早苗「黒金さんは妖怪だったんですね!」
黒金「ああそうだが・・・アンタは巫女だから分かってたかと思ったぞ」
早苗「私なんて巫女としては全然ダメダメなんですよ」
そんなこんなで黒金と早苗は神社の中で3時間近く話していて、黒金はそろそろ失礼しようかと思っていた
黒金「そろそろ俺は失礼させてもらう」と言って黒金が立ち上がった時だった、ガラッ!と玄関が開いたかと思うと
??「早苗、今帰ったぞ」
??「早苗ぇ~、今帰ったよぉ~」
二人の声からして一人は大人の女性ともう一人は幼女だという事が分かったがドコかで聞いたことのある声だった
早苗「おかえりなさい神奈子様、諏訪子様」
早苗は目の前に現れた二人にそう言った、これで誰なのか分かった
神奈子「んっ!、おお黒金ではないか」
諏訪子「あっ!ホントだ黒金だぁー」
そう言って幼女こと諏訪子は黒金に抱きついた
早苗「諏訪子様と神奈子様の知り合いですか?」
諏訪子「そうなのよぉ~、昔からの酒の飲み仲間なんだけど黒金さぁ、1000年の間どこ行ってたのよ」
黒金「いやまあずっと封印されててなぁ~」と言って黒金は頭を掻いた
神奈子「お前程の者が封印されとはなぁ」
黒金「実はなぁ、ソイツが急に現れて一緒に酒を飲み交わして満足した俺は寝てたら不意を突いて封印されたってわけよ」
神奈子「やっぱり酒好きは変わらんな」
諏訪子「どお、この後人里でも行かない?」
黒金「おおいいぞ、ちょうど人里に行く予定だったからな」
諏訪子「じゃあ決まり、行こ!」
黒金「えっ!、今から」
神奈子「二人で楽しんでこい、早苗と私は二人で留守番しとくよ」
早苗「え~また留守番ですかぁ~」
神奈子「冷蔵庫にケーキがあるぞ」
早苗「やったッ!ケーキ!!」
そう言うと早苗は立ち上がり走り去って行った
諏訪子「じゃあ行ってくるね神奈子」
そして二人は神社から出て行った
諏訪子「ねぇ黒金」
黒金「んっ、なんだ」
妖怪の山を歩きながら黒金は隣にいる諏訪子に聞いた
諏訪子「人里まで飛んでから行こうよ」
黒金「また俺がお前を背負うんだろ」
諏訪子「当たり」
満面の笑みで諏訪子は言った
黒金「ゴキブリって飛ぶの苦手なんだぞ、だから俺は空飛ぶのは苦手なんだが」
諏訪子「いいから」と言って諏訪子は半ば強引に黒金の背に乗った
黒金「おいおいお前、少し重くなったか?」
諏訪子「へ~、レディに向かってそう言っちゃうんだ」
そう言って諏訪子は黒金の首を絞めた
黒金「ま、待て・・・フー....さっきの言葉は取り消すが人の首を絞める奴なんてレディとは言わギャアアッ!悪かった!噛むな!噛むな!肩を噛むな!」
恐ろしい程のアゴの力で黒金は肩を噛まれて叫び声が妖怪の山全体に響き渡った
~数分後~
黒金「フーイテテテ、肩が噛み千切られるかと思ったぞ」と言いながら黒金は背に諏訪子を乗せて飛んでいた
諏訪子「噛み千切られてもアンタの能力ですぐ治るし、元はと言えばアンタが余計な事を言うからでしょ!」と諏訪子は言って頬を膨らませた
黒金「まあしかし諏訪子、お前がここに来てたとは俺は驚いたぞ」
諏訪子「まあ神奈子が独断でだけどね」
黒金「ははは、あの神奈子が珍しいな」
諏訪子「ふふ、確かに神奈子にしては珍しいよね」
黒金「おっ諏訪子、そろそろで人里に着くぞ」
そう言って黒金は飛行高度を少しずつ下げ始めた
諏訪子「いっぱい楽しもうね」と言う諏訪子の顔は無邪気な子供そのものだった
黒金「やはりお前はレディというよりは幼じアアアアッ!悪かったッ!俺が全部悪かったから噛まないでェェ~~~!!」
~人里に到着~
黒金「フー、今度は骨ごと肩を噛み砕かれてたぞ」
諏訪子「自業自得でしょ!」
黒金「痛い!痛い!蹴るな!」
小さな足のどこにそんな力があるのか黒金の足が悲鳴を挙げそうになっていた