帰ってきた……私の胸は高鳴り、身体が火照る。

 

「お帰りなさいませ 我がオルフェノクの王……」

 

王さえいればこっちのもの。

オルフェノクが地球の支配者になる日も近い。

 

 

 

リュウヤSIDE

 

立ち上がりなさい……リュウヤ……。

 

闇の中にあるぼんやりとした光の中から声が聞こえる。

 

「誰だ?……俺を呼ぶのは」

 

耳障りな金属音のような音が聞こえ、ある青年の姿が浮かび上がる。

 

中性的な美少年だがまるで死人のように精気が感じれない。

そして俺は身体の異常にやっと気づく。

 

「体が動かない!?」

 

体に力が入らない……腕も足もまるで感覚がなく俺の手足じゃないみたいだ。

そして俺の前に白みがかった複眼とマフラーを身につけたバッタのような怪人が現れる。

見た目はかなりグロテスクで気持ち悪い以外に言葉が見つからない、

 

「何だこの気持ち悪い化け物は!?」

 

そして青年から衝撃的なことを聞かされる。

 

「アークオルフェノク……あなたが覚醒した姿です」

 

こんな気持ち悪いのが俺だと言うのか!?……信じたくはない。

 

「あなたが覚醒すれば運命や歴史を変えられるでしょう……悪い話しではないと思いますが?」

 

 

俺は青年の言葉を鼻で笑うと、自嘲気味にいい放つ。

 

「運命なんて変えられない」

 

自分が死ぬ運命を知り、リュウヤはその現実から目を背けて歴史を変えようと目論んだ過去がある。

 

それが時間保護局の隊長としてあるまじき行為だったと分かっていながら、リュウヤは歴史を改変しようとしたのだ。

 

ただ自分が生きたいが為に……。

 

しかしどんな手を尽くしても、結局はその運命からは逃れられなかった。

 

「本当に変えられるのなら俺は死んでなんかいないはずだろ? そもそも死んだ奴がどうやって変える?」

 

ムカつく奴だ。

運命を受け入れたリュウヤにとって、今さら甘言を言われたところでどうしようもない。

何故ならリュウヤは生きてはいない死人なのだから。

 

「現にこの後、あなたは生き返ることになります……光の因子を滅ぼす使者として」

 

「なんだと?……目的はなんだ!? お前はいったい何者だ!?」

 

生き返ったところで、リュウヤは天下の大罪人だ。

まともな人生はおくれないだろうしこの青年に何のメリットがあるというのか。

そしてリュウヤ自身にも勿論のこと得はない。

 

「人々からは創世者テオスと呼ばれています……」

 

神様だって言いたいわけだ……この青年は。

現世であれば、失笑もので信じる要素は皆無だが、俺は死にここはいわばあの世。

生きた人間が来れるような場所ではないことを考えると、信憑性は高いように思う。

 

「じゃあ神様、俺は何をすればいいんだ? 教えてくれよ」

 

素朴な疑問をぶつけて見る。

質問の答えの先に青年の目的が見えてくるはずだと思ったのだが、返ってきた返答は俺が想像していたものではなかった。

 

「答えはこういうことです」

 

青年がパチンと指を鳴らしたかと思った瞬間、何か得体の知れない邪悪ではあるが神秘的な力が身体に雪崩れ込んでくる。

 

「な、なんだ!?」

 

そして雪崩れこんだのは気色悪い目の前にいたバッタの怪人の力であることに気づく……そして俺の身体までバッタ怪人と成り果てている。

何故、自分がこんな姿になっているのか、何が起こっているのかまではさすがに把握できず俺は動揺を隠せなかった。

 

「ど、どうなっているんだ!?……」

 

「アークオルフェノク……オルフェノクの王です……」

 

「オルフェノクだと!?……」

 

「人類の進化形態……オルフェノクの王として仮面ライダーやスーパー戦隊を貴方は消せなければなりません」

 

仮面ライダーは歴史の裏側で人知れずに悪と戦い続ける謎に満ちた戦士の総称で、その実態は西暦三千年の未来ですら解明されていない。

 

もしスーパー戦隊が光から生まれた戦士なら仮面ライダーは闇から生まれた戦士といえよう。

 

その仮面ライダーやスーパー戦隊をも凌駕できる力をもし本当に手に入れることができれば再び、歴史の表舞台に立てるかもしれない……。

俄には信じ難いが、そんなことが可能だというのか……。

だがこれは現実、信じるほかない。

 

「何故この力を俺に?」

 

「あなたが自分の欲望の為なら、どんな犠牲も厭わない人間だからです……」

 

「随分ないいようじゃないか……まぁいいだろう 俺のやり方で歴史と運命を変えてやる」

俺に邪悪な考えが浮かぶ……完璧なストーリーだ。

これなら歴史上に英雄として戻ることも復讐も同時可能。

欲望にまみれたオルフェノクの王としてリュウヤは再び、甦る。


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