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No.42991の一覧
[0] 自己解釈ボカロ小説[マシュ&マロ](2018/02/17 23:26)
[1] 六兆年と一夜物語[マシュ&マロ](2018/02/18 00:51)
[2] 六兆年と一夜物語(2)[マシュ&マロ](2018/02/25 10:35)
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[42991] 六兆年と一夜物語
Name: マシュ&マロ◆e4360e5c ID:3a78ff6e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2018/02/18 00:51


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ここは夜空が広がる空 . . . . . . . . そんな空の下には名もない集落があり、そこでは人々が笑い . . . . . 全ての人が幸せそうに見えた ・ ・ ・ まぁ それも、そう見えるだけなのだが______ 。













ここは集落の少し離れた場所にぽっかりと空いた山の中の洞窟の前、すると洞窟の中から腹の底から唸るような音が聞こえてきた ・ ・ ・ ・





「ううぅぅぅうぅ~~~~うぅううぅ~~ ・ ・ ・ 」


洞窟の中では白髪の少年が縄で縛られていた......洞窟の中には険しい顔の少年と乱雑に敷かれた藁の敷物だけがあった、少年の服装は薄汚れた黒の半袖と同じように汚れた白の半ズボンだった


「グワぅぅうッ! ウワぅッ! ガゥアアァァッ!! 」


そう唸りながら縄から逃れようとする少年の口元には自身の血なのか.....乾いた血のようなものが伺えた


ドダ! ドタ! ドタ! ドタ!



洞窟の外からか、誰かが地を駆ける音が聞こえてきた......その音は少しずつではあるが小さい音から徐々に大きくなっていった


「 ・ ・ ・ ・ ・ ぅう....???」


その音を聞きながら不思議そうに首をかしげる少年は音の正体が気になるのか、縄で縛られたままの状態で立ち上がると恐る恐るに洞窟の入り口に近づいた


ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ


小刻みではあるが規則性のある呼吸の音が聞こえてきた.....少年は警戒しつつも外へと首を突き出してみた、月の光はずっと暗闇にいた少年の目には強すぎたがそれも首を出したと同時に何かと衝突して洞窟の中に“何か”と一緒に転げ戻ったのであまり目にはダメージがなかったがモロに体に何かがぶつかったので胸辺りが少し痛かった



「ハァ ハァ ハァ ハァ ・ ・ ・  ごめん....痛かった?」


少年とぶつかった何かは地面からヨタヨタと起き上がるとそう言ったのだった


「あ....うぅ..うぁ~ ・ ・ ・ ・ ・」


どんなに少年が喋ろうとするもちゃんとした言葉は言えなかった.....まぁそれはそのはず、だって少年には“舌が無い”のだから . . . . .




「?....あなたぁ...喋れないの ・ ・ ・ まぁでも少しだけここで休ませてもらうわ」


そう言って洞窟の奥へと進んでいく少女、地面に倒れていた少年も自力で起き上がると洞窟の奥へと戻っていった







「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ 」


洞窟の壁にもたれた少女は少し苦しそうだった...走っただけではない気がして少年は自分を縛っている縄のことも気にせずに少女に歩み寄ってみた


「!!.....うぁあぉうぅ」


よく見ると少女の腹部辺りには血が染みているように見えた、少年は驚いて少女の傍に急いで近寄ると心配するような素振りと音を発した


「んっ....あぁこの傷? 大丈夫、少したら治るの.....昔からそうなの私 ・ ・ ・ あっ! そうだ あんた、縄に縛られたままじゃ動きづらいでしょ、私がほどいてあげるわよ 」



「あ~~ ぅうぃあぁぉ」


少年は遠慮がちに首を横に振るが少女は強引に少年に背を向けさせると縄をほどきはじめた



「 ・ ・ ・ どうして...あんたはこんな場所にいるの...?」


「 うぅうああぃう~」


「あ~ごめんごめん、しゃべれなかったんだったねあんた .....おッ やっと外れた」


すると縄から解放された少年は少女に向き直ると笑顔を見せて地面に指をなぞって文字を書き始めた


『ありがとう 僕は 忌み子(いみこ)って皆から呼ばれてるんだ』


それを見た少女は興味津々で文字をみつめた、文字はその後も書き続けられ.....彼の過去についても触れられた_______ 。









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